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三嶺さんぽ通信

ユーミン・コンサート 2011.8.23

「松任谷由実コンサートツアー2011 Road Show」のチケットが手に入ったので行ってみた。

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高知でのコンサートは6年ぶりということで、会場の高知県民文化ホールに着くと入場を待つ大勢のファンで熱気ムンムン。なかなか高知へ来てくれないので東京会場へも足を運んでいた(国立代々木国立競技場1回、東京国際フォーラム2回)のだが、ちょっと高知では無理(ステージの規模などの点で)だな~!と思えるツアーばかりだった。

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5列目の席を確保。ユーミンは1954年生まれだから年齢は山仲間のOさんより一つ上。コンサート会場のファンの年齢層も少し高くなって、ユーミンの言うとおり「遠くの方が良く見える方達」が多くなったという印象。ステージが始まるとバンドメンバーやコーラス一人一人にも惜しみない拍手が送られる。中盤、コーラス(ギターも弾いていた)の今井が上手く盛り上げる。最初は「ヨシモト」かと思った。

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画像が荒いけどステージのイメージはこんな感じ。カーテンコール終了後は帰った人もいるのに粘ってダブルアンコールが「やさしさに包まれたなら」、更に粘ってトリプルコールは「卒業写真」の大合唱で終了。すごい。久しぶりのユーミンはよかったー!

【ひとつの恋が終わるとき】

【コインの裏側】

【春よ、来い】

YUMING SOUND LIBRARY



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槍ヶ岳(大キレット)・北穂高岳・涸沢岳 2011.8.18-22 ③

■ 8月21日(日) ■
山旅4日目(登山3日目)は、北穂高小屋から涸沢岳を経て上高地まで。
(天気が好転すれば奥穂から前穂を経て岳沢、あわよくばジャンダルムを経て西穂も狙っていた)

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岩場歩きの最中も花が咲いているとうれしい。

■行先・位置
北穂高岳 (標高点 [・3106] 3,106m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度18分09秒・東経137度39分07秒
涸沢岳 (標高点 [・3110] 3,110m、三等三角点 [穂高岳] 3103.1m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度17分48秒、東経137度38分48秒
■コースタイム
北穂高小屋 7:11(4分)→ 北穂高岳 7:15(47分)→ 最低コル 8:02(42分)→ 涸沢岳 8:44(10分)→ 穂高岳山荘 8:54/9:01(56分)→ 涸沢ヒュッテ 9:57(昼食)/10:08(44分)→ 本谷橋 10:52(49分)→ 横尾 11:41(休憩)/11:48(37分)→ 徳沢 12:25(31分)→ 明神 12:56(41分)→ 上高地バスターミナル 13:37
【6時間1分/6時間25分(休憩・昼食含む)】
※参考コースタイム 8時間55分(昭文社 「山と高原地図」)
■コース水平距離 22.2㎞
■天気 雨時々曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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北穂高小屋から上高地バスターミナルまでの水平距離は22.2㎞。
【水平距離22.21㎞、沿面距離22.94km、累積標高差(+)655m (-)2229m】

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なんだか少し二日酔いの症状が出て「汁物」が食べたい。
喉が渇いて「堪らん」ので、みかんの缶詰を1缶買って食べ、小屋に一つだけ残っていたシーフードヌードルをゲット。

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日本で一番高い所にある 「北穂高小屋」 の直ぐ後ろの北穂高岳(南峰)に三角点は無く、標高点「・3106」のみ。
朝起きるとザックカバーがなくなっていたので小屋番さんがビニール袋で簡易ザックカバーを作ってくれた。(超軽量で案外いいかも)
自分たちは雨を押して涸沢岳に向かうことにした。

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北穂高小屋で知り合った単独の方に 「同行させてもらいたい。」 と頼まれて穂高岳山荘まで行動を共にした。
ルートがルートなのでちょっと心配したが、大丈夫だった。
このルートもキレットに負けないくらいの岩稜で 「高所恐怖症」 の自分にとっては変態的な山だ。

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最低コルは、安心して休める場所だ。
これから涸沢岳への登りが始まる。

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ペンキマークが有るので迷うことは無いので助かる。

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クサリとハシゴが連続する。(サービス満点だ)
基本的にクサリには触らないが、ハシゴは使わせてもらう。

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地図上に [危] 印のあるルート上に今日は人っ子一人見えない。

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「涸沢槍」 の岩場にひっそりと咲くチシマギキョウ。

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D沢のコル付近の雪渓とオンタデ。

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ひたすら登る。

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岩の割れ目の小さなお花畑でシコタンハコベが雨に濡れていた。
シコタンハコベ(色丹繁縷)は、ナデシコ科ハコベ属の越年草で北海道や長野県の高山の岩場に自生する。
千島列島の色丹で最初に発見されたのでこの名前がある。
白い花弁に赤い葯が美しい。草丈は10~20cm。花期は7~8月。

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涸沢岳直下の登りで大雨になって、袖口やフードから水が侵入してきた。

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8時44分、北穂高岳から1時間29分を要して 「涸沢岳」 (3,110m)に着いた。
涸沢岳の三等三角点 [奥穂高] 3,103.1m は、山頂から100mほど北の、滝谷を見下ろす位置に設置されている。
雨脚が強く特に飛騨側は暴風雨に近い。こんな所に長居は無用だ。

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転げ降りるように穂高岳山荘まで下る。
この雨の中、岩場を歩こうという酔狂人はいないのか、北穂~穂高岳山荘まで誰にも会わなかった。
山荘前には、涸沢から登る人と奥穂から下る人がチラホラいる程度。

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同行した単独の方と山荘でお別れして、早々にザイテングラートを下山。信州側は風も弱い。

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雨に煙る前穂北尾根!いつ見てもかっこいい。「三歩」の世界が広がる。

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涸沢ヒュッテに向かって雪渓を下る。

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モレーン上部の中央付近が下って来たザイテングラートで左が奥穂高、右が涸沢岳の方向。涸沢カールはナナカマドを中心とした紅葉が美しく、9月下旬から10月初旬にかけての週末はどこの観光地?と思えるほどの人が押し寄せる。

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「涸沢」と言うだけあって、雨の少ない時期はほとんど涸れているが、北穂南稜と東稜の鞍部付近から流れ落ちる沢が確認できる。上部には北穂池もある。

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涸沢ヒュッテの名物は「おでん」?いやいや「カレー」でしょ。ここのカレーは煮込み具合が絶妙で美味い。まだ10時前だけど早速注文!

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北穂の南東山腹を左に見ながら本谷橋に向かって下る。雨も小降りになった。

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横尾本谷は写真左のまん中下辺りで左から流れてくる涸沢と合流し、横尾谷となる。横尾谷は横尾で槍沢と合流し梓川となる。下から1/3位の所に横尾右俣、横尾左俣の合流点も確認できる。右股の上部には雪渓も見えている。写真右は南岳東方へ突き上げる横尾尾根。

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本谷橋を左岸に渡る。ここまで下ると登山道の勾配は緩くなる。

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本谷橋から少し下ると、Y隊長が登ったという「屏風岩」が対岸に見えてきた。

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登ったルートのレクチャーも受けたが、「変態やー」としか言いようがない。普通の人はやらん方が賢明。この岩小屋跡が屏風岩へ向かう渡渉点の目印だったという。Y隊長が中を確認している。

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横尾橋で槍沢を左岸に渡ると初日に昼食を取った横尾。涸沢から 1時間33分(標準コースタイム 2時間00分)。屏風岩をゆっくり見物させてもらったので少しペースダウン。槍沢は100mほど下流で横尾谷と合流する。

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横尾で一休み。

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上高地を目指して只管歩く。横尾から37分(標準1時間10分)で徳沢についた。

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昭和初期の徳沢は放牧場で、最盛期には400頭の牛馬がいたそうだ。広々としていてキャンプを楽しむ人も多い。また、槍ヶ岳や穂高岳への中継基地、蝶ヶ岳の長塀尾根ルート登山口として登山者が集う。徳沢に立つ徳沢園は井上靖の小説「氷壁」で有名。特に休む必要も無いので先を急ぐ。温泉・ビール・飛騨牛が目の前にちらつく。

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前穂高岳・明神岳の山麓と梓川を右に眺めながら更に歩くこと37分(標準1時間00分)で明神。

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上高地の美しい森と清らかな流れ。

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河童橋まで帰ってきたが、相変わらず天気は良くない。

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13時37分、横尾から 1時間49分(標準コースタイム 3時間10分)で上高地バスターミナルに着いた。帰りはあかんだな駐車場までタクシーを利用した。料金は平湯まで定額制の4,500円。3人で割ると1,500円でバス賃の 1,130円より少し割高だが、タクシーに載せていた「トリオ」のトランシーバーを見つけて話かけると、アマチュア同士ということで500円引いてくれた。ラッキー!今年は天候不順で観光客も2割程度少ないという。

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平湯バスターミナル横にある「アルプス街道平湯」の日帰り温泉で汗を流してさっぱり。源泉かけ流しのお湯が気持ちいい~!

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奥飛騨から高山市街へ移動。この日の宿は2回目の利用となる高山駅前の「カントリーホテル高山」。2階がフロントで1階にはコンビニが入っている。駅に近いので鉄道利用でも便利。

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ホテルでお勧めの居酒屋をいくつか教えてもらって、歩いて2~3分の「飛騨 琢磨」さんへ。ちょっと高級そう?ご主人は京都の方で奥さんは沖縄だそうだ。

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カウンターと入れ込みがすっきりして清潔な、感じのよい店だ。お昼も食事ができるらしい。

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何はともあれ、お疲れ様でした。ヱビスで「かんぱ~い!」。

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飛騨牛の串にバイガイの刺身。よだれが出てるよ~。

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これは飛騨牛のタタキ。とろける~。

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極めつけは飛騨牛のステーキ!一口 666円!お先に一ついただいた。

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お味噌のピザに豚のから揚げ。たまらんちや!

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お酒は純米吟醸「翠翔」、ご主人が自家製トマトをサービスしてくれた。さっぱりとして美味い。十分に飲んだ後は、高山ラーメンの美味しい店を教えてもらって中締め。

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琢磨さんのお勧めは「桔梗屋」さん。右隣が偶然にも西穂~奥穂の時に飛騨牛を食べた「いずみ家」さんだった。

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シンプルなラーメンは600円。ぐるめピアには「鶏ガラに豚骨、煮干し、野菜などを加え、8時間じっくりと煮込んだ和風スープはあっさりとした醤油味。細いちぢれ麺と共に食べ進むうちにダシの旨みがゆっくりと舌にのる。程よい塩味と相まって、お酒を飲んだ後には抜群においしい中華そばだ。」とある。

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ホテル近くの池畑酒店でお土産の地酒と美味しそうなビールを買って、ほんとに締めの一杯。

■ 8月22日(日) ■
山旅5日目は、高山から四国に向けてひたすら帰るのみ。

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ひるがの高原SAで朝からカレーライス。
昼食は鴻池SAでカレーラーメン。ほんとにカレーとラーメンが好きやね~!

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初めて高知に来たトトロを連れて「Yちゃん」で生ビールの大をやる。

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槍ヶ岳(大キレット)・北穂高岳・涸沢岳 2011.8.18-22 ②

■ 8月20日(土) ■
山旅3日目(登山2日目)は、槍ヶ岳山荘から大喰岳、中岳、南岳を経てキレット越えで北穂高小屋までの行程。
天候が好転すれば穂高岳山荘まで行きたかったが、大雨のため断念。

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<長谷川ピーク付近を行く先行のパーティー>

■行先・位置
大喰岳 (標高点 [・3101] 3,101m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度26分09秒・東経137度38分46秒
中岳 (標高点 [・3084] 3,084m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度19分47秒・東経137度38分48秒
南岳 (三等三角点 [北穂高] 3,032.7m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度19分08秒・東経137度39分03秒
■コースタイム
槍ヶ岳山荘 7:23(23分)→ 大喰岳 7:46(35分)→ 中岳 8:21(50分)→ 南岳 9:11(9分)→ 南岳小屋 9:20(コーヒータイム)/9:56(56分)→ 長谷川ピーク 10:52(21分)→ A沢のコル 11:13(17分)→ 飛騨泣き 11:30(32分)→ 北穂高小屋 12:02
【4時間03分/4時間39分(休憩含む)】
※参考コースタイム 6時間35分(昭文社 「山と高原地図」)
■コース水平距離 5.9㎞
■天気 ずっと雨
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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槍ヶ岳山荘から北穂高岳までは約5.9㎞(昨日の1/3弱)。
南岳小屋から北穂高小屋までの 「大キレット」 通過に要した時間は2時間6分(標準3時間30分)。
【水平距離5.86㎞、沿面距離6.37km、累積標高差(+)855m (-)858m】

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雨で霞む槍ヶ岳を後にして北穂高へ向かう。
昨日登っておいてよかった。

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雲海に浮かぶ抜戸岳周辺の稜線。
笠ヶ岳には雲が覆い被さってわずかしか見えないけど 「しぶい!」

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標高3020mの「飛騨乗越」は、大喰岳との鞍部で日本最高所の峠。
ここから西に飛騨沢を下れば、槍平を経て新穂高温泉へと下ることができる。
槍の穂先がまだ確認できる。

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トウヤクリンドウ(当薬竜胆)は、リンドウ科リンドウ属の多年草で北海道・本州(中部以北)の高山帯の岩場や砂礫地に自生、黄色の花弁に緑色の斑点が特徴で胃薬として用いられたのでこの名前がある。花期は8~9月。
槍ヶ岳山荘から大喰岳山頂まで23分、大喰岳から南岳までは際立ったピークが存在しない。

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大喰岳から中岳は35分。
背中まで35分~♪(古っ!)

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雨にぬれたチングルマも美しい。
コケモモ(苔桃)は、ツツジ科スノキ属の常緑小低木で北海道・本州(中部以北)・四国の高山に分布する。
三嶺などで見かけるウスノキの仲間で赤く熟れた果実はとても美味しく、北アメリカではマウンテン・クランベリーと呼ばれる。
ただし、国立公園内なので採取不可、花期は6~8月。

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チシマギキョウ(千島桔梗)は、キキョウ科ホタルブクロ属に属す多年草で北海道・本州(中部以北)の高山帯の岩場などに分布する。
白い毛があるのでイワギキョウと見分けがつく。花期は7~8月。

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中岳から南岳まで50分。
南岳(3,032.7m)の三等三角点の基準点名は、なぜか 「北穂高」。
穂高の北ということか?

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槍ヶ岳山荘を出発してから1時間57分(標準コースタイム2時間50分)で南岳小屋に着いた。

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南岳小屋で一休み。
KitKat とコーヒーで一服。

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小屋の近くの窪地で雷鳥の親子が散歩していた。
地味な夏毛で周囲に溶け込んでいる。
ガスって入るいるような時に出会う確率が高い。

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いよいよ今日の核心、はじめて 「大キレット」 に突入する!

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なかなかの高度感! 「奈落の底」 へ吸い込まれるようだ。いいねー!

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長いハシゴを下りる、と言ってもたいしたことはない。
手がかり足がかりがあればハシゴが無くてもいけそうだけどねえ・・・。

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更にもう一つ短いハシゴ。

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最低鞍部をいつの間にか通過して、目の前には 「長谷川ピーク」 らしき岩峰が見えてきた。

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長谷川ピーク付近で普通は避けて通る岩に座るY隊長。
先行する学生4人のパーティーが停滞しているようなので、待っている間に飛騨側の急斜面を撮りながら余裕?の休憩タイム。

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長谷川ピークを越えて下る。

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ガスで視界は、20~30m といったところか。

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先行組はなかなか下りられなくて苦労しているようだが、時々滑落事故も起きているので慎重に!

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追いついて後ろからプレッシャーをかけるY隊長。
「慌てなくてもいいよ~。」

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ガスが上がる滝谷は、「たてとるなー!!」

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ついに追い抜かせてもらった。
お先に失礼して 「馬の背」 と呼ばれる難所部分を下る。
まだまだ高度感のある岩場が続く。

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A沢のコルに下りながら長谷川ピークを振り返ってみるとこんな感じ。
信州側にはハイマツがへばりついている。

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コルに着地するまでは安心できない。

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A沢のコルから通ってきた岩稜を振り返ってみる(左)。
ここで、更に2人のパーティーを追い抜いた。
前方には北穂への岩壁が立ちはだかる。
先行者はいないようだが、これから先は落石が多いらしいので要注意!
落石を起こしてもいけない。

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こんな所も越えていかねばならない。
「飛騨泣き」 の始まりか?

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たいしたことが無いように見えるが、信州側はすっぱり切れ落ちている。

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大きな鎖と鉄板の足場が打ち込まれた岩場を通る。
滝谷の威圧感は写真や文章では伝えきれない。
どうやらこの付近が飛騨泣きの核心部分だったようだ(振り返って撮影)。

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もう直ぐ開きそうなチシマギキョウの花束。
「お腹空いた~!」

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12時2分、南岳小屋を出発してから2時間6分(標準コースタイム3時間40分)で「北穂高小屋」に着いた。
まだ時間的には穂高岳山荘まで行く余裕があるのだが、雨足が強くなったので本日の行動はここで取り止め。

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生ビールがあったので早速、注文した!

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「たまらんぜ!」

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北穂小屋の 「味噌ラーメン」 は美味い!
つまみを持ち寄って大宴会!

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こぢんまりとしていて居心地の良い小屋だ。
ワインも注文してしまった!

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オシャレな 「Kitahotaka ワイン」。

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大雨の中、小屋から遠く離れた南稜のテント場 (三歩が住んでいる辺り?)
までテントを張りに行くのも億劫になり、今日も小屋泊にしてしまった (^^;)

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素泊まりだと食事の時間中は食堂を使えないので、テラスで夕食を取る。
ブルーシートを張ってくれているので雨はしのげる。

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食事が終わると、再び食堂に入って3人で持ち寄ったウイスキーを空にした。
ダメ押しに 「大雪渓」 の純米酒を一杯。
「酔った~!もう飲めね~!」

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槍ヶ岳(大キレット)・北穂高岳・涸沢岳 2011.8.18-22 ①

当初の計画は、「キタカマ」 の予定だったのだが、天候不良で止むを得ずコースを変更、雨の中、槍ヶ岳から大キレットを通って北穂高、更に涸沢岳へと高度感のある稜線を歩いてみた。

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槍ヶ岳山頂の祠でトトロに出会った。

■行先・位置
槍ヶ岳 (二等三角点 [槍ヶ岳] 3,180m)
長野県大町市・松本市、北緯36度20分31秒・東経137度38分51秒
大喰岳 (標高点 [・3101] 3,101m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度26分09秒・東経137度38分46秒
中岳 (標高点 [・3084] 3,084m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度19分47秒・東経137度38分48秒
南岳 (三等三角点 [北穂高] 3,032.7m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度19分08秒・東経137度39分03秒
北穂高岳 (標高点 [・3106] 3,106m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度18分09秒・東経137度39分07秒
涸沢岳 (標高点 [・3110] 3,110m、三等三角点 [穂高岳] 3103.1m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度17分48秒、東経137度38分48秒
■コース水平距離 49.4㎞

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1日目は、上高地から最もポピュラーな槍沢ルートで槍ヶ岳へ。
2日目は、大キレットを経て北穂高へ。
3日目は、涸沢岳を経て上高地までの全工程約 50㎞。
槍ヶ岳の二等三角点 「槍ヶ岳」 は、現況状態が亡失となっている。
北穂高岳、奥穂高岳には三角点が設置されておらず標高点のみ、そのためか南岳(3,032.7m)の三等三角点の基準点名が 「北穂高」 、涸沢岳(3,103.1m)の三等三角点が 「奥穂高」 となっている。
ちなみに前穂高岳(3090m)の一等三角点が穂高連峰の総称である 「穂高岳」 、西穂高岳(2909m)の三等三角点が 「前穂高」。
【水平距離49.36㎞、沿面距離51.15km、累積標高差(+)3575m (-)3560m】

■ 8月17日(水) ■
バタバタしていて準備ができたのは出発前日の17日深夜になってしまった。

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主な装備はレインウェア、ヘッドランプ、テント、シュラフ、調理器具にカラビナやヘルメットなどの登攀具、GPS、コンパス、カメラ、サングラス、帽子など。
これに天候によっては剱岳に転戦することも視野に入れ、ピッケルとアイゼンを追加した。

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忘れてはならない物はニッカのウイスキー。
山にサ○トリー似合わない。
今回は、「余市」、ブランド名は小樽から約 20㎞西の余市町にあるニッカの「余市蒸留所」から。
さすがにビンは勘弁してもらう。

■ 8月18日(木) ■
山旅初日の18日は、香美市を19時頃出発して高知・瀬戸中央・山陽・中国・名神・東海北陸の各自動車道を利用、19日未明に「ひるがの高原SA」で仮眠を取った。

■ 8月19日(金) ■
山旅2日目(登山1日目)は、悪天候のため水俣乗越から天上沢へ下る計画を変更せざるを得ず、上高地から槍ヶ岳へ槍沢コースでストレートに向かった。

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槍沢上部の殺生ヒュッテへの分岐、槍がガスで霞む。

■行先・位置
槍ヶ岳 (二等三角点 [槍ヶ岳] 3,180m)
長野県大町市・松本市、北緯36度20分31秒・東経137度38分51秒
■コースタイム
上高地バスターミナル 9:11(39分)→ 明神 9:50/10:02(34分)→ 徳沢 10:36/10:46(37分)→ 横尾 11:23(昼食)/11:41(32分)→ 一ノ俣 12:13(24分)→ 槍沢ロッジ 12:37/12:58(46分)→ 水股乗越分岐 13:44(作戦会議)/13:53(42分)→ 天狗原分岐 14:35(1時間27分)→ 槍ヶ岳山荘 16:02/16:26(16分)→ 槍ヶ岳 16:42/16:52(13分)→ 槍ヶ岳山荘 17:05
【6時間10分/7時間44分(休憩・昼食含む)】
※参考コースタイム 11時間20分(昭文社 「山と高原地図」)
■コース水平距離 21.3㎞ ■天気 雨時々曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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上高地バスターミナルから槍ヶ岳までは、約21㎞で標高差1,680mの行程。
横尾までは緩やかなアップダウンの林道歩き。
その後、槍沢ロッジの手前からきつくなり始めた勾配は馬場平で一旦落ち着くものの、水俣乗越分岐辺りから一気にきつくなる。
【水平距離21.28㎞、沿面距離21.83km、累積標高差(+)2057m (-)473m】

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<アカンダナ駐車場のバス乗り場と管理棟>
上高地へのアクセスは、信州側の「沢渡」または飛騨側の「平湯」へ車を置き、バス、タクシーを利用する。
東海北陸自動車道の 「ひるがの高原SA」 を早朝に出発して、平湯の 「高山市営あかんだな駐車場」 に午前7時前に到着した頃は大雨だった。
天候は、明日以降も回復の見込みがないので、登攀具を残して荷物を降ろしていると、職員の方が左奥に見える 「バス乗り場」 横の職員駐車場に車を置かせてくれた。ラッキー!

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駐車場から上高地までは国道158号、中部縦貫道(安房トンネル)、長野県道24号上高地公園線で35分となっている。
途中、焼岳の噴火でできた大正池や上高地帝国ホテル前を通過する。

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上高地バスターミナルの一角にある 「上高地インフォメーションセンター」 で準備を整え、作戦会議。
途中の天候によって「槍沢をつめる」 か、「水俣乗越から天上沢を視察し、東鎌尾根を登る」 かを判断することにした。

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9時10分、小雨になった頃合いに 「槍ヶ岳」 に向けて出発。
登攀具は車に置いて来たが、テントやシュラフ、食料などは持っているのでザックはそれなりに重い (キタカマもまだ諦めてきれていない)。
上高地の象徴であり、穂高連峰の絶好の展望台である 「河童橋」 までは、バスターミナルから5分程度、足元には水量豊富な梓川が滔々と流れる。
穂高連峰を望むことができず、観光客も残念そうだ。

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河童橋から明神まで35分(標準45分)。
ここで10分程度の休憩。

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前穂高岳(明神岳)の裾野を巻くように蛇行する梓川沿いに北上する。

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明神から徳沢まで34分(標準 1時間05分)。
けっして走ってはいない。

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徳沢から横尾まで37分(標準1時間10分)。
なんだかペースが少しずつ速くなってない?
槍・穂高の分岐点「横尾」は多くの登山者で賑わう交通の要衝。
横尾大橋を渡り横尾谷沿いに進めば涸沢を経て穂高連峰へ。
槍沢沿いに真っ直ぐ進めば槍ヶ岳へ。
ここでランチタイムをとってから槍沢を遡る。

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一ノ俣谷の橋を通過後、5分ほどで二ノ俣谷の橋を渡る。
一ノ俣谷沿いには、常念岳に登るルートがあったが現在は利用されていない。

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槍沢の清冽な流れ。

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ミヤマトリカブト(深山鳥兜・別名ハクサントリカブト)は、キンポウゲ科トリカブト属の多年草で本州(中部以北)の亜高山帯~高山帯の草地に生える。
センジュガンピ(千手岩菲)は、ナデシコ科センノウ属の多年草で本州(中部以北)の山地~亜高山帯に分布し、湿った林縁などに生える。

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上高地を出発して3時間26分(昼食・休憩込み)で槍沢ロッジに着いた。
上高地からここまで約15㎞で槍ヶ岳山荘までだと約21㎞、10時間20分の行程、更に山頂の往復に1時間を要するので、ここで一泊するのが一般的。
韓国のパーティーが雨に濡れたテントを乾かしていた。
自分たちは 「一服」 したら槍ヶ岳を目指す。

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赤沢山の岩峰下部のカブト岩付近を登る。

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ババ平のテント場は、以前、「槍沢小屋」 があった所でロケーションはこちらが良いが、現在の槍沢ロッジからは離れている。
時折、陽が射し、「登攀具を持ってくるべきだったか?」と焦る。

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ヘリが飛んできて何か探し物をしているが、遭難ではないようだ。
槍沢ロッジから水俣乗越分岐まで46分。
(標準コースタイム1時間40分 ← これは少しおかしいのでは?)

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「水俣乗越へ登る」か、「槍沢をつめる」か、分岐で作戦会議・・・。
そうこうしている内に、また槍沢上部がガスってきた。
明日も雨なので、「今日中に登っておく方がいい」というで、槍沢に決定。
ほんとは水股乗越を越えて天上沢へ下るはずだった。
一昨年は貧乏沢を天上沢に下り、1泊したものの悪天で引き返している。
リベンジならず。

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ハクサンフウロ(白山風露)は、フウロソウ科フウロソウ属の多年草で北海道・本州(伊吹山以北)の高山に生える。
ヤマブキショウマ(山吹升麻)は、バラ科ヤマブキショウマ属の多年草で北海道から九州の低山~高山に分布、よく似たトリアシショウマはユキノシタ科。

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大曲を過ぎると槍沢の勾配が徐々にきつくなり雪渓も見え始める。

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ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草で北海道・本州(中部以北)の亜高山帯~高山帯に分布、雪解け後のカールなどで群落を見かける。
クロトウヒレン(黒唐飛廉)は、キク科トウヒレン属の多年草で中部地方の高山に咲き、総苞が紫がかった黒色をしている。

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サンカヨウの果実とヨツバシオガマ。
花が多とペースが鈍るし、息をつめてスクワットを繰り返すことになる。

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モミジカラマツ(紅葉唐松)は、キンポウゲ科モミジカラマツ属の多年草で分布は北海道・本州(中部以北)の高山帯で花期は7~8月。
グンナイフウロ(郡内風露)は、フウロソウ科フウロソウ属の多年草で北海道・本州(近畿以北)に分布、由来は山梨県の郡内地方の三ッ峠で発見されたため。

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シナノキンバイ(信濃金梅)は、キンポウゲ科キンバイソウ属の多年草で北海道・本州(中部以北)の高山帯に分布し雪渓が融けた後の草地でよく見かける。
ミヤマタンポポ(深山蒲公英)は、キク科タンポポ属の多年草で本州(関東・中部)の亜高山帯~高山帯に分布する。
2つとも花期は7~8月。

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ミソガワソウ(味噌川草)は、シソ科イヌハッカ属の多年草で北海道・本州(中部以北)・四国に分布し山地帯~高山帯の湿った谷筋などに生える。
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)は、キク科アキノキリンソウ属の多年草で北海道・本州(中部以北)の亜高山帯~高山帯に分布する。

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オオカサモチ(大傘持)は、セリ科オオカサモチ属の多年草で北海道・本州(中部以北)に分布する。
セリ科の仲間は見分けにくいが、細かく切れ込み、先の尖った1~3回3出複葉で見分けられる。
ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)は、ツツジ科ミヤマホツツジ属の落葉小低木で北海道・本州(中部以北)の亜高山の林縁や岩場に生える。

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今にも降りそうになってきた。

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天狗原への分岐を通過する。

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この辺りに咲くアザミは多分、キソアザミ(木曽薊)だと思う。
キク科アザミ属の多年草で木曽御嶽山や乗鞍岳・中央アルプス・北アルプス中南部の亜高山帯~高山帯の草地に生える。
ゴゼンタチバナ(御前橘)は、ミズキ科ゴゼンタチバナ属の多年草で北海道・本州・四国に分布し、登山道沿いの木陰でよく見かける。
名前の由来は、白山の主峰「御前峰」とカラタチバナに似た赤い実から。
四国の赤石山系と石鎚山系に隔離分布している。

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上の方はガスで見えなくなってきた。

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雪渓近くのお花畑にハクサンイチゲがたくさん咲いていた。
ハクサンイチゲ(白山一華)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で本州(中部以北)の雪渓近くでよく見かける高山植物を代表する花の一つ。
石鎚山には変種のシコクイチゲが分布する。
ミヤマキンバイ(深山金梅)は、バラ科キジムシロ属の多年草で北海道・本州(中部以北)の亜高山帯~高山帯の砂礫地、草地に生育する。
三嶺に咲くイワキンバイに似ているが、葉柄があって葉のギザギザが少ない。

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殺生分岐下の「坊主岩屋(播隆窟)」は、槍ヶ岳を開山した播隆上人がビバークに利用したといわれる。
播隆上人は槍ヶ岳に5回登山をしているが、この岩屋に参籠して天気の良い日は山頂で念仏を唱えたという。
興味のある人は新田次郎の「槍ヶ岳開山」を読んでみよう。

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殺生ヒュッテの分岐まで登ってきた。槍ヶ岳まであと1㎞とある。

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アオノツガザクラ(青の栂桜)は、ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木で北海道・本州(中部以北)に分布し、高山帯の雪渓近くで見かける。
本州や四国の西赤石山に見られるツガザクラの仲間で緑っぽい色をしている。
イワツメクサ(岩爪草)は、ナデシコ科ハコベ属の多年草で本州(中部)の高山に分布し、岩場でよく見かける。
ミヤマハコベに似ていて、5枚の花弁が深く切れ込んで10枚に見える。

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チングルマ(珍車、稚児車)は、バラ科チングルマ属の落葉小低木で北海道・本州(中部以北)の高山帯に分布し雪渓周辺の草地や砂礫地に生える。
花が終わって花柱が放射状に広がっている。
由来はこの実の形が稚児車(こどもの風車のこと)に見えたことから。
秋には葉が赤い絨毯を敷き詰めたように紅葉する。

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タカネシオガマ(高嶺塩釜)は、ゴマノハグサ科シオガマギク属の一年草で北海道・本州(中部以北)の高山に分布、ミヤマシオガマと混同し易い。
ウサギギク(兎菊)は、キク科ウサギギク属の多年草で本州(中部以北)・北海道の亜高山帯~高山帯に分布、由来は葉の形がウサギの耳に似ているから。
タカネヤハズハハコ(高嶺矢筈母子)は、キク科ヤマハハコ属の多年草で北海道・本州(中部以北)の山岳地帯に分布、別名タカネウスユキソウと呼ばれるがウスユキソウ属ではない。
ドライフラワーのようなピンクの頭花と白っぽく柔らかそうな葉がいい感じ。

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ベニイタドリ(紅虎杖)は、タデ科タデ属の多年草で北海道・本州(中部以北)の亜高山帯~高山帯の砂礫地に生え、メイゲツソウ(明月草)とも呼ばれる。
イタドリの高山型変種で花期は7~9月、四国でも見かけるような気が・・・。
イワギキョウ(岩桔梗)は、キキョウ科ホタルブクロ属の多年草で北海道・本州(中部以北)の高山の岩の隙間や砂礫地などに分布する。
チシマギキョウとは花弁に毛が生えているかいないかで見分ける。

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槍が覆いかぶさるように迫ってきた。

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槍ヶ岳分岐を左に取れば槍ヶ岳山荘は目の前。
上高地から槍ヶ岳山荘まで5時間46分(食事・休憩を含むと6時間51分)。
写真をたくさん撮ってのタイムにしては上等か?
「山と高原地図」 によると山荘までのコースタイムは10時間20分。

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槍ヶ岳が迎え入れてくれそうに青空が広がった。

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登ってきた槍沢を俯瞰する。
長かった~! というほどでもないか・・・。(日帰りもできそうやね)

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全員到着したので青空が見えているうちに頂上に向かう。
南側から小さな尾根を回り込んだ所が登りのルートになっている。
勾配は緩いので簡単、小さなハシゴがある。

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ピンの打ってある斜面も簡単。

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最後のハシゴでいよいよ “てんこす” (← 土佐の方言でてっぺんのこと)へ。
(ほんとは反対側から登る予定だったのだ!)
槍ヶ岳の初登攀は、江戸時代の修行僧「播隆上人」と案内人の「中田又重郎」とされている。

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山頂の祠に参拝。

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5年ぶりの槍ヶ岳での記念撮影は、誰もいないのでセルフタイマー。
風雪にさらされて角が取れた石は、「三角點」 と読めないこともないよう感じだが、二等三角点 「槍ヶ岳」 3,180m の現況状態は 「亡失」 とある。

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山頂から肩の槍ヶ岳山荘を俯瞰する。

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下山は山頂に向かって右コース。(喉が渇いてたまらんちや)
どうやら山荘の宿泊者は少ないようだ。
空いている小屋はいいけど混雑している小屋は嫌だ。
テントはしょってきたものの、天候が悪いので素泊まりで小屋を利用した。

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お待ちかねのビールタイムだが、悪天候で生ビールが切れていた (>_<)
トトロにも来てもらった。

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喉を潤した後は自炊部屋で夕食タイム。
メニューは「えびピラフ」と「こんがりパンのはいったキーマカレー」のスープ。
行動食として持ってきた「TRAIL MIX」は、おつまみにも最高!
「トレイルミックス」って、固有名詞じゃなくてナッツやドライフルーツなどがはいったミックススナックの一般名だった。
自分の好みの材料で作る人もいるようだ。
ペットボトルで持ち寄ったウイスキーで再度乾杯!

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湖水祭 2011.8.14

「奥物部湖湖水祭」へ参加!?した。この日は休日のため香美市の某所でお昼から大宴会。半分酔っ払ってからの出動だ。

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香美市物部町の奥物部湖湖水祭は、毎年8月14日に大栃の柳沢グラウンドで開催される。規模は小さいながらも魅力の多い festival だ。

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フラフを振って踊り子チームを先導するのは門脇市長。殿をつとめるのは「もんべえ」(むささびの愛称)。

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「奥物部湖」 は、高知県東部の一級河川「物部川」の上流をせき止めた人口湖「永瀬ダム」のこと。「湖水祭」は、その永瀬ダム建設犠牲者の霊を慰め、水没した集落をしのぶとともに五穀豊穣を祈願するお祭で、湖面に浮かぶ約5000個の灯篭と山々にこだまする打上げ花火の迫力ある轟音が魅力。

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最近はお山のディスコとしても名前が売れているらしく、毎年県外からやって来る人もいるとか・・・。
こっちがメインか!?

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懐かしい
ノーランズの「セクシーミュージック」
や1960年代後半にヒットした
1910フルーツガムカンパニーの「サイモン・セッズ」
ミリアムマケイバ の「Pata Pata」
春日八郎の「お富さん」
など多種多様で楽しい。終了(22時)まで踊ってしまおう!



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