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三嶺さんぽ通信

天狗塚・三嶺 2012.10.13-14

いつもは日帰りの三嶺も、たまには泊まりで登りたい。
ということで、「天高く馬肥ゆる秋」の彩りを期待して、お亀岩小屋をベースに天狗塚・牛ノ背、三嶺を歩いた。

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<天狗塚山頂>

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■行先・位置(主なピーク)
天狗塚 (標高点 [・1812] 1812m)
徳島県三好市、北緯33度49分37秒・東経133度56分36秒
牛ノ背 (三等三角点 [古味] 1757.1m)
徳島県三好市、北緯33度49分53秒・東経133度55分51秒
西熊山 (三等三角点[西熊山] 1815.9m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分06秒・東経133度57分50秒
三嶺 (二等三角点[三嶺] 1893.4m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
■コース水平距離 21.8㎞

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1日目は光石登山口から八丁ヒュッテ、お亀岩避難小屋を経て天狗塚~
牛ノ背を回ってお亀岩避難小屋で1泊。
2日目は縦走路を西熊山から三嶺へ。
カヤハゲ、さおりが原、西熊林道を経て光石へ下山する21.8㎞の行程。
【水平距離21.75㎞、沿面距離22.40km、累積標高差(+)1956m (-)1930m】


■ 10月13日(土) ■
紅葉の秋、三嶺周辺の山々が登山者で賑わう季節を迎える。
お亀小屋の混み具合(団体が入るとすし詰めのこともある)も気になりながら、光石登山口へと車を走らせた。

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<地蔵ノ頭の紅葉と三嶺>

■コースタイム
光石登山口 11:29(39分)→ 八丁 12:08/12:17(25分)→ 渡渉点 12:42(37分)→ カンカケ谷 13:19(昼食)/13:31(29分)→ 水場 14:00(飲物を水に浸す)/14:13(4分)→ お亀岩避難小屋 14:17/14:29(41分)→ 天狗塚 15:10/15:21(23分)→ 牛ノ背 15:44/15:55(54分)→ お亀岩避難小屋 16:49
【計 4時間12分/5時間20分(昼食・休憩含む)】
■コース水平距離 11.1㎞
■天気 晴れ時々曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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1日目は光石からカンカケ谷コースを登り、お亀岩避難小屋をベースに天狗塚・牛ノ背を回る約11㎞の行程。
【水平距離11.07㎞、沿面距離11.39km、累積標高差(+)1348m (-)600m】

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登山開始前のザックの重量は19kg。やはり「飲物」が重い。
有人小屋と違って何も売っていないので仕方がない。

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長笹谷合流点の仮橋が「仮復旧」しているものの、高い位置に架け替えないとまた流される。

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まだあったツチアケビは完熟状態で、テンナンショウも実をつけていた。

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八丁付近のカエデも色づき始めた。

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八丁でフスベヨリ谷コースを右に見送りカンカケ谷へ向かう。
ちょっと老成したナラタケ?

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渡渉点を左岸へ渡る。

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モエギタケ科のスギタケ(杉茸)は、秋に広葉樹、時に針葉樹の立ち枯れ木の根際、切株や倒木、埋もれ木に束生する。
傘と柄には綿毛のようなササクレがあって幼菌は跳ね上がって目立つ。

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「イボナマコ」とも呼ばれ人気が高いキノコで鍋物、汁物、佃煮などに用いる。
ただし、時に中毒を起こすので十分に熱を通し食べ過ぎ注意。

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カツラの大木の側でおにぎりだけのランチタイム。

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お楽しみのビールは夕食まで冷やしておこう。
水場の水量が普段より減っているのがちょっと気に掛かる。

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小屋には先着のパーティーが荷物があった。
こちらもサブザックで天狗塚へ向かう。

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地蔵ノ頭周辺の紅葉とヤマラッキョウ。

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お亀岩から天狗塚までは、約40分の行程。

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色づき始めたコメツツジとリンドウ。

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ピラミダルで展望のよい天狗塚は、標高点のみで三角点は設置されていない。

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陽が落ちるまでにはまだ時間があるので「牛ノ背」まで足を伸ばしてみた。

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牛ノ背のなだらかな笹原に三角点がポツリと設置されている。
三嶺の頭がちょっとだけ見える。

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お腹がなり始めたので笹原のトレイルをお亀小屋へと引き返す。
「ビ~ル!ビ~ル!」、「肉!肉!」

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天狗塚近くの岩の上。

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お亀小屋の宿泊者は10人程度でほどよい混み具合。
それぞれのグループが思い思いに夕餉の準備を始める。
自分はいつも手っ取り早い焼き肉。野菜はあらかじめ刻んでいる。

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でもビールを飲んでいるのは自分だけ!?(ビールの無い山なんて・・・)
重さに堪えて負い上げたので遠慮なく「ゴクゴク」。
自販機を据えておくと売れるかな?


■ 10月13日(日) ■
2日目は西熊山から三嶺の稜線を満喫。時間が早いのでさおりが原で昼食後、久しぶりの西熊林道コースで光石へ下山。

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<青ザレと三嶺>

■コースタイム
お亀岩避難小屋 8:08(34分)→ 西熊山 8:38/8:42(13分)→ 大タオ 8:55(47分)→ 三嶺 9:42/10:24(9分)→ 天狗岩 10:33/10:39(27分)→ カヤハゲ 11:06/11:17(59分)→ さおりが原 12:16(昼食)/13:16(41分) → 西熊林道ゲート 13:57(9分)→ 光石登山口 14:06
【3時間59分/5時間58分(昼食・休憩含む)】
■コース水平距離 10.7㎞
■天気 曇り時々晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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2日目は、お亀小屋から西熊山を経て三嶺からカヤハゲまで縦走、さおりが原から西熊林道を経て光石へ下山する10.7㎞の行程。
【水平距離10.66㎞、沿面距離10.99km、累積標高差(+)612m (-)1325m】

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野菜の残りで味噌汁、インスタントも一応持参。

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ご飯はオムスビの残りと昨日コンビニで買った野菜ジュース。
持ってきたアルファ米は全然使わなかった。いつも少し持ちすぎる。
みんなが出発した後、掃き掃除をしてから出発。

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今日は晴れのはずだったのに、うす曇りでちょっと冴えない天気。

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それでも空気は澄んでいて、石鎚山とその周辺の山々がよく見える。
(これはクリックしないとよく見えない)

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西熊山からの三嶺。
雲が多いけど時折、陽が差す。

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振り向けば躄峠の鞍部に天狗塚が頭を出した。
お亀岩避難小屋周辺の紅葉もいい感じになってきた。

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タカネオトギリの紅葉ときれいに開いたリンドウ。

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9時42分、お亀小屋からゆっくり1時間34分で三嶺に着いた。

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初めての人に山頂から見える天狗塚や石鎚山系の山などを説明。

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天狗岩周辺の紅葉も見ごろを迎えていた。
青空だと映えるのに・・・。

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カヤハゲからさおりが原へ下る尾根の黄葉
ホコリタケはもう食べられない状態。

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日帰りのときと違って、下山途中のさおりが原でランチタイム。

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ここでも、残りの「おにぎり」に暖めたカレーをかけて、
「いただきま~す。」

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最近通ってなかった「長笹谷」の橋の状態を見たくて西熊林道へ向かう。
昨年、流されていた橋は架けなおされていた。
春まではもつだろうが、雨が降るとまた流されそう。

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落盤の危険性があるので通行禁止のトンネル(上部に迂回路あり)。
回り道している人はあまりいない?

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シロヨメナ?ノギクとシオンの仲間は種類も多く素人には難しい。
ジンジソウ(人字草)は、ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草で本州(関西以西)・四国・九州に分布する。

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山腹が崩壊して道路が埋まっていたけど、しっかり踏み跡がついている。

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ゲートからは人工林の中の登山道を10分ほどで光石登山口へ下る。
この道は知らない人が多いかも(林道ゲートまでは車の乗り入れが可能)。

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くまちゃんまつり???



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石鎚山(東稜) 2012.10.8

体育の日の連休最終日に石鎚山に登った。4月に1度来たものの、想定外の大雪に登頂を諦めたので今年初めての石鎚山となる。なぜかいつも東稜ばかりで土小屋からの一般コースを登ったことはまだ1度もない。

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<東稜基部手前から見上げる石鎚山>

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■行先・位置
石鎚山 (南尖峰1982・天狗岳1982・弥山1972m)
愛媛県西条市・久万高原町、北緯33度46分03秒・東経133度06分54秒
■コースタイム
駐車場所 8:42(10分)→ 土小屋 8:52/8:55(59分)→ 東稜基部 9:54(休憩)/9:59(1時間26分)→ 南尖鋒 11:25(10分)→ 天狗岳 11:35/11:51(15分)→ 弥山 12:06(昼食)/12:53(22分)→ 二ノ鎖小屋跡 13:15(25分)→ 東稜基部 13:40(50分)→ 展望園地 14:30/14:39(4分)→ 土小屋 14:43/14:46(7分)→ 駐車場所 14:53
【4時間31分/5時間48分(土小屋から食事・休憩含む)】
■コース水平距離 10.1㎞ ■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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土小屋を起点に東稜を登り、南尖峰・天狗岳・弥山の三つのピークを通って二ノ鎖小屋跡から土小屋へ帰るコース。三等三角点 [石鎚山] 1920.6mは山頂から約800m北西のピークに設置されていて山頂は標高点のみ。駐車場から少し離れた場所に車を置いたので水平距離は1㎞ほど長くなった。
【水平距離10.13㎞、沿面距離10.46km、累積標高差(+)844m (-)825m】

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天気に恵まれた体育の日、土小屋に着くと駐車場はすでに満車状態。

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最寄の駐車場や待避所は手前から順に埋まっており、スカイラインを丸滝山寄りに600mほど下った路側にやっと駐車することができた。登山者が「歩く」のを億劫がってはいけないが、アスファルトはできるだけ避けたいものだ。

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土小屋の登山口から歩き始める。爽やかな秋晴れの空が心地よい。

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鶴ノ子ノ頭の北側をトラバースする登山道を歩いて行くと、先行する20人ほどの団体に追いついた。右手の木々の間から瓶ヶ森の西側斜面に広がる「氷見二千石原」が良く見える。

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トラバースするが終わって登山道が稜線の南側に移ると石鎚山が見えてくる。

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石鎚山の日当たりの良い登山道沿いのリンドウはちょっと大きめ。
右は花弁に白い斑点が見られるタイプ。

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東稜周辺は紅葉がいい感じになっている。
山頂部分は左から南尖峰、天狗岳、石鎚神社のある弥山(2枚合成)。

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東稜基部の広場で一休みしたら、一般コースを右に見送り尾根に取り付く。
尾根を登り始めると紅葉した木々が目立つようになる。

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基部から200mほどの小さな鞍部から山頂方向を見上げる。

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「矢筈岩」の岩と岩の間の「笹滝」と呼ばれる急登を登る。いつもは静かな東稜も今日は人が多い。

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南沢乗越に出て中沢手前の岩場と南尖峰を見上げる。

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南沢乗越の小さなピークの「展望台」から面河渓谷へ下る尾根を俯瞰する。

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同じ場所から東に瓶ヶ森、伊予富士、寒風山へと続く稜線を望む。

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南沢の上部を通過して中沢の岩場に乗ると南尖峰が間近に迫ってくる。

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基部から見上げると「どこを登るの!?」って感じだけど特に問題ない。
左端の南尖峰フェイスではクライミングの練習が可能。

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南尖峰基部から成就コース、夜明峠(・1652)、剣山(・1631)の展望。

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南尖峰直下の壁は、岩登りに不慣れな人にとっては、一番の難所?
ロープを出している人が真ん中の割れ目が「登りやすい」と指示してくれるが、ルートファインディングが大事。
自分の場合、右側から斜めに歩いた方が登り易いしロープは必要ない。
「いつもはギャラリーいないもんね~。」

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中ノ沢の岩場を見下ろすと後続の登山者が次々と登ってくる。
石鎚山東稜は一般コースにはない「プチ岩登り」を楽しむことができる。

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南尖峰からの天狗岳(山頂)。天狗岳と南尖峰の標高はともに1982m。
南尖峰・墓場尾根は知る人ぞ知る紅葉の名所で山頂を越えて来る人も多い。

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天狗岳到着は12時22分(土小屋から2時間35分、東稜取付から1時間26分)。
今日は混雑している上に写真撮影に時間を取られて遅くなった。

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稜線鞍部から南尖峰を振り返る。
西には姿の美しい「ニノ森」1829.2m とその後ろには「クラセの頭」1889m。

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北壁直下の紅葉!

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へっぴり腰で天狗岳(手前)に向かってくる登山者と大混雑の「弥山」。

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北壁からガスが舞い上がってきた。

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行き交う人、食事をとる人などで込み合う弥山。

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上がってはダメと注意されたが、ランチが済んだら降りるき「待ってや~」
今日は超定番、説明の必要が無い一杯は「カップヌードル カレー」。

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食事が済んだら人であふれる弥山をあとに下山開始。
下りも上りも人が多いのでペースはゆっくり。

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北壁を単独で登攀するクライマーが見える。
上にも下にも大勢のギャラリーがいて気持ちいいだろう。

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ニノ鎖小屋跡の分岐を右に折れ、トラバースを東稜基部へと向かう。

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ガスが漂う森も、またいい感じ。

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ツルリンドウの花と果実、ドライフラワーのようになったホソバノヤマハハコ。

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土小屋は車道部分にも車があふれ、車を置いた路側の車も増えていた。
賑わう山も「またよし」であった。

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帰りに「とちもち」の表示に目が止まって「よさこい茶屋」へ寄ってみた。
トチモチ(栃餅)は栃の実を使って作るのだが、苦いのでさらしたりあくを抜いたり手間がかかると聞いたことがある。
美味しかったのでお土産に1パックゲット。



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剱岳・源次郎尾根~大日岳 2012.9.26-29 ③

■ 9月29日(土) ■ 登山3日目

山旅4日目(登山3日目)は、剱沢テント場を撤収、別山乗越へ登り返して新室堂乗越から大日岳の縦走路を奥大日岳、中大日岳、大日岳とトレースし、大日小屋の鞍部から大日平、称名へと下る長い行程。

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<大日岳>

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■行先・位置
奥大日岳最高点 (標高点 [・2611] 2611m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分54秒・東経137度34分51秒
奥大日岳 (三等三角点 [奥大日] 2605.9m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分59秒・東経137度34分35秒
中大日岳 (標高点 [・2500] 2500m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分45秒・東経137度33分19秒
大日岳 (標高点 [・2501] 2501m)/ 二等三角点 [大日山] 2498.0m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分58秒・東経137度33分00秒(山頂)/北緯36度35分59秒・東経137度32分59秒(三角点)
■コースタイム
剱沢キャンプ場 3:55(42分)→ 別山乗越 4:37/4:44(42分)→ 新室堂乗越 5:26(朝食)/5:49(13分)→ 室堂乗越 6:02(32分)→ カガミ谷乗越 [標高点・2511] 6:34/6:36(30分)→ 奥大日岳最高点 7:06/7:10(11分)→ 奥大日岳 7:21/7:25(1時間2分)→ 七福園 8:27(庭園鑑賞)/8:34(6分)→ 中大日岳 8:40/8:44(8分)→ 大日小屋 8:52(ビールタイム)/9:02(12分)→ 大日岳 9:14/9:21(7分)→ 大日小屋 9:28/9:39(1時間20分)→ 大日平山荘 10:59(ビールタイム)/11:21(33分)→ 牛首 11:54(41分)→ 大日岳登山口 12:35/12:40(9分)→ 称名滝展望台 12:49(見物)/12:54(11分)→ 大日岳登山口 13:05/13:08(9分)→ 称名滝駐車場 13:17
【7時間28分/9時間22分(朝食・休憩・ビールタイム・見学含む)】
■コース水平距離 17.8km
■天気 晴れ時々曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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剱沢キャンプ場から別山乗越まで登り返してから新室堂乗越まで一気に下り、奥大日、中大日と縦走、大日岳をピストンしたら大日小屋から大日平を経て称名まで下る17.8km(称名滝見物含む)。大日小屋から大日平、大日平から大日岳登山口までの下りが長くてきつい。
【水平距離17.78㎞、沿面距離18.63km、累積標高差(+)1177m (-)2713m】

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予定通り3時に起床、テントを撤収し4時前に剱沢キャンプ場を後にした。
別山乗越を越えて新室堂乗越へ向かって下る。

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新室堂乗越が近づいてくると、空が少し明るくなってきた。

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午前5時半に新室堂乗越で朝食。今日は長い道程なのでしっかり腹ごしらえをしておきたい。
草むらに咲いていたウサギギク(兎菊)は、キク科の多年草で日本では中部地方以北の高山帯に自生する。遅咲きの一輪はちょっと小さめでかわいい。

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朝食を済ませて縦走路を西にとる。正面の青紫色の山塊は白山連峰。

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左下に白っぽい地獄谷と青いパステルカラーの称名川。
下流の弥陀ヶ原と大日平の溶岩台地が切れ落ちる所に、350mという日本一の落差を誇る称名滝がある。

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真砂岳付近から陽が昇ってきて、剱岳の稜線に陽が指してきた。
前方のカガミ谷乗越が朝日に輝く。

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称名川を挟んで、天狗平の後ろに国見岳 2620.8m(左) と天狗山 2521m(右)、天狗山の後方に薬師岳 2926.0m。

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国見岳と天狗山との鞍部のすぐ後ろ(右端)に鷲岳 2617m。
その後方、中央に赤牛岳 2864.2mと右肩に水晶岳(黒岳)2986m。
中央左奥に穂高連峰と槍ヶ岳(以上、写真左)。
どっしりと大きな裾野を広げる薬師岳とその左奥に笠ヶ岳(写真右)。

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目の前のピークを 「奥大日岳」 だと思いこんでいたが、行ってみると本物の山頂は左の小さなコブだった。手前のピークへは尾根を直登することはできず、稜線を越えてからスイッチバックする形になる。

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ピークに立つと、「奥大日岳」 と書かれた指導標があるものの「奥大日岳最高点」だった。剱岳の展望はすばらしく、ここが山頂でもいいようなものだが・・・。
(指差すピークは剱岳)

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奥大日岳最高点からの剱岳。晴れの予報だが台風の影響か雲が多い。

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南には天狗平と称名川の深い谷、西(進行方向)に中大日岳と大日岳。

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チングルマは花も可愛いが紅葉と果実も美しい。

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大日連山の稜線付近には小さな池が点在している。尖ったピークは剱岳。

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縦走路から少し左に外れた奥大日岳山頂にも寄って行こう。

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標高点 [・2409] 付近からの中大日岳 2500m(中央)と大日岳(右) 2501m。
左端は、2450mピーク。

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2450mピークへの登りには、少しだけクサリ場がある。

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2450mピーク付近の黄葉。

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緑から黄、黄から赤へのグラデーションが美しい黄葉&紅葉。

IMGP1384vga.jpg IMGP1389vga.jpg
2450mピークから下った鞍部に雄のライチョウが佇んでいた。
ライチョウも自分たちもしばらく固まった。
キジ類で足に羽毛があるのは寒冷地に棲むライチョウのみの特徴。

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鞍部から緩やかに登り返した所にある日本庭園で一休みしていこう。

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大日三山の縦走路には多くの見どころがあるが、その中でも、「七福園」 という目出度い名前の巨石に囲まれた日本庭園は素晴らしい。

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チョックストーンと七福園の芸術品の数々。

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十分に休んで美しい箱庭を満喫した後、七福園を後にする。
七福園を振り返ると後方に奥大日岳と奥に剱岳(左)と立山 3,015m(右)。

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小さな池だが素通りしてはいけない。
水面と青空を、ちょっとシンメトリーな感じに撮ってみた。

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木道の先のハイマツ帯が中大日岳の山頂。

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中大日岳からの大日岳。縦走ももう少しで終わる。

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ゴゼンタチバナの果実と遅咲きのイワイチョウ。

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赤い屋根の大日小屋に着いた。(ビールは冷えてるかな~)
下山は小屋の左に見える登山道を下る。

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紅葉バージョンのラガーでのどを潤したら大日岳まで空荷でピストン。

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紅葉・黄葉と青空のコントラストがまぶしい!

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黄葉と剱岳。早月尾根も一度は登ってみたい。

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指導標に 「大日岳 2501m」 とあるが、二等三角点 [大日山] は、2498.0m。
30mほど南東に標高点 [・2501] 2501mがあるので、ほんとの山頂はそちらということになる。

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三角点から東南東方向に立山、南東に山頂の標高点 [・2501](右端)。

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弥陀ヶ原と手前の大日平の先端は「湾」のようになって切れ落ちている。
その中央付近、深く削られた称名川が溶岩台地から 「落ちる」 所が 「称名滝」
(下山時に立ち寄る)。

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大日小屋に引き返して下山開始。
剱岳ともしばらくお別れ。

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大日小屋から大日平に向けて下る。正面に埋蔵金伝説の桑崎山(2089.7m)。山の名前は 「剱岳点の記」 に出ていたような気がする。

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黄葉の登山道はけっこうきつい下りで、疲れてきた脚に負荷をかけてくれる。

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大日平の中央、深く浸食された称名川の畔に大日平山荘が建っている。
手前の小さな谷筋はザクロ谷。
対岸の弥陀ヶ原にはバスで通ったアルペンルートが見える。

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大日平に入ると登山道の勾配が緩くなって木道に変わる。
右には大日岳から南西に下る支尾根。

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大日平山荘で一休みしていこう。

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クマちゃん、山荘のテラスで 「ムササビちゃん」 と 「ライチョウくん」 に出会う。
ここでも抜かりなく、残ったつまみで 「ドライ」 を1本。

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ビール燃料(ハイオク)を補給したら出発。

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大日平の遊歩道から大日岳(中央)を見上げる。

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溶岩台地の端に来ると、高原上のなだらかな 「遊歩道」 からきつい 「登山道」 に変貌する。

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「牛ノ首」 付近から転げ落ちそうな急坂の連続で踏ん張りが利かなくなる。

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大日岳登山口に下り立って、ほっと一息。
「つかれた~。」

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称名滝の案内板には、
「称名滝は、立山にその源を発する称名川の流れが立山の大噴火による溶結凝灰岩をV字型に一五○米も深く浸食した称名廊下の末端から落下する大瀑布である。」

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「この滝は、四段に分かれ、第一段は四○米、第二段は五八米、第三段は九六米、第四段は一二六米で、これが連続して一条の滝となり、最上部の瀑流落差三○米を含め、その全落差は三五○米を有している・・・・・・。」
と書かれている。

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称名駐車場から〔グランドサンピア立山〕へ直行、3日間の汗を流した。

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富山地方鉄道のレトロな電車(富山行き)と併走。

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小矢部川SAで遅いランチタイム。
下山後は、いつもどおりに温泉につかって、お楽しみの 「ビール!ビール!」
「肉!肉!」 といきたいところだが、台風17号が明日は四国に再接近ということで、この日の内に帰ることになってしまった (T_T)。

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剱岳・源次郎尾根~大日岳 2012.9.26-29 ②

■ 9月28日(金) ■ 登山2日目
山旅3日目(登山2日目)は、剱沢雪渓を平蔵谷(へいぞうたん)出合まで下って「源次郎尾根」 を登り、剱岳山頂からは一般ルートの別山尾根を剱沢に下山する周回の行程で今回のハイライト。

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<源治郎尾根Ⅱ峰から八ツ峰>

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■行先・位置
剱岳 (標高点 [・2999] 2999m)/三等三角点 [剱岳] 2997.1m)
富山県上市町・立山町、北緯36度37分24秒・東経137度37分01秒(山頂)
/北緯36度37分24秒・東経137度37分02秒(三角点)
■コースタイム
剱沢キャンプ場 5:53(7分)→ 剱沢小屋 6:00(36分)→ 平蔵谷出合(源次郎尾根取付) 6:36/6:45(1時間6分)→ 2420mコル 7:51/8:00(51分)→ Ⅰ峰 8:51(昼食)/9:17(26分)→ Ⅱ峰 9:43(懸垂下降)/10:09(59分)→ 剱岳 11:08/11:22(53分)→ 前剱 12:15(38分)→ 一服剱 12:53(14分)→ 剣山荘 13:07(20分)→ 剱沢小屋 13:27(ビールタイム)/15:08(12分)→ 剱沢キャンプ場 15:20
【6時間22分/7時間46分(休憩・昼食・懸垂下降を含む、ビールタイム除く)】
■コース水平距離 7.5㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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剱岳山頂までの水平距離はわずかに4.3㎞だが、累積標高差は約1000m。
また、全体の水平距離は下りの別山尾根3.2kmと合わせた周回7.5kmだが、
勾配がきついので実際歩く距離は2~3割増しになりそうだ。
ちなみに、別山尾根の標高差は500mで四国・石立山の半分に満たない。
【水平距離7.45㎞、沿面距離8.20km、累積標高差(+)1287m (-)1286m】

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「源次郎尾根」 は、剱沢雪渓から剱岳本峰へ真直ぐに突き上げていて、
途中に2つの顕著なピークⅠ峰(2709m)、Ⅱ峰(2770m)を持つ。

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4時起床、気温は4℃と動いていないと寒い。
朝食をしっかりとって燃料補給。

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アタックザックはノースフェイスのverto(バート)26。
装備はヘルメット、ハーネス、スリング(120cm)、カラビナ、ATCなどの登攀具。
ザックの外にピッケル、GPS、コンデジ。
ザックの中にレインウェア、薄手のシャツ、手袋、サングラス、アイゼン、ハイドレーション、行動食、クッカーセット、一眼レフ、貴重品といったところ。
普段の日帰り登山以上に重くなってしまった f^_^;

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剱澤小屋横の分岐から剱沢を下っていくと、源次郎尾根が近づいてくる。
左上の高く見えるピークは前剱。

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山頂(中央奥左寄り)へストレートに突き上げる源次郎尾根。
右からⅠ峰(2709m)、Ⅱ峰(2770m)でⅡ峰の左端が懸垂下降ポイント。

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剱沢雪渓右岸の斜面を30分ほど下ると平蔵谷出合が見えてくる。

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剱沢雪渓を平蔵谷出合に向かって渡る。正面が源次郎尾根の取り付き。
源次郎尾根はⅠ峰より下が2本の支尾根に分かれている。
ルートは手前正面に見える左の支尾根を登る尾根ルートとⅠ峰の肩まで奥に見える右の支尾根との間(影になっている谷)を登るルンゼルートがある。

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平蔵谷(へいぞうたん)を左に見ながら源次郎尾根の取り付きへ。
平蔵谷雪渓を登りつめると 「カニのタテバイ」 の基部、「平蔵のコル」 に出る。

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草つきの踏み跡を5分ほど登ると、早速スタンスのとりにくい岩がある。
この足元から右に出ればルンゼルートへ入ることができる。

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潅木のトンネルに潜ったり岩を攀じ登ったり。
(悪天候ならやる気なくなるね)

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剱沢キャンプ場と同じくらいの高さに近づいてきた。

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声が聞こえると思ったら先行者が2人いた!(写真左)
上からロープを出しているおじさんはガイドさんかな?
この岩も最初のスタンスがとりにくいので肩を借してもらって通過(写真右)。
岩を登った先で2人に道を譲ってもらった。

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潅木のトンネルを抜けると右側にルンゼルートが見えてくる。
色づきつつあるダケカンバの左上に別山(2880m)、標高点 [・2464]のピーク。
別山下部の谷は 「別山沢」。

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高い岩頭があるのが右側の支尾根で少し先で一つになる。
左上の小さなコブの上(2,420m)に出ると展望の良い小さなコルがあるので、
一休みするのにちょうど良い。

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出発点の剱沢方面を振り返る。
進行方向に向かってすぐ左(写真では右端)の白い岩肌は、
前剱へと突き上げる 「東尾根」。
東尾根から更に左へ目を移すと、剱御前(2776.6m)の稜線(中央付近)。
剣御前と左奥の別山(2880m)との間の谷が剱沢(2枚合成)。

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白い岩肌の東尾根と手前の源治郎尾根の間の谷が 「平蔵谷」。
人を寄せ付けない岩尾根の紅葉&黄葉が美しい。

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すばらしい展望を堪能しながらⅠ峰を見上げる。
(まだあんなに上か・・・)

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テラスで一休みして再び急峻な岩尾根を登り始める。

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岩は硬くて安定しているので登りやすい。
(楽しい楽しい岩登り ♪ )

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登って来た尾根を見下ろすと剱沢雪渓がはるか下になった。
「飛んでいけそう・・・」なのだ。

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自生のブルーベリーを口に含んでみると、さわやかな酸味が心地よい。

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ハイマツのヤブコギをしながら岩を攀じ登る。

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黄葉したタケシマランの赤い果実とカライトソウのピンクの花穂。

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明瞭な踏み跡をたどるとⅠ峰が次第に近づいてくる。
「険しい、けど美しい!」

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右側からルンゼルートを合わせると視界が開け、左上に下山コース(別山尾根)の平蔵のコル~前剱の稜線を望むことができる。

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次第に近づいてくるⅠ峰の平蔵谷側フェイス。

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一登りすると左右の支尾根が一つになって尾根が大きくなる。

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Ⅰ峰ピークまで、もうほんのひと登り。

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Ⅰ峰の稜線に出てⅡ峰、本峰を望む。
「来た~!」

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写真撮影に忙しい。八ツ峰も 「すごいすごい。」
とにかく天気が 「えい。」

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手前の横に平らな岩の右側(写真中央付近)がⅠ峰のピーク部分。
平らな岩の前方の少し高いハイマツの△がⅡ峰。
更に前方左奥が剱岳本峰で右端の岩尾根は八ツ峰(2枚合成)。

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Ⅰ峰到着は、8時51分(剱沢小屋から2時間51分、取付から2時間6分)。
早いのか遅いのか、全然分からない。

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Ⅰ峰ピークから見たⅡ峰と剱岳本峰。

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くつろげるⅠ峰のテラスでちょっと(かなり)早いランチタイム。
昨日の朝、ローソンで買ったおにぎりにナッツとドライフルーツの行動食。

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長次郎雪渓を挟んで右(北東)には鋭い岩峰が連なる八ツ峰(4枚合成)。

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左(南西)には前剱と剱沢の大展望(2枚合成)。

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Ⅰ峰とⅡ峰の間の狭いコルへ下りながらⅡ峰を見上げる。
「どこを登るが~?」

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Ⅱ峰は正面の痩せたリッジ通しに登る。ハイマツがあるので緊張しない。

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左右が切れ落ちて細長いⅡ峰もテッペンは広くて安定している。

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細い岩稜を少し下った先に懸垂下降点がある。
「高いね~!」(ちょっとビビッている・・・・・・)
この支点は1935(昭和10)年ごろに日本大学山岳部が山案内人の佐伯源治郎を伴って設置したものということだ。

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最初の一歩がちょっとね・・・。
手を離さなければ落ちることはないんだけど・・・。
30mというと、オフィスビルで7階建て、マンションで10階建てぐらいの高さ!

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最初の数メートルは少し勾配がついていて、その後は垂直に近い。
あまり楽しくはないけど降りないと先に進めない (^^;)

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見上げると大したこと無いように見えるし、写真ではよく伝わらないけど高い。

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本峰への登りも残りが標高差で300m足らずとなった。

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通過したⅡ峰の懸垂下降点を振り返るとこんな感じ。
7階建て、10階建てと言っても比べる物がないのでよく分からない。

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ミヤマリンドウ(深山竜胆)リンドウ科リンドウ属の多年草。
北海道・本州(中部以北)の高山帯のやや湿り気のある草地に分布する。
タテヤマリンドウに似ている。
チングルマの紅葉も美しい。

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ピナクルを通過する。Ⅱ峰後方、後立山の稜線に滝雲が現れた。

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まだまだ続く岩場の急登を登る。
「もう余裕やね。」

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山頂まで水平距離で100mほどのなだらかな斜面で一休み。
「水が切れた~!」

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一休みしながら、Ⅰ峰・Ⅱ峰をもう一度振り返ってみよう。
でかい台形の岩峰がわずかな隙間を挟んで重なっている。

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途中で追い抜いた2人が懸垂下降の準備をしているのが見える。
人がいるとスケール感が出て高さが分かる。

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上から 「登って来た!」 という声がする。
ゴールはもう目の前。

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11時8分に山頂到着!(剱沢から5時間20分、尾根取付から4時間23分。)

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気持ちよい剱の「てっぺん」で登頂記念Photo!

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登ったルートを背に、正面(北西方向)の富山湾を望む。
剱岳に源を発し、日本海に注ぐ早月川の白い川筋がきれいに見える。

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山頂から剱沢・立山方面の大展望!
立山・浄土山の向こうに穂高連峰、笠ヶ岳、薬師岳などの山並みもくっきりと。

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左下に源次郎尾根、中央に立山、右に天狗平と大日岳へと続く稜線。
白山も良く見えている(4枚合成)。

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今日も最高の天気に恵まれた。
後はテン場に戻ってビールを飲むだけだ!

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チシマギキョウ(千島桔梗)は、キキョウ科ホタルブクロ属の多年草で北海道・本州(中部以北)の高山帯の岩場や砂礫地に分布する。
もう10月になろうというのにまだ遅咲きが残っていた(花期は7~8月)。
イワギキョウとの大きな違いは白い毛が生えていること。

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山頂付近のガラ場を下る。

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一般コース下りの 「カニの横バイ」 が少し渋滞していた。
ガイド登山なのか、仲間にエスコートしてもらっているのか、空荷で黄色いヘルメットの女性は前後を守られてクサリに自己確保しながらゆっくり進む。

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「カニの横バイ」 と呼ばれる下りの難所の様子。
左側が切れ落ちているが、立派なステンレスのクサリがしっかり取り付けられているので、それを掴って溝に足を乗せれば落ちることはないので大丈夫。

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横バイを難なく通過するY隊長。

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次に岩壁に付けられた長いハシゴが待っている。
岩からちょっと離れたハシゴはテッペンに網状のステップが設置されて取り付き易くなった(前に来たときは無かったと思う。)

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平蔵のコルから登りコースの 「カニのタテバイ」 を見る。
一般ルートもなかなかのものだ。

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クサリ場の登下降から東大谷側をトラバースして 「平蔵ノ頭」 を通過。

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「前剱の門」 付近から見る源治郎尾根。
(もう一度やってみたい)

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最後のピーク 「一服剱」 を越えたら剣山荘までは一投足。

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「ビ~ル、ビ~ル!」、「ビ~ル、ビ~ル!」
とにかく早く!向かいの剱沢小屋へ着きたい!

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剱澤小屋〕でお待ちかねのビールをゲット。

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「おつかれさま~!」、「カンパ~イ!」
最初の1本は、流し込むほどに、「蒸発」 してしまって胃袋へ届かなかった!?
興奮しているのか 「噴煙?」 を上げる剱岳。

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Tリーダーは、剱岳バリエーションを知り尽くしているらしく、若者たちが長治郎雪渓や北方稜線の様子を聞きに寄って来る。

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別山尾根(左)と源治郎尾根(右)(2枚合成)。
今日歩いたルートを眺めながらのビールは最高!

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テント場に戻る途中に剱岳を映す小さな池があり、「逆さ剱」 を楽しめる。

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我が家に帰っておつかれ会の続きをやりながら夕食の準備。
今夜のディナーはカレーライスだ!(カレーが好きやね)

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昨日と同じ 「三段夕景」。
空の青と地面の黒に挟まれたハイマツ帯と草紅葉のコントラストがいい感じ。
今日も良い天気だったなあ。

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剱岳が夕照に輝いたあとテント場が夜の帳に包まれた。
テントに潜り込んで持参のウイスキーを飲み干した。
横になって源次郎の登攀を振り返ってみたものの、すぐに爆睡 「グ~グ~。」

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剱岳・源次郎尾根~大日岳 2012.9.26-29 ①

2009年、2011年とトライしたキタカマ(北鎌尾根)は、2回とも悪天候で敗退。
今年は 「仕切り直し」 ということで、剱岳の数多いバリエーションルートの中でも 「岩場入門ルート」 として人気の高い 「源次郎尾根」 を登ってみた。

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<剱岳山頂>

氷河の侵食作用によってできたく 「氷食尖峰(ひょうしょくせんぽう)」 は、立山信仰では「針の山」と呼ばれ、けして登ってはならない山とされていた。
深田久弥はその著書 「日本百名山」 に、
「全く剣岳は太刀の鋭さと靭(つよ)さとを持っている。その鋼鉄のような岩ぶすまは、激しい、嶮しいせり上がりをもって、雪をよせつけない。」
と書いている。

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■行先・位置 〔剱岳・奥大日岳・大日岳〕
剱岳 (標高点 [・2999] 2999m)/三等三角点 [剱岳] 2997.1m)
富山県上市町・立山町、北緯36度37分24秒・東経137度37分01秒(山頂)/北緯36度37分24秒・東経137度37分02秒(三角点)
奥大日岳最高点 (標高点 [・2611] 2611m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分54秒・東経137度34分51秒
奥大日岳 (三等三角点 [奥大日] 2605.9m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分59秒・東経137度34分35秒
中大日岳 (標高点 [・2500] 2500m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分45秒・東経137度33分19秒
大日岳 (標高点 [・2501] 2501m)/ 二等三角点 [大日山] 2498.0m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分58秒・東経137度33分00秒(山頂)/北緯36度35分59秒・東経137度32分59秒(三角点)
■コース水平距離 30.4㎞

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1日目は、立山室堂から雷鳥沢キャンプ場、別山乗越(剱御前小屋)を経て剱沢キャンプ場まで。
2日目は、剱沢雪渓を平蔵谷出合まで下って源次郎尾根を直登、剱岳山頂から別山尾根コースでテント場まで帰る周回ルート(今回のハイライト)。
3日目は、新室堂乗越から奥大日岳、中大日岳を縦走し、大日小屋から大日岳をピストン、大日平(大日平小屋)を経て称名滝へ下るまで、全行程 30.4㎞のロングコース。
【水平距離30.39㎞、沿面距離32.18km、累積標高差(+)3041m (-)4484m】

※ 剱岳(2999m)と大日岳(2501m)の山頂は標高点で、三角点はそれぞれ山頂から少し離れた所(山頂より少し低い位置)に設置されている。
また、奥大日岳は、三角点のある山頂より東に最高点が存在する。


■ 9月26日(水)~27日(木) ■

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今回は、テント泊でバリエーションなので小屋泊より荷物が多くなった。
まずはテント(2-3人用)とシュラフ、薄手の中間着、登攀具(ヘルメット・ハーネス・ATC・スリング・カラビナ)+雪渓用にアイゼンとピッケル、食料は、アルファ米などフリーズドライ中心に酒の肴も追加。
行動食にはナッツ類とドライフルーツ。
そしてGPS、カメラなど+αで、重量は15kg。
登山当日は、これに水とおにぎりなどを追加するので更に増加する。

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そして、ウイスキーは今回も 「フロム・ザ・バレル」 をチョイス。
いつものように中身より瓶が重いのでペットボトルへ入れ替え。

■ 9月26日(水) ■
山旅初日の26日は、車での移動のみ。
南国市を19時30分に出発、高知・高松・瀬戸中央・山陽・中国・名神・北陸の
自動車道・高速道をひた走り富山県を目指す。
富山県へ入って仮眠をとるため小矢部川SAで車を止めた。


■ 9月27日(木) ■ 登山1日目
山旅2日目(登山初日)の27日は、小矢部川SAから立山まで車を走らせ、ケーブルカーと高原バスを乗り継いで観光客で賑わう室堂へ。
登山は室堂を起点に雷鳥平から別山乗越を越えて剱沢キャンプ場までの、のんびりした山歩き。

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<剱沢キャンプ場>

■行先・位置
剱沢キャンプ場
富山県中新川郡立山町芦峅寺剱沢、北緯36度36分09秒・東経137度37分01秒
■立山駅 - 室堂(交通機関)
立山駅 9:00(ケーブルカー)→ 美女平 9:07/9:35(高原バス)→ 室堂 10:25
■コースタイム
室堂 10:33(35分)→ 雷鳥沢キャンプ場 11:08(1時間19分)→ 別山乗越 12:27/12:46(26分)→ 剱沢キャンプ場 13:12
【2時間20分/2時間39分(休憩含む)】
■コース水平距離 5.2㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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室堂バスターミナル(2432.6m)から雷鳥沢キャンプ場(2277m)を経て雷鳥坂を登り、別山乗越(2750m)を越え、剱沢キャンプ場(2520m)までの行程。
【水平距離5.16㎞、沿面距離5.34km、累積標高差(+)578m (-)474m】

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登山初日の朝は小矢部川SAで目覚めた。
今日は良い天気が期待できそうだ。

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手っ取り早くサービスエリアでとった朝食は、高カロリーのチャーハンカレー。
(山へ行くときはカロリーを余り気にしないので太って帰ることが多い)
北陸自動車道を立山ICで降りて県道6号富山立山公園線に入る。
途中、飲物と食料調達のためローソンに寄り道。

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8時20分に立山に到着、駅近くの駐車場に車を置いて駅舎に向かう。
立山町芦峅寺(あしくらじ)にあるアルペンルート富山側起点の立山駅は建物の1階が富山地方鉄道立山駅、2階がケーブルカーの駅となっている。
右奥に斜めになったケーブルカーのホームが見える。

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立山~室堂の片道切符(2,360円)を買って、9時発のケーブルカーに乗車。
美女平まで7分で移動距離1.3km、駅間の標高差は502mとなっている。
「急登やね~!」。

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美女平からは室堂行きの高原バスに乗り継ぐ。
バスに乗る際、10kgを超す荷物は300円の手回り品料金が必要になる。
どう見ても10kgは超えているので料金を支払って荷物室に積んでもらった。
試しに計ってみると18kgを少々越えていた。

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バスは「立山杉」、「滝見台」などの観光スポットで一時停車する。
山などの説明もあるので観光客気分で車窓の風景を楽しむ。
「弥陀ヶ原」に出ると見晴らしが良くなり、左手に大日連山が見えてきた。

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「弥陀ヶ原(みだがはら)」 は、深く刻まれた称名川(常願寺川支流)左岸に広がる溶岩台地で立山黒部アルペンルートの立山有料道路(マイカー乗り入れ禁止)が縫うように通っている。
右岸側は「大日平」で下山時に歩いて通る予定。

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標高が2000mを越して 「室堂」 が近づいてくると紅葉が目立つようになってきて、称名川右岸の尾根上にターゲットの剱岳が 「頭」 を現した。

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室堂ターミナルでバスを降りると、土産物屋が並ぶ建物の中を通って3階の散策道出入口から表に出るようになっている。

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立山連峰の稜線を写す紺碧の水面が美しい 「みくりが池」。

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池の畔の遊歩道をのんびり歩いて雷鳥沢キャンプ場へ向かう。

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正面左の小さな沢が雷鳥沢で、すぐ右側のハイマツの尾根に九十九折りの登山道がつけられている。
雷鳥坂を登りきった鞍部が別山乗越で右奥が別山。
管理棟が建つ右下の広場が雷鳥沢キャンプ場。

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火山性ガスを噴出する地獄谷とその後ろに奥大日岳。
まだ木曜日なのでキャンプ場のテントもちらほら。

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キャンプ場から見上げる雷鳥坂の色づき始めた草紅葉やナナカマドが美しい。
沢を渡ったらいよいよ雷鳥坂に取り付く。
荷物が少々重くてもまだまだ平気。

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アカモノ(赤物)は、ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木。
北海道・本州・四国に分布し、赤い果実は甘みがありおいしい。
別名イワハゼ(岩黄櫨)。

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シラタマノキ(白玉の木)は、ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木。
本州(中部以北)の亜高山帯以上に分布、釣鐘型の花はツガザクラに似る。
赤い果実のアカモノに対してシロモノと呼ばれることもある。

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草紅葉の向こうに真砂岳、その後方に立山三山の稜線(写真左)。
室堂と雷鳥沢が低くなってきた(写真右)。地獄谷のガスが白く見える。

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弧を描く奥大日岳、大日岳へと続く稜線。
明後日は早立ちなのでこの光景は見られない。
新室堂乗越(稜線の鞍部)辺りで夜明けを迎えることになるだろう。

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雷鳥坂を登りきった峠が 「別山乗越」 で、〔剱御前小屋〕 が建っている。

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小屋の前の広場で一休みして剱岳を眺める。
それにしても良い天気だ。
肝心なのは明日だが・・・。

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草紅葉の輝く、ざれた登山道を剱沢に向かって下る。
登山雑誌から抜け出したようなアウトドアファッションの 「山ガール」 が別山乗越へ登って行った。

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岩の間にチングルマの紅葉が絨毯のように広がる剱沢。
「いいね~。」

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剱沢キャンプ場に着いたら、まず、適当な場所を探してテントを設営する。
ボトムシートを敷いて本体のスリーブにポールを通す。

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本体のフックをポールに引っ掛け、張り綱で固定すると 「我が家」 が完成!
Y隊長のマイティドームと2張り並んだ。

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「明日はあれに登るゾ!」

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住処ができたので剱澤小屋でスーパードライを調達し、
お待ちかねの 「前祝」。
フロムザバレルと竹鶴も登場して 「宴(うたげ)」 は絶好調。

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肴は、ゆず酢を掛けまわしたジャコにプチトマト、宗田かつおなど
「土佐」 のものがほとんど。
やはり生ものが旨い。

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前祝から夕食に移行、塩チャンコを食べていると 「本物!」 のクマちゃん登場!
母熊の後を一生懸命ついていく2頭の小熊がかわいい。
3頭はゆっくりと別山の支尾根を東へ越えて行った。

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陽が西に傾き始めると、陰影ができて剱岳の急峻さが際立つ。
横から見ると台形をしたⅡ峰(右端上)もくっきり。

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剱岳の日没は早い。
陽は翳ったものの上空はまだ青く 「三段紅葉」 ならぬ 「三段夕景?」が。

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陽が落ちると急に冷え込んできた。
「お客」もそこそこに我が家へもぐりこんだ。

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