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三嶺さんぽ通信

尾瀬・燧ヶ岳・至仏山 2014.7.3~6②

三嶺さんぽ通信
http://sanpo.ryousen.jp/

尾瀬・燧ヶ岳・至仏山 2014.7.3~6②

よろしくお願いします!


■ 7月5日(土) 尾瀬ヶ原 ■
登山2日目は、尾瀬沼ヒュッテから尾瀬沼北岸沿いのコースで尾瀬ヶ原へ。
竜宮十字路からヨッピ吊橋、東電小屋を往復し、中田代三叉路(牛首分岐)を経て至仏山麓の山ノ鼻までの行程。

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<尾瀬ヶ原>

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■行き先・位置
尾瀬ヶ原(尾瀬沼~見晴~竜宮十字路~東電小屋~竜宮十字路~山ノ鼻)
福島県南会津郡檜枝岐村、新潟県魚沼市湯之谷地区
群馬県利根郡片品村
■コースタイム
尾瀬沼ヒュッテ 6:58(2分)→ 長蔵小屋売店 7:00/7:22(4分)→ 大江湿原分岐 07:26/07:28(9分)→ 長英新道分岐 7:37(2分)→ 浅湖湿原 7:39/7:42(38分)→ 沼尻 8:20(トイレ休憩)/8:32(15分)→ 白砂田代 8:47/8:49(6分)→ 白砂峠 8:55(52分)→ 美晴新道分岐 9:47(12分)→ 美晴(原の小屋) 9:59(ビール・昼食)/10:56(39分)→ 竜宮小屋 11:35(トイレ休憩)/11:40(5分)→ 竜宮十字路 11:45(32分)→ ヨッピ吊橋 12:17/12:19(16分)→ 東電小屋 12:35/12:51(17分)→ ヨッピ吊橋 13:08/13:12(22分)→ 竜宮十字路 13:34(5分)→ 竜宮現象吸込み口 13:39/13:43(1分)→ 竜宮現象吐出し口 13:44/13:47(12分)→ ミズバショウ群生地 13:59/14:01(14分)→ 牛首分岐 14:15(45分)→ 山の鼻小屋 15:00(1分)→ 山ノ鼻(至仏山荘) 15:01(FB友達と記念撮影)/15:14(1分)→ 山の鼻小屋 15:15
【5時間50分/6時間50分(山と高原地図)】
※コースタイムに休憩時間は含まない。
■コース水平距離 18.9km(標高差 -244m)
■天気 曇りのち雨
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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尾瀬沼(1670m)から尾瀬沼北岸のコースをとって、見晴から尾瀬ヶ原を西進、途中の竜宮十字路からヨッピ吊橋、東電小屋を往復し、牛首分岐を経て至仏山麓の山ノ鼻(1,400m)まで約19kmの行程。
【水平距離18.945km、沿面距離19.043km、累積標高差(+)339m (-)583m】

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日程に余裕があるので朝食もゆっくりいただく。

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朝食を済ませて午前7時に尾瀬沼ヒュッテを出発。
明け方から降り続いた雨は上がったようだったが、空はどんより。
晴れる見込みはなさそうだ (+_+)

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ちょっとしゃれている長蔵小屋の売店へ寄ってみた。

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大江湿原で左に折れ、尾瀬沼北岸を西に進んで長英新道分岐を通過。

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昨日、寄り道した浅湖湿原を横切る。

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レンゲツツジ(蓮華躑躅)のオレンジ色が鮮やか。
レンゲツツジを含めツツジ科の植物は有毒植物が多い。

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左手に尾瀬沼が見ながら西へと進む。
すれ違う人もまだまばら。

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沼尻平の分岐(四叉路)に燧ヶ岳のナデッ窪ルートが右から合流する。
まっすぐが進むと尾瀬ヶ原に出る。

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左に折れると、すぐ先に長蔵小屋の沼尻休憩所が建っている。
軽食なども用意されていて、トイレ休憩にもちょうどよい。

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チングルマの果実に朝露がついて美しい (*^_^*)

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尾瀬沼から尾瀬ヶ原に向かって流れ下る沼尻川の右岸を見晴へ向かうと、沼尻から15分ほどで白砂湿原へ入る。

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コース上の最高地点、白砂峠(1680m)を越える。
ちなみに尾瀬沼は約1660mで、尾瀬ヶ原は約1400m。

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尾瀬ヶ原と燧ヶ岳を最短で結ぶ見晴新道は、現在通行禁止になっている。
濡れた木道はよく滑るので要注意!

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沼尻から1時間25分、やっと森を抜け見晴(1415m)に出た。

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原の小屋の無料休憩所で雨宿り。
そうだ、「原の小屋で腹へった!」

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まだ10時だけど、手作りカレーライスとバナナケーキのコーヒーセットを注文。
「ついで」 にビールも (^^;)

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雨脚が弱った頃合をみて出発。

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タカネバラ(高嶺薔薇)は、バラ科バラ属落葉低木。
本州(尾瀬・中部以北の高山)と四国の亜高山帯(剣山・東赤石山)に分布。

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いよいよ尾瀬ヶ原へ突入!

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燧ヶ岳西山麓の見晴を振り返る。
1人、2人と出発したようだ。

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ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)は、ツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木で本州(関東・中部・東北)に分布、鳥海山にたくさんあったのを覚えている。
マイサギソウ(舞鷺草)は、ラン科ツレサギソウ属の多年草。
ヤマサギソウの変種で四国にも分布するらしい。

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ナガバノモウセンゴケ(長葉ノ毛氈苔)は、モウセンゴケ科モウセンゴケ属の多年草で尾瀬と北海道の高層湿原に生える希少な食虫植物。
オゼタイゲキ(尾瀬大戟)は、トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草。
苞葉が花のように黄色くなるので、見慣れたナツトウダイより派手。

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ヤマドリゼンマイ(山鳥薇)は、ゼンマイ科ゼンマイ属の多年生シダ類で北海道~九州の山野の湿地や湿原に分布。
ヤマドリゼンマイは尾瀬ヶ原の顔にもなっているようだが・・・。
尾瀬沼の水をトンネルで群馬県側の片品川に流すようになってから、沼尻川から流れ込む水が減って乾燥化が進んでヤマドリゼンマイが増殖したので、喜ばしいことでもないらしい。

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六兵衛堀の透明な水流。

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「県境」 が近づいてきた。

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見晴を振り返ってみる。
燧ヶ岳はずっとガスに包まれたまま。

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沼尻川を渡ると福島県(東北)から群馬県(関東)へ入る。
沼尻川は、尾瀬沼の沼尻から流れ出て、尾瀬ヶ原を東から西へ、そして北へとと蛇行し、ヨッピ川と合流すると只見川と、名前を変えて最終的には阿賀野川となって日本海へ注いでいる。

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尾瀬ヶ原のヘソ的な場所、竜宮十字路の東に建つ竜宮小屋。

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カラマツソウ(落葉松草)は、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草で本
ミヤマカラマツやモミジカラマツなど仲間も多い。
ゼンテイカ(禅庭花)は、ユリ科ワスレグサ属の多年草で咲き始めたばかり。
一般的には「ニッコウキスゲ」、北海道では 「エゾカンゾウ」と呼ばれる。

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小屋からすぐの竜宮十字路で休憩する登山者が見える。
山ノ鼻へは真っ直ぐ進む。
十字路を左(南)に進めばアヤメ平を経て鳩待峠へ。
また、富士見峠を経て白尾山、尾瀬沼へ出る。

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時間があるので十字路を北へ進み、東電小屋まで足を伸ばしてみよう。

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ヤナギトラノオ(柳虎の尾)は、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で本州(中部以北)・北海道に分布し、山地の湿原にまれに生えるとされている。
トキソウ(朱鷺草)は、ラン科トキソウ属の多年草。
四国では稀な植物ということで見たことない。

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ヨッピ吊橋からヨッピ川沿いに牛首分岐へ向かうグループが見える。

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ヨッピ吊橋の分岐が近づいた。

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のんびり歩いたので竜宮十字路から30分以上かかってしまった。

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ヨッピ吊橋を渡ってヨッピ川左岸へ(右が下流)。
至仏山の方向から川上川、猫又川、上ノ大堀川などの水を集めたヨッピ川が、この橋の下流で尾瀬沼から流れてきた沼尻川と合流、只見川となって、原の北東端の平滑ノ滝、三条ノ滝を落下し、北流する。
ヨッピ川の名は 「水の集まるところ」 という意味が由来だという。

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また雨脚が強くなってきた。

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12時35分、ヨッピ吊橋から15分ほどで東電小屋に到着。
東京電力は、尾瀬国立公園全体の約4割、特別保護地区(尾瀬ヶ原・尾瀬沼・燧ヶ岳)の約7割の土地を所有し、山小屋も東電小屋をはじめ、尾瀬沼山荘、元湯山荘、至仏山荘、鳩待山荘を運営している。

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東電小屋でトイレ休憩と雨宿り。

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東電小屋で一休みしたら、再びヨッピ吊橋に向かって西へ。
小雨に煙るヨシッ堀田代にワタスゲの白いラインが一筋の道のように。
(木道北側の景鶴山方向)

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ヨッピ吊橋を渡り返して真っ直ぐ進むと最短で牛首分岐に出られる。
このコースも気になるが、初めての尾瀬なので真ん中の道を歩いてみたい。

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ということで、左に折れて再び竜宮十字路に向かう。

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ルリイトトンボ(瑠璃糸蜻蛉)は、イトトンボ科ルリイトトンボ属のトンボ。
北海道・本州(岐阜以北の高地)の山岳地帯の池沼に生息している。
ごく限られた環境に生息するメタリックブルーのきれいな糸蜻蛉。
コツマトリソウ(小褄取草)は、サクラソウ科ツマトリソウ属の多年草。
北海道・本州(中部)の湿原に生える。
全体に小形で葉先が丸みを帯びていて、花弁が「つまどり」されていない。

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竜宮十字路に帰って来た。

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尾瀬ヶ原には大小多数の池塘が点在する。

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(青・黄・赤)信号機にピンクとグリーンをプラス+
なかなか上手に色分けしたパーティーだ。

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<宮現象 入口>              <竜宮現象 出口>
『竜宮』とは、竜宮小屋近くにある伏流水のことで、湿原の内部を目に見える形で表す貴重で神秘的な場所だと言われている。
竜宮の入口と出口にはそれぞれ淵があり、入口で吸い込まれた水が地中に潜り、50m程先の出口から再び湧き出す。
このようなトンネルが尾瀬ヶ原の地中一面に広がっているのだそうな。

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源五郎堀にいくつかの流れが集まって下流で下ノ大堀川になる。

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14時15分、牛首分岐・中田代三叉路(1404m)を通過。

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覗き込んでみたくなる上ノ大堀川の清流。

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池塘に浮かぶハスの葉に似たものは、ヒツジグサの葉っぱらしい。

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ヒツジグサ(未草)は、スイレン科スイレン属の多年草。
日本全国の池や沼に広く分布しているらしいが、高知県ではほとんど見られなくなったのかレッドデータではDD(情報不足)とされている。

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川上川に掛かる橋を渡ると山ノ鼻は近い。
至仏山はガスに包まれているが、少し陽が差して雪渓が見えている。
「晴れてくれないかなあ」

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14時59分、尾瀬ロッジと山の鼻小屋を通過して一旦、山ノ鼻の分岐へ。

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至仏山荘で働くFB友達の栗栖くんにご挨拶。
彼は毎朝 「山ノ鼻、尾瀬便り♪」 を届けてくれる。
今回は、残念ながら団体が入っていて宿泊の予約が取れなかった。

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今夜の宿は、尾瀬ロッジと至仏山荘の間に建つ山の鼻小屋

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受付を済ませて部屋に荷物を置いたらフロ、フロ!

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小屋のお風呂で一番風呂
湯上りに「とりあえず」のビール!

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夕食は17時から食堂で。

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今夜も山小屋にしては贅沢な夕食。
イワナの煮付けやマイタケと野菜のテンプラ、ゴマ豆腐に豚の焼き肉など。
美味い♪

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夕食後、まだ明るいので山ノ鼻周辺を散策。
ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲)は、アヤメ科アヤメ属の多年草。
北海道・本州(中部以北)に分布し、高地の湿原などに自生する。
尾瀬にはよく似るカキツバタも自生する。

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ビジターセンター前のテント場。

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尾瀬山の鼻ビジターセンターを見学。

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入口に掲示されていたイベント情報を見てスライドショーに参加してみた。
スライドショーでは尾瀬の成り立ちや自然についてお勉強。

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小屋に帰って 「尾瀬の酒」 で軽く晩酌。
小屋の朝食は6時なので、朝食は弁当にしてもらった。
早朝の出発に備えてさっさと就寝。
グーグー♪

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尾瀬・燧ヶ岳・至仏山 2014.7.3~6①

三嶺さんぽ通信
http://sanpo.ryousen.jp/

尾瀬・燧ヶ岳・至仏山 2014.7.3~6①

よろしくお願いします!


かねてから訪ねてみたいと思っていた憧れの尾瀬。
長い年月を経て成り立つ湿原の絶景を、その東西に絶妙な位置関係で聳える燧ケ岳と至仏山の2つの名峰をつないで歩いてみた。

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<至仏山から望む尾瀬ヶ原と燧ケ岳>

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■行先・位置
燧ヶ岳(柴安嵓) (標高点 [・2356] 2356m)
福島県南会津郡檜枝岐村/北緯36度57分18秒・東経139度17分07秒
燧ケ岳(俎嵓) (二等三角点 [燧岳] 2346.2m)
福島県南会津郡檜枝岐村/北緯36度57分19秒・東経139度17分19秒
至仏山 (二等三角点 [至仏山] 2228.1m)
群馬県利根郡みなかみ町・片品村/北緯36度54分13秒・東経139度10分24秒
小至仏山 (標高点 [・2162] 2162m)
群馬県利根郡みなかみ町・片品村/北緯36度53分45秒・東経139度10分18秒
■コース水平距離 38.8km(標高差 108m)

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1日目: おだやかな湿原をもつ御池からのコースで東北最高峰の燧ヶ岳に
     登り、長英新道を尾瀬沼東岸へと下る。
2日目: 尾瀬沼から沼尻、美晴を経て尾瀬ヶ原を山ノ鼻まで散策。
3日目: 山ノ鼻から高天ヶ原コースで至仏山へ登り、鳩待峠に下山。
【水平距離38.801km、沿面距離39.638km、累積標高差(+)2435m (-)2327m】


■ 7月3日(木) 高知~尾瀬御池 ■

四国からだとアクセスに長い行程を要する尾瀬。
通常、飛行機か鉄道でアクセスの基点となる東京に出て、電車とバスを乗り継ぎ、沼田や上毛高原、会津高原尾瀬口から入るか、都内からの夜行バスを利用するなど数回の乗継が必要になる。
「遥かな尾瀬~♪」 なのである。

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今回の山旅は、乗継の煩雑さと交通費軽減のため、尾瀬行きの直行バス
(高知、愛媛と香川の一部から高松まではシャトル)を使ってみた 。
乗客のほとんどが 「燧ヶ岳・至仏山と尾瀬縦走」 ツアーの参加者なのだが、ツアーは「いや」なのでバスだけ利用。

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〔尾瀬直行バス運行予定〕
南国道の駅 風良里 16:20 → 高松中央ICファミリーマート(乗換)17:40 → 津田SA自販機前 18:00 → 鳴門ICローソン 18:30 → 尾瀬御池 8:00
(淡路SA・養老SA・梓川SAでトイレ休憩のため停車)
夕食と2日目の朝食・昼食は、最終集合地の鳴門ICローソンで調達。

■ 7月4日(金) 燧ケ岳 ■
登山1日目は、御池から湿原や雪渓が点在する登山道をたどって東北最高峰の燧ヶ岳の2つのピークに登頂し、長英新道を尾瀬沼へ下る、3日間で最もハードな行程。

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<燧ヶ岳山頂>

深田久弥はその著書「日本百名山」に、
「広い原の向こうの果てに、遮るものなく
燧岳の全容を望んだ時は、天下一品という気がした。」
と書いている。

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■行先・位置
燧ヶ岳(柴安嵓) (標高点 [・2356] 2356m)
福島県南会津郡檜枝岐村/北緯36度57分18秒・東経139度17分07秒
燧ケ岳(俎嵓) (二等三角点 [燧岳] 2346.2m)
福島県南会津郡檜枝岐村/北緯36度57分19秒・東経139度17分19秒
■コースタイム
尾瀬御池 7:22(5分)→ 燧裏林道分岐 7:27(58分)→ 広沢田代 8:25/8:35(46分)→ 熊沢田代 9:21/9:28(1時間17分)→ 燧ヶ岳(俎嵓) 10:45/10:56(18分)→ 燧ヶ岳(柴安嵓) 11:14(昼食)/11:44(17分)→ 俎嵓分岐 12:01(16分)→ 長英新道・ナデッ窪分岐 12:17(1時間54分)→ 長英新道分岐 14:11(浅湖湿原)/14:27(18分)→ 大江湿原 14:40/14:44(1分)→ 大江湿原分岐 14:45/14:48(6分)→ 長蔵小屋 14:54/14:55(3分)→ 尾瀬沼ヒュッテ 14:58
【登り 3時間24分 下り 2時間50分 計 6時間14分】
※コースタイムに休憩時間は含まない。
■コース水平距離 11.5km(標高差 176m)
■天気 曇りのち雨(時々晴れ間あり)
■楽しさ ★★★★★(満点!)

コースタイム(登山用語)とは、登山コースの区間所要時間のことで休憩時間は含まない。所要時間の算出方法に明確な基準は無く長めの設定が多いが、中にはシビアなものもあるので要注意!

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燧裏林道から登山道へ入り広沢田代、熊沢田代などの湿原を通って俎嵓・柴安嵓の2つのピークを踏んだ後、長英新道を下って尾瀬沼東岸に建つ 尾瀬沼ヒュッテ まで11.5kmの行程。
【水平距離11.500km、沿面距離11.918km、累積標高差(+)1148m (-)972m】

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バスは予定より1時間ほど早く尾瀬御池に到着。
(雨が心配されるので朝食は到着前にバスの中で済ませておいた)

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御池ロッジそばの休憩所 「山の家御池」(右端)で出発準備。
尾瀬沼に手軽にアクセスできる 「沼山峠行き」 のシャトルバスが出ているが、平日の早朝、しかも予報は雨なので登山者の姿は少ない。

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ガイドの掛け声で準備体操を始めたツアー参加者を尻目に 「出発!」

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駐車場の西端から燧裏林道へ入る。
燧ケ岳は御池登山口から登ると、途中の二つの田代(湿原)がアクセントとなって登りやすいということだ。

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御池の駐車場を抜け燧裏林道に入って直ぐに、尾瀬ヶ原方面と燧ヶ岳登山道の分岐があり、ここを左にとって山頂を目指す。
(「← 燧ヶ岳」 に従い左に折れる)

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ワクワクしながらうっそうとした森の中を進む。

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早速、花が足を止めてくれるので撮らないと・・・。
マイヅルソウ(舞鶴草)は、ユリ科マイヅルソウの多年草で山地帯上部から亜高山帯に自生し、ホームトレイルの三嶺でも見られる。
ゴゼンタチバナ(御前橘)は、ミズキ科の多年草。
愛媛県にも隔離分布するらしいが、まだ見たことはない。

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木道をしばらく進むと、広沢田代むかって急な登りとなる。
岩ゴロゴロの急登!

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オサバグサ(筬葉草)ケシ科オサバグサ属の多年草で日本固有種。
本州(中部・東北)に分布し、針葉樹林の林床、林縁にまれに見られる。
昨年行った八ヶ岳の行者尾根にも咲いていた。
ムラサキヤシオ(紫八汐)は、ツツジ科ツツジ属の落葉低木で北海道・本州(東北・中部の日本海側)に分布。
紫がかった濃いピンクがミツバツツジより鮮やかで新鮮!

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ミツバノバイカオウレン(三葉の梅花黄蓮)は、キンポウゲ科オウレン属の多年草で別名をコシジオウレン(越路黄蓮)という。
高知で見ることができるバイカオウレンの小葉が5枚なのに対しこちらは3枚。
エンレイソウ(延齢草)は、ユリ科エンレイソウ属の多年草。
四国のエンレイソウより大きい!

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尾瀬ヶ原では終わっているミズバショウの花も沢筋などにまだ残っていた。
ミズバショウ(水芭蕉)は、サトイモ科ミズバショウ属の多年草。
北海道・本州(中部以北)の日本海側に分布する。
白い仏炎苞は、ユキモチソウなどと同じサトイモ科の仲間のしるし。

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出発から約1時間 (MAPPLE 山と高原地図のコースタイムとほぼ同じ) のゆっくりペースで広沢田代に着いた。

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チングルマ(珍車)は、バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木。
花、羽毛のある実、紅葉と3回楽しめるチングルマは最も好きな高山植物。
タテヤマリンドウ(立山竜胆)は、リンドウ科リンドウ属の越年草で北海道・本州(中部以北の日本海側)に分布する。
これまで剱岳や立山のガレ場で見ただけだったが、ほんとは湿原などの湿り気のある場所が好きなのだ。

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モウセンゴケ(毛氈苔)は、モウセンゴケ科モウセンゴケ属の種子植物(コケではない)で湿地に自生する。
食虫植物の一種で、葉にある粘毛から粘液を分泌して虫を捕獲する。
ハエのような虫が捕まっている(右)。

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広沢田代に点在する池塘。
高層湿原堆積した泥炭層の隙間に点在する小池が池塘と呼ばれ、岸の一部がちぎれて浮島となることもある。

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小さな谷のようなゴロゴロの登山道と木段。

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ひと登りすると熊沢田代に出た(広沢田代から約50分)。
山頂付近に幾筋かの雪渓が見えている。

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ヒメシャクナゲ(姫石楠花)は、ツツジ科ヒメシャクナゲ属の常緑小低木。
北海道と中部以北の本州に分布している。
ツガザクラに似たピンクの花がかわいい。
イワカガミ(岩鏡)は、イワウメ科イワカガミ属の多年草。
細かく裂けたピンクの花びらが可愛らしいので、つい写したくなる。
稀に白花も見られる(至仏山)。

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熊沢田代を過ぎ、傾いた木段を少し直登する。

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イワナシ(岩梨)は、ツツジ科イワナシ属の常緑小低木。
日本固有種で北海道西南部と本州の日本海側に分布する。
淡いピンクの花とツルリンドウに似たルビー色の果実が美しい。

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熊沢田代から見えたいくつもの小さな雪渓をトラバース気味に横断し、少し大きい雪渓に入る。
白馬大雪渓より急な斜面なのでアイゼンが欲しいくらい・・・かも。
「途中で横にそれるんじゃないの?」

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結局、雪渓の頭近くまで約250mを直登し横にそれた。
(けっこう長かった・・・)

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「着いたー!」
10時45分、御池から3時間23分(休憩・写真撮影含む)で二等三角点 [燧岳] の 俎嵓(2346.2m) 山頂に到着。

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<基準点の概要>
●基準点コード:TR25539324301
●等級種別:二等三角点
●冠字選点番号:宿10
●基準点名:燧岳
●標高:2346.2m

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ペンキマークに従って鞍部まで下ると、俎嵓より10m高い燧ヶ岳の最高点、柴安嵓がぼんやりと見えてきた。

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「?」
「晴れてきた!?」
柴安嵓への登りに差し掛かったとき青空が広がってきた。
(写真は後方の俎嵓)

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岩を乗り越えると、山頂はもう目の前!

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「着いたー!」

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11時14分、御池から3時間52分で燧ヶ岳山頂の柴安嵓(2356m)に到着。

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「はらへったー!」
昨日、鳴門ICローソンで調達しておいたおにぎり3つでランチタイム。

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ハイマツの隙間に生えていたゴゼンタチバナは花も緑色!
花弁に見えるのは苞葉と呼ばれる葉が変化したものなので、花が展開した直後は緑色をしている。山頂付近は開き始めたばかりのようだ。

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開き始めたばかりのイワカガミもかわいい。
「白花のイワカガミ発見!」

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ミヤマキンバイ(深山金梅)は、バラ科キジムシロ属の多年草。
本州中部以北・北海道に分布、花期は7~8月。
三嶺に咲くイワキンバイの仲間。
イワウメ(岩梅)は、イワウメ科イワウメ属の常緑小低木で北海道・本州(中部以北)の高山帯の岩場に分布している。
梅雨時が見ごろで秋には紅葉する。

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俎嵓まで戻ったら、直下の分岐を 「ヌマ」 の方へ。

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オオバミゾホオズキ(大葉溝酸漿)は、ゴマノハグサ科ミゾホオズキ属の多年草で北海道・本州(中部以北)の高山に分布、沢沿いや湿地などに生える。
少し小さい普通のミゾホウズキなら高知県にも咲いている。
ヤマザクラ?の花も咲いていた!

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サンカヨウとキヌガサソウは、同じような条件の場所に咲いている。
サンカヨウ(山荷葉)は、メギ科サンカヨウ属の多年草。
「荷葉」 とは蓮の葉のことで、名前は山の蓮という意味。
キヌガサソウ(衣笠草)は、ユリ科ツクバネソウ属の多年草。
花弁の数が7~11枚で、確認した限りでは葉の数と一致する。

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長英新道とナデッ窪の分岐は左へ。

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ツバメオモト(燕万年青)は、ユリ科ツバメオモト属の多年草。
あい色の果実がツバメの頭に似ている?
シャクナゲは咲き始めたばかりでほとんどが蕾だった。
ツクシシャクナゲやホンシャクナゲの7弁に対し、5弁なのでハクサンシャクナゲかアズマシャクナゲであるのは間違いないだろう。
花冠の色や内側にある薄い緑色の斑点、また、葉の付け根の形状や咲き始める時期からするとハクサンシャクナゲか?
燧ヶ岳には両方が自生しているかもしれない。

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ガスっているけど雰囲気のよい森。
長英新道は平坦地が長く、ぬかるんだ箇所が多い。

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ぬかるんだ登山道を歩くと靴とトレッキングパンツの汚れが気にかかる。
スパッツなしでもパンツを汚さないのには歩き方にコツが必要 (^^;)

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ダラダラと長い長英新道も終わって、やっと尾瀬沼北岸の分岐に出た!

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分岐のすぐ西に広がる浅湖(あざみ)湿原に寄り道(翌日通る予定)。

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木道の南に広がるワタスゲの群生と尾瀬沼。

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葉が大きくなって、少し 「あぎた」 ミズバショウを見たら分岐に戻って東へ。

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分岐から10数分で大江湿原に出て尾瀬沼東岸エリアへ。
右手の尾瀬沼側に山小屋も見えてきた。

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ハクサンチドリ(白山千鳥)は、ラン科ハクサンチドリ属の多年草。
北海道・本州(中部以北)の高山帯に分布。暖かい場所では育たない。
リュウキンカ(立金花)は、キンポウゲ科リュウキンカ属の多年草。
水の流れのある水辺や湿地を好む。
食用にもなるが、キンポウゲ科の植物は有毒のものが多いので注意。
花言葉は 「かならず来る幸せ」 だそうな。

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オオバタチツボスミレ (大葉立坪菫)スミレ科 スミレ属の多年草。
どこにでも咲くタチツボスミレより全体的に大きく色が鮮やか。
ミツガシワ(三槲)は、ミツガシワ科ミツガシワ属の多年草。
氷河期の遺存植物の1つと言われている。
「丸に三つ柏」 は、土佐藩の山内一豊が家紋に用いている。

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三平峠・大清水と小淵沢田代の分岐を右へとり、長蔵小屋を見ておこう。
昔の学校風の建物で味わいがある。
ツアー参加者はこちらで宿泊予定になっている。

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14時58分、ネット予約しておいた桧枝岐村営の 尾瀬沼ヒュッテ に到着。
登山中降らなかった雨が着いたとたん降り始めた。
山頂での晴れ間といい、「Good timing」 なのだ。

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尾瀬の山小屋は、原則として予約定員制なので混まなくていい。

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尾瀬の山小屋には風呂もある。
浄化設備の関係で石鹸は使えないが、汗を流せるだけで気持ちいい。

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風呂上りのビールが 「うまいっ!」

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夕食は17時からで部屋ごとに席が決められている。

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マイタケの掻き揚げ、イワナの塩焼きやソバなど盛りだくさんで美味い。
マイタケの炊き込みごはんもいける。

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宿泊料金は1泊2食で税込み9,000円。
料金は北アルプスの山小屋と同程度だが、タオルや歯ブラシもついて、トイレはウォシュレットで快適。

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石立山トレイル 2014.6.28

そうだ!イシダテクサタチバナが咲いているはずだ!
花も紅葉もない季節の登山は修行のようなものだが、希少な花に出会える季節の石立山は、登り甲斐のある面白い山になる。

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<イシダテクサタチバナ>

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■行先・位置
石立山 (二等三角点 [石立山] 1,707.7m)
高知県香美市・徳島県那賀町/北緯33度47分5秒・統計134度3分18秒
■コースタイム
別府峡駐車場 10:20(2分)→ 登山口 10:22(21分)→ 竜頭谷 10:43(20分)→ ガメラ石 11:03(12分)→ 岩場 11:15/11:18(21分)→ カラマツソウ11:39/11:42(11分)→ イシダテクサタチバナ群生地 11:53/11:58(13分)→ 西峰 12:11(8分)→ 石立山 12:19/12:24(6分)→ 西峰 12:30(27分)→ 岩場 12:57(7分)→ ガメラ石 13:04(12分)→ 竜頭谷 13:16(16分)→ 登山口 13:32(1分)→ 別府峡駐車場 13:33
(行き 1時間48分 帰り 1時間09分 計 2時間57分)
■コース水平距離 8.5km(別府峡もみじ茶屋駐車場からの往復)
■天気 曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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駐車場から山頂までの水平距離が約4.2kmで累積標高差1300m強と急峻。
【水平距離8.487㎞、沿面距離9.129km、累積標高差(+)1335m (-)1329m】

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前日の予報では朝から雨のはずだったので登山は予定していなかった。
ところが、朝になると tenki07_amekumori.giftenki07_kumorihare.gif 雨は降りそうになくなっていた。
そうだ!イシダテクサタチバナが咲いているはずだ。
少し出遅れたが、「誰も来ていないのか・・・」

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登山口は、駐車場から少し上流の吊橋(歩いて3~4分)。

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登山口から5分で道路と吊橋がずっと下になる急登。
登山道には明瞭な足跡があった。
(車を回して日和田へ下山か?と思ったが結局、誰にも会わなかった。)

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登山口から21分で 竜頭谷 を左岸へ渡って、ザレ場を斜めに登る。

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ザレ場を通過すると岩尾根が待っている。
前回、石灰による手荒れを感じたので今回はグローブをしてみた。

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スタートから36分でこの高さに!
約980m地点(登山口からの標高差約420m)。
高度感があるので、あまり前へ寄らない方がいい。

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珍しいキノコ発見!
でも何というキノコ?ウスタケの仲間か?
左は生え始め?

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竜頭谷から岩尾根を登ること約20分、ガメラ石に着いた。
ヒメキリンソウはまだあるだろうか?

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なだらかな標高点 [・1183m] でほっと一息。

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登山口から53分(休憩・写真撮影含む)で岩場に着いた。

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ヒメキリンソウ(姫黄輪草・ベンケイソウ科)は四国(愛媛・徳島・高知)の固有種で、牧野富太郎博士が名付け親。
環境省レッドデータブックのランクは、絶滅危惧IB類(EN)。
高知県立牧野植物園が、2011年に栽培での開花に初めて成功している。

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ビャクシンの痩せ尾根を通過する。

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ヤマボウシ(山法師)は、ミズキ科ミズキ属の落葉高木。
黄緑色の小さな花が集まった球状の花で、外側の大きな白い総包片が花弁のように見える。
秋には、サッカーボールを小さくしたような果実が赤く熟す(食べられる)。

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ヤマツツジ(山躑躅)は、北海道南西部から九州に分布していて、開花時期がほかのツツジより少し遅い。

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タマカラマツ(玉唐松)は、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草で本州(近畿)・四国・九州(大分・宮崎)に分布。
薄暗い林内に咲く草丈20㎝ほどの可愛らしいカラマツは、少しの風でも揺れるので撮影が非常に難しい。
環境省 レッドデータブック 絶滅危惧II類(VU)。

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フタリシズカ(二人静)は、センリョウ科チャラン属の多年草。
「一人」 のやつも 「三人」 のやつもいて、ときに 「五人」のやつも。

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「おー!咲いていたー!」
イシダテクサタチバナ(石立草橘)は、ガガイモ科カモメヅル属の多年草で、徳島県との県境から高知県香美市側に200mほど下った 「石立山植物群落保護林(別府山国有林)」 に咲く。

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環境省のレッドデータブック 絶滅危惧II類(VU)に分類されているが、幸いなことにシカの好みではないらしく、食べられている様子はない。
本家のクサタチバナは、同じ石灰岩地であって多様な植生で有名な滋賀県の伊吹山に群生地がある。

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「イシダテ」 バージョンと 「ノーマル」 を比べると次のような違いがある。
・葉が狭楕円形でクサタチバナより小型
・花弁の先が細長く尖る (クサタチバナは丸い)
・萼片が狭披針形で細長いので花弁の間から突き出す (クサタチバナはほとんど突き出さない)などか・・・。

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普通のクサタチバナとは明らかに違うが、伊吹山のクサタチバナとは似ているような気もする・・・。
まだ5分咲きというところなので7月初旬までは楽しめる。

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12時11分、登山口から1時間49分(休憩・写真撮影含む)で西峰に到着。

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「なんでネコ?」
誰もいない山中で2匹のネコが和ませてくれる。

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イワツクバネウツギ(岩衝羽根空木)は、本州(中部以西)・四国・九州の石灰岩地や蛇紋岩地域の急傾斜地などに遺存的に分布する落葉低木。
白とピンク色が混じった小さな花がかわいらしい。
茎の樹皮には6筋の溝がある。
環境省 レッドデータブック 絶滅危惧II類(VU)。

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涼しいからか、ゴヨウツツジ(シロヤシオ)がまだ残っていた!

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12時19分、登山口から1時間57分(休憩・写真撮影含む)で山頂に到着。
足元は悪いし、花が多かったので時間が少しかかってしまった。

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下から見たとおり、山頂はガスっていた。

<基準点の概要>
●基準点コード:TR25034504401
●等級種別:二等三角点
●冠字選点番号:興22
●基準点名:石立山
●標高:1707.7m

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食料は何も持っていないので、とっとと下山路へ。

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ガスが漂いしっとりとした森の中を下る。
「山の気」 を感じるー!
・・・のはいいけど、よく滑るので 「こけんように」 注意!

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山頂から33分で岩場を通過。
下界が近づくと明るくなってきた。

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岩場から19分で竜頭谷渡渉点を通過。
シューズは泥だらけ。

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木立の間から日が差してきた。

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山頂から1時間08分で、こけずに無事下山。
今日の目的、イシダテクサタチバナをはじめ、珍しい花が咲いていたので写真撮影数は150を超えてしまっている。

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下山後は、登山口から5分ほどの〔べふ峡温泉〕で汗を流そう!
大人620円(香美市民310円)。

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入浴後、新メニューの 鹿肉のステーキ定食(1,520円)を注文してみた。
「地元猟師から買い取ったロース肉を塩麹と絡めて3日間寝かせ、柔らかくしてある」 そうだ。

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クセのない赤身肉のシュヴルイユ。
「ジビエだー!」
ボリューム満点で美味い (*^_^*)

べふ峡温泉
高知県香美市物部町別府452-8
TEL:0887-58-4181 FAX:0887-58-4183
E-Mail:befukyouonsen@mopera.net

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三嶺 2014.6.21

「午後から雨」 の予報だったので半日で往復可能な最短コースを選択。
雨を覚悟して登ったものの、時折晴れ間ものぞく天候に気をよくし、まだ見たことのなかった白髪池まで足を伸ばしてみた。

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<白髪池>

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■行先(主なピーク)
白髪山 (三等三角点 [白髪山] 1769.8m)
高知県香美市、北緯33度48分36秒・東経133度59分35秒
カヤハゲ (標高点 [・1720])
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度49分41秒・東経133度59分25秒
三嶺 (二等三角点 [三嶺] 1893.6m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒、東経133度59分16秒)
■コースタイム
白髪山登山口駐車場 7:05(2分)→ 白髪山登山口 7:07(36分)→ 白髪山 7:43/7:49(23分)→ 白髪山分岐 8:12/8:16(24分)→ カヤハゲ 8:40/8:45(50分)→ 三嶺 9:35/10:19(29分)→ カヤハゲ 10:48(23分)→ 白髪山分岐 11:11(27分)→ 白髪山 11:38/11:41(16分)→ 白髪池 11:57/12:04(13分)→ 白髪池登山口 12:17(19分)→ 白髪山登山口 12:36(2分)→ 白髪山登山口駐車場 12:38
【行き 2時間15分 帰り 2時間09分 計 4時間24分】
■コース水平距離 12.0㎞
■天気 曇り時々晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点)

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白髪山登山口・三嶺間は、水平距離約10km、最大標高差約440m。
ただし、尾根通しの往復となるため累積標高差は3倍近くなる。
今回は白髪池に寄り道したので、約12km、1360mとなった。
【水平距離12.031㎞、沿面距離12.599km、累積標高差(+)1369m (-)1367m】

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21日(土)の予報は午後から雨で、22日(日)は朝から雨の予報。
「今週は自宅トレか?」と思っていたが、目覚めてみると稜線がくっきり。
少しは濡れてもかまわない、「行っちゃえ!行っちゃえ!」

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光石登山口にはも白髪山登山口にも車は1台もなかった。
出発前に早速ポロポロときてテンション下がり気味。
(今日は誰も来ないだろうなあ)

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南西(高知市・土佐湾)方向に御在所山が見えない。
三嶺周辺は昼頃から雨で南部が少し早く降り始めるらしい・・・。

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今にも降りそうにどんよりしていても、空気は澄んでいて剣山もくっきり。

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コンデジのズームアップなのでさえないけど・・・。
晴れていても見えるとは限らない石鎚山系、先週登った手箱山(左端)なども見えている!

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                        気温は15℃と少し涼しすぎ。
<基準点の概要>
●基準点コード:TR35033577901
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:坐27
●基準点名:白髪山
●標高:1769.8m

標高は、1769.7m → 1769.8mと10cm高くなった。

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時折、通り雨がぱらつく。
三嶺まで残り約4km。
「さて、どこまでもつか・・・。」
(カッパは着たくないけど、途中まででも行ってみよう!)

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白髪分岐まで来ると、空が少し明るくなってきたような・・・。

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白髪分岐で剣山への縦走路を右に見送り、カヤハゲとの鞍部へ下る。
(帰りが嫌なんだよね・・・)

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ササが消えてから一気に広がったオトギリソウの群生(開花は7月中旬)。
右は、どこにでも生えるコナスビ。

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カヤハゲまで来てしまった。
ここまで来たら、「行くしかないろうねえ。」

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ツマトリソウ???
(ちょっと違うような・・・・・・)

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別の場所で。
(やっぱり、さっきのもツマトリソウだったか?)
花弁は、「ちょっとへん」 だったけど葉っぱが同じみたい。

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ツマトリソウ(褄取草)は、サクラソウ科ツマトリソウ属の多年草で北海道・本州(中部以北)と四国の亜高山に分布、マイヅルソウと似た環境に自生する。
和名の由来は花弁の縁が淡い紅色で端どり(つまどり)されているから。
これだけきれいに 「つまどり」 されたツマトリソウは少ない。
※高知県レッデータ 絶滅危惧ⅠB類(EN)

P1310535vga.jpg P1310538vga.jpg
クルマムグラ(車葎)は、アカネ科ヤエムグラ属の多年草。

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もう天狗岩まで来てしまった。

P1310547vga.jpg P1310541vga.jpg
シコクハタザオ(四国旗竿)は、アブラナ科ヤマハタザオ属の多年草。
関東以西の山地・低山に分布するよく見かける植物。
「八重咲」のウマノアシガタ発見!
ウマノアシガタ(馬の足形)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草で八重咲のものを特に別名でキンポウゲ(金鳳花)と呼ぶ。
少し大きいので、高山型のミヤマキンポウゲに似ている。

P1310546vga.jpg P1310544vga.jpg
マイヅルソウ(舞鶴草)は、ユリ科マイヅルソウの多年草で山地帯上部から亜高山帯に自生し、三嶺では山頂付近の登山道沿いなどで見かける。
コメツツジ(米躑躅)は、ツツジ科ツツジ属の落葉低木で米粒のような蕾から白く(ときにピンクがかった)小さな花を咲かせる。
開花のピークは7月初旬だが、蕾が少ないので今年は裏年の可能性が高い。

P1310553vga.jpg P1310554vga.jpg
涼しいからか、まだきれいな花が残っていたタチツボスミレ
ウスノキ(臼の木)はツツジ科スノキ属の落葉低木(ブルーベリーの仲間)で、稜線付近の登山道周辺で見かけることがある。

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駐車場から2時間30分(休憩含む)で山頂に着いた。

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誰もいない山頂。

P1310560vga.jpg P1310563vga.jpg
                        気温は14℃、半袖だと肌寒いほど。
<基準点の概要>
●基準点コード:TR25033670901
●等級種別:二等三角点
●冠字選点番号:興28
●基準点名:三嶺
●標高:1893.6m

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オールフリー。

P1310577vga.jpg P1310582vga.jpg
今日の一杯は、「サッポロ一番 カップスター とんこつ」。
「まろやかでコクのある九州産とんこつに、香味野菜のうまみが溶け込んだスープ・・・・・・。」
特に美味くもまずくなく。

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「雨、降りそうにないなあー」

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上等の天気で今日は得した気分。

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同じコースを白髪山に向かってスタート。

P1310604vga.jpg P1310605vga.jpg
シコクアザミ(四国薊)は、キク科アザミ属の多年草。
トゲが鋭いので別名を 「オニムラサキ」 と呼ぶらしい・・・?

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白髪山がガスに覆われてきた!
急がないと ^_^;

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白髪山はガスって今にも降り出しそう。
でも、「行っちゃえ!」

P1310614vga.jpg
「あれか !?」
ガスも晴れた。
シカが1頭走り去った。

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白髪山から白髪池までの所要時間 16分。
【水平距離 900m、沿面距離 948m、累積標高差 (+) 6m (-) 220m】

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白髪池は想像したより大きかった。

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前田博史さんの 「高知山と森の物語」(高知新聞社)で写真を見たことがあるだけだった白髪池。

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池からは林道に向かって南に下る。
できるだけ東寄りに下りたいところだが、スズタケに覆われていたり法面が高い所もあるので、テープに従って下る方が無難。

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林道に出た。
白髪池から林道(白髪池登山口)までの所要時間 13分。
【水平距離 667m、沿面距離 719m、累積標高差 (+) 14m (-) 208m】

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林道周辺のヤブウツギが咲き始めていた。

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林道(白髪池登山口)から白髪山登山口駐車場までの所要時間 19分。
【水平距離1,195km、沿面距離1.205km、累積標高差 (+)105m (-)12】

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下山後は、峰越林道を国道195号まで下って〔べふ峡温泉〕へ。

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入浴料は大人620円(香美市民310円)。
標高510mのべふ峡温泉では、やっとアジサイが咲き始めていた。

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入浴後のおやつに シカドッグ (400円)。
美味い!

べふ峡温泉
高知県香美市物部町別府452-8
TEL:0887-58-4181 FAX:0887-58-4183
E-Mail:befukyouonsen@mopera.net

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手箱山 2014.6.14

土小屋からのルートで1度登ったきりになっていた手箱山。
高知県最高峰の三嶺は徳島県と山頂を二分しているが、高知県単独となると氷室で知られる手箱山が一番高い山ということになる。
今回は、県道を通るたびに気になっていた大瀧登山口から登ってみた。

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<手箱山山頂>

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■行先・位置
手箱山 (三等三角点 [手箱山] 1806.4m)
高知県いの町、北緯33度43分44秒・東経133度10分42秒
■コースタイム
大瀧登山口駐車場 8:06(1分)→ 大瀧登山口 08:07(1時間7分)→ 峠 9:14(32分)→ 氷室 9:46/9:48(30分)→ 氷室番所跡分岐 10:18/10:20(28分)→ 手箱山 10:48/11:42(1分)→ 三角点 11:43/11:44(30分)→ 手箱越 12:14/12:16(22分)→ 分岐 12:38(22分)→ 筒上滝見台 13:00(23分)→ 名野川登山口 13:23/13:26(43分)→ 大瀧登山口 14:09(1分)→ 大瀧登山口駐車場 14:10
<行き 2時間38分 帰り 2時間22分 計5時間00分>
■コース水平距離 約 15.2㎞
■天気 曇り時々晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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いの町寺川の大瀧(おおたび)登山口から手箱山に登り、時計回りで名野川登山口へ下山後、大瀧登山口まで戻る周回するコースは1周約15km。
登山口(標高約740m)と山頂(1806m)の標高差は約1,060m。
【水平距離15.142km、沿面距離15.538km、累積標高差(+)1241m (-)1216m】

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いのICから国道194号と県道40号石鎚公園線で大瀧登山口へ。
南国ICからだと2時間弱というところ。

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登山口は、石鎚山方向へ県道を徒歩約1分の路側にある。

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名野川に架かる吊り橋を渡って登り始める。

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よく整備された登山道。

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キュウリグサ(胡瓜草)は、ムラサキ科キュウリグサ属の越年草。
和名は、葉をもむとキュウリのような匂いがすることから。

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大瀧上流の沢をいくつか渡って、トラバース気味に 「峠」 へ向かう。

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ツクバネソウ(衝羽根草)は、ユリ科ツクバネソウ属の多年草。
輪生する4枚の葉の様子を羽根つきの羽根に見立ててこの名前がある。
ガクウツギ(額空木)は、ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木で本州(関東以西の太平洋側)・四国・九州の山地の林下に生える。
近づくとキクのような濃厚な香りが漂っている。

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間伐された人工林。

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「峠」 で尾根に乗ると、右(西)に折れる。

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ギンリョウソウと朽ちた大木。

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テープがたくさんの分岐!
ここが、「氷室の分岐かな?」

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あった!「もうすぐ取り出しに来るんだったなー。」
氷室の気温は15℃、水銀柱の温度計とピッタリ同じ。

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うっとりするような気持ちよい森。
ちょっと勾配がきつくなってきた。

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苔むした大木はよいのだが・・・。
ブヨが寄ってき始めた。

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氷室番所跡分岐の気温は14℃。
分岐で右からの名野川ルートを合わせて左に折れる。
ブヨがたくさん集まってきた。

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ササ原の中を進んで左手から稜線に出る。

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山頂が近づいてきた。
予報は 「晴れ時々曇り」 ぐらいやったはずやけど・・・。

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10時48分、駐車場から2時間42分(寄り道・休憩含む)で山頂に到着。
三角点は権現祠裏側にある。

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広場の隅にある山頂の道標。

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コヨウラクツツジ(小瓔珞躑躅)は、ツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木。
四国では石鎚山系や剣山系の尾根筋で見かける。
「オールフリーーー!」

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今日の一杯は、「カップヌードル ブラジリアンシーフードヌードル ビッグ」。
「BRAZILIANシリーズ第2弾! ブラジル魚介郷土料理ムケッカ味」
「カップヌードル シーフードヌードル発売30周年記念商品。」
ということで、定番のシーフードヌードルにトマトの風味が少々・・・。
エネルギー:463kcal、食塩相当量:5.8g

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日が差してきて山頂の気温は17℃に。
暖かいのはいいのだが、ブヨを何とかしてほしい。
石鎚山系にはなぜかブヨが多い。
「三嶺やったらブヨはおらんけどー!」

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ブヨがうっとうしいので、ご飯が済んだらさっさと下りよう。

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さて、「三角点は?と・・・・・・。」
祠の裏の踏み跡を少し進むとササに埋もれるように三角点があった。
<基準点の概要>
●基準点コード:TR35033417401
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:玉12
●基準点名:手箱山
●標高:1806.4m
標高は最近、1806.2mから1806.4mに改訂されている。

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時期を過ぎ、わずかに残っていたゴヨウツツジ。
花弁と萼片が赤みを帯びるナンゴクミネカエデ。

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ブドウの房のような黄緑色のドウダンツツジ
小さな白い花を咲かせ始めていたコメツツジ。

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筒上山の坊主頭が迫ってきた。
今日は登らない。
もっと天気がいい、ブヨのおらん日にするわ。

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越手箱は、手箱山・筒上山・安居渓谷・筒上山トラバース(土小屋・名野川方面)の分岐になっている。
今日はトラバースから名野川登山口へ下山する。

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ユキザサ(雪笹)は、ユリ科ユキザサ属の多年草。
名前の由来は白い花を雪にみたて、葉がササの葉に似ているため。
ほんのり甘くて美味いらしい・・・。

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土小屋・岩黒山方面と名野川登山口方面との分岐。
もちろん今日は右へ。

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ササに覆われた登山道。

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クネクネとねじ曲がっている。

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登山道の右手(南側)に見えた「筒上の滝」。

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名野川を渡渉すると登山口は近いはず。

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ワイヤーで持っている朽ちた吊り橋をソロソロ渡る。
やばいと思ったら谷を渡渉しよう。

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13時23分、手箱山から1時間39分(休憩含む)で名野川登山口へ下山。

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左の「入漁者のみなさんへ」 の説明版の右側に氷室番所跡分岐に登るルート(廃道)の入口がある。
自転車をデポしている人はこのルートか?

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県道40号を大瀧登山口まで歩く。

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ヤマツツジ(山躑躅)は、ツツジ科ツツジ属の半落葉低木で北海道南西部から九州に分布していて、山野で普通に見ることができる。
雄しべは5本(オンツツジは10本)で花冠の上側に濃い斑点がある。

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水が滴り落ちる岩の斜面に青々として生えていて綺麗だったので。
ウワバミソウ(蟒蛇草)は、イラクサ科ウワバミソウ属の多年草で山地の湿った斜面や渓流沿いの岩などに自生する。

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ウワバミソウはミズとかミズナなどと呼ばれ、山菜として食用になる。
ヤマブキショウマ(山吹升麻)は、バラ科の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布、林道縁などで普通に見られる。
葉は2回3出複葉で「ヤマブキ」に似た多数の平行脈がある。

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エゴノキは、エゴノキ科の落葉高木で雑木林の特に谷沿いなどで見かける。
たくさんの花を枝いっぱい下向きに咲かせる。

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14時10分、名野川登山口から44分で大瀧登山口駐車場に戻ってきた。
アスファルトを歩くのはなんだか疲れる。
次に来るときは名野川登山口に自転車をデポしよう。

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