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三嶺さんぽ通信

西熊山・三嶺・白髪山トレイル 2011.5.21

そぼ降る雨の中、半年振りの三嶺(さんれい)トレイルに出かけてみた。

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八丁手前の登山道をゆっくり走る。

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■行先・位置
三嶺 (二等三角点 [三嶺] 1893.4m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
■コースタイム
光石登山口 9:20:04(24分29秒)→ 八丁 9:44:33(15分39秒)→ 渡渉点 10:00:12(48分10秒)→ お亀岩 10:48:22(13分51秒)→ 西熊山 11:02:13(32分44秒)→ 三嶺 11:34:57(21分53秒)→ カヤハゲ 11:56:50(17分19秒)→ 白髪山分岐 12:14:09(19分23秒)→ 白髪山 12:33:32(12分48秒)→ 白髪山登山口 12:46:20(33分58秒)→ 光石登山口 13:20:18
【行き 2時間14分53秒 帰り 1時間45分21秒 計 4時間00分14秒】
■コース水平距離(周回)19.5km
■天気 雨時々曇り
■楽しさ ★★★★☆(4点)

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このコースに挑戦するのは2度目だが、水平距離19.5㎞(斜距離にすると 20㎞超か?)、累積標高差は 1630mに達する。光石登山口~白髪山登山口の標準コースタイム(山と高原地図)は 7時間25分となっている。それに林道歩きの6㎞が加算されるので全体で9時間弱というところか?

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西熊渓谷の新緑が美しい。

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天気が良くないので登山口に駐車中の車は4台と少ない。車のトーンが自然と調和してていい感じ。

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ユキモチソウ(雪餅草)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草で四国・近畿・三重県に分布する。この時期よく見かけるが、環境省レッドデータブックの絶滅危惧II類(VU)に指定されている。花期は 4~5月。

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ミヤマハコベ(深山繁縷)は、ナデシコ科ハコベ属の多年草で北海道(西南部)・本州・四国・九州の山地のやや湿った林内に生える。 5枚の花片は深く切れ込んでいるので 10枚に見える。花期は 4~6月。

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苔むした岩の森が雨に濡れて美しい。

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新緑のカンカケ谷が体を包み込んでくれる。

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マルバコンロンソウ(丸葉崑崙草)は、アブラナ科タネツケバナ属の2年草で、本州・四国・九州に分布する。花期は 4~5月。
イワタバコの葉はしわしわが伸びて少し広がったけど花が咲くのは8月。

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大木の根も最近齧られたらしく痛々しい。

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渡渉点はいつものようにジャンプして通過。

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ヤマシャクヤク(山芍薬)はボタン科ボタン属の多年草で本州・四国・九州の広葉樹林の斜面や谷の近くなどに分布する。白い清楚な花が美しい。環境省レッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。花期は5月。三嶺山頂直下の開花は6月になる。

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どこにでも咲いているタチツボスミレだけど水滴がついてきれいなのでついシャッターを押してしまった。コミヤマカタバミも雨に濡れて花弁が透けてしまいそう。薄暗いので葉が閉じている(カタバミは就眠運動をする)。

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今日はお亀小屋もひと気が無い。1時間28分18秒でお亀岩到着。お亀岩の鞍部は風が強くて寒いし、雨に濡れてテンションも下がる一方。

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ショウジョウバカマも寒そうで顔色、いや花色も悪い感じ。レンズが濡れているので写真もぼやけてしまう。

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視界は 20~30mしかない。雨に煙り三嶺の姿は全然見えない。ミヤマクマザサの稜線に出てからランニングシューズの中もぐっしょり。足元も悪いのでペースは遅い。真新しい踏跡があるので先行者がいるようだ。

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「大タオ」までやってきた。「タオ」は山の鞍部を意味する古語で昔の人は峠を「タオ」と読んでいたらしく、中・四国には峠・垰の字をタワ・タオと読む地名が多いそうだ。「とうげ」という言葉はタワ越え・タオ越えが転じたとする説が有力だという。大タオはその名にふさわしいなだらかな鞍部で、盗人沢をつめて大タオへ登ったという人もいるようだ。

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「青ザレ」の上部で先行者に追いついた。山頂直下ではサンショウウオ発見!慌ててカメラを向けたが笹の中に逃げ込んだのでなんとか背中だけ。

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山頂で会った登山者は2人のみと悪天候で少ない。山頂の道標に誰かがいたずらをしたようだ (>_<)。鳥のフンではない。そう言えば西熊山にも・・・。

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またタチツボスミレだ。今度もついつい撮ってしまった。

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天気が悪いのでカヤハゲから下るつもりになりかけていたが、少しでも明るい稜線のコースをとることにして予定どおりの白髪山へ。距離は長いがタイムもあまり違わないはずだ。
カヤハゲから韮生越に下っていると登山道を東に外れた窪地でワンダーフォーゲル 6~7人が輪になっていた???三嶺まで行けばヒュッテがあるし、避難小屋もある。小屋に行ってゆっくりした方がましではないのかな・・・・・・。

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ツボスミレ(坪菫)はスミレ科スミレ属の多年草で北海道・本州・四国・九州の湿った草原などに分布する。スミレの中では一番小さい。名前の「坪」は「庭」のことでどこにでも咲くからだろう。花期は 3~5月。

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後方に最近よく見かける「山湯華飯(さんゆうかい)」さんの三角点名プレートが設置されている。初めは「中華料理店?」かと思った。

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白髪山の下山路は以前設置した丸太の階段がハードルになっていてぴょんぴょんゲームで下らないといけない。登山口付近だけは新しくなったが中・上部も直して欲しい。光石登山口から白髪山登山口までは 3時間26分。後は約 6㎞の林道を下るだけだが、このアスファルトがきつい。林道を下っていると「山」はつかないと思うが「ガール」が車を寄せてきて「がんばってくださ~い!」と声を掛けてくれた。「どこから来たのですか?」とたずねられたので、「光石から三嶺に登って白髪山から光石に帰るところ・・・」だと走りながら説明した。分かってくれたのかどうか知らないが・・・・・・。

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光石登山口へは 4時間00分14秒で帰ってきた。天候が悪くテンションも下がりっぱなしで前回のタイムを20分近くオーバー!目標は 3時間30分だけど、涼しくて天気が良くて、しかも花のない時期を選ばないと難しい。



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笹ヶ峰・ちち山 2011.5.14

今日は夏山山行の打合せがあるので、温泉に入って夕方までに帰れる山ということで笹ヶ峰に出かけた。

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<1461.8峰付近のアケボノツツジ>

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■行先・位置
笹ヶ峰 (一等三角点 [笹ヶ峰] 1859.5m)
愛媛県西条市・高知県いの町、北緯33度49分41秒・東経133度16分29秒
ちち山 (標高点 1855m)
愛媛県新居浜市・高知県いの町、北緯33度49分55秒・東経133度17分03秒
■コースタイム
大永山トンネル登山口 7:59(27分)→ 土山越 8:26(55分)→ 「1481.6m峰」 9:21(1時間4分)→ ちち山分れ 10:25(32分)→ もみじ谷分岐 10:57(21分)→ 笹ヶ峰 11:18(昼食)/12:01(12分)→ ちち山道分岐(西) 12:13(12分)→ ちち山 12:25(13分) → ちち山道分岐(東) 12:38(13分)→ ちち山分かれ 12:51(44分)→ 「1481.6m峰」 13:35(26分)→ 土山越 14:01(20分)→ 大永山トンネル登山口 14:21
【↑3時間19分 ↓2時間20分 計 5時間39分/6時間22分(食事・休憩含む)】
■コース水平距離 13.3㎞(往復)
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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今回は下津池からのメインコースでも寒風山からでもでもなく、静かで趣があるという別子山からのコースを選んだ。この選択は良かったのだがアケボノツツジがきれいで写真を撮りすぎて(約 400枚)時間的に厳しかった。

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瀬戸内と別子山を隔てる赤石山系・石鎚山系、二つの山系をつなぐ稜線がわずかに低くなる土山越付近を貫通する大永山トンネルの別子側の出口が登山口だ。

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しばらくは谷沿いで植林地を抜けると笹ヶ峰と銅山越を結ぶ縦走路にぶつかる。左に折れ、「土山越」で作業道を横切って縦走路を進む。支尾根を南に向かっていた登山道は、舟窪で 90度左に折れ標高点「・1470」に向けて一旦東に進む。

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オオカメノキ(大亀の木)は、スイカズラ科ガマズミ属の落葉小高木で、ムシカリ(虫狩)とも言う。夏の終わりにガマズミのような赤い実をつける。食べたことはあるけどおいしくない (>_<)
同じスイカズラ科でもヒョウタンボクのように有毒のものもあるのでむやみに口に入れない方がよい。

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これはどうみてもシイタケでしょう!きちんとした柄があるし、ツキヨタケはまだ生えないはずだし・・・・・・。

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この「きもい」エイリアンのようヤツはなにかな?答えは下の写真で!

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どうやら「イノデ」というシダの仲間ようだが、芽吹きはあまり見たことないのでビックリ!

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ブナの自然林を抜け、今度は 180度西に折れるて痩せた尾根に乗るとすぐに四等三角点の「1481.6m峰」(獅子舞の鼻)に着く。この辺りからがアケボノツツジの群生地だ。

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「1481.6m峰」付近からは、次の小ピーク付近に「一目千本」と言われるアケボノツツジの群落と「ちち山」が見えてくる。

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満開のアケボノツツジ。

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アケボノツツジは花が間隔を開けフワフワ浮いているイメージがあるが、花の密度が濃い。この木は特に元気がいい。

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ビューティフル!ワンダフル!

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花片の色の濃さも様々。

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「1481.6m峰」を振り返ると、赤石山系が長城のように連なる。西赤石はもちろんツナクリ山もピンク色に染まっている。今日は車が列になって別子山に向かった。バスも入ったので西赤石は人だらけだろう。

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アケボノツツジの群落抜け、視界が開けると笹原の急登を「ちち山分れ」に向かって登る。右手には沓掛山と黒森山の特徴ある姿が望まれる。

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チチ山分れで一休み。ここからは稜線を通らずに高知県側のトラバースを進む。

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少し黄砂が視界を妨げるが天気は良好。

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ちち山は帰りに寄ることにして寒風山や伊予富士の見晴らしが良いトラバースを笹ヶ峰に向かう。

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もみじ谷分岐の鞍部で丸山山荘へのコースを右に分け、ショウジョウバカマの咲く笹原をひと登り。

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コメツツジの群落がある山頂が見えてきた。

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一等三角点の山頂には祠が祀られている。

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今日の一杯は「太麺がスープにからむ ジャンクガレッジ 豚骨醤油ラーメン」
商品説明は、「埼玉県の人気ラーメン店「ジャンクガレッジ」の味をカップ麺で再現。麺は、食べ応えのある太縮れ麺。濃厚な豚骨醤油をベースにニンニクのエキスとガーリックチップを加えたスープは、食欲を掻き立てます。」。サークルKサンクス専売品らしく日清のサイトでは紹介されていない。ニンニクがかなり利いていてまずまずの味だけど本物を食べたことがないので比べようがない。山ガールとの山行ではやめておいた方がよいかも・・・・・・。

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夕方から「Yちゃん」で「白山夏山山行」の打合せがあるのでランチタイムは 早々に切り上げて「ちち山」へ向かう。

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トラバースからちち山道の急登を一気に登る。気温は12℃を下回りじっとしてると肌寒いぐらい。

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標高点「・1855m」のちち山山頂にも立派な祠が祀られていた。

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ちち山からの転げ落ちそうなルートを下ってトラバースへ合流。
ちち山分れで冠山・平家平へと伸びる笹原の稜線を右に見送り「1481.6m峰」へ向かって下る。

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コヨウラクツツジ(小瓔珞躑躅)はツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木で北海道・本州(近畿地方以北)・四国の山地~高山帯に分布する。赤い釣鐘形の花は果実のように見える。花期は 5~7月。

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大永山トンネル南口の登山口に下山。マイントピア別子の温泉で汗を流してYちゃんへ Go!



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二ツ岳 2011.5.7

昨年から気にはなっていたが、3週間前に赤星山から目にした険阻な岩の壁に興味を惹かれ、二ツ岳に行ってみた。

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<赤星山山頂からの二ツ岳>

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■行先・位置
二ツ岳 (三等三角点 [二ツ岳] 1647.3m)
愛媛県四国中央市・新居浜市、北緯33度53分17秒・東経133度25分22秒
■コースタイム
別子登山口 8:48(1時間13分)→ 峨蔵越 10:01(40分)→ 鯛の頭基部 10:41(24分)→ 二ツ岳 11:05(昼食)/11:56(18分)→ 鯛の頭基部 12:14(4分)→ 鯛の頭(顎?)12:18(6分) → 鯛の頭(頭?)12:24/12:28(5分)→ 鯛の頭基部 12:33(47分)→ 峨蔵越 13:20(1時間8分)→ 別子登山口 14:28
【行き 2時間17分 帰り 2時間32分 計 4時間49分(鯛の頭登攀含む)】
■コース水平距離 7.7㎞
■天気 曇りのち晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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水平距離 7.7kmと非常に短い。峨蔵越からは急峻で登り応えもあるが、三嶺よりは楽だった。でも岩だらけで楽しい山だ。

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登山口へは赤星山と同じく県道6号高知伊予三島線から入るので、松山自動車道を川之江JCTからすぐの三島川之江ICで下りる・・・・・・はずだったが、うっかり通過して土居ICまで行ってしまうことに。土居ICで下りて東進、四国中央市中曽根町生吉の「らーめん工房りょう花」のある交差点を右折、国道319号を別子方面へと向かう。平野橋を渡って県道6号高知伊予三島線へ入り法皇湖を通過、肉渕集落へ。肉渕から山手の県道131号「別子山土居線」へ入る。入口から約 4kmで登山ポストのある登山口に着く。登山口は狭いので 3~4台しか駐車できない。

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登山道沿いのいたるところでタチツボスミレが咲いていた。

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エンザンスミレは細かく裂けた葉に特徴がある。淡いピンクの花がきれい。

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コガネネコノメソウ(黄金猫の目草)はユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で、本州(関東以西)・四国・九州の山地に分布する。四角い箱のような黄色の花がかわいらしい。花期は 4~5月。

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成長の途中でいじけてしまったのか、何かにぶつかって下に曲がって、また上向いたのか・・・・・・?何があったのだろう。

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間伐された明るい人工林の中を進む。

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黄色が薄いのが気になるけど、イワボタンのようだ。

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マルバコンロンソウ(丸葉崑崙草)は、アブラナ科タネツケバナ属の2年草で、本州・四国・九州に分布する。崑崙草の由来は白い花を中国の崑崙山の雪にたとえたということだが、コンロンソウの仲間で葉が丸いのためこの名前がある。花期は 4~5月。

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瀬戸内と嶺南地域を結ぶ往還だっただけに歩きやすい登山道。

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咲き始めたばかりのアケボノツツジ。

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峨蔵越の峠に着いた。峠を越えれば中ノ川登山口を経て土居へでる。尾根を右に行けばハネヅル山を経て赤星山への縦走路。二ツ岳へは左の急登を登る。

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急登を登り始めてすぐに見つけたスミレは、葉の光沢からシハイスミレのようだ。

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峨蔵越から右のハネヅル山方面への登山道はなだらかだが、左の二ツ岳への登山道はいきなりの急登で岩が多い。

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小さい岩のピークをいくつか巻いて登る。

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鯛の頭が迫ってきた。山頂はガスで見えない。

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ハシゴを登るとすぐに鯛の頭の基部に着く。

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鯛の頭は大きな二つの岩峰で、瀬戸内海側の土居から見上げると魚が海面から頭を出して口を開けているように見えるそうだ。岩があると登りたくなる?

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命がけのところで、バイカオウレンが咲いていた。シコクバイカオウレン(梅花黄蓮)は、キンポウゲ科オウレン属の多年草で四国に分布する。本州(福島県以南)のバイカオウレンと花弁の形などが微妙に違うようだ。名前の由来は梅の花に似た白いガク片と黄色い根茎から。花期は 4~5月。

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「もう一息」の指導標を見たら山頂は近い。基本的に東から西に向かって登るが、山頂直下方向転換するのでガスっていると方角が分からなくなる。

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三等三角点の山頂はあまり広くない。

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ガスのかかる西のピークは、こちらから見ると少し高く見えるけど数m低い。

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三角点から少し東の開けた場所でランチタイム。今日は久しぶりに定番のカレーヌードル。山頂からの視界は開けないまま下山する。

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お手ごろな岩があると登ってみたくなるのが人間の本能だ!?鯛の頭に登ってみよう。

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まずは低い方の顎の部分から。簡単簡単。

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次に頭の方へ。これもホールドがたくさんあるのでジャングルジム並みに簡単だ。頭には目玉もあった。

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鯛の頭から少し下ると展望の良い場所で数人の登山者が休んでいたので、話をしながら瀬戸内海や周辺の山々の展望を楽しむ。下界は晴れているけど、二ツ岳の山頂部分は相変わらずガスっている。

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3週間前に登ったアンタレス山は山容が美しく気品がある。

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瀬戸内海に浮かぶ小島や本州も見えている。ビューティフル!

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アケボノツツジは午前中より少し開いたような感じがする。

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見頃は来週辺りか?西赤石がにぎわうことだろう。

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14時28分、登山口に4時間49分(鯛の頭含む、ランチタイム除く)で帰ってきた。花や展望を十分楽しみながらも、距離が往復7.7kmと短いので早かった。



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大星山・標高点 [・1429] 2011.5.5

1月16日の雪の日以来の大ボシ山だ。人気があるのは秋だけど、この時期の大ボシはどんな感じだろう?

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標高点 [・1429]からの大星山(右端)、鞍部に26番鉄塔が見える。

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■行先・位置
大星山 (二等三角点 [怒田] 1431.7m)
高知県香美市・大豊町、北緯33度44分39秒・東経133度48分57秒
標高点 [・1429] (1429m)
高知県香美市・大豊町、北緯33度44分57秒・東経133度48分39秒
■コースタイム
林道ゲート 8:13(49分)→ 登山口 9:02(16分)→ 20番鉄塔 9:18(1時間26分)→ 26番鉄塔 10:44(7分)→ 大星山 10:51(昼食)/11:57(3分)→ 26番鉄塔 12:00(30分)→ 標高点 [・1429] 12:30/12:50(26分)→ 26番鉄塔 13:16(1時間03分)→ 20番鉄塔 14:19(8分)→ 登山口 14:27(33分)→ 林道ゲート 15:00
【行き 3時間11分 帰り 2時間10分 計 5時間21分】
■コース水平距離 12.6km
■天気 曇りのち晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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大栃の奥物部ふれあいプラザから奥物部湖(永瀬ダム)の湖畔を猪野々集落へ。轟の滝の案内板に従って日比原川を上流へ遡る。轟の滝を左に見送って左岸上部の集落を抜け、未舗装の林道を北に3kmほど進む。大星山(国土地理院の地形図に山名の標記はない)の基準点名は「怒った田んぼ」になっている。

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オモ谷の橋を右岸に渡るすぐにゲートがあるので手前の広場に車を置く。準備中にもう1台やって来た。

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ムラサキケマン(紫華鬘)は、ケシ科キケマン属の越年草で日本全土に分布する。ヤマエンゴサクやキケマンなど仲間が多い。ケマンは仏具の一つ。花期は 4~6月。

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サトイモ科のユキモチソウと右はイシヅチテンナンショウと思うが葉が斑入りになっている。

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キランソウ(金瘡小草)はシソ科キランソウ属の多年草で本州・四国・九州の山野から人里までいたるところに分布する。別名「ジゴクノカマノフタ」花期は 3~5月。
クサイチゴ(草苺)はバラ科キイチゴ属の落葉小低木で本州・四国・九州の山野に分布する。よく見かけるキイチゴで食べられる。花期は 4~5月。

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ジシバリ(地縛り)はキク科ニガナ属の多年草で日本全土に分布する。名前の由来は地面を覆い尽くして縛るように見えることから。花期は 4~7月。
ミヤマキケマン(深山黄華鬘)はケマンソウ科キケマン属の越年草で本州の関東・中部・近畿に分布するとされるが、剣山系などでも見られるようだ。山地の日当たりのよい林縁や道路法面などで普通に見かける。フウロケマンとの違いは良く分からないが距が短いのでミヤマキケマンだと思う。花期は 4~5月

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柚ノ木林道と猪野々林道の分岐は左へ。なんだかんだと植物観察が忙しく登山口まで50分近くかけてゆっくり到着。

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登山口から21番鉄塔までは20分弱、アップが済むころなので休憩にちょうど良い。

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コミヤマカタバミ(小深山傍食)はカタバミ科カタバミ属の多年草で、北海道・本州・四国・九州に分布する。ハート型の3枚の葉が特徴的。カタバミの由来は就眠運動のとき葉が欠けたように見えるからという話だが・・・・・・。花期は 5~7月。

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シハイスミレはスミレ科スミレ属の多年草で本州(中部地方以西)・四国・九州の山地に分布する。名前の由来は葉の裏が紫色だからといわれる。花期は 4~5月。
22番鉄塔の周辺に咲いているのは、落葉からするとシロモジかな?

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ブナがシロヤシオに食い付き、上の枝は食いちぎられている。ちょっかいを出して噛み付かれたのか?すごい!

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山頂直下の26番鉄塔付近にはブナの大木が点在する。

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保線路から西に折れ、約 200m、標高差 40mで二等三角点の大星山山頂だ。

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今日の一杯は、明星「バリカタ細麺 ごま油香る 旨辛トンコツ」 エネルギーは300calと控えめ。

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26番鉄塔まで戻るまでにブナの間から北西に笹原のピークが見える。前から気にはなっていたがまだ行ったことがない。まだ、12時前なのでいってみることにした。

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地図上では直線で 700mほどだ。しばらくは保線路に沿って下る。
大ボシ山と目指すピークをつなぐ「吊り尾根」の最低鞍部付近までやってきた。27番鉄塔付近からピークへのなだらかな尾根にルートがあるとは思うが、直線距離で残り300mほどなので手前の獣道?から「吊り尾根」に向けて強引に登ってみた(ほんとは鉄塔からのルートが正解)。

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ススタケのヤブコギが少しうるさかったが、尾根上の登山道らしいところに出た。以前は尾根上のルートも使われていたに違いない。道なのか鹿道なのか良く分からないが踏み跡をたどって山頂へ。

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26番鉄塔からちょうど 30分で標高点 [・1429] へ着いた。辺りを探したが、標高点なので何も無い。あるのは鹿の糞だけだ。

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標高点 [・1429] から大星山を望む。ブナに登ったりしてはじめて山からの展望を楽しみ、20分ほどでピークを後にした。帰りはたぶん正解であろと思われる 27番鉄塔の方へ下ってみることにした。

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鹿の角転がっていた。けっこうずっしりしている。こんなものを二つもつけていると頭が重そうだ。

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27番鉄塔までは勾配の緩いルートで迷うことなく出ることができた。保線路を帰りながら最低鞍部付近から 26番鉄塔を見上げる。

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26番鉄塔まで帰ると、ブナの下でどこかで見たことのある山ガール(少し昔の)たちがお食事中だった。

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小さな沢にはイワタバコも見られる。

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コハコベ(小繁縷) は、ナデシコ科ハコベ属の一年草で日本全土に分布する。普通にハコベというとこれのことを指す。花片は 10枚に見えるけど 5枚。春の七草として知られている。花期は 3~9月。
ツボスミレ(坪菫)は、スミレ科スミレ属の多年草で、北海道・本州・四国・九州に分布する。花期は 3~5月。

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標高点 [・1429] にも登頂を果たし、花も色々楽しめて満足のいく山行だった。



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天狗塚 2011.5.3

日も高くなってから今年初めての天狗塚へ向かった。今日は軽くトレランで行って帰りは植物観察でもしながら帰る予定だ。

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■コースタイム
光石登山口 8:57(19分)→ 八丁 9:16(15分)→ 渡渉点 9:31(40分)→ お亀岩避難小屋 10:11(2分)→ お亀岩 10:13(15分)→ 天狗峠 10:28(8分)→ 天狗塚 10:36(9分)→ 天狗峠 10:45(10分)→ お亀岩 10:55(5分)→ お亀岩避難小屋 11:00(昼食)/11:30(1時間00分)→ 渡渉点 12:30(28分)→ 八丁 12:58(50分)→ 光石登山口 13:48
≪行き 1時間39分 帰り 2時間42分 計 4時間21分≫
■コース水平距離 13.1㎞
■天気 曇り

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冬場は少なかった登山者も暖かくなって増えてきた。今日は曇りなのでどうだろう?

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光石登山口には車ガ 8台。スタートは 8時57分で八丁到着は 9時16分に着いた。

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ミヤマハコベ(深山繁縷)は、ナデシコ科ハコベ属の多年草で北海道(西南部)・本州・四国・九州 の山地の谷沿いなど湿ったところに生える。 5枚の花片は深く切れ込んでいるので 10枚に見える。普通のハコベより大きく直径は1.5㎝ほどあるので林内では目立っている。由来は春の七草の一つ、ハコベの仲間で山に生えることから。花期は 4~6月。

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シロバナネコノメソウとイワボタン、どちらもネコノメソウの仲間。

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渡渉点はジャンプして通過、笹原の消えた沢の近くには鹿も食べないバイケイソウが青々と繁茂している。

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ワサビ田の跡、今は全く使われていない。開き始めのシロバナネコノメ。

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お亀岩通過は 10時13分、付近には少し疲れた様子のワンダーフォーゲル部 7~8人が所在無げにたむろしていた。あまり楽しそうにない。がんばれ。

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天狗塚が近づいてきた。トラバースの分岐付近に人影が見える (^^)

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地蔵ノ頭越しに西熊山から三嶺、カヤハゲに至る稜線を望む。遠く剣山、次郎笈も見えている。右はなだらかな牛ノ背の笹原。

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ワンダーフォーゲル部がテントを張っている。お亀岩に帰ってちょっと早いランチタイムに。

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今日は走ってきたのでラーメンやビールは無し。ランチパックとウイダーでお手軽ランチ。
ランチタイムのあとは植物観察をしながらゆっくり下山。

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発生時期からセンボンイチメガサではないかと思うけど・・・・・・。キノコは難しい。

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ナツトウダイ(夏燈台)は、トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草で北海道・本州・四国・九州の低山から亜高山まで分布する。名前の由来は花の形が昔のローソクを用いた照明の燈台に似ているからで岬の灯台ではない。花期は 4~5月で夏と名前がつくが春先に花が咲く。

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ヤマエンゴサク(山延胡索)はケマンソウ科キケマン属の多年草で本州・四国・九州の山野の林下に群生する。エンゴサクという聞きなれない名前は、鎮痛作用のある漢方薬「延胡索」の原料であることに由来し、ヤマエンゴサクはその野生種であることから。花期は 4~5月。

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ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)はユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で北海道・本州(近畿以北)・四国の山地の沢沿いの水湿地に生える。名前の由来は走出枝が長く地上に伸びるところからで、草丈は 5~15㎝、花期は 4~6月。

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サイコクサバノオ(西国鯖の尾)はキンポウゲ科シロカネソウ属の多年草で本州(近畿地方以西)・四国に分布する。湿り気のある林縁などで見かけることが多い。サバノオの由来はY字型に開いた果実が鯖の尾に似ているからで、サイコクがついているのはサバノオの仲間の中で西日本に見られるから。草丈は 10㎝程度、花期は 3~4月。下向きに咲いているので写真が撮りづらい。かわいい花だが名前はオシャレでない。スプリング・エフェメラルの一種。

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ユリワサビ(百合山葵)はアブラナ科ワサビ属の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布し、山地の沢や渓流沿いの湿った礫地に生える。名前の由来はワサビに似た味がして根茎がユリの球根に似ているから。草丈は 10~20㎝、花期は 3~5月。
ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草でイワボタンの変種。本州(関東以西)・四国・九州に分布し、低山の沢沿いになどに生える。名前の由来は灰白色の斑紋が埃を被ったようだから。イワボタンの葯が黄色なのに対して暗紅色。草丈は 7~15㎝。花期は 3~4月。

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エイザンスミレ(叡山菫)はスミレ科スミレ属の多年草で本州・四国・九州の山地に分布する。名前の由来は「比叡山に生えるスミレ」ということだがどこにでもあるようだ。葉が細かく裂けているので見分けやすい。草丈は5~15cm。花期は 4~5月。

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コツボゴケ(小壺苔)は、チョウチンゴケ科ツルチョウチンゴケ属の蘚類で、苔日本全国の比較的明るい山の谷間などに分布する。よく見かけるが濡れていると緑がきれい。
タチツボスミレはこの時期、いたるところで目にするもっともポピュラーなスミレ。

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長笹谷出合の橋の上から。登山口まであとわずか。

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ヒトリシズカ(一人静)はセンリョウ科センリョウ属の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布し、山地の木陰に自生する。緑の濃い葉と白いブラシ状の花の組み合わせは一度見ると忘れない。名前の由来は花の咲く姿を静御前が舞う姿にたとえたもの。草丈は 20~30cm、花期は 4~5月。花が二本のフタリシズカもある。

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ツルカノコソウ(蔓鹿の子草)はオミナエシ科カノコソウ属の多年草で本州・四国・九州の山地に生える。カノコソウの名前の由来は淡い紅色の蕾と白い花が鹿の子絞りの模様に見えることからで、ツルカノコソウは茎を伸ばして増えるのでこの名前がある。草丈はカノコソウより小さく、見かけたのは 20cm程度。花期は 4~5月。

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キランソウ(金瘡小草)はシソ科キランソウ属の多年草で本州、四国、九州の山野から人里までいたるところに分布する。中国では気管支炎の薬に使われる。病気を治して「地獄に蓋をする」ので、また、地面に張りつくように葉を広げることからジゴクノガマノフタとも呼ばれる。花期は 3~5月。
ユキモチソウ(雪餅草)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草で四国・近畿・三重県に分布する。学名(Arisaema sikokianum)に四国産とあるように四国ではよく見かけるが本州には少ないらしく、環境省レッドデータブックの絶滅危惧II類(VU)に指定されている。名前の由来は見たら分かるというヤツだ。モチっとした感じはつまんでみたくなる。花期は 4~5月。写真のものはまだ開ききっていない。「原色牧野植物大図鑑」がほしいなあ。

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13時48分、今朝よりも車が増えた光石登山口に帰ってきた。

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最後にもう一つ、シコクハタザオ(四国旗竿)はアブラナ科ヤマハタザオ属の多年草で本州(関東・中部・近畿)・四国・九州の山地に分布する。よく見かける花で花期は 4~5月。

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