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三嶺さんぽ通信

矢筈山・寒峰 2011.4.29-30

ゴールデンウイークの初日、1泊2日で祖谷山系の矢筈山・寒峰を訪ねてみた。29日はコースタイム 4時間30分(山と高原地図)の矢筈山のみなので、10時出発でのんびりドライブ。キャンプのような飲み会のような山行だ。

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<落合峠で宴会>

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■行先・位置
矢筈山 (二等三角点 [矢筈山] 1849m、
徳島県三好市・つるぎ町(北緯33度55分30秒、東経133度58分30秒)
落禿 (三等三角点 [落禿] 1683m)
徳島県三好市(北緯33度54分54秒、東経133度56分15秒)
前烏帽子山 (1680m)
徳島県三好市(北緯33度55分07秒、東経133度55分36秒)
寒峰 (二等三角点 [寒峰] 1604.6m)
徳島県三好市(北緯33度54分07秒、東経133度54分14秒)
■コース水平距離 19.5㎞(落合峠~矢筈山往復~落合峠~寒峰往復)
■累積標高差

今回は落合峠をベースにして1日目に矢筈山へ登り、2日目に落禿、西烏帽子山を経て寒峰へ縦走した。

■ 4月28日(金) ■
四国内は日帰りが多いので前の日の準備は5分もあれば足りる。今回は泊なので食料を中心に荷物も少し増加。
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落合峠の避難小屋が使えない場合も想定してテントも持参。ビールや鍋などの準備はY隊長にお任せしてとりあえずフリーズドライやつまみ、ウイスキーをザックへ詰め込んだ。

■ 4月29日(土) ■
1日目は落ち合い峠の駐車場から矢筈山往復のらくらく半日コース。

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<落合峠より三嶺~天狗塚・牛ノ背に至る土阿国境の山並みを望む>

■コースタイム
落合峠 13:02(17分)→ 四等三角点 [落合峠] 13:19(12分)→ 標高点 [・1654] 13:31(19分)→ サガリハゲ山分岐 13:50(28分)→ 矢筈山 14:18/14:44(20分)→ サガリハゲ山分岐 15:04(14分)→ 標高点 [・1654] 15:18(9分)→ 四等三角点 [落合峠] 15:27(15分)→ 落合峠登山口 15:42(6分)→ 旧落合峠避難小屋 15:48/15:53(6分)→ 落合峠 15:59
【行き 1時間16分 帰り 58分 計 2時間14分】
■コース水平距離 7.7㎞(駐車場~矢筈山往復+旧落合峠避難小屋往復)
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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落合峠からの矢筈山は駐車場からの距離が往復7㎞弱、勾配がきついのもサガリハゲ山分岐手前の一部だけなので手軽に登れる(マップ及び垂直プロファイルには旧落合峠避難小屋までの往復が含まれる)。

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落合峠へのアクセスは祖谷側からも可能だが、徳島道を利用して東みよし町(旧三加茂町)から入る方が時間的には近いようだ。徳島自動車道を吉野川SAで降りて国道192号を徳島方面へ、「深渕」の案内板に従って「東みよし町加茂」交差点を右折し、県道44号三加茂東祖谷山線を山に向かって南進。交差点を曲がって 100mほど進むと右側に「ぽんけ(本家)」という旅館がある。なんで「ぽんけ」なの・・・・・・?それはさておき家並みが途切れ、急勾配・急カーブの連続する林道のような県道を登ること約 1時間で落合峠に着いた。峠の道路上にも数台の駐車スペースはあるが、祖谷側に少し下ったところにある広い駐車場に車を置いて今日の目的地「矢筈山」に向けて出発。

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落合峠から標高差で 80mほど登って展望の良い笹原の稜線に出ると矢筈山が目の前に(左端)。最初の小さなピークから緩やかなアップダウンが水平距離で約 1.7㎞続く。サガリハゲ山分岐(中央のピークの少し下)の手前 0.3㎞程が急登だが、あとはたいしたことはない。

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標高点「・1654」の少し手前に真新しい四等三角点「落合峠」1610.7が設置されていた。

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サガリハゲ山分岐への急登を登りきると矢筈山山頂部分が見えてくる。サガリハゲ山へのルートを右に分け、前衛峰をトラバースして東へ進むと本峰と前衛峰のコルに出る。コルから本峰までは20分程度。

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この岩は巻いて通るのが正解だったようだが知らずに通過。

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落合峠から 1時間16分(標準コースタイム 2時間30分)で山頂に着いた。そんなに急いだつもりはないが、このメンバーがそろうとなぜかいつも速い。

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二等三角点の山頂からの展望は良好。

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黒笠山(手前左)と中央奥に剣山、次郎笈を望む。太郎より次郎が立派に見える。

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サガリハゲ山(1722m、中央)の向こうに三嶺から天狗塚、牛ノ背へと続く稜線を望む。

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落合峠から矢筈山前衛峰までの登ってきた尾根のルートを俯瞰する。落合峠の右に烏帽子山の特徴的な山頂部が見える。
  
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メインイベントの時間が迫っているので早々に下山開始。馬にニンジンじゃないけど、ビールが目の前にぶら下がると、こころもちスピードも上がる。写真左の岩にも当然登ってみた。先行者に「速いですねー」と声を掛けられながら落合峠へ 58分(標準コースタイム 2時間00分)で帰ってきた。けっして走ってはいない。

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ついでなので、峠越えの旧往還を少し祖谷側へ下ったところにある「(旧)落合峠避難小屋」を見に行ってみた。ここ数年使われた様子はない。

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今回利用したのはこちらの「落合峠避難小屋」。駐車場から祖谷側にほんの少し下った道路脇にある。小屋の前は道路を挟んでテントも張れる広場になっている。

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いよいよメインイベント、「おきゃく」の始まり。ホームトレイルの三嶺(中央左)を眺めながらの乾杯は最高!クーラーボックスのビールも冷えている。

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焼肉にはヱビス!ワインもいいね-!

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やがて日が落ち、小屋に移動後も宴会は延々と続く。アルコールは飲みきれないほどたっぷりと準備されている。定番メニューの「塩ちゃんこ」は鶏がらスープに野菜たっぷりのあっさり味がGood!

■ 4月30日(日) ■
2日目は二日酔いの体に鞭打ちながら、落禿・西烏帽子を経て寒峰までのアップダウンの多い縦走コースを往復。

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<縦走路からの寒峰、中央の丸い部分が山頂>

■コースタイム
落合峠 08:05(20分)→ 落禿 08:25(30分)→ 前烏帽子山 08:55(34分)→ 標高点「・1556」09:29(36分)→ 寒峰 10:05/10:11(24分)→ 鞍部(昼食・休憩)10:35/10:55(8分) → 標高点「・1556」 11:03(32分)→ 前烏帽子山 11:35(33分) → 落禿 12:08(11分)→ 落合峠 12:19
≪行き 2時間00分 帰り 1時間48分 計 3時間48分(ランチタイム除く)≫
■コース水平距離 11.8㎞(駐車場~寒峰往復)
■天気 曇り時々晴れ

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このルートはなかなか手ごわい。垂直プロファイルを見るとアップダウンのきつさが分かる。

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翌朝は7時頃?起床、塩ちゃんこの残りに「ホウトウ」を入れて朝食。大人のほろにがカフェオレで目を覚ます。

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準備を整え、駐車場を 8時(登山口 8時05分)に出発。今日は風が強い。

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落禿まで20分、二日酔い気味でペースが上がらない。

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落禿の三等三角点、「東ヨボシ?一、六八三、〇」と書いてある。

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前烏帽子までも上等のアップダウンだ。体が重い。つかまらなくても良いが鎖場も有り。

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ショウジョウバカマが点在する急登を前烏帽子山へと登る。トラバースはないの?

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落合峠から寒峰までのルートは、ほぼ稜線どおしで主なピークをすべて通過するので累積標高差が概ね 1,200mと、かなりのものだ。強風で二日酔いの体が飛ばされそう。

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写真左は、標高点 [・1556] (中央)と寒峰(左の二つのピークの右)。近づいてもまだまだアップダウンが続く。

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落合峠~寒峰の標準コースタイムは 3時間5分(山と高原地図)となっているが、ピッタリ 2時間で到着!山頂には誰もいない。途中で出会った登山者も 1人だけ。

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二等三角点「寒峰」からも 360度の展望が得られる。三角点は削られたのか二等が読めない (T_T)

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三嶺は手前に薄い雲がかかっているようだが天気はまずまずのようだ。

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風が強くお昼にも少し早いので、風の当たらない鞍部でランチタイムを取ることにして下山開始。いや登山開始か?帰りも相当きつそうだ。

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前烏帽子山手前の形の良いピーク (^^;)

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前烏帽子山から落禿までは下ってはまた登る。落禿からの下りで走り始めたTさん、元気だ!三嶺トレイルが待っている!

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寒峰から落合峠の標準コースタイム 3時間5分のところを 1時間48分(ランチタイム除く)で帰ってきた。けっこうハードで疲れるコースだった。



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三嶺 2011.4.24

4月に入ってからまだ一度も三嶺に足を向けてないのが少し気になっていた。金曜日の飲み会では行き先を「三嶺」に決めた積もりになっていたけど、酩酊していたので良く覚えていない。久しぶりの「三嶺」の話もしたにはしたけど、どうも結論は「二ッ岳」だったようだ・・・・・・ (^^;)

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<三嶺の池>

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■行先・位置
三嶺 (二等三角点 [三嶺] 1893.4m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
西熊山 (三等三角点 [西熊山] 1815.9m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分06秒・東経133度57分50秒
■コースタイム
光石登山口 7:52(45分)→ 八丁 8:37(15分)→ 吊橋 8:52(28分)→ 第1渡渉点 9:20(16分)→ 第2渡渉点 9:36(5分)→ 第3渡渉点 9:41(1時間18分)→ 三嶺 10:59(16分)→ 三嶺ヒュッテ 11:15(昼食)/11:56(11分)→ 三嶺 12:07(56分)→ 西熊山 13:03(21分)→ お亀岩 13:24(34分)→ 躄峠 13:50(10分)→ 地蔵ノ頭 14:00(48分)→ 稜線分岐 14:48(1時間11分)→ 綱附分岐 15:59(29分)→ 光石登山口 16:28
【行き 3時間23分 帰り 4時間32分 計 7時間55分】
■コース水平距離 17.4km
■天気 晴れ時々曇り時々雪
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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大栃からは、いつものように県道 217号久保大宮線と林道西熊線で光石登山口へ。どのルートで登るかは、登山口へ着くまでに決めることが多い。この日はフスベヨリ谷を登り、西熊山から地蔵ノ頭を経て、綱附森への稜線分岐から堂床谷を下ることにした。

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光石を 7時52分に出発、長笹谷がフスベヨリ谷に合流する地点に架かる仮設の橋を渡るとすぐに、フスベヨリ谷・カンカケ谷コースとさおりおりが原コースとの分岐がある。前日の雨で増水しているのでフスベヨリ谷コースには少し不安が残るが・・・・・・。
というのも八丁分岐からフスベヨリ谷コースに入ると谷を 4カ所で渡るのだが、2004年の台風災害で上流側の 3本の橋は流失してしまい渡渉するしかない。

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大雨で斜面から流れ落ちたようで、いたる所にツチグリが転がっていた。木の実のように見えるけどキノコだ。登山道沿いの露出した土の上などに生える。黄色い花を咲かすバラ科のツチグリという多年草もある。

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セントウソウ(仙洞草)は、セリ科セントウソウ属の多年草で北海道・本州・四国・九州の山野の日陰に生える。草丈は足首程度で葉の間から複散形花序をだし、5~10個の白色の花をつける。花期は 3~5月。和名の由来は「仙洞 (人里離れた仙人の住まいのような所)」に咲くから、春の花々の「先頭」をきって咲くから、など諸説ありはっきりしない。
ミツマタ(三椏)はジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木で、中国の南部原産。「じんちょうげ」の仲間で、室町時代に渡来し製紙用に栽培されたものが野生化している。名前の由来は、枝が3つ又に分かれるから。花期は 4月。

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花が咲き始めて目に留まるもの多くなったので八丁まで 45分も掛かってしまった。谷は水量が増し、瀬音が大きい。さおりが原分岐へ引き返そうかとも考えたが、いざとなれば靴を脱げばよいだけだ。

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ユリワサビ(百合山葵)はアブラナ科ワサビ属の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布し、山地の沢や渓流沿いの湿った礫地に生える。名前の由来はワサビに似た味がして根茎がユリの球根に似ているから。草丈は 10~20㎝、花期は 3~5月。フスベヨリ谷、堂床谷の中流域でよく見かける。

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谷の右岸をしばらく歩き、八丁から15分程度のところで吊り橋を左岸に渡る。

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かつて、高知県側のメインルートだったフスベヨリ谷は、登山道が痩せていて渡渉点も多いので利用者は少ないが、谷の音や小鳥のさえずり、「山懐に抱かれている感じ」が気に入っている。時にはニホンリスに出会うこともある。

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イワボタン(岩牡丹・左)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で別名はミヤマネコノメソウ。関東以西の太平洋側に分布し、山地の谷川沿いに生える。草丈 5~15㎝で上部の苞と萼裂片は黄緑色。雄しべは 4~8個で葯(花粉袋)は黄色~橙色。花期 3~4月。この時期フスベヨリ谷周辺でよく見かける。
タチネコノメソウ(立ち猫の目草・右)は、イワボタンと同じネコノメソウ属の多年草で本州の関東以西・四国・九州の山地の沢沿いなど湿った場所に分布する。草丈は 5~15㎝ぐらいで雄しべは 8個、葯は黄色で花期は 4~5月。ネコノメソウには種類が多く同定が難しい。

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シロバナネコノメ(白花猫の目)はユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で、本州(近畿・中国)・四国・九州の山地に分布する。草丈は 5~10㎝、花期は 3~4月。毛深いものとそれほど毛深くないものがある。

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9時20分、第一渡渉点は谷幅の狭い所をジャンプして難なく通過。盗人沢の丸太橋の向こうに誰かいる!Oさんだ!Oさんはこの日二日酔いでWさんにおいて行かれたようだ。盗人沢は大タオ付近から始まりフスベヨリ谷へと流れ落ちる。

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第2渡渉点と「さおりが原分岐」近くの第3渡渉点も難なくクリア。この辺りから昔の登山道は消えているので岩がごろごろする右岸を歩く。最近右岸上部の一部に小さな歩道が付けられている。

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どうしてこんなになったのだろうねえ?

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カワラタケは切株や倒木に発生するタコウキン科(旧分類:サルノコシカケ科)のキノコ。からだの生理活性を高め、がん細胞を萎縮、消失させる力があるということで抗がん剤の原料としても使われるという。ほぼ一年中見られるが固くて苦いので食用にはしない。

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昨年から木の枝に突き刺さったままの鹿の頭の骨!「ドクロ」とか「サレコウベ」などの言い方は人間の場合しか使わないらしい。

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崩落地の上部は中程の尾根状部分を登って右側の樹林帯に入る。森の中でゴルフボール大の丸いものを発見!キノコ?コツブタケ?ジャガイモタケの仲間?

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崩落地から樹林帯に入ると勾配がきつくなり、青ザレ直下の沢を渡って一気に高度を上げる。水場を通過しつづら折れの急登を稜線まで登り詰めると山頂は目の前。

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山頂から西熊山・天狗塚方面の眺め。この時はまだ青空も見えていた。

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ランチタイムを取るため三嶺ヒュッテへと向かう。4月も下旬というのにコメツツジに霧氷が付き、三嶺の池の周辺にも雪が残っている。

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昨夜もOさん、Wさんとたっぷり飲んだせいか「ドライ」を忘れて来てしまった。忘れてくるのは、飲んだ翌る日ということが共通している(飲まない日ってあるの?)。
今日の一杯は「タコス風ヌードル」!「肉のうまみとトマト感のあるスープに、トルティーヤの香りと香辛料をトッピング。具には、ダイスミンチ、キャベツ、トマト、チェダーチーズ、オニオンを加え、ピリリと辛いエスニックな味わいに仕上げました。」ということでタコスと言えばメキシコだろうが、トマト好きの自分にはピッタリ!301kcalとカロリーも控えめでGood!

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今日は靴下も忘れて最悪だ。Aさんには「なんか変」と言われ、Oさんには「K田君みたいやね」と言われた。昼前から雪がちらつき始めた三嶺のお昼の気温は 3.9℃。

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青空が見えなくなり、空からは白い物がちらちらと舞い降りてくる。

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三等三角点「西熊山」の温度計は 4℃。

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西熊山から天狗塚方面を望む。今日はお亀岩の鞍部を通過して躄峠で南に折れ、地蔵ノ頭から綱附森との稜線分岐へと向かう。

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天狗塚と綱附森の分岐付近から三嶺・西熊山を振り返る。

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天狗塚へのルートを右に分け綱附森方面へ。地蔵ノ頭のてっぺんから天狗塚を望む。

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地蔵ノ頭からロープがある急斜面を下って綱附森に至る稜線を南に進み、稜線分岐から堂床へと下る。下り初めてすぐに栗饅頭のようなキノコを見つけた。たぶん「ツガサルノコシカケ」だろう。ツガサルノコシカケ(栂猿の腰掛)は、タコウキン科ツガサルノコシカケ属の多年生キノコでツガ・マツ・モミなどの針葉樹の立木や倒木に発生する。傘の表面は固く類白色から赤褐色に変わり大きくなると黒褐色を帯びてくる。

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ニワトコ(接骨木)は、スイカズラ科ニワトコ属の落葉低木で、本州、四国、九州の日当たりの良い谷筋などに分布する。花はクリーム色で実は 6月頃に熟して赤くなる。名は茎や葉の成分に含まれる硝酸カルシウムやトリテルぺノイドのアミリンを打撲傷や骨折治療に用いたためという。実は果実酒の材料にも用いられる。花期は4~5月。
シキミ(樒)は、シキミ科シキミ属の常緑小高木で本州(宮城県以南)、四国、九州、沖縄など比較的暖かい地域の山地に見られる広葉常緑樹で、育つと樹高は 5mほどになる。花はクリーム色で直径 3cmくらい。花期 3~4月。高知では「シキビ」と呼ぶことが多い。仏前に供える木として知られているが、毒が強く、「悪しき実」からシキミと呼ばれるようになったと言うほどで、実は「毒物及び劇物取締法」で劇物に指定されている。

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堂床谷の支流を何度か渡渉し、旧堂床小屋のすぐ上で八丁へのルートと合流する。

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倒木の芸術

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16時28分、光石登山口に下山、駐車場の山桜が見頃を迎えていた。

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林道を少し下ったところでをニホンカモシカの子供が歩いていた。こちらを興味深そうに見ている。



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赤星山(あかぼしやま)・豊受山(とようけやま) 2011.4.17

赤星山(1453.2m)は大星山と同じく星の名の付く山だ。今回、赤い星の祠に寄ってみたくて初登頂。でも行程的には少し物足りなくて豊受山(1250m)まで足を伸ばした。

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<赤星大権現>

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■行先・位置
赤星山 (二等三角点 [赤星山] 1453.2m)
愛媛県四国中央市、北緯33度55分10秒・東経133度27分29秒
豊受山 (1250m+α)
愛媛県四国中央市、北緯33度55分43秒・東経133度28分44秒
※豊受山の三等三角点 [鳥子山] 1247.4m(北緯33度55分45秒・東経133度28分44秒)は、山頂の北方約80mに設置されている。
■コースタイム
中尾集会所 8:34(6分)→ 登山口 8:40(20分)→ 鉄塔 9:00/9:05(28分)→ 林道登山口分岐 9:33(46分)→ 赤星大権現 10:19/10:25(8分) → 赤星山 10:33(昼食)/12:02(30分)→ 野田登山口分岐 12:32(18分)→ 豊受山 12:50/12:56(17分)→ 野田登山口分岐 13:13(47分)→ 赤星山 14:00(39分)→ 鉄塔 14:39(15分)→ 登山口 14:54(6分)→ 中尾集会所 15:00
【行き 2時間47分 帰り 2時間04分 計 4時間51分/6時間26分(昼食含む)】
 ・中尾~赤星山(行き 1時間59分 帰り 1時間00分 計 2時間59分)
 ・赤星山~豊受山(行き 48分 帰り 1時間04分 計 1時間52分)
■コース水平距離 11.6㎞(中尾~赤星山~豊受山~赤星山~中尾)
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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松山自動車道を三島川之江ICで下りて国道11号・三島川之江バイパスを少し西に進み、四国中央市中曽根町生吉の交差点で「らーめん工房りょう花・伊予三島店」を右手に見ながら国道319号を別子方面へと向かう。
四国山地と法皇山脈の間に横たわる金砂湖(人造湖)に架かる平野橋を渡って、県道6号高知伊予三島線を別子山方面へ。5㎞ほど西の「足谷トンネル」を抜けるとすぐの「中尾谷橋」の手前を右に折れ、中尾集落へ。未舗装の林道(林道からも登れるらしく「赤星山登山口4.8㎞」の表示がある)を左に分け、500mほど進むと道路の右下に中尾集会所が見えてくる。

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集会所の広場に車を置いて登山開始!登山者が後から続々とやって来る。車道終点の民家の横が登山口なので車道をショートカットしてコンクリート舗装された畑の中の小道を登る。

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民家の前が車の回転場になっているのでここには車は止めないようにしよう。

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登山口には YONDEN の小さな案内プレートがある。春の訪れを待ちかねたように咲いた満開のミツマタが青空に映える。

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登山道を少し登ると「物部線」を発見。昨年本山の白髪山に登ったときに一度調べたが、香美市物部町の住友共同電力仙頭発電所からの送電線はいくつもの鉄塔で「大星山」や「白髪山」を越え、西条まで伸びていた。赤星山も通っていたのだ!
「クロモジ(黒文字)」は本州の岩手県以南の日本各地に分布するクスノキ科クロモジ属の落葉低木で枝が高級楊枝の材料となることで知られる。花期3~4月、雌雄異株で花は黄緑色。

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赤松の混じる林を抜け鉄塔の広場へ出た。

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鉄塔広場に咲いているのは特徴のある葉から「シロモジ」だと思うけど、同じクロモジ属の「ダンコウバイ」などとよく似ているのでよく分からない。

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雑木林から一旦人工林に入り、人工林を抜けると再び雑木林へ。あまり手入れされていない人工林の中は陽があたらないのがよく分かる。

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ユキワリイチゲ(雪割一華)は本州(近畿地方以西)、四国、九州に分布するキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で日本産アネモネの仲間。花は 3㎝程度の淡紫色で開花すると上を向く。花期は 3~4月ということだが、ほんの一部が咲き始めたばかり。

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林道からの登山道を合わせて少し登るとなだらかで広い森の広場があり、二つに割れた石があった。

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赤星山の山頂付近が見え始め、シャクナゲのトンネルを抜けると痩せた尾根に出る。

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尾根を登りきると南に開けた明るい場所に「赤星大権現」が鎮座していた。小さな祠だが赤い星と貝のマークが粋だ。赤星山の山名の由来は8月の夜、山頂真上にサソリ座のアンタレスが輝くからだという。

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笹原の灌木帯を抜けると赤星山山頂だ。山頂周辺にはカタクリが自生していて、4月末から5月初旬には淡い紫色の花を咲かせる。

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南の空に彩雲が現れた!彩雲は光の回折によって起こるもので、澄んだ空の彩雲は美しく昔から縁起がよいものと考えられたということだ。巻積雲でよく見られ、薄くなって消えていくようなときが雲粒の大きさがそろってきれいに見えるという。

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二等三角点の山頂は展望がよい。

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振り返ると西(南から北向きに登って山頂広場に出て東に折れる)に二ツ岳、東赤石山など赤石山系がくっきりと。

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北には四国中央市土居町の市街地と瀬戸内海を望む。

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今日の一杯は「本気盛(マジモリ)ねぎだく辛豚骨」をチョイス。
「唐辛子とラー油で辛めに仕上げた別添油付の濃厚な辛豚骨ラーメン。がっつり大切りねぎ入り。」ということで、太めの麺にガーリック、唐辛子とラー油のピリ辛、胡麻油の風味が加わってまずまずの仕上がり。

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12時近くなり、後続の登山者や土居からの登山者で山頂が賑わってきた。下山には 1時間程度しかかからないはずだ。なんとなくもの足らないような・・・・・・。三角点の横に道標がある「豊受山」はガイドブックには別ルートで紹介されているけど縦走路があることも記されている・・・・・・。聞こえてくる会話からこの辺りの山に詳しそうな人に豊受山までのルートについて伺った。「ガンと下るので帰りが辛いけど、行きに 1時間、帰りに 1時間半。」ということだ。「往復 2時間半は標準的なコースタイム?この人のコースタイム?自分たちなら・・・・・・もう少し早い?」などと考えながら縦走路へ。豊受山までは水平距離で約2.5㎞、できれば 2割引の 2時間で往復したい。

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尾根道を標高差で約250m下ると野田登山口への分岐があった。

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分岐を過ぎ、アップダウンしながら少し進むと豊受山が間近に迫ってきた。中央付近の雑木のピークが山頂のようだ。三角点は北(向かって左)に少し下った位置にある。

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再び彩雲が・・・・・・。今日は縁起がよい(^^) タチツボスミレも花を咲かせている。

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急登を尾根まで登りきって鋸山への縦走路を右に分け、北西に折れると山頂まで約 100m。狭い山頂にはプラスチックのプレートがぶら下がっているだけで道標などは無い。豊受山の標高は1247.4mとされていることが多いが、山頂は1250mラインを少し超えていて、三等三角点 [鳥子山] 1247.4mが山頂の北方約80mに設置されている。

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来た道を引き返し尾根分岐から西に下り赤星山へ引き返す。分岐付近で濃い緑のメタリックな虫を発見!マルクビツチハンミョウは日本全土からカラフト・朝鮮に分布する。全長は 9~27㎜。ツチハンミョウの仲間はカンタリジンという毒を持っていて幼虫はハナバチ類に寄生するという。

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赤星山まではまだ2㎞以上あるが登らないと帰れない (^^;)・・・・・・。 まっ、たいしたことはないけどね・・・・・・。

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目標を 2割以上縮めて往復 2時間半というところを 1時間52分で帰ってきた。家に帰って走らなくても良くなった。

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中尾の民家横の登山口に下山、菜の花の咲く小道を集会所へと下る。



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西門山(にしかどやま)・稲叢山(いなむらやま) 2011.4.9

寒風山や伊予富士などに行く途中で見かける「岩崎新日本百名山」の案内板が気になっていた「稲叢山」へ出かけてみた。

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<稲叢山滝巡りコース>

稲叢山(いなむらやま)は、高知県いの町長沢から東北東に約 6㎞、土佐町田井から西に約18㎞の町境に位置する山で、新日本百名山および四国百山に選定されている。山名は頂上が稲に似た叢(くさむら)に覆われていたことに由来するというが、四方を切り立った絶壁で囲まれる山容から、古くは「鬼城山」とも呼ばれ上級者向けの山だったというのも肯ける。
今回は、トンネル登山口上部の鞍部東の西門山を往復し、西の稲叢山で昼食後、滝巡りコースを周回して鞍部へ戻り下山した。

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■行先・位置
西門山 (二等三角点 [東加駄屋] 1496.7m)
高知県土佐町・大川村、北緯33度45分19秒・東経133度22分42秒
稲叢山 (二等三角点 [稲村ケ台] 1506.2m)
高知県いの町・土佐町、北緯33度44分49秒・東経133度21分33秒
■コースタイム
トンネル登山口 8:56(7分)→ 鞍部 9:03(50分)→ 西門山 9:53/10:05(28分)→ 鞍部 10:33(26分)→ 四差路 10:59(18分) → 稲叢山 11:17(昼食)/12:20(35分)→ 滝めぐりコース分岐 12:55(1時間11分)→ 四差路 14:06(18分)→ 鞍部 14:24(7分)→ トンネル登山口 14:31
【トンネル登山口~鞍部まで 片道 7分】
【西門山(鞍部から)行き 57分 帰り 28分 計 1時間25分】
【稲村山(鞍部から)行き 44分 帰り 2時間11分 計 2時間55分】
【合計 4時間20分/5時間35分(昼食・休憩含む)】
■コース水平距離 9.4km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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いの町方面から国道 194号を北に寒風山トンネルに向かって北に進むとグリーンパーク程野入口付近から標高約 900m、東西約 1kmの岩の壁が見えてくる。その壁の中ほどに4本の滝(程野の滝)があり、滝の水を集めた枝川川はこの壁に沿って東から西に流れ敷槙の下で南に大きく曲がっている。その程野の滝の北約 4㎞に、 1,506.2mの稲叢山がある。
長沢から吉野川に沿いに3㎞ほど進むと右手に戸中橋があり、この辺りから進行方向に稲叢山が見えるはずだ。天気の良い日は三嶺や綱附森からも手箱山の手前に重なって確認できる。

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本川トンネルの手前で右折、本川大橋を渡って四国電力本川揚水発電所(発電施設そのものは標高差で200mほど上の地下にある)の前を通過し、九十九折れの林道を稜線直下の稲叢山トンネルへと向かう。トンネルの南出口が登山口で駐車場がある。東に西門山が見える。

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登山口へは一番のりだったが直後に単独の方と熊本からの 2人が着いて相前後しながら登山開始。まずは稜線の鞍部まで軽く一登り。稜線まで水平距離 300m足らずで標高差もわずか 100mだ。

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ここは、ルートを右(東)にとり最初の目的地、西門山へと向かう。ブナの大木やドウダンツツジ、シロヤシオの古木が自生する尾根の北側は急峻だが、登山道は緩やかで危険な場所はない。

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初めて山なので樹木観察したり展望箇所へ寄り道しながらの「ゆるゆる登山」だ。鞍部から 20分少々で両側が岩の壁の門のような場所を登る。

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門の上部にはシャクナゲ林が広がり正面の林床にカラタチバナ(ヒャクリョウ)が自生する。同じヤブコウジ科のヤブコウジはジュウリョウだそうな。マンリョウ、センリョウからするとかなり安いねえ!

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稜線通しに東に向かっていた登山道が軽いアップダウンの後、緩やかで広々としたトレイルに変わって南に折れる(稜線は折れずに東門山へと続く)と西門山山頂だ。雨の滴がついたマンサクが迎えてくれた。

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三等三角点の山頂部分は東西の稜線から南向きに三角▽の広がりがあり、支尾根が南の瀬戸川上流部へと下っている。

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夕べは高知市内に宿泊して「おきゃく」をしたという熊本の元気な二人組みのおじさんたちに続いて鞍部まで引き返す。

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鞍部からトンネルの上を通って保線道の快適なトレイルを西に進み、送電鉄塔を過ぎた辺りから少しずつ南へと向きを変える。

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四差路は右にとり、尾根どおしにすすむ。方向的に言って「滝巡りコース」は谷へと下るように見えないがすぐ先で南に下っている。今回、帰りにここに帰ってくる。

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クチベニタケは昨年暮れに東赤石山で始めて見たあと、三嶺のカンカケ谷などでも見かけた。クチベニタケ科のキノコで登山道や林内のがけ地などに群生または点々と発生する。淡黄褐色で丸い頭部とタコ足状の茎とからなり、頂部の紅色の小孔が名前の由来となっている。大きさは 2~3㎝で発生時期は夏~秋。

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マンサクはマンサク科マンサク属の落葉小高木で分布は本州の太平洋側から四国、九州で名前の由来は春一番?に咲くことから「まず咲く」、東北弁で「まんずさく」が訛ったものともいわれるが定かではない。春が近づくと枯れ木の中に細く縮れた黄色い花を咲かせる。

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平家平や冠山を右に見ながら進み、尾根が南に折れてシャクナゲやアケボノツツジのトンネルを抜けると岩の上の稲叢山山頂に出る。

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二等三角点の山頂には祠が祀られている。

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山頂から西方に石鎚山系を望む。今日は稜線付近に雲がかかり確認できない。

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今日の一杯はエースコックの「渾身の飲み干す一杯 コク煮干醤油ラーメン」で、謳い文句は「スープは、鰹や鯖、煮干などの節の風味と豚の旨みを合わせた醤油スープです。別添の高粘度コラーゲンがスープにコクととろみを加え濃厚な味わいが楽しめます・・・。」煮干しの良い香りがして味は○。スープはあっさり目なので飲み干すことが可能。急ぎで無いときは昼食時間に1時間ほどとるので、山頂で出会った人たちはいつの間にかいなくなってしまう。

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トンネル登山口から西門山・稲叢山の往復だけでは運動不足だ。稲叢山からは、南の尾根(山頂小径ルート)を下り滝巡りルートで四差路まで登り返すことにした。少し下ると稲叢調整池の全容を見ることができる展望のよい岩がある。

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岩尾根を水平距離約 1,100m、標高差約 340m下ると貯水池の北端に流れ落ちる谷と出合う(残水平距離 300m、標高差 50mで稲叢調整池に出る)。ここから分岐を左に折れ谷を遡る滝巡りコースに入る。山頂で見かけた愛媛県の2人組が先行していた。

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滝や洞窟を巡りながら四差路まで登り返す。昨日の雨で水量が増していて滝巡りには良いタイミングだった。

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「伝説の洞窟(5窟)」へ着いたけど、お地蔵さんと雨宿りができる程度の岩の庇があるだけだ・・・・・・。「洞窟???」と思いながら進む。

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谷を通過してから振り返って洞窟発見!お地蔵さんのいた岩の庇の上に5つほどの大きな穴が見える。簡単には踏み込めないので隠れ家に絶好だが、危うく「???」のままになるところだった。

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小さな鎖場には足を置く穴もつけられいる。

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大きな岩の間を抜けて上に出ると鏡のような調整池が見える。ここからだと自然の湖のようだ。

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四差路まで登り返して鞍部に戻り、トンネルの登山口に下山。車は滝コースで追い抜いた愛媛組の車と2台になっていた。

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帰りに四国電力(株)本川発電所のPR館「エネルギープラザ本川」に寄ってジオラマ模型や展示パネルを見学した。この発電所はピーク時電力需要増加に対応するため、夜間や休日に生じる原子力・火力発電所の余剰電力で下池(大橋ダム)から上池(稲叢調整池)に水をくみ上げておき、約 560mの落差を利用して発電する最大出力 61.5万kWの揚水発電施設で、四国一の水力発電所だという(すごい!)。



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西赤石山 2011.4.2

久しぶりの西赤石山(1625.7m)を別子銅山の遺構を訪ねながらのんびりと歩いてみた。

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<別子山・日浦登山口の案内板>

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■行先・位置
西赤石山 (二等三角点 [銅山] 1625.7m)
愛媛県新居浜市、北緯33度52分32秒・東経133度20分23秒
■コースタイム
日浦登山口8:37(35分)→ ダイヤモンド水9:12(21分)→ 目出度町9:33(34分)→ 銅山越10:07(7分)→ お花畑10:14(4分)→ 銅山越10:18(1時間12分)→ 西赤石山11:30(昼食)/12:33(1時間8分)→ 銅山越13:41(8分)→ 歓喜口跡13:49(12分)→ 延喜の端14:01(25分)→ 第一通道南口14:26(17分)→ ダイヤモンド水14:43(29分)→ 日浦登山口15:12
【行き 2時間52分 帰り 2時間39分 計 5時間31分/6時間35分(昼食含む)】
■コース水平距離 13.5km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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松山自動車道を新居浜ICで降りて国道11号を2kmほど西の長田交差点で左折、長田通りを南進して県道47号新居浜別子山線に入り日浦登山口を目指す。

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別子山の日浦登山口は、平家平・冠山の中七番登山口、東赤石山の筏津登山口の中間付近に位置し、りっぱな駐車場に案内板とトイレが整備されている。

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日浦からの登山ルートは遺構めぐりの観光的要素も多いのでよく整備されているうえ、多くの人の暮らしがあった場所だけに勾配も緩やかで里道そのものだ。劇場と学校跡を過ぎて小尾谷川を右岸に渡るとダイヤモンド水に着く。ダイヤモンド水は東屋のある広場で、きれいな水がふんだんに出ているので喉を潤そう。

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ダイヤモンド水を出るとすぐに左岸へ渡り、またすぐに右岸へ渡る。

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右岸を少し進むと最初の分岐に出る。MAPPLE「山と高原地図」などに紹介されるポピュラーな登山道はここで左岸に渡る。今回は真っ直ぐに進んで役場のあった目出度町(めったまち)をとおり笹ヶ峰への縦走路から銅山越を目指す。縦走路に出るまでにトラバースが2本ありメインルートへ戻ることも可能。目出度町を過ぎると蘭塔婆への登路を右に分け、岩尾根を登る。

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登山道から左下方に蘭塔婆を見下ろす。川を挟んで右下の針葉樹の大木のある辺りが目出度町だ。後方には右から三ツ森山、大座礼山、東光森山を望む。

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送電鉄塔のある尾根を登りきると旧牛車道の分岐に出る。右に進めば数分でメインルートと合流する。ここは左にとり、なだらかな旧牛車道を笹ヶ峰への縦走路まで登る。

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縦走路に出て分岐を右(東)にとれば 10分足らずで銅山越に着く。

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花の時期はまだ先だが銅山越から少し西のお花畑の様子を見に行ってみた。高山植物のツガザクラ(栂桜)はこの付近が南限で四国で唯一だ。氷河依存種として隔離分布しているのだろうが、こんな低地に咲くのはめずらしく、5月下旬から6月上旬に釣鐘型のかわいい花が見ごろを迎える。北アルプスでは雪解け後の7月頃が開花の時期だ。

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残雪の登山道を稜線通しに登る。

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11時30分、約3時間で二等三角点の西赤石山に到着。

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東に物住頭(ものずみのかしら)から前赤石山、そして石室越からてっぺんを少し突き出した東赤石山を望む。次は岩稜の前赤石のピークを通って東赤石から西赤石までの縦走路を歩いてみたい。

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西を振り返れば笹ヶ峰から沓掛山を結ぶ吊尾根の向こうに残雪の石鎚山が鎮座する。

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ローソン限定の濃厚辛口カップ麺 「日清カレーの極み チキンカレーヌードル」は、日清食品の製品情報サイトに掲載されていない。17種類のスパイスが使用されていて通常のカレーヌードルとは味付けが違う。スパイシーというよりなかなか辛い!が、いける!デザートはラム酒につけたドライフルーツのケーキ (^-^)

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帰りは銅山越から最もポピュラーな登山道を下って歓喜坑(本坑)跡へ。

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案内板から 2~3分で行ける「延喜の端」は、小さな尾根のピークで何なのか良く分からないが、集落の展望台のような場所だ。見逃しがちな南坑へも立ち寄ってみた。

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登山道は南坑の手前を下り、小尾谷川を右岸へ渡って、往路で直進したルートと合流する。後は同じ道を引き返し日浦登山口に帰る。アケボノツツジの咲く頃はこの駐車場に車があふれる。



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