ゴールデンウィーク後半は、最終日にやっと山に行く時間を確保した。
とはいえ、所要のため出発が送れ、登山開始が11時を回ってしまったので急ぎ足の軽いトレランとなった。
<ヤマシャクヤク>
■行先・位置
西熊山 (三等三角点[西熊山] 1815.9m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分06秒・東経133度57分50秒
三嶺 (二等三角点[三嶺] 1893.4m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
■コースタイム
光石登山口 11:06(24分)→ 八丁ヒュッテ 11:30(15分)→ 渡渉点 11:45(45分)→ お亀岩避難小屋 12:30/12:33(14分)→ 西熊山 12:47(12分)→ 大タオ 12:59(26分)→ 三嶺 13:25/13:30(23分)→ カヤハゲ 13:53(29分)→ さおりが原 14:22(26分)→ 光石登山口 14:48
<行き 2時間16分 帰り 1時間18分 計 3時間34分>
■コース水平距離 14.7㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
出発が遅くなったので最短コースの白髪山ピストンにしようかとも考えたが、ヤマシャクヤクが咲いているかも、という期待と走って気持ちよいのは「西熊山から三嶺への稜線」ということでカンカケコースにした。
三嶺ヒュッテに寄らなかったので水平距離は14.7km。
【水平距離14.71㎞、沿面距離15.23km、累積標高差(+)1495m (-)1446m】
前日(5月5日)は、満車だったという光石登山口も連休最終日の車は少なめ。
ユキモチソウ(雪餅草)は、サトイモ科テンナンショウ属の多年草で本州・四国に分布、白い餅のような仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴。
四国ではよく見かけるが、環境省絶滅危惧II類(VU)に指定されている。
堂床では堂床谷、フスベヨリ谷、長笹谷の3つの谷が合流していて、長笹谷の仮設橋とフスベヨリ谷の吊橋を渡る。
ミヤマハコベ(深山繁縷)は、ナデシコ科ハコベ属の多年草で北海道(西南部)・本州・四国・九州の山地の沢沿いなどやや湿り気のある場所に生える。
5枚の花片は深く切れ込んでいるので 10枚に見える。
パワーがないので坂道はほとんど走れない。
セルフタイマーにも時間を食う。
フスベヨリ谷コースとカンカケ谷コースの分岐点、八丁ヒュッテを24分で通過。
頑張りすぎるとバテるのでゆっくり。
サイコクサバノオ(西国鯖の尾)はキンポウゲ科シロカネソウ属の多年草で本州(近畿以西)・四国に分布する。湿り気のある沢沿いなどで見かけることが多い。サバノオの由来はY字型に開いた果実が鯖の尾に似ているからで、仲間にサンインシロガネソウ、トウゴクサバノオなどがある。
ユリワサビ(百合山葵)は、アブラナ科ワサビ属の多年草で山地の沢や渓流沿いの湿った礫地に自生する。名前の由来はワサビに似た味がして根茎がユリの球根に似ているから。カンカケ谷・フスベヨリ谷中流域でよく見かける。
八丁ヒュッテから15分で渡渉点を通過。
今日、見たかったのはこれ。
まだまだ蕾が多かったので、探し回って開いている株を2本見つけた。
ヤマシャクヤク(山芍薬)はボタン科ボタン属の多年草で本州・四国・九州の広葉樹林の斜面や谷の近くなどに分布する。
白い清楚な花が美しいが、減少傾向のようで環境省レッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。
花期は5月で三嶺山頂直下の開花は6月になる。
トサノ?ミツバツツジも咲き始めた。
シロバナネコノメ(白花猫の目)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で本州(近畿・中国)・四国・九州の山地に分布する。
ネコノメソウの仲間ではもっとも目立ち、少し毛深い。
よく似たハナネコノメは四国にはないので白いネコノメはこれだけ。
伊吹山でも見かけたヤマエンゴサク(山延胡索)は、ケマンソウ科キケマン属の多年草で本州・四国・九州に分布する。山野の半日陰になる林縁部に生えるスプリング・エフェメラルで、青色のものも見かける。
タチツボスミレは、この時期どこにでも咲いている。
お亀岩避難小屋に寄り道してノートをチェック。
避難小屋といっても三嶺ヒュッテより、水場とトイレが近くて使い心地は良い。
小屋から西熊山山頂まで14分で到着。
ちょっと霞んでいるな。
セルフタイマーのタイミングがなかなか合わない。
時間のロスやね~。
トレイルを踏み外さないように。
(こんなところでいいかな)
大タオ付近からの三嶺は好きやね。
ショウジョウバカマ(猩々袴)は、ユリ科ショウジョウバカマ属の多年草。
四国では笹原のある登山道脇などでよく見かける。
光石登山口から2時間19分(寄り道・休憩含む)で山頂到着。
ちょっと調子が悪く、三嶺からカヤハゲの23分はかかりすぎ。
カヤハゲからの三嶺(2枚合成)。
カヤハゲから29分、三嶺から52分でさおりが原に到着。
バイケイソウが青々と繁茂している。
三嶺山頂から1時間18分で光石登山口に下山。
睡眠不足と軽い脱水で帰りはペースが悪かった。
汗かきなので、そろそろ飲物 1リットルではちょっと足らんかな。
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伊吹山(いぶきやま) 2013.4.27~28
2013-05-07 22:15:45 (10 years ago)
年に2~3回は四国を離れ、本州の山へ足を運ぶようにしている。
大型連休前半の4月28日、滋賀・岐阜県境の伊吹山を訪ねてみた。
<伊吹山山頂から白山を望む>
深田久弥はその著書 「日本百名山」 に、
「東海道全線中これほど山の近くを走る所はなく、その中で私のいつもみとれるのは伊吹山の姿であった。それはボリュームのある山容で、すぐ目の前に大きくそびえている。」
と書いている。
■行先・位置
伊吹山(一等三角点 [伊吹山] 1377.3m)
滋賀県米原市・岐阜県揖斐郡揖斐川町
(北緯35度25分04秒・東経136度24分23秒)
宿泊先のペンションいぶきをスタート、伊吹登山口から表登山道を山頂三角点まで往復し、下山後は薬草風呂のあるジョイいぶきまでの 14.3km。
【水平距離14.30㎞、沿面距離14.72km、累積標高差(+)1311m (-)1329m】
■ 4月27日(土) ■
登山前日の土曜日は、11時27分発 〔南風26号〕で岡山へ。
岡山から 13時54分発 〔さくら5528号〕、新大阪 14時53分発 〔こだま666号〕、米原 15時32分発 〔東海道本線・普通〕と乗り継ぎ近江長岡駅へ。
近江長岡駅から、15時45分発 「伊吹登山口行き」バスで宿に15時58分着の、乗り継ぎ時間を含め合計4時間29分の鉄道とバスの旅。
JRの最寄り駅は、香美市で唯一特急が停車する土佐山田駅。
BiG Kiosk でビールなども販売している。
駅構内には JR四国バス「大栃線」アンパンマンバスの乗り場が有り、最近更新した赤いバスは内外装ともアンパンマン仕様で、こども達の人気が高い。
11時27分発のJR四国 2000系〔南風12号〕に乗って山旅の始まり。
乗ったらすぐにビール!グラス注ぎ専用と書いてあるけど・・・。
ローソンの郷土のうまい!シリーズのおにぎり。
列車でビールを飲む人は意外と少数派。
13時41分、岡山に着いたら新幹線23番ホームへ。
新大阪で乗り継ぎなので、いつもの〔のぞみ〕から〔さくら〕に変えてみた。
鹿児島中央駅 - 新大阪駅を直通運転する N700系8000番台の「さくら552号」は岡山駅23番ホームを13時54分出発。
2列+2列の普通車指定席の車内はゆったりしていて快適。
8両編成なのでホームを歩く距離も短く、関西までなら〔さくら〕が良いかも。
14時44分に新大阪駅20番ホームに着いた。
乗り継ぎの〔こだま〕は24番ホームのはずだったのに26番に変更されていた!
14時53分発の各駅停車 700系〔こだま666号〕に乗り換えて米原へ。
大型連休初日なのに、車内はガラガラ。
わずか35分の乗車で米原着は、15時28分。
米原からは、15時32分の大垣行き普通列車で醒ヶ井、近江長岡の2駅9分。
15時41分、最寄り駅の近江長岡駅に着いた。
この日の伊吹山は雪が降っていたらしく、山頂付近に雲がかかっていた。
15時45分発「伊吹登山口」行きのバスは、乗車するとすぐに出発した。
米原駅、近江長岡駅ともに、わずか4分の乗り継ぎでスムーズに移動!
親切な運転手さんは、宿泊先の「ペンションいぶき」前で降ろしてくれた。
16時、伊吹山麓の〔ペンションいぶき〕に到着。
オーナーは登山と自転車が大好きで、100名山登頂を密かに狙っているらしい。
夕食は6時半から。
とりあえずビールでしょ。
個人、グループ(登山系が多い)など数組でテーブルがちょうど埋まった。
家を出る前、いつもの「クマちゃん」行方不明でピンチヒッターを連れてきた。
エスカルゴとシーフードのガーリックバターは好み。
何やったか忘れたけど野菜の入ったチャウダーとカリフラワーのサラダ。
野菜そのものも美味しいけどドレッシングも絶妙。
窓の外は日が落ちて、明日の天気を保証するような夕焼けが。
岐阜県産ヒレステーキとデザート。
肉が軟らかくてうまい!
デザートもケーキやアイスなど三種類に綿菓子みたいな細い糸?
どれもけっこうなお味でした(まんぞくまんぞく)。
■ 4月28日(土) ■ 登山当日
<伊吹山頂から北東方面を望む>
深田久弥の日本百名山 「全山登頂」 を狙っているわけでもないが、機会があれば登ってみたいと思っている。
四国には石鎚山と剣山の2峰のみなので、百名山となると本州が一番。
中でも中部山岳地帯が好きだけど、年に何度も足を運ぶことができない。
■コースタイム
ペンションいぶき 8:09(8分)→ 登山口 8:17(三宮神社参拝・登山届け)/8:32(18分)→ 一合目 8:50/8:54(11分)→ 二合目 9:05(29分)→ 三合目 9:34/9:41(6分)→ 四合目 9:47(11分)→ 五合目 9:58/10:01(14分)→ 六合目 10:15(11分)→ 七合目 10:26(15分)→ 八合目 10:41(13分)→ 遊歩道分岐 10:54(8分)→ 伊吹山 11:02(遊歩道~伊吹山頂散策・昼食)/12:30(7分)→ 遊歩道分岐 12:37(11分)→ 八合目 12:48(8分)→ 七合目 12:56(6分)→ 六合目 13:02(12分)→ 五合目 13:14/13:18(7分)→ 四合目 13:25(2分)→ 三合目 13:27/13:40(18分)→ 二合目 13:58(6分)→ 一合目 14:04(13分)→ 登山口 14:17(三宮神社参拝)/14:23(25分)→ ジョイ伊吹 14:48
<登山口⇔三角点 行き 2時間16分 帰り 1時間30分 計 3時間46分>
■コース水平距離 11.7km (宿 → 山頂 → ジョイ伊吹 14.3km)
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
登山口⇔山頂往復の水平距離は 11.7km、標高差1,160m。
標高差だけで言うと 「石立山」 並みやね。
【水平距離11.73㎞、沿面距離12.15km、累積標高差(+)1269m (-)1264m】
8時からとなっていた朝食も、登山客が多いので7時30分からにしてくれた。
無添加のウインナーとスープが美味い!
少し肌寒いが、絶好の登山日和!
登山口まで行くと、停車したバスから登山者が大勢降りてきた。
周辺の駐車場が満車らしく、マイカーの登山者に駐車場の空き具合を尋ねられたが、自分は公共交通なので分からない。
まずは、三宮神社に登山の安全を祈っていこう。
登山口では、滋賀県警や米原市消防などが出て、安全登山の啓発と登山届けの提出を指導していた。
一合目までは前日の雪のせいか、ぬかるんだ人工林の九十九折を歩く。
登山口から20分弱で森を抜け、一合目に着いた。
一汗かいたのでとりあえず小休止、風が涼しくて気持ちいい。
スキー場(跡?)のスロープを登りつめ、勾配が一旦緩くなると二合目。
三合目が近づくと勾配がぐっと緩くなって、道幅も広くなってくる。
トレランの人もチラホラ見かける。
三合目のすぐ手前に、ネットで囲われたカタクリとエンゴサクのお花畑があった。
登山者の踏みつけから守る目的もあるが、滋賀県もシカによる食害が多い地域なので伊吹山でもネット張りが行われている。
ヤマエンゴサク(山延胡索)は、ケマンソウ科キケマン属の多年草で本州・四国・九州に分布する。山野の半日陰になる林縁部などに生えるスプリング・エフェメラルで、紅紫色のものも見かける。
高山植物として有名なコマクサも同じケマンソウ科の仲間。
キジムシロ(雉莚)は、バラ科キジムシロ属の多年草で北海道・本州・四国・九州・南西諸島に分布し、日当たりのよい雑木林、草原などでよく見かける。
イワキンバイやミヤマキンバイの仲間。
登山口から約1時間で三合目に着いた。
なだらかな高原状の台地でトイレやベンチが整備されている。
三合目といっても標高は、1/2 を越えている。
三合目から四合目までは、標高差50~60mのスキー場跡?を緩やかに登る。
ここにもかつてはリフトがあったようだ。
タチツボスミレ(立坪菫)は、もっとも普通に見られる日本を代表するスミレ。
地上茎があるので、根元からだけ花柄や葉柄がつくスミレやノジスミレなどと違い、茎の途中からも葉柄が出て、その葉腋(葉の付け根の内側部分)から花柄が出る。葉腋に細かく裂けた托葉があるのも特徴。
マルバスミレ(丸葉菫)の花弁は丸みを帯び白く唇弁に僅かに紫条が入る。
葉は、3cmくらいの円形で長い葉柄がある。
ニリンソウ(二輪草)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で日本では北海道から九州まで広く分布する。春山を代表する花のひとつで、深く裂けた根生葉を持つ。茎に3枚輪生する葉には柄はなく1本の茎から2輪の花茎が伸びることが多いのが名前の由来。
ニリンソウの若芽はフクベラ、ヤマソバと呼ばれ、春の山菜として知られるが、同じキンポウゲ科のトリカブトの葉と似ているので、注意が必要。
五合目で大勢の登山者が休憩中。
自分は、腰を下ろして休むことはめったにない。
小さな小屋の前に自販機があってちょっと「高い」清涼飲料水を売っている。
アマナ(甘菜)は、ユリ科アマナ属の多年草で本州(東北地方南部以南)・四国・九州・奄美大島に分布し、名前は球根が甘くて食用できるところから。
標高980mの六合目には「伊吹山六合目避難小屋」がある。
水場はないので利用するときは水を担いで登ろう。
延々と続く登山道を青空向かってひたすら登る。
ハクサンハタザオ(白山旗竿)は、アブラナ科ヤマハタザオ属の多年草で北海道から九州に分布、低山から高山帯の礫と草地の境などに生える。
七合目付近から振り返ってみた。
八合目には小さな祠とベンチがあって20人ほどの登山者が休んでいた。
八合目付近に咲いていたキバナノアマナ(黄花の甘菜)は、ユリ科キバナノアマナ属の多年草で北海道・本州(中部以北)に分布する。
伊吹山でも希少種。
九合目を過ぎると山頂付近の建物が見えてきた!
「大乗峰伊吹山寺」の山号額(寺号額)のある建物は山頂伊吹山寺覚心堂。
「日本七高山霊場」ともあり、修験の山なのだ。
11時02分、登山口から2時間16分(2時間30分 休憩含む)で山頂到着。
標準コースタイム(3時間50分 MAPPLE 山と高原地図)より少し早かった。
明治18年に設置された一等三角点の基準点名は「伊吹山」。
山頂付近は台地のように広々としていて、牛か羊でもいれば牧場のようだ。
お腹もすいてきたので北側の遊歩道を回って山小屋の方へ戻ってみよう。
三角点より少し低い、山小屋が数軒集まる一角に「伊吹山頂」の指導標と瑞垣に囲まれた「日本武尊(ヤマトタケルノミコト)」の石像がたっている。
日本武尊が手に汗握る冒険譚の末、たどり着いたのがこの伊吹山だそうな。
この山を舞台に、ヤマトタケル最後の戦いが始まった。
ヤマトタケルは牛のように巨大なイノシシと戦い、そのたたりで命を落とす。
(まるで「オッコトヌシ」みたいやね・・・。)
周辺に山小屋がたくさんあって、ゴールデンウイークには営業を始めている。
近くの「えびすや」さんに入ってみた。
伊吹そばにも惹かれるが、ここはやっぱりカレーで!
もちろん生ビール付き。
食事を済ませたら、もう一度山頂からの展望を楽しんでいこう。
伊吹山頂・日本武尊像の後ろから、東~南方面(2枚合成)。
「伊吹山頂」の指導標がある日本武尊像の辺りより左奥の三角点が高い。
同じく、北~南(5枚合成)。
ここで、北方の冠雪した山(能郷白山)の右の山並みに覆い被さった「雲」(写真左)と北東の空に浮かぶ「雲」(写真中央)に注目!
あの白いのは雲かな?
最初はほんとに雲だと思っていた。
しばらくして、もう一度見てみると雲が全然動いてない。
能郷白山の右奥で、テッペンが白く輝いているのは雲ではなく白山だ!
ゴールデンウイークだというのに真っ白 !!!
北東に目を移すと、こちらにも雲?
ほんとに浮いているみたいだが、いくら経ってもやはり同じ所から動かない。
そうか ! 分かった !! 御嶽山だ !!!
白山と御嶽山を少しズームアップ(クリックで拡大)!
遠すぎて、2峰が見えていることに気づいているのは一部の「やまや」のみ。
どちらも登っているので、位置的にもピッタリきて「ガッテン!」
360度の展望をゆっくり楽しんだら下山開始。
西遊歩道を少し歩いて、九合目付近で表登山道に合流する。
伊吹山は「伊吹百草(もぐさ)」が育つ薬草の山として知られていた。
下りながら頭に浮かんだのは、百人一首の和歌1つ。
「かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」
琵琶湖が霞んでいる。
二合目付近の草原で気持ちよさそうにうたた寝をする人、休憩する人。
14時17分、山頂から1時間30分(1時間47分休憩含む)で下山。
三宮神社にもう一度参拝し、ゆっくり遊ばせてもらって無事下山のお礼。
予定よりずいぶん早く下山したので時間に余裕ができた。
そうだ、「お風呂に入って帰ることにしよう!」
三宮神社の表参道を下りながら振り返ると伊吹山が・・・。
みんな同じ方向へ歩いてくると思ってたら、すぐ先に駐車場があった。
白い物置がちょっと邪魔だけどいい感じのポイント。
ジョイ伊吹のピンクのハナミズキ(花水木)が綺麗だったので撮ってみた。
北アメリカ原産でヤマボウシの仲間らしい。
伊吹薬草の里文化センター(ジョイ伊吹)に着いた。
建物のアーチの下に伊吹山がちょうど見えるような構造になっている。
バスの時間を確認したら、ひとっ風呂浴びて汗を流そう!
「ジョイいぶき 薬草風呂」は、伊吹薬草の里文化センター内にある立ち寄り湯で露天風呂と屋内風呂がそれぞれ2カ所ずつあって、トウキ・ヨモギなど7種の薬草を使った薬草湯が楽しめる。
汗を流してさっぱりしたらバスに乗って駅へ向かう。
大勢の登山者と一緒にバスを降りて、近江長岡駅のホームで列車を待つ。
「私のいつもみとれるのは伊吹山の姿であった。それはボリュームのある山容で、すぐ目の前に大きくそびえている。」
なのだ。
間もなくやってきたのは、16時30分発 米原行きの 313系快速電車。
米原駅には小さな売店しかないので、近くの平和堂でお土産物などを物色後、17時15分発 新大阪行きの700系〔こだま661号〕に乗車。
新大阪 18時59分発の N700系〔さくら575号〕鹿児島中央行きに乗り継ぎ。
「幕の内」系の弁当とどちらにしようか迷ったが、「牛」系に負けた。
「仙台黒毛和牛弁当」1,500円也。
岡山からは、20時05分発の2000系〔南風25号〕高知行きアンパンマン列車。
いよいよあと少しで山旅が終わる。
次は槍ヶ岳か、劔岳か、北鎌尾根もやり残している。
それまで、しばらくは四国の山歩きが続く。
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大型連休前半の4月28日、滋賀・岐阜県境の伊吹山を訪ねてみた。
<伊吹山山頂から白山を望む>
深田久弥はその著書 「日本百名山」 に、
「東海道全線中これほど山の近くを走る所はなく、その中で私のいつもみとれるのは伊吹山の姿であった。それはボリュームのある山容で、すぐ目の前に大きくそびえている。」
と書いている。
■行先・位置
伊吹山(一等三角点 [伊吹山] 1377.3m)
滋賀県米原市・岐阜県揖斐郡揖斐川町
(北緯35度25分04秒・東経136度24分23秒)
宿泊先のペンションいぶきをスタート、伊吹登山口から表登山道を山頂三角点まで往復し、下山後は薬草風呂のあるジョイいぶきまでの 14.3km。
【水平距離14.30㎞、沿面距離14.72km、累積標高差(+)1311m (-)1329m】
■ 4月27日(土) ■
登山前日の土曜日は、11時27分発 〔南風26号〕で岡山へ。
岡山から 13時54分発 〔さくら5528号〕、新大阪 14時53分発 〔こだま666号〕、米原 15時32分発 〔東海道本線・普通〕と乗り継ぎ近江長岡駅へ。
近江長岡駅から、15時45分発 「伊吹登山口行き」バスで宿に15時58分着の、乗り継ぎ時間を含め合計4時間29分の鉄道とバスの旅。
JRの最寄り駅は、香美市で唯一特急が停車する土佐山田駅。
BiG Kiosk でビールなども販売している。
駅構内には JR四国バス「大栃線」アンパンマンバスの乗り場が有り、最近更新した赤いバスは内外装ともアンパンマン仕様で、こども達の人気が高い。
11時27分発のJR四国 2000系〔南風12号〕に乗って山旅の始まり。
乗ったらすぐにビール!グラス注ぎ専用と書いてあるけど・・・。
ローソンの郷土のうまい!シリーズのおにぎり。
列車でビールを飲む人は意外と少数派。
13時41分、岡山に着いたら新幹線23番ホームへ。
新大阪で乗り継ぎなので、いつもの〔のぞみ〕から〔さくら〕に変えてみた。
鹿児島中央駅 - 新大阪駅を直通運転する N700系8000番台の「さくら552号」は岡山駅23番ホームを13時54分出発。
2列+2列の普通車指定席の車内はゆったりしていて快適。
8両編成なのでホームを歩く距離も短く、関西までなら〔さくら〕が良いかも。
14時44分に新大阪駅20番ホームに着いた。
乗り継ぎの〔こだま〕は24番ホームのはずだったのに26番に変更されていた!
14時53分発の各駅停車 700系〔こだま666号〕に乗り換えて米原へ。
大型連休初日なのに、車内はガラガラ。
わずか35分の乗車で米原着は、15時28分。
米原からは、15時32分の大垣行き普通列車で醒ヶ井、近江長岡の2駅9分。
15時41分、最寄り駅の近江長岡駅に着いた。
この日の伊吹山は雪が降っていたらしく、山頂付近に雲がかかっていた。
15時45分発「伊吹登山口」行きのバスは、乗車するとすぐに出発した。
米原駅、近江長岡駅ともに、わずか4分の乗り継ぎでスムーズに移動!
親切な運転手さんは、宿泊先の「ペンションいぶき」前で降ろしてくれた。
16時、伊吹山麓の〔ペンションいぶき〕に到着。
オーナーは登山と自転車が大好きで、100名山登頂を密かに狙っているらしい。
夕食は6時半から。
とりあえずビールでしょ。
個人、グループ(登山系が多い)など数組でテーブルがちょうど埋まった。
家を出る前、いつもの「クマちゃん」行方不明でピンチヒッターを連れてきた。
エスカルゴとシーフードのガーリックバターは好み。
何やったか忘れたけど野菜の入ったチャウダーとカリフラワーのサラダ。
野菜そのものも美味しいけどドレッシングも絶妙。
窓の外は日が落ちて、明日の天気を保証するような夕焼けが。
岐阜県産ヒレステーキとデザート。
肉が軟らかくてうまい!
デザートもケーキやアイスなど三種類に綿菓子みたいな細い糸?
どれもけっこうなお味でした(まんぞくまんぞく)。
■ 4月28日(土) ■ 登山当日
<伊吹山頂から北東方面を望む>
深田久弥の日本百名山 「全山登頂」 を狙っているわけでもないが、機会があれば登ってみたいと思っている。
四国には石鎚山と剣山の2峰のみなので、百名山となると本州が一番。
中でも中部山岳地帯が好きだけど、年に何度も足を運ぶことができない。
■コースタイム
ペンションいぶき 8:09(8分)→ 登山口 8:17(三宮神社参拝・登山届け)/8:32(18分)→ 一合目 8:50/8:54(11分)→ 二合目 9:05(29分)→ 三合目 9:34/9:41(6分)→ 四合目 9:47(11分)→ 五合目 9:58/10:01(14分)→ 六合目 10:15(11分)→ 七合目 10:26(15分)→ 八合目 10:41(13分)→ 遊歩道分岐 10:54(8分)→ 伊吹山 11:02(遊歩道~伊吹山頂散策・昼食)/12:30(7分)→ 遊歩道分岐 12:37(11分)→ 八合目 12:48(8分)→ 七合目 12:56(6分)→ 六合目 13:02(12分)→ 五合目 13:14/13:18(7分)→ 四合目 13:25(2分)→ 三合目 13:27/13:40(18分)→ 二合目 13:58(6分)→ 一合目 14:04(13分)→ 登山口 14:17(三宮神社参拝)/14:23(25分)→ ジョイ伊吹 14:48
<登山口⇔三角点 行き 2時間16分 帰り 1時間30分 計 3時間46分>
■コース水平距離 11.7km (宿 → 山頂 → ジョイ伊吹 14.3km)
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
登山口⇔山頂往復の水平距離は 11.7km、標高差1,160m。
標高差だけで言うと 「石立山」 並みやね。
【水平距離11.73㎞、沿面距離12.15km、累積標高差(+)1269m (-)1264m】
8時からとなっていた朝食も、登山客が多いので7時30分からにしてくれた。
無添加のウインナーとスープが美味い!
少し肌寒いが、絶好の登山日和!
登山口まで行くと、停車したバスから登山者が大勢降りてきた。
周辺の駐車場が満車らしく、マイカーの登山者に駐車場の空き具合を尋ねられたが、自分は公共交通なので分からない。
まずは、三宮神社に登山の安全を祈っていこう。
登山口では、滋賀県警や米原市消防などが出て、安全登山の啓発と登山届けの提出を指導していた。
一合目までは前日の雪のせいか、ぬかるんだ人工林の九十九折を歩く。
登山口から20分弱で森を抜け、一合目に着いた。
一汗かいたのでとりあえず小休止、風が涼しくて気持ちいい。
スキー場(跡?)のスロープを登りつめ、勾配が一旦緩くなると二合目。
三合目が近づくと勾配がぐっと緩くなって、道幅も広くなってくる。
トレランの人もチラホラ見かける。
三合目のすぐ手前に、ネットで囲われたカタクリとエンゴサクのお花畑があった。
登山者の踏みつけから守る目的もあるが、滋賀県もシカによる食害が多い地域なので伊吹山でもネット張りが行われている。
ヤマエンゴサク(山延胡索)は、ケマンソウ科キケマン属の多年草で本州・四国・九州に分布する。山野の半日陰になる林縁部などに生えるスプリング・エフェメラルで、紅紫色のものも見かける。
高山植物として有名なコマクサも同じケマンソウ科の仲間。
キジムシロ(雉莚)は、バラ科キジムシロ属の多年草で北海道・本州・四国・九州・南西諸島に分布し、日当たりのよい雑木林、草原などでよく見かける。
イワキンバイやミヤマキンバイの仲間。
登山口から約1時間で三合目に着いた。
なだらかな高原状の台地でトイレやベンチが整備されている。
三合目といっても標高は、1/2 を越えている。
三合目から四合目までは、標高差50~60mのスキー場跡?を緩やかに登る。
ここにもかつてはリフトがあったようだ。
タチツボスミレ(立坪菫)は、もっとも普通に見られる日本を代表するスミレ。
地上茎があるので、根元からだけ花柄や葉柄がつくスミレやノジスミレなどと違い、茎の途中からも葉柄が出て、その葉腋(葉の付け根の内側部分)から花柄が出る。葉腋に細かく裂けた托葉があるのも特徴。
マルバスミレ(丸葉菫)の花弁は丸みを帯び白く唇弁に僅かに紫条が入る。
葉は、3cmくらいの円形で長い葉柄がある。
ニリンソウ(二輪草)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で日本では北海道から九州まで広く分布する。春山を代表する花のひとつで、深く裂けた根生葉を持つ。茎に3枚輪生する葉には柄はなく1本の茎から2輪の花茎が伸びることが多いのが名前の由来。
ニリンソウの若芽はフクベラ、ヤマソバと呼ばれ、春の山菜として知られるが、同じキンポウゲ科のトリカブトの葉と似ているので、注意が必要。
五合目で大勢の登山者が休憩中。
自分は、腰を下ろして休むことはめったにない。
小さな小屋の前に自販機があってちょっと「高い」清涼飲料水を売っている。
アマナ(甘菜)は、ユリ科アマナ属の多年草で本州(東北地方南部以南)・四国・九州・奄美大島に分布し、名前は球根が甘くて食用できるところから。
標高980mの六合目には「伊吹山六合目避難小屋」がある。
水場はないので利用するときは水を担いで登ろう。
延々と続く登山道を青空向かってひたすら登る。
ハクサンハタザオ(白山旗竿)は、アブラナ科ヤマハタザオ属の多年草で北海道から九州に分布、低山から高山帯の礫と草地の境などに生える。
七合目付近から振り返ってみた。
八合目には小さな祠とベンチがあって20人ほどの登山者が休んでいた。
八合目付近に咲いていたキバナノアマナ(黄花の甘菜)は、ユリ科キバナノアマナ属の多年草で北海道・本州(中部以北)に分布する。
伊吹山でも希少種。
九合目を過ぎると山頂付近の建物が見えてきた!
「大乗峰伊吹山寺」の山号額(寺号額)のある建物は山頂伊吹山寺覚心堂。
「日本七高山霊場」ともあり、修験の山なのだ。
11時02分、登山口から2時間16分(2時間30分 休憩含む)で山頂到着。
標準コースタイム(3時間50分 MAPPLE 山と高原地図)より少し早かった。
明治18年に設置された一等三角点の基準点名は「伊吹山」。
山頂付近は台地のように広々としていて、牛か羊でもいれば牧場のようだ。
お腹もすいてきたので北側の遊歩道を回って山小屋の方へ戻ってみよう。
三角点より少し低い、山小屋が数軒集まる一角に「伊吹山頂」の指導標と瑞垣に囲まれた「日本武尊(ヤマトタケルノミコト)」の石像がたっている。
日本武尊が手に汗握る冒険譚の末、たどり着いたのがこの伊吹山だそうな。
この山を舞台に、ヤマトタケル最後の戦いが始まった。
ヤマトタケルは牛のように巨大なイノシシと戦い、そのたたりで命を落とす。
(まるで「オッコトヌシ」みたいやね・・・。)
周辺に山小屋がたくさんあって、ゴールデンウイークには営業を始めている。
近くの「えびすや」さんに入ってみた。
伊吹そばにも惹かれるが、ここはやっぱりカレーで!
もちろん生ビール付き。
食事を済ませたら、もう一度山頂からの展望を楽しんでいこう。
伊吹山頂・日本武尊像の後ろから、東~南方面(2枚合成)。
「伊吹山頂」の指導標がある日本武尊像の辺りより左奥の三角点が高い。
同じく、北~南(5枚合成)。
ここで、北方の冠雪した山(能郷白山)の右の山並みに覆い被さった「雲」(写真左)と北東の空に浮かぶ「雲」(写真中央)に注目!
あの白いのは雲かな?
最初はほんとに雲だと思っていた。
しばらくして、もう一度見てみると雲が全然動いてない。
能郷白山の右奥で、テッペンが白く輝いているのは雲ではなく白山だ!
ゴールデンウイークだというのに真っ白 !!!
北東に目を移すと、こちらにも雲?
ほんとに浮いているみたいだが、いくら経ってもやはり同じ所から動かない。
そうか ! 分かった !! 御嶽山だ !!!
白山と御嶽山を少しズームアップ(クリックで拡大)!
遠すぎて、2峰が見えていることに気づいているのは一部の「やまや」のみ。
どちらも登っているので、位置的にもピッタリきて「ガッテン!」
360度の展望をゆっくり楽しんだら下山開始。
西遊歩道を少し歩いて、九合目付近で表登山道に合流する。
伊吹山は「伊吹百草(もぐさ)」が育つ薬草の山として知られていた。
下りながら頭に浮かんだのは、百人一首の和歌1つ。
「かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」
琵琶湖が霞んでいる。
二合目付近の草原で気持ちよさそうにうたた寝をする人、休憩する人。
14時17分、山頂から1時間30分(1時間47分休憩含む)で下山。
三宮神社にもう一度参拝し、ゆっくり遊ばせてもらって無事下山のお礼。
予定よりずいぶん早く下山したので時間に余裕ができた。
そうだ、「お風呂に入って帰ることにしよう!」
三宮神社の表参道を下りながら振り返ると伊吹山が・・・。
みんな同じ方向へ歩いてくると思ってたら、すぐ先に駐車場があった。
白い物置がちょっと邪魔だけどいい感じのポイント。
ジョイ伊吹のピンクのハナミズキ(花水木)が綺麗だったので撮ってみた。
北アメリカ原産でヤマボウシの仲間らしい。
伊吹薬草の里文化センター(ジョイ伊吹)に着いた。
建物のアーチの下に伊吹山がちょうど見えるような構造になっている。
バスの時間を確認したら、ひとっ風呂浴びて汗を流そう!
「ジョイいぶき 薬草風呂」は、伊吹薬草の里文化センター内にある立ち寄り湯で露天風呂と屋内風呂がそれぞれ2カ所ずつあって、トウキ・ヨモギなど7種の薬草を使った薬草湯が楽しめる。
汗を流してさっぱりしたらバスに乗って駅へ向かう。
大勢の登山者と一緒にバスを降りて、近江長岡駅のホームで列車を待つ。
「私のいつもみとれるのは伊吹山の姿であった。それはボリュームのある山容で、すぐ目の前に大きくそびえている。」
なのだ。
間もなくやってきたのは、16時30分発 米原行きの 313系快速電車。
米原駅には小さな売店しかないので、近くの平和堂でお土産物などを物色後、17時15分発 新大阪行きの700系〔こだま661号〕に乗車。
新大阪 18時59分発の N700系〔さくら575号〕鹿児島中央行きに乗り継ぎ。
「幕の内」系の弁当とどちらにしようか迷ったが、「牛」系に負けた。
「仙台黒毛和牛弁当」1,500円也。
岡山からは、20時05分発の2000系〔南風25号〕高知行きアンパンマン列車。
いよいよあと少しで山旅が終わる。
次は槍ヶ岳か、劔岳か、北鎌尾根もやり残している。
それまで、しばらくは四国の山歩きが続く。
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国見山(雪光山)2013.4.20
2013-04-25 06:24:10 (10 years ago)
アケボノツツジ開花の便りが届き始めた。
3時頃から雨になるということだったので、アケボノツツジを見ることができる峰の中でも、手軽に登ることができる国見山(雪光山)に出かけてみた。
<アケボノツツジ>
■行先・位置
国見山(三等三角点 [国見山] 925.9m)
高知県高知市、北緯33度38分21秒・東経133度25分36秒
■コースタイム
雪光山登山口 9:11(27分)→ 元気のでる水 9:38(5分)→ しんどい坂 9:43(9分)→ 手水分岐 9:52/9:59(20分)→ 分岐 10:19(3分)→ アケボノツツジ鑑賞 10:22/10:34(1分)→国見山 10:35/10:52(4分)→ 分岐 10:56(9分)→ 手水分岐 11:05(4分)→ しんどい坂 11:09(4分)→ 元気のでる水 11:13(12分)→ 雪光山登山口 11:25
<行き 1時間05分 帰り 33分 計 1時間38分>
■コース水平距離 約 3.2㎞
■天気 晴れ時々曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)
手水の雪光山(国見山)登山口から山頂を往復、山頂部分だけ少し周回。
コース水平距離3.2km、標高差490m。
【水平距離3.17㎞、沿面距離3.41km、累積標高差(+)527m (-)507m】
薄曇りの空の下、高知市鏡谷口付近から見る国見山。
道路沿いにたくさん咲いていたユキモチソウ。
ユキモチソウ(雪餅草、学名:Arisaema sikokianum)は、サトイモ科テンナンショウ属の多年草で本州(三重・兵庫・奈良・和歌山)・四国に分布。四国ではよく見かけるが本州では希少種。 学名の 「sikokianum」 は四国産を意味する。白い餅のような仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴で、テンナンショウの仲間ではもっとも人気が高い。環境省絶滅危惧II類(VU)。花期は、4~5月 。
登山口の駐車場には5~6台駐車可能、今日は先客の車が1台。
ツボスミレ(坪菫)とタチツボスミレ(立坪菫)が並んで咲いていた。
ツボスミレの花は白色で唇弁には赤紫のすじ模様がある。
タチツボスミレは最もよく見かけるスミレで花は概ね淡紫色で変化が多い。
ムラサキケマン(紫華鬘)は、ケマンソウ科キケマン属の越年草で日本全国の山地の木陰など少し湿った場所に生える。有毒。
ヤマネコノメソウ(山猫の目草)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の越年性の一年草で北海道~九州までの林縁部や渓流沿いなどに生える。
3週間前の三嶺で見たときは咲き始めだったけど、実になっていた。
案内板の横を通って谷沿いの人工林を登る。
棚田跡と思われる谷沿いの急登を登って行くと人工林~雑木林~人工林と入れ替わり、勾配が緩くなると、「元気が出る水」に着く。
マムシグサ(蝮草)が2本並んで立っていた。
同じサトイモ科テンナンショウ属でもユキモチソウのような人気はない。
「元気が出る水」を過ぎると「しんどい坂」へさしかかる。
「しんどい坂」 の急登を凌いで、潅木帯に出ると手水分岐に着く。
ヘビイチゴではないようなので、ミツバツチグリだろうか。
ミツバツチグリ(三葉土栗)バラ科キジムシロ属の多年草。
ヤブレガサの下で一休み。
ヤブレガサ(破れ傘)は、キク科ヤブレガサ属の多年草で本州・四国・九州に分布、山地の林下の斜面などに生える。7~9月にカニコウモリに似た花をつける。
手水分岐から少し歩くと、再び人工林へ入る。
杉の下に咲いていたのはシハイスミレ(紫背菫)。
西日本に多く、葉の裏が紫色なのでこの名前がある。
案内板のある分岐を右に折れ、尾根道へ入ると山頂まで一登り。
今回は山頂へ直登せずに、北側を巻く短い周回コース入った。
紀伊半島と四国に分布し、急崖地や痩せ尾根に多いアケボノツツジ。
葉を展開する前にピンクの花を咲かせるのでよく目立つ。
山頂北側周回コースの岩場にアケボノツツジがたくさん咲いていた。
北側を回ったので参道の反対側から山頂へ。
南の敷ノ山と太平洋の展望は曇っていて冴えない。
大黒様の後ろに咲いていたサルトリイバラ(猿捕り茨)の雄花。
袋を背負い、三頭三角点の山頂から太平洋を眺める大黒様。
山頂の三角点は、基準点コード TR35033336401
等級種別 三等三角点
冠字選点番号 始5
基準点名 国見山
まだ昼前なので昼食は後回しにして、正面から下山開始。
勾配がきつく距離が短いので帰りは早い。
鏡川の適当な河畔を見つけてランチタイム。
今日はカレーライス!土佐のあさいち便の「ハッピートラジローカレー 辛口」
「安芸市の食材をふんだんに使ったレトルトカレー。果物のように甘く、栄養価の高い「ハッピートマト」を使ったルーで、畑山地区で飼育された高級地鶏「土佐ジロー」の肉を煮込み、コクある味わいに仕上げました。」
ということで、トマトの酸味とスパイスが利いて美味い!
ついでに「日清GooTa 厚切角煮麺」も。
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3時頃から雨になるということだったので、アケボノツツジを見ることができる峰の中でも、手軽に登ることができる国見山(雪光山)に出かけてみた。
<アケボノツツジ>
■行先・位置
国見山(三等三角点 [国見山] 925.9m)
高知県高知市、北緯33度38分21秒・東経133度25分36秒
■コースタイム
雪光山登山口 9:11(27分)→ 元気のでる水 9:38(5分)→ しんどい坂 9:43(9分)→ 手水分岐 9:52/9:59(20分)→ 分岐 10:19(3分)→ アケボノツツジ鑑賞 10:22/10:34(1分)→国見山 10:35/10:52(4分)→ 分岐 10:56(9分)→ 手水分岐 11:05(4分)→ しんどい坂 11:09(4分)→ 元気のでる水 11:13(12分)→ 雪光山登山口 11:25
<行き 1時間05分 帰り 33分 計 1時間38分>
■コース水平距離 約 3.2㎞
■天気 晴れ時々曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)
手水の雪光山(国見山)登山口から山頂を往復、山頂部分だけ少し周回。
コース水平距離3.2km、標高差490m。
【水平距離3.17㎞、沿面距離3.41km、累積標高差(+)527m (-)507m】
薄曇りの空の下、高知市鏡谷口付近から見る国見山。
道路沿いにたくさん咲いていたユキモチソウ。
ユキモチソウ(雪餅草、学名:Arisaema sikokianum)は、サトイモ科テンナンショウ属の多年草で本州(三重・兵庫・奈良・和歌山)・四国に分布。四国ではよく見かけるが本州では希少種。 学名の 「sikokianum」 は四国産を意味する。白い餅のような仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴で、テンナンショウの仲間ではもっとも人気が高い。環境省絶滅危惧II類(VU)。花期は、4~5月 。
登山口の駐車場には5~6台駐車可能、今日は先客の車が1台。
ツボスミレ(坪菫)とタチツボスミレ(立坪菫)が並んで咲いていた。
ツボスミレの花は白色で唇弁には赤紫のすじ模様がある。
タチツボスミレは最もよく見かけるスミレで花は概ね淡紫色で変化が多い。
ムラサキケマン(紫華鬘)は、ケマンソウ科キケマン属の越年草で日本全国の山地の木陰など少し湿った場所に生える。有毒。
ヤマネコノメソウ(山猫の目草)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の越年性の一年草で北海道~九州までの林縁部や渓流沿いなどに生える。
3週間前の三嶺で見たときは咲き始めだったけど、実になっていた。
案内板の横を通って谷沿いの人工林を登る。
棚田跡と思われる谷沿いの急登を登って行くと人工林~雑木林~人工林と入れ替わり、勾配が緩くなると、「元気が出る水」に着く。
マムシグサ(蝮草)が2本並んで立っていた。
同じサトイモ科テンナンショウ属でもユキモチソウのような人気はない。
「元気が出る水」を過ぎると「しんどい坂」へさしかかる。
「しんどい坂」 の急登を凌いで、潅木帯に出ると手水分岐に着く。
ヘビイチゴではないようなので、ミツバツチグリだろうか。
ミツバツチグリ(三葉土栗)バラ科キジムシロ属の多年草。
ヤブレガサの下で一休み。
ヤブレガサ(破れ傘)は、キク科ヤブレガサ属の多年草で本州・四国・九州に分布、山地の林下の斜面などに生える。7~9月にカニコウモリに似た花をつける。
手水分岐から少し歩くと、再び人工林へ入る。
杉の下に咲いていたのはシハイスミレ(紫背菫)。
西日本に多く、葉の裏が紫色なのでこの名前がある。
案内板のある分岐を右に折れ、尾根道へ入ると山頂まで一登り。
今回は山頂へ直登せずに、北側を巻く短い周回コース入った。
紀伊半島と四国に分布し、急崖地や痩せ尾根に多いアケボノツツジ。
葉を展開する前にピンクの花を咲かせるのでよく目立つ。
山頂北側周回コースの岩場にアケボノツツジがたくさん咲いていた。
北側を回ったので参道の反対側から山頂へ。
南の敷ノ山と太平洋の展望は曇っていて冴えない。
大黒様の後ろに咲いていたサルトリイバラ(猿捕り茨)の雄花。
袋を背負い、三頭三角点の山頂から太平洋を眺める大黒様。
山頂の三角点は、基準点コード TR35033336401
等級種別 三等三角点
冠字選点番号 始5
基準点名 国見山
まだ昼前なので昼食は後回しにして、正面から下山開始。
勾配がきつく距離が短いので帰りは早い。
鏡川の適当な河畔を見つけてランチタイム。
今日はカレーライス!土佐のあさいち便の「ハッピートラジローカレー 辛口」
「安芸市の食材をふんだんに使ったレトルトカレー。果物のように甘く、栄養価の高い「ハッピートマト」を使ったルーで、畑山地区で飼育された高級地鶏「土佐ジロー」の肉を煮込み、コクある味わいに仕上げました。」
ということで、トマトの酸味とスパイスが利いて美味い!
ついでに「日清GooTa 厚切角煮麺」も。
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寒峰 2013.4.13
2013-04-18 22:20:53 (11 years ago)
フクジュソウ目当てだと、3月末か4月の第1週に登られる方が多いようなので、先週登るつもりで考えていたのだが、土日は全国的に荒れた天気で三嶺・祖谷周辺には雪雲が停滞し吹雪いたようだ。
山小屋のない寒峰へは天気の良い日に登りたい。
ということで、予定の1週遅れとなったが、フクジュソウはどうだろう?
<寒峰山頂>
■行先・位置
寒峰 (二等三角点 [寒峰] 1604.6m)
徳島県三好市、北緯33度54分07秒・東経133度54分14秒
■コースタイム
駐車場 8:46(2分)→ 住吉神社 8:48/8:49(22分)→ 林道 9:11(12分)→ フクジュソウ 9:23/9:28(10分)→ フクジュソウ群生地 9:38/9:46(8分)→ 分岐 9:54/9:55(21分)→ 栗枝渡 10:16/10:23(23分)→ フクジュソウ(標高点 [・1518] トラバース)10:38/10:39(11分)→ 寒峰峠 11:50(21分)→ 寒峰 11:07(昼食)/12:19(8分)→ 落合峠分岐 12:27/12:28(25分)→ 標高点 [・1279] 12:53/12:57(38分)→ 林道 13:35(4分)→ 林道分岐 13:39/13:44(16分)→ 住吉神社 14:00/14:02(1分)→ 駐車場 14:03
<行き 2時間10分 帰り 1時間32分 計 3時間42分>
■コース水平距離 8.0km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点)
住吉神社からフクジュソウ群生地を訪ねて寒峰山頂へ。
帰りは、落合峠分岐から神社へ戻る時計回りの周回ルートで水平距離 8.0km。
ただし、ルートを間違えたので正しいルートより 2km ほど短くなった。
【水平距離7.97㎞、沿面距離8.37km、累積標高差(+)980m (-)941m】
国道32号から大歩危に入り、県道45号・33号、国道439を利用。
対岸に東祖谷小中学校が見えたら「八幡神社」の案内に従って下瀬で左折。
栗枝渡の八幡神社は通過し、奥ノ井の住吉神社の石段と案内板が見えたら民家右側の駐車場へ車を置く(途中の分岐は折れない)。
最近?造成された駐車場の下に新しい簡易トイレも設置されている。
「奥ノ井寒峰花回廊」と「住吉神社の社叢」の案内板と住吉神社。
右奥には、寒峰の稜線が見える。
「登山口」 の目立つ指導標はないので、とりあえず神社の石段を登ると左奥に 「寒峰道」 の小さなプレートがあった。
しばらくは、よく手入れされた人工林の中を歩く。
ヤマネコノメソウ(山猫の目草)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で山麓から低地に普通に生える。茎に所々毛が生えている。
麟片に包まれたツヤナシイノデの芽はエイリアンのようでグロテスク。
横道を少し歩くと、神社から2kmほど先の分岐で折り返した林道を横断する。
ヤマルリソウ(山瑠璃草)は、ムラサキ科ルリソウ属の多年草で低山の林縁や道端など、少し湿り気のある場所で淡い淡青紫色の花を咲かせる。
まだ蕾もあるが、花弁を虫にかじられたのか少し痛んでいた。
林道から少し登ると、登山道の下にフクジュソウが咲いていた。
「群生地」ではないみたいだが、一応写真を撮っておこう。
すでに、ネギ坊主のような実になったものもあった。
イワボタン(岩牡丹)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で別名はミヤマネコノメソウ。関東以西の太平洋側に分布し、山地の湿り気のある場所に生える。
花のすぐ下の苞葉が黄色、雄しべは4~8個で葯が黄色~橙色。
登山口から約45分で、標高 1150m にある「フクジュソウ群生地」に着いた。
たくさん咲いている!
葉が伸びているので、土佐弁でいうと少し 「あぎた」 状態かもしれない。
蕾も結構あるので、まだ1~2週間は観賞できそうだ。
群生地を通過すると、転げ落ちそうな二次林の急斜面を斜めに登る。
登りきったら人工林に突き当たって三叉路を左に折れる。
二次林と人工林との境の急登をしばらく登る。
勾配が緩くなって視界が開けると、四等三角点の栗枝渡(1415.1m)へ着いた。
三角点の基準点名は、山麓の集落名を取って [栗枝渡] となっている。
栗枝渡で一息入れたら、標高点 [・1424] の小さなコブを越えて標高点 [・1518] へ続く尾根道を北へ進む。
登山道は、丘のような山容の標高点 [・1518] は通らずに東側を巻いている。
そのなだらかな斜面にもフクジュソウが咲いていた。
群生地より標高が 200m ほど高い巻き道に咲くフクジュソウは、今が見頃という感じで、春の日差しを浴びて輝いていた。
トラバースを過ぎると「湿地」へ出る。
雨の多い季節だけなのか、特に湿地というような場所ではなかった。
湿地を横切り再び尾根に乗ると、かつてお堂があったという「寒峰峠」へ着く。
そう言えば、石立山の四ツ足峠のお堂もそう長くない将来なくなって、「かつてお堂があった」となるのだろうなあ。
山頂が近づいてきた。
寒峰 1604.6m
基準点コード TR25033678201
等級種別 二等
冠字選点番号 興29
基準点名 寒峰
山頂に着くと、まず目に入るのは落合峠へ続く稜線と矢筈山や烏帽子山など、落合峠を取り巻く山々。
南に目を移すと、少し霞んだ三嶺・西熊山・天狗塚・牛ノ背の稜線。
今日の一杯は、CGC向けの日清 「こだわりの しじみだし 塩ラーメン」
「しじみの旨みを効かせた味わい深い塩スープ」ということだが、味は値段(98円)に比例する?
さて、帰りはどうするか・・・。
同じ道を引き返すのもいいが、少し先の分岐から下る周回ルートがあるようだ。
あまり使われないルートは、ヤブコギになったりするので止めておいた方が「無難」だが、他のルートがあれば歩きたくなるのが人情?というものだろう。
落合峠への縦走路を鞍部へ下り、少し登り返すと奥ノ井への分岐がある。
分岐から振り返ると山頂の人影が増えていた。
縦走路を左に分け尾根を少し下ると資材(人?)運搬用のモノレールがあった。
小さなコルから「うねっぱち(尾根の先のこと)」の標高点 [・1279] へ出る。
ここで大間違いをやってしまった。
正しいルートは、この標高点を通過し、次の標高点 [・1094] を右に折れる。
ところが、2つの標高点を混同し、地形も高度も確認しないまま、 [・1279] から下ってしまった。
モノレール沿いに下れば、「道路へ出るだろう」という安易な思いもあった。
でも、勾配がきつい!きつい!
「道じゃないね。」
でも、この程度のスギヤブなら、いくらでも歩いたことがあるので平気!
杉しばに足を取られながら植林の中を下っていくと谷にぶつかった。
谷を渡渉すると、ハシリドコロが数本生えていた。
2つ目の谷に架かるモノレールの橋を渡ると、道らしくなってきた。
道路が近いようだ。
やっと、林道に出た。
ちょっと 「アドベンチャーやったなあ・・・」 σ(^_^;)
どちらも真新しいコンクリート舗装の林道は、上?下?(答えは下)。
下がりすぎてもいけないと思ったのだが、上は往路で交差した林道だった。
林道からも西熊山から牛ノ背の稜線が見えていた。
林道沿いのイノデと住吉神社のダンコウバイ。
山頂を出発してから1時間44分で駐車場に帰ってきた。
ルートを大幅にショートカットしたので、時間も早かったようだ (^_^;)
山肌にへばりつくように住家が点在する栗枝渡の集落を国道へ向かって下る。
この風景、なんとなく「いいねえ。」
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山小屋のない寒峰へは天気の良い日に登りたい。
ということで、予定の1週遅れとなったが、フクジュソウはどうだろう?
<寒峰山頂>
■行先・位置
寒峰 (二等三角点 [寒峰] 1604.6m)
徳島県三好市、北緯33度54分07秒・東経133度54分14秒
■コースタイム
駐車場 8:46(2分)→ 住吉神社 8:48/8:49(22分)→ 林道 9:11(12分)→ フクジュソウ 9:23/9:28(10分)→ フクジュソウ群生地 9:38/9:46(8分)→ 分岐 9:54/9:55(21分)→ 栗枝渡 10:16/10:23(23分)→ フクジュソウ(標高点 [・1518] トラバース)10:38/10:39(11分)→ 寒峰峠 11:50(21分)→ 寒峰 11:07(昼食)/12:19(8分)→ 落合峠分岐 12:27/12:28(25分)→ 標高点 [・1279] 12:53/12:57(38分)→ 林道 13:35(4分)→ 林道分岐 13:39/13:44(16分)→ 住吉神社 14:00/14:02(1分)→ 駐車場 14:03
<行き 2時間10分 帰り 1時間32分 計 3時間42分>
■コース水平距離 8.0km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点)
住吉神社からフクジュソウ群生地を訪ねて寒峰山頂へ。
帰りは、落合峠分岐から神社へ戻る時計回りの周回ルートで水平距離 8.0km。
ただし、ルートを間違えたので正しいルートより 2km ほど短くなった。
【水平距離7.97㎞、沿面距離8.37km、累積標高差(+)980m (-)941m】
国道32号から大歩危に入り、県道45号・33号、国道439を利用。
対岸に東祖谷小中学校が見えたら「八幡神社」の案内に従って下瀬で左折。
栗枝渡の八幡神社は通過し、奥ノ井の住吉神社の石段と案内板が見えたら民家右側の駐車場へ車を置く(途中の分岐は折れない)。
最近?造成された駐車場の下に新しい簡易トイレも設置されている。
「奥ノ井寒峰花回廊」と「住吉神社の社叢」の案内板と住吉神社。
右奥には、寒峰の稜線が見える。
「登山口」 の目立つ指導標はないので、とりあえず神社の石段を登ると左奥に 「寒峰道」 の小さなプレートがあった。
しばらくは、よく手入れされた人工林の中を歩く。
ヤマネコノメソウ(山猫の目草)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で山麓から低地に普通に生える。茎に所々毛が生えている。
麟片に包まれたツヤナシイノデの芽はエイリアンのようでグロテスク。
横道を少し歩くと、神社から2kmほど先の分岐で折り返した林道を横断する。
ヤマルリソウ(山瑠璃草)は、ムラサキ科ルリソウ属の多年草で低山の林縁や道端など、少し湿り気のある場所で淡い淡青紫色の花を咲かせる。
まだ蕾もあるが、花弁を虫にかじられたのか少し痛んでいた。
林道から少し登ると、登山道の下にフクジュソウが咲いていた。
「群生地」ではないみたいだが、一応写真を撮っておこう。
すでに、ネギ坊主のような実になったものもあった。
イワボタン(岩牡丹)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で別名はミヤマネコノメソウ。関東以西の太平洋側に分布し、山地の湿り気のある場所に生える。
花のすぐ下の苞葉が黄色、雄しべは4~8個で葯が黄色~橙色。
登山口から約45分で、標高 1150m にある「フクジュソウ群生地」に着いた。
たくさん咲いている!
葉が伸びているので、土佐弁でいうと少し 「あぎた」 状態かもしれない。
蕾も結構あるので、まだ1~2週間は観賞できそうだ。
群生地を通過すると、転げ落ちそうな二次林の急斜面を斜めに登る。
登りきったら人工林に突き当たって三叉路を左に折れる。
二次林と人工林との境の急登をしばらく登る。
勾配が緩くなって視界が開けると、四等三角点の栗枝渡(1415.1m)へ着いた。
三角点の基準点名は、山麓の集落名を取って [栗枝渡] となっている。
栗枝渡で一息入れたら、標高点 [・1424] の小さなコブを越えて標高点 [・1518] へ続く尾根道を北へ進む。
登山道は、丘のような山容の標高点 [・1518] は通らずに東側を巻いている。
そのなだらかな斜面にもフクジュソウが咲いていた。
群生地より標高が 200m ほど高い巻き道に咲くフクジュソウは、今が見頃という感じで、春の日差しを浴びて輝いていた。
トラバースを過ぎると「湿地」へ出る。
雨の多い季節だけなのか、特に湿地というような場所ではなかった。
湿地を横切り再び尾根に乗ると、かつてお堂があったという「寒峰峠」へ着く。
そう言えば、石立山の四ツ足峠のお堂もそう長くない将来なくなって、「かつてお堂があった」となるのだろうなあ。
山頂が近づいてきた。
寒峰 1604.6m
基準点コード TR25033678201
等級種別 二等
冠字選点番号 興29
基準点名 寒峰
山頂に着くと、まず目に入るのは落合峠へ続く稜線と矢筈山や烏帽子山など、落合峠を取り巻く山々。
南に目を移すと、少し霞んだ三嶺・西熊山・天狗塚・牛ノ背の稜線。
今日の一杯は、CGC向けの日清 「こだわりの しじみだし 塩ラーメン」
「しじみの旨みを効かせた味わい深い塩スープ」ということだが、味は値段(98円)に比例する?
さて、帰りはどうするか・・・。
同じ道を引き返すのもいいが、少し先の分岐から下る周回ルートがあるようだ。
あまり使われないルートは、ヤブコギになったりするので止めておいた方が「無難」だが、他のルートがあれば歩きたくなるのが人情?というものだろう。
落合峠への縦走路を鞍部へ下り、少し登り返すと奥ノ井への分岐がある。
分岐から振り返ると山頂の人影が増えていた。
縦走路を左に分け尾根を少し下ると資材(人?)運搬用のモノレールがあった。
小さなコルから「うねっぱち(尾根の先のこと)」の標高点 [・1279] へ出る。
ここで大間違いをやってしまった。
正しいルートは、この標高点を通過し、次の標高点 [・1094] を右に折れる。
ところが、2つの標高点を混同し、地形も高度も確認しないまま、 [・1279] から下ってしまった。
モノレール沿いに下れば、「道路へ出るだろう」という安易な思いもあった。
でも、勾配がきつい!きつい!
「道じゃないね。」
でも、この程度のスギヤブなら、いくらでも歩いたことがあるので平気!
杉しばに足を取られながら植林の中を下っていくと谷にぶつかった。
谷を渡渉すると、ハシリドコロが数本生えていた。
2つ目の谷に架かるモノレールの橋を渡ると、道らしくなってきた。
道路が近いようだ。
やっと、林道に出た。
ちょっと 「アドベンチャーやったなあ・・・」 σ(^_^;)
どちらも真新しいコンクリート舗装の林道は、上?下?(答えは下)。
下がりすぎてもいけないと思ったのだが、上は往路で交差した林道だった。
林道からも西熊山から牛ノ背の稜線が見えていた。
林道沿いのイノデと住吉神社のダンコウバイ。
山頂を出発してから1時間44分で駐車場に帰ってきた。
ルートを大幅にショートカットしたので、時間も早かったようだ (^_^;)
山肌にへばりつくように住家が点在する栗枝渡の集落を国道へ向かって下る。
この風景、なんとなく「いいねえ。」
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鷲尾山・烏帽子山(南嶺) 2013.4.7
2013-04-18 22:00:25 (11 years ago)
週末の天候は全国的に荒れ模様だった。
「寒峰へ福寿草を見に行ってみよう」 と思って、気象予報で雲の動きを詳しく見てみると、三嶺周辺には雨雲(雪雲?)が終日停滞する様子。
太平洋側は「早めに回復?」と思われるが、祖谷山系は悪いね。
<鷲尾山山頂>
■行先・位置
鷲尾山 (標高点 [・306] 306m)
高知県高知市、北緯33度31分40秒・東経133度31分35秒
烏帽子山 (一等三角点 [鷲尾山] 358.7m)
高知県高知市、北緯33度31分33秒・東経133度30分59秒
■コースタイム
Ⓟ筆山第1 9:25(2分)→ 皿ヶ峰登山口 9:27(18分)→ ライオン岩 9:45(7分)→ 高見分岐 9:52(12分)→ 土佐塾中・高校寮 10:04(9分)→ 吉野分岐 10:13(21分)→ 鷲尾山 10:32/10:44(24分)→ 烏帽子山 11:08/11:12(2分)→ 烏帽子山送信所 11:14/11:15(2分)→ 石土神社 11:17/11:20(25分)→ 鷲尾山 11:45(昼食)/12:28(14分)→ 吉野分岐 12:42(7分)→ 土佐塾中・高校寮 12:49(9分)→ 高見分岐 12:58(8分)→ ライオン岩 13:06(11分)→ 皿ヶ峰登山口 13:17(2分)→ Ⓟ筆山第1 13:19
<烏帽子山送信所まで 行き 1時間35分 帰り 1時間18分 計 2時間53分>
■コース水平距離 8.8km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点)
筆山第二駐車場から鷲尾山を経て南嶺最高峰の烏帽子山まで。
帰りは同じ道を引き返す、往復の水平距離8.8kmと手軽なハイキングコース。
【水平距離8.82㎞、沿面距離9.06km、累積標高差(+)701m (-)712m】
雲の動きでは西も怪しかったのだが、降ってないことを期待して横倉山へ向かったのだが、「トンネルを抜けるとそこは雨だった。」 という感じで、日高辺りからポロポロし始めた雨は越知へ入ると本降りになった。
東も西もダメということになると、唯一 「晴れていた高知市」 の国見山へということで、車をUターンさせたものの、国見山は高知市でも「北のはずれ」。
期待せずに鏡へ向かうと、案の定、雨のカーテンがかかっていた。
「八方塞」 とはこのことだ。
残るは 「南嶺のみ」 と南に進路を変えたら 「ここへおいでよ!」 と言っているかのように、南嶺上空に青空が広がっていた。
紆余曲折の末、筆山第一駐車場をスタートしたのは9時25分。
天気は良いのだが、風は冷たいので高い山は雪かも。
今回は、前回登った筆山と皿ヶ峰はパスして烏帽子山を目指そう。
皿ヶ峰トラバースから東を展望する。
三嶺周辺に予報どおりに雨(雪?)雲が停滞しているのが分かる。
道端には春の草花たちが咲いていた。
ウマノアシガタ(馬の足形)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草で北海道~九州の山野の日当たりのよいところに生える。八重咲きのものをキンポウゲ(金鳳花)といい、三嶺周辺でも初夏に花を咲かせる。
シロバナタンポポ(白花蒲公英)は、キク科タンポポ属の多年草で本州(関東以西)・四国・九州に分布する日本在来種。
トキワハゼ(常磐爆)は、ゴマノハグサ科サギゴケ属の一年草。葉がほぼ一年中あって果実がはぜる様子からこの名前がある。これは白花。
セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)は、シソ科キランソウ属の多年草で、江戸時代にヨーロッパから渡来したとされる帰化植物。
在来種のジュウニヒトエは花色が白から淡い紫。
ヒメハギ(姫萩)は、ヒメハギ科ヒメハギ属の多年草で低山のやや乾いた明るい斜面や草地にふつうにみられる。花は1cm程度で小さい。
スミレ(菫・マンジェリカ)は、スミレ科スミレ属の多年草で日当たりのよい山野に生える。春に濃い紫色(菫色)の小さな花をつける。
キランソウ(金瘡小草)は、シソ科キランソウ属の多年草で本州・四国・九州の野原や山地で普通に見かける。別名はジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)。
タツナミソウ(立浪草)は、シソ科タツナミソウ属の多年草で本州・四国・九州の野原や林縁などに生える。花は一方向に片寄って咲く。
ライオン岩で皿ヶ峰登山道を合わせると、道は南向きから少し西よりに折れる。
鷲尾山から派生した小さな尾根を南嶺主稜線へと緩やかに登っていく。
皿ヶ峰の中腹を巻いたら、北に国見山を見ながら高見分岐を通過する。
青空に新緑が映える!ビューティフル!
オンツツジ(雄躑躅)は、ツツジ科ツツジ属の落葉低木で本州(近畿南部)・四国・九州の山地や丘陵の林縁などに見られる。
ミツバツツジより大型で少し遅れて咲く。
ツボスミレ(坪菫)は、スミレ科スミレ属の多年草で北海道・四国・九州に分布、小さな白い花を咲かせるスミレで、唇弁に赤紫のすじ模様ある。
別名をニョイスミレ(如意菫)といい、湿った木陰で見かけることが多い。
幸崎分岐を通過すると、7~8分で土佐塾中・高等学校の寮に出る。
吉野分岐の四叉路を通過すると、山道らしくなった。
道は2つに分かれるがどちらでもOK。
宇津野山からの縦走路を合わせると、ほどなく鷲尾山山頂に着く。
先客が1人、海を眺めながら食事中、「いいね~!」
「土佐湾まるごと・鷲尾山頂パノラマ板」
鷲尾山からは土佐湾を一望できる(2枚合成)。
左が高知港(浦戸湾)で中央付近に浦戸大橋と桂浜。
海がコバルトブルーに輝き、いつもより美しく見えるのは気のせいか?
西方のアンテナ鉄塔が建つピークが今日の目的地、烏帽子山。
展望を楽しんだら縦走路を西へ向かう。
山頂手前に石土神社の鳥居が2つ建っていて、左(正面)に祠、右に社がある。
鳥居の側に「百度石」の標柱があって鎖のかかる参道がある。
かつては、この鎖場を登ってお百度参りをしたのだろうか。
正面の鳥居を潜ると烏帽子山山頂で、祠の側に三角点が設置されている。
山頂は木々に囲まれて展望は利かない。
烏帽子山の一等三角点は、ICタグ付きのインテリジェント基準点だ。
基準点名が、[烏帽子山] ではなく [鷲尾山] になっているところが面白い。
涸沢岳の基準点名が [奥穂高] に、西穂高岳が [前穂高] なっているように、山名と基準点名がずれていることは特に珍しいことではない。
山頂から西へ下ると送信所のある広場へ出る。
広場には、KUTV・RKC・FM高知3社共用の局舎と鉄塔が建っていて、鉄塔には各社のループアンテナが上下に配置されている。
広場からも展望はないのでランチは鷲尾山へ戻ってからにしよう。
山頂北側の石土神社境内を通って鳥居前に出たら縦走路を引き返す。
鷲尾山への急登を凌ぐと、さっきとは別の登山者が食事中だった。
往路より少し雲が増えたか?
それにしても今日の土佐湾は美しい。
今日の一杯は、日清 「旨みの一杯 醤油ラーメン」
「チキンと魚介ダシの旨みを効かせたこだわりのスープ」ということだが、
CGC向けの格安商品(98円で購入)なので味もそれなり。
ちょっと「奮発した」 おにぎりは、ローソンの「郷土のうまい」シリーズ、
「瀬戸内レモンだれ豚塩焼」 230円と 「深川めし」 240円。
どこかでお会いしたことがある(と思う)アークテリクスな3人グループも到着して店開きが始まった。
四国山地は雲に覆われ天気悪そうだ。
翌日の高知新聞には白髪山中腹、「みやびの丘」の雪景色が載っていた。
三嶺周辺はやはり雪だったのだ!
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「寒峰へ福寿草を見に行ってみよう」 と思って、気象予報で雲の動きを詳しく見てみると、三嶺周辺には雨雲(雪雲?)が終日停滞する様子。
太平洋側は「早めに回復?」と思われるが、祖谷山系は悪いね。
<鷲尾山山頂>
■行先・位置
鷲尾山 (標高点 [・306] 306m)
高知県高知市、北緯33度31分40秒・東経133度31分35秒
烏帽子山 (一等三角点 [鷲尾山] 358.7m)
高知県高知市、北緯33度31分33秒・東経133度30分59秒
■コースタイム
Ⓟ筆山第1 9:25(2分)→ 皿ヶ峰登山口 9:27(18分)→ ライオン岩 9:45(7分)→ 高見分岐 9:52(12分)→ 土佐塾中・高校寮 10:04(9分)→ 吉野分岐 10:13(21分)→ 鷲尾山 10:32/10:44(24分)→ 烏帽子山 11:08/11:12(2分)→ 烏帽子山送信所 11:14/11:15(2分)→ 石土神社 11:17/11:20(25分)→ 鷲尾山 11:45(昼食)/12:28(14分)→ 吉野分岐 12:42(7分)→ 土佐塾中・高校寮 12:49(9分)→ 高見分岐 12:58(8分)→ ライオン岩 13:06(11分)→ 皿ヶ峰登山口 13:17(2分)→ Ⓟ筆山第1 13:19
<烏帽子山送信所まで 行き 1時間35分 帰り 1時間18分 計 2時間53分>
■コース水平距離 8.8km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点)
筆山第二駐車場から鷲尾山を経て南嶺最高峰の烏帽子山まで。
帰りは同じ道を引き返す、往復の水平距離8.8kmと手軽なハイキングコース。
【水平距離8.82㎞、沿面距離9.06km、累積標高差(+)701m (-)712m】
雲の動きでは西も怪しかったのだが、降ってないことを期待して横倉山へ向かったのだが、「トンネルを抜けるとそこは雨だった。」 という感じで、日高辺りからポロポロし始めた雨は越知へ入ると本降りになった。
東も西もダメということになると、唯一 「晴れていた高知市」 の国見山へということで、車をUターンさせたものの、国見山は高知市でも「北のはずれ」。
期待せずに鏡へ向かうと、案の定、雨のカーテンがかかっていた。
「八方塞」 とはこのことだ。
残るは 「南嶺のみ」 と南に進路を変えたら 「ここへおいでよ!」 と言っているかのように、南嶺上空に青空が広がっていた。
紆余曲折の末、筆山第一駐車場をスタートしたのは9時25分。
天気は良いのだが、風は冷たいので高い山は雪かも。
今回は、前回登った筆山と皿ヶ峰はパスして烏帽子山を目指そう。
皿ヶ峰トラバースから東を展望する。
三嶺周辺に予報どおりに雨(雪?)雲が停滞しているのが分かる。
道端には春の草花たちが咲いていた。
ウマノアシガタ(馬の足形)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草で北海道~九州の山野の日当たりのよいところに生える。八重咲きのものをキンポウゲ(金鳳花)といい、三嶺周辺でも初夏に花を咲かせる。
シロバナタンポポ(白花蒲公英)は、キク科タンポポ属の多年草で本州(関東以西)・四国・九州に分布する日本在来種。
トキワハゼ(常磐爆)は、ゴマノハグサ科サギゴケ属の一年草。葉がほぼ一年中あって果実がはぜる様子からこの名前がある。これは白花。
セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)は、シソ科キランソウ属の多年草で、江戸時代にヨーロッパから渡来したとされる帰化植物。
在来種のジュウニヒトエは花色が白から淡い紫。
ヒメハギ(姫萩)は、ヒメハギ科ヒメハギ属の多年草で低山のやや乾いた明るい斜面や草地にふつうにみられる。花は1cm程度で小さい。
スミレ(菫・マンジェリカ)は、スミレ科スミレ属の多年草で日当たりのよい山野に生える。春に濃い紫色(菫色)の小さな花をつける。
キランソウ(金瘡小草)は、シソ科キランソウ属の多年草で本州・四国・九州の野原や山地で普通に見かける。別名はジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)。
タツナミソウ(立浪草)は、シソ科タツナミソウ属の多年草で本州・四国・九州の野原や林縁などに生える。花は一方向に片寄って咲く。
ライオン岩で皿ヶ峰登山道を合わせると、道は南向きから少し西よりに折れる。
鷲尾山から派生した小さな尾根を南嶺主稜線へと緩やかに登っていく。
皿ヶ峰の中腹を巻いたら、北に国見山を見ながら高見分岐を通過する。
青空に新緑が映える!ビューティフル!
オンツツジ(雄躑躅)は、ツツジ科ツツジ属の落葉低木で本州(近畿南部)・四国・九州の山地や丘陵の林縁などに見られる。
ミツバツツジより大型で少し遅れて咲く。
ツボスミレ(坪菫)は、スミレ科スミレ属の多年草で北海道・四国・九州に分布、小さな白い花を咲かせるスミレで、唇弁に赤紫のすじ模様ある。
別名をニョイスミレ(如意菫)といい、湿った木陰で見かけることが多い。
幸崎分岐を通過すると、7~8分で土佐塾中・高等学校の寮に出る。
吉野分岐の四叉路を通過すると、山道らしくなった。
道は2つに分かれるがどちらでもOK。
宇津野山からの縦走路を合わせると、ほどなく鷲尾山山頂に着く。
先客が1人、海を眺めながら食事中、「いいね~!」
「土佐湾まるごと・鷲尾山頂パノラマ板」
鷲尾山からは土佐湾を一望できる(2枚合成)。
左が高知港(浦戸湾)で中央付近に浦戸大橋と桂浜。
海がコバルトブルーに輝き、いつもより美しく見えるのは気のせいか?
西方のアンテナ鉄塔が建つピークが今日の目的地、烏帽子山。
展望を楽しんだら縦走路を西へ向かう。
山頂手前に石土神社の鳥居が2つ建っていて、左(正面)に祠、右に社がある。
鳥居の側に「百度石」の標柱があって鎖のかかる参道がある。
かつては、この鎖場を登ってお百度参りをしたのだろうか。
正面の鳥居を潜ると烏帽子山山頂で、祠の側に三角点が設置されている。
山頂は木々に囲まれて展望は利かない。
烏帽子山の一等三角点は、ICタグ付きのインテリジェント基準点だ。
基準点名が、[烏帽子山] ではなく [鷲尾山] になっているところが面白い。
涸沢岳の基準点名が [奥穂高] に、西穂高岳が [前穂高] なっているように、山名と基準点名がずれていることは特に珍しいことではない。
山頂から西へ下ると送信所のある広場へ出る。
広場には、KUTV・RKC・FM高知3社共用の局舎と鉄塔が建っていて、鉄塔には各社のループアンテナが上下に配置されている。
広場からも展望はないのでランチは鷲尾山へ戻ってからにしよう。
山頂北側の石土神社境内を通って鳥居前に出たら縦走路を引き返す。
鷲尾山への急登を凌ぐと、さっきとは別の登山者が食事中だった。
往路より少し雲が増えたか?
それにしても今日の土佐湾は美しい。
今日の一杯は、日清 「旨みの一杯 醤油ラーメン」
「チキンと魚介ダシの旨みを効かせたこだわりのスープ」ということだが、
CGC向けの格安商品(98円で購入)なので味もそれなり。
ちょっと「奮発した」 おにぎりは、ローソンの「郷土のうまい」シリーズ、
「瀬戸内レモンだれ豚塩焼」 230円と 「深川めし」 240円。
どこかでお会いしたことがある(と思う)アークテリクスな3人グループも到着して店開きが始まった。
四国山地は雲に覆われ天気悪そうだ。
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