林道が災害復旧工事で通行止めだったこともあり、83日ぶりとなった三嶺。
いつの間にか池の氷も融けて春を迎えていた。

<西熊山から三嶺を望む>
■行先・位置
西熊山 (三等三角点[西熊山] 1815.9m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分06秒・東経133度57分50秒
三嶺 (二等三角点[三嶺] 1893.4m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
■コースタイム
光石登山口 7:48(43分)→ 八丁ヒュッテ 8:31/8:37(27分)→ 渡渉点 9:04(1時間5分)→ お亀岩避難小屋 10:09/10:21(22分)→ 西熊山 10:43/10:51(15分)→ 大タオ 11:06(43分)→ 三嶺 11:49/11:54(9分)→ 三嶺ヒュッテ 12:03(昼食)/12:54(9分)→ 三嶺 13:03/13:06(30分)→ カヤハゲ 13:36/13:44(52分)→ さおりが原 14:36/14:51(40分)→ 西熊林道ゲート 15:31(8分)→ 光石登山口 15:39
<三嶺ヒュッテまで 行き 3時間44分 帰り 2時間19分 計 6時間3分>
■コース水平距離 16.6㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

どのルートにするかいつも車を走らせながら考えるのだが、やはりお亀小屋に寄って展望の良い西熊山から三嶺を眺めたい、ということでカンカケ谷に決定。
水平距離16.6kmの歩き応えのあるルート。
【水平距離16.56㎞、沿面距離17.11km、累積標高差(+)1581m (-)1573m】

もうすぐ8時だというのに、車が1台もない光石登山口の駐車場。
晴天なのに、みんなどうしたのかな?
車から出るとまだ肌寒く、周りのヤマザクラの蕾は固い。

堂床に下ってまず先に長笹谷を渡る。
春、真っ先に小さな白い花をさかせるのはセントウソウ。

「ネコノメ」仲間の2つ。
イワボタン(岩牡丹)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で関東以西の太平洋側に分布し、山地の渓流沿いに生える。
根生葉の重なりがボタンを連想させるのでこの名前がある。
シロバナネコノメ(白花猫の目)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で本州(近畿・中国)・四国・九州の山地に分布する。
ネコノメソウの仲間ではもっとも目立ち少し毛深い。

ミツマタ(三椏)は、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木で和紙の原料になる。
1600年頃中国から渡来したといわれ、堂床では野生化したものがみられる。
枝が三つ叉に分かれるところから「ミツマタ」と言う。

八丁からてカンカケ谷へ向かう途中、進行方向右手奥に三嶺が見えてくる。

痩せた登山道の地面が盛り上がってモグラが頭を出しかけて引っ込んだ。
さらに、渡渉点を渡ったところでは、カモシカの幼獣発見!
びっくりしたのか、川下に向かって逃げて行った。

人の気配に慌てて木に駆け上がったのはニホンリス。
幹をぐるぐる回って隠れようとしていたが、追いかけるとカモフラージュ作戦に変えたのかじっとした。
ニホンリス(日本栗鼠)は、ネズミ(齧歯)目リス科リス属の哺乳類で本州・四国・九州に分布する日本固有種。
亜高山帯までの森林に生息し、冬毛の時期は耳先の毛が伸びる。
中国地方と九州地方では目撃情報がなく、ほぼ絶滅したと見られている。

バイケイソウ(梅蕙草)は、ユリ科シュロソウ属の多年草で高地の湿り気の多い草原や林内に自生する。
アルカロイドを含んでいるのでシカもめったに食べない。
ヤマシャクヤクも芽吹き始めた。

カンカケ谷右手の小さな沢沿いを登る。
(久しぶりの三嶺で、なんだか足が少し重いような・・・)

ヤマネコノメソウ(山猫の目草)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の越年性の一年草で北海道~九州までの林縁部や渓流沿いなどに生える。
ユリワサビ(百合山葵)は、アブラナ科ワサビ属の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布し、山地の沢や渓流沿いの湿った場所に生える日本固有種。

たくさん咲いていたので「シロバナネコノメ」再登場。

10時9分、お亀岩避難小屋に着いた。
中の様子を確認して、少し休憩をとったら西熊山を目指す。
気象条件の悪い場所なので、屋根が少し傷んできたようだ。

展望の良い西熊山山頂。
寒峰や矢筈山など祖谷山系はもちろん、石鎚山や笹ヶ峰をはじめとする石鎚山系、東赤石や二ツ岳など赤石山系(法皇山脈)までよく見える。

なだらかな西熊山の笹原の向こうに目指す三嶺とその奥に次郎笈。
久しぶりの三嶺にナチュラルキラー細胞が活性化!?

大タオ付近まで下ると三嶺がぐっと近づいてくる。
緩やかなアップダウンの縦走路が山頂へと続く。

11時49分、三嶺山頂に着いて、歩いてきたルートを振り返ると、黄砂が飛んできたのか、遠くが霞んで石鎚山が見えなくなった。

お腹が空いたので、ランチタイムをとるためにヒュッテに向かう。
このところ暖かい日が続いたので、池の氷は融けてしまった。

水面への岩の映りこみで、横向きの「顔」になる三嶺の池。
斜面までわずかな距離なのに、年中水を湛えているのが不思議。

池と笹原の上にピークを突き出す三嶺もいいと思う(三嶺ヒュッテ前から)。

今日の一杯は、マルタイの「山の棒ラーメン」。
「しじみ450個分のオルニチン、アルギニン、11種類のビタミンを配合したしょうゆ味のスープです。しじみ、ごま、ねぎのかやく入りです。」ということで、ピッケルを持つドラゴンが勇ましい。味もまずまず。
エネルギー:316kcal、食塩相当量:5.8g

カヤハゲの鞍部に向かって下りながら振り返る。
山頂から剣山方面への縦走路を下ろうとすると、「こちら(名頃方面)から登って来ませんでした?」と聞かれた。
三嶺は名頃から登る人が圧倒的に多く、高知県側から登ってヒュッテで食事をして登り返してくるという行程はイメージできないのだろう。

カヤハゲ(東熊山)1720mの山頂は標高点(・1720)のみ。
上部に「+」のある三角点のようなこの石は何かな?

巨木100選トチノキの近くに咲いていたのはフサザクラ(房桜)。
フサザクラ科フサザクラ属の落葉高木で本州・四国・九州に分布する日本特産種で山地の沢沿いに多い。
花びらのない花が特徴で、紅色の葯をもつ雄しべが目立つ。

さおりが原には、シカも食べないバイケイソウが群生。
ギボウシにも似る若葉は、青々として美味しそうだけど食べてはいけない。

今回は長笹谷を渡って西熊林道を歩くことにした。

ハシリドコロ(走野老)は、ナス科ハシリドコロ属の多年草で本州・四国・九州に分布、沢沿いの水辺などに野菜のような若葉を広げる。
暗紫の花は中が黄色い。
バイケイソウなどと同様にアルカロイドを含むので危険!
名の由来は、食べると幻覚症状を起こし走り回って苦しむこと、根がトコロ(ヤマノイモ科の植物)に似ていることから。

キブシ(木五倍子)は、キブシ科キブシ属に属する雌雄異株の落葉低木で北海道(西南部)・本州・四国・九州・小笠原に分布し、山地の明るい場所に生える。
たくさん垂れ下がった穂状花序がよく目立つ(日本固有種)。

フウロケマン(風露黄華鬘)ケシ科キケマン属の多年草で本州(中部・近畿・中国)・四国・九州に分布、西日本で普通に見られる黄色のケマンソウの仲間で、よく似るミヤマキケマンより距が長く屈曲し花数は少ない。
エイザンスミレ(叡山菫)は、スミレ科スミレ属の多年草で本州・四国・九州の山地や草原に分布、葉が細かく裂けているので見分けやすい。

西熊林道ゲートから、ミツマタの咲く人工林の中を林道西熊別府線へ下る。
暖かくなって日も伸びたし、花も咲き始めた。
登山シーズン到来だ!
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