5月初旬、石鎚山脈東部のアケボノツツジの開花がピークを迎える。
山がピンクに染まる景観は見ごたえがあって、四国内外からやってくる登山者で一年で一番の賑わいを見せる。
<1461.8峰付近のアケボノツツジ>
■行先・位置
笹ヶ峰 (一等三角点 [笹ヶ峰] 1859.6m)
愛媛県西条市・高知県いの町、北緯33度49分41秒・東経133度16分29秒
ちち山 (標高点 1855m)
愛媛県新居浜市・高知県いの町、北緯33度49分55秒・東経133度17分03秒
■コースタイム
大永山トンネル登山口 7:42(22分)→ 土山越 8:04(30分)→ 1481.6m峰(獅子舞の鼻) 8:34/8:41(50分)→ ちち山分れ 9:31/9:34(41分)→ 笹ヶ峰 10:15(昼食)/10:49(18分)→ ちち山 11:07/11:08(16分)→ ちち山分かれ 11:24/11:25(42分)→ 1481.6m峰(獅子舞の鼻)12:07(20分)→ 土山越 8:04(30分)→ 大永山トンネル登山口 12:45
【行き 2時間23分 帰り 1時間54分 計 4時間17分】
■コース水平距離 13.1㎞(往復)
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
大永山トンネル登山口から1481.6m峰を経て、ちち山のトラバースを笹ヶ峰へ。
帰りは、ちち山の稜線を歩いて往路を引き返す、水平距離13.1kmの行程。
【水平距離13.13㎞、沿面距離13.62km、累積標高差(+)1283m (-)1284m】
<鹿森ダム手前の県道ループ>
松山自動車道を新居浜ICで降りて県道47号新居浜別子山線を大永山トンネル南口へ向かう。
新居浜ICから30分ほどで大永山トンネル南口に着く。
アケボノツツジの時期は、「日浦(あるいは東平)登山口から銅山越を経て西赤石山」がメジャーコースなので、大永山トンネルからの登山者は少数派。
登山口から20分ほどでT字の分岐に突き当たる。
← 笹ヶ峰 銅山越 →
どちらかと言うと銅山越方面に向かう人の方が多い感じ。
分岐から2~3分で「土山越」に出て車道を横断。
登山道の傍に咲くエイザンスミレとシハイスミレ。
「舟窪」で左に折れ、1468.1峰への急登にかかると、額から汗が落ち始めた。
舟窪から20分ほどで「獅子舞の庭」に着く。
庭の上部にある岩の下に「獅子舞大権現」が祀られている。
「獅子舞の鼻」直下まで登るとアケボノツツジが目に飛び込んでくる。
土山越 8:04(※ 30分)→ 1481.6m峰(獅子舞の鼻)8:34。
※ MAPPLE 「山と高原地図」 のコースタイムは1時間
【基準点の概要】
●基準点コード:TR45033620401
●等級種別:四等三角点
●冠字選点番号:K紘14
●基準点名:迫割
●標高:1468.1m
青空にアケボノツツジのピンクが映える。
アケボノツツジは、1468.1峰から600mほど続く痩せ尾根の両側に群生する。
ピンクのプロムナード!
開花の時期も花のつきようも、ほぼ昨年と同じ。
痩せ尾根を抜けると、足元が見えにくい笹原の急登が待っている。
ちち山の右後方の沓掛山の特徴ある山容と黒森山の岩峰が目を引く。
ちち山別れのT字路まで登ると20名ほどの団体さんが下ってきた。
1481.6m峰(獅子舞の鼻)8:41(50分)→ ちち山分れ 9:31
行き違いのため、分岐で一休み。
団体さんをやり過ごしたら、ちち山のトラバースを西に向かう。
少し風が出てきた。
谷間や鞍部に雪が少し残っている。
左肩に見えているのは、左から西黒森、瓶ヶ森、石鎚山。
紅葉谷分岐(丸山荘方面への分岐)を通過。
登山道のササが茂ってショウジョウバカマがあまり見えなくなっていた。
北には沓掛山から連なる稜線と燧灘(ひうちなだ)。
今日は空と海の境がはっきりしない。
もう少しで山頂、右奥に石鎚山。
10時15分、登山口から2時間33分(休憩・写真撮影含む)で笹ヶ峰到着。
ちち山分れ 9:34(41分)→ 笹ヶ峰 10:15
天気は良いのに山頂には誰もいなかった!
中央付近をズームアップ。
手前から西黒森(1861m)、瓶ヶ森(1896.2m)、石鎚山(1892m)。
山頂に祀られる「金剛笹ヶ峰石鉄蔵王大権現」「大日大聖不動明王」。
【基準点の概要】
●基準点コード:TR15033529101
●等級種別:一等三角点
●冠字選点番号:真1
●基準点名:笹ケ峰
●標高:1859.6m
立っているとよろめくほど強烈な南風!
コンデジを岩陰にセットして祠の横でセルフタイマー。
風を避けてランチをとるため祠の正面(北側)を使わせてもらった。
今日の一杯は、エースコック 「くまモンの熊本ラーメンだモン!」
「ポークをベースに野菜の旨みを加え、別添の黒マー油でコクを出した香ばしい豚骨スープです。」ということで味はまずまず。
エネルギー:303kcal、食塩相当量:4.6g。
帰りはトラバースせずに、ちち山のテッペンに寄って行こう。
笹ヶ峰 10:49(18分)→ ちち山 11:07
蔵王権現が祀られる、標高点 [・1855m] のちち山山頂。
石鎚山脈は、ちち山別れで西赤石山・東赤石山を経て翠波峰に至る支脈が分岐している(赤石山系・法皇山脈)。
遠目にも西赤石山周辺がピンク色なのが分かる。
1481.6m峰から標高点・1418mまで大きく弧を描く稜線が美しい。
再び、ピンクの並木道をおさんぽ。
太陽光を透かして見るのも悪くない。
1481.6m峰西端への急登は特に美しい。
12時07分、笹ヶ峰から1時間18分(休憩含む)で、1481.6m峰まで戻ってきた。
ちち山 11:07(60分)→ 1481.6m峰 12:07
12時45分、笹ヶ峰から1時間56分(休憩含む)で登山口に無事下山。
1481.6m峰(獅子舞の鼻)12:07(50分)→ 大永山トンネル登山口 12:45
ビールは夕方までお預けで、とりあえず「お風呂!」
次から次に車がやってくるマイントピア別子。
大型バスが駐車する施設正面の駐車場以外もほぼ満車で、空きスペースがなかなか見つからないほど賑わっていた。
施設内も混雑していたが、まだ昼下がりの時間帯で下山した登山者も少なかったからか、風呂が空いていたのはラッキーだった。
急いで帰って登山靴を洗ったら、ビールタイムにしよう!
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鋸山・豊受山・赤星山 2014.5.3
2014-05-14 06:20:48 (9 years ago)
中尾から登ってカタクリを見てこようと思って出かけた赤星山。
途中、噂に聞いた鋸山のカタクリも気になってきて金砂湖手前でUターン、初めて訪れた翠波高原からアプローチ。
<賑やかな赤星山山頂>
■行先・位置
鋸山 (三等三角点[碁石] 1017.3m/山頂≒1023m)
愛媛県四国中央市、北緯33度56分04秒・東経133度30分18秒
豊受山 (三等三角点[鳥子山] 1247.4m/山頂≒1262m)
愛媛県四国中央市、北緯33度55分45秒・東経133度28分44秒
赤星山 (二等三角点 [赤星山] 1453.2m)
愛媛県四国中央市、北緯33度55分10秒・東経133度27分29秒
■コースタイム
林道待避所 8:16(8分)→ 鋸山登山口 8:24(21分)→ 見晴らしの良い岩 8:45/8:51(0分)→ 鋸山三角点 8:51/8:54(1分)→ 鋸山 8:55/8:57 →(カタクリ群生地)→(39分)→ 四等三角点 [?] 9:36/9:43(23分)→ 豊受神社祠 10:06/10:10(12分)→ 豊受神社 10:22/10:23(4分)→ 豊受山[1270m] 10:27(2分)→ 豊受山三角点 10:29/10:37(3分)→ 豊受山 10:40/10:41(14分)→ 野田登山口分岐 10:55/10:56(43分)→ 赤星山 11:39(カタクリ群生地・昼食)/12:46(43分)→ 野田登山口分岐 13:29(19分)→ 豊受山南峰 13:50/13:56(2分)→ 豊受神社13:56/13:58(9分)→ 豊受神社祠 14:07(22分)→ 四等三角点 [?] 14:29/14:31(24分)→ 鋸山 14:55/14:58(1分)→ 鋸山三角点 14:59(10分)→ 鋸山登山口 15:09(6分)→ 林道待避所 15:15
【行き 2時間50分 帰り 2時間16分 計 5時間06分】
■コース水平距離 14.5㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
行きは、林道の待避所から鋸山登山口、鋸山三角点、鋸山を経て豊受山と豊受山三角点をピストンし、縦走路を赤星山へ。
帰りは、豊受神社南東の展望の良い「豊受山南峰」をピストンして同じ銃走路を帰る14.5km、累積標高差約1400mの行程。
【水平距離14.502、沿面距離15.021m、累積標高差(+)1397m (-)1405m】
初めて見た「翠波高原」の菜の花畑は、朝早いので訪れている人はまばら。
写真を撮るなら午前中早めの斜光がいいね。
リサーチしてないのでよく分からないが、この車は登山者に違いない・・・。
「香川ナンバーやし~!」
そのまま林道を西に進むと、ナビ画面の現在地が鋸山を過ぎていく。
「やはり、ここだ。」 と引き返して後へ駐車。
ツボスミレとシハイスミレ。
道標も何もないけど、「ここかなー?」
この辺から入ると、「尾根に出そう・・・」 な気はするな。
「なんだ、ここまで入れるのか!」
余り広くないし、近いので舗装された林道から歩いても大したことはない。
駐車スペースを過ぎると、すぐに登山口があった。
取り付きは人工林の急登。
人工林を抜けると勾配が緩くなり雑木林に変わる。
山頂手前で右手の踏み跡をたどると、展望の良い岩の上に出た。
8時51分、登山口から27分(休憩含む)で鋸山三角点に到着。
【基準点の概要】
●基準点コード:TR35033742001
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:菜45
●基準点名:碁石
●標高:1017.3m
三角点の50~60mほど先の大きな岩の上が鋸山山頂だ。
山頂の標高は、三角点からの標高差から 1023m程度と思われる。
この山も山頂から外れた位置に三角点が存在するということになる。
進行方向に手前から [四等三角点1140m?] と [標高点・1154m] のピーク。
その奥が南北に長い豊受山の山頂部分で、中央付近が山頂、右端が三角点、(豊受神社の建つ暗部を挟んで)左端が南峰ということになる。
赤星山は、更にその奥に隠れている。
(けっこう距離ありそう・・・)
淡い色で目立たないが、銃走路周辺に無数のカタクリが咲く「カタクリ街道」
カタクリ(片栗)は、ユリ科カタクリ属に属する多年草。
かつては、この根茎から抽出したデンプンを片栗粉として用いていたが、今売られている片栗粉はジャガイモから作られている。
左は、細かく裂けた葉が特徴のエイザンスミレ(叡山菫)。
ミヤマキケマン(深山黄華鬘)は、ケマンソウ科キケマン属の越年草(2年草)。
茎は赤みを帯び、フウロケマンの変種とされる。
距はフウロケマンより短く、アルカロイド系の毒を持つ。
お助けロープの急登を登りきって分岐を左に折れると、鋸山から一番手前に見えたピークに出た。
刈り払われた小さな山頂からは、豊受山と赤星山がよく見える。
予報より天候は少し悪く、霞んでいる。
三角点らしき標柱には「四等三角点」と書かれてはいるが、国土地理院の地形図を見ても「三角点・電子基準点の標高成果」を閲覧しても見つからない。
(??????)
エンレイソウ(延齢草)は、ユリ科エンレイソウ属の多年草。
ユリ科の植物は3数生のものが多く、エンレイソウの葉も花弁も3枚。
ツクバネソウ(衝羽根草)は、ユリ科ツクバネソウ属の多年草。
花弁は4枚で黄緑色をしているので長い雄しべがないと目立たない。
輪生する4枚の葉の様子を羽根つきの羽根に見立ててこの名前がある。
ニリンソウ(二輪草)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
スプリングエフェメラルを代表する花のひとつで一輪だけ咲いても「ニリンソウ」
ヒトリシズカは名前の通り、ブラシのような花を1つずつ咲かせる。
ヤマルリソウ(山瑠璃草)は、ムラサキ科ルリソウ属の多年草で林縁や道端などの少し湿った場所に生えていることが多い。
直径1cmほどの淡い紫色~淡い紅色の小さな花が美しい。
ミツバツチグリ(三葉土栗)は、バラ科キジムシロ属の多年草。
花弁は5枚で葉は鋸歯のある3枚の小葉、葉柄の基部には托葉がつく。
概ね尾根通しの縦走路を西へ向かう。
少し平坦な場所に出て鳥居を潜ると祠があった。
刻まれた字をよく見てみると、どうやら「豊受神社」と書いているようだ。
左はまったく珍しくないタチツボスミレ(立坪菫)。
右のコミヤマカタバミ(小深山傍食)は、カタバミ科カタバミ属の多年草で、山地の林床に生え、日光が当たらないと開かない。
尾根北側の少し低い位置に鎮座する豊受神社。
(こんな山奥によく建てたものだな~!)
<豊受山山頂>
神社の後の尾根に出て赤星山への縦走路を左に分けると、山頂まで50m。
山頂の道標にある 1247.4m は、150mほど北に位置する三角点の標高だ。
山頂から痩せた尾根道を北へ少し下ってみる。
豊受山三角点付近には痩せ尾根を好むアケボノツツジが咲く。
わずかに盛り上がったコブの中央に三角点が埋設されている。
三嶺などのように山頂のど真ん中に三角点がある山ばかりではなく、石鎚山のように数100mも離れた位置に存在するケースもある。
【基準点の概要】
●基準点コード:TR35033731801
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:加32
●基準点名:鳥子山
●標高:1247.4m
<標高点・1154m付近からの豊受山>
等高線が1250mラインまでしかないのが気になるが、三角点との標高差からすると山頂は 1262m ほどありそうだ。
分岐に戻ったら主稜線を赤星山へ向かう。
豊受山山頂から15分程度で野田登山口分岐を通過する。
ユキザサ(雪笹)は、ユリ科ユキザサ属の多年草で深山の陰地に自生する。
雪の結晶のような美しい花を咲かせ、秋に赤いガラス玉のような実をつける。
花が咲いたところを見てみたい。
右は、二輪が同時に開いた正真正銘の?ニリンソウ!
ヤマエンゴサク(山延胡索)は、ケマンソウ科キケマン属の多年草。
ジロボウエンゴサクの苞葉が全縁なのに対し切れ込みがあるので識別できる。
ハルトラノオ(春虎の尾)は、タデ科イブキトラノオ属の多年草で日本固有種。
イブキトラノオが陽当たりのよい草原などに生えるのに対し、こちらは山地の木陰など少し湿った場所に生えることが多い。
ミツバツツジは今が最盛期!
明るい尾根筋を進む。
11時39分、豊受山山頂から58分(休憩含む)で赤星山山頂に到着。
鋸山登山口から3時間15分(休憩含む)だが、花のない季節なら3時間もかからないだろう。
赤星山の三角点は、山頂のほぼ1番高い位置に埋設されている。
【基準点の概要】
●基準点コード:TR25033730601
●等級種別:二等三角点
●冠字選点番号:美4
●基準点名:赤星山
●標高:1453.2m
赤星山もカタクリの群生が有名。
陽当たりがよいので鋸山周辺で見たときより花弁が開いて立っている。
さて、お昼!お昼!
今日の一杯は、4月28日にリニューアル発売された、ビーフの味わい欧風仕立て 「カップヌードル 欧風チーズカレー」。
エネルギー:414kcal、食塩相当量:5.1g
12時46分、下山開始。
ワチガイソウ(輪違草)は、ナデシコ科ワチガイソウ属の多年草で白く5枚の花弁に雄しべの葯が柴色の花を咲かせる。
コチャルメルソウ(小哨吶草)は、ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草で広葉樹林の沢沿いや斜面などの湿った場所に生えている。
魚の骨のような細い花弁はひげ状に7~9裂し、花びらには見えない。
チャルメルとは、ラーメンのチャルメラと同じ中国の楽器「哨吶」(スオナー)に由来し、ポルトガル語で「チャラメラ(charamela)」という。
豊受山が近づいてきた。
左が山頂で左の三角点に向かって緩やかに下っている。
中央付近の裏側に豊受神社があり、右端が南峰。
豊受山の尾根に出たら豊受神社の上を通過して南峰へ行ってみた。
南峰からは、標高点 [・1154m] と 四等三角点 [?] から左に折れた先に小さく鋸山が見える。
南峰から直接縦走路に直接下るルートはないようだ。
萼片や葉の形や色からすると、ミヤコアオイ(都葵)かなあ?
ミヤコアオイ(都葵)は、ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草で本州(近畿~島根県)と四国の山地の林内に生える。
花のように見えるの花弁ではなく3枚の萼片で淡い紅紫色~暗紫色。
四等三角点の周辺にもカタクリの群生。
鋸山山頂で一休みして、瀬戸内海と四国中央市の市街地を望む。
15時09分、赤星山から2時間10分で登山口まで帰って来た。
赤星山・豊受山は、中尾集落からしか登ったことがなかったが、反対側から登って見ると、また新しい発見が色々あって面白い山行になった。
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途中、噂に聞いた鋸山のカタクリも気になってきて金砂湖手前でUターン、初めて訪れた翠波高原からアプローチ。
<賑やかな赤星山山頂>
■行先・位置
鋸山 (三等三角点[碁石] 1017.3m/山頂≒1023m)
愛媛県四国中央市、北緯33度56分04秒・東経133度30分18秒
豊受山 (三等三角点[鳥子山] 1247.4m/山頂≒1262m)
愛媛県四国中央市、北緯33度55分45秒・東経133度28分44秒
赤星山 (二等三角点 [赤星山] 1453.2m)
愛媛県四国中央市、北緯33度55分10秒・東経133度27分29秒
■コースタイム
林道待避所 8:16(8分)→ 鋸山登山口 8:24(21分)→ 見晴らしの良い岩 8:45/8:51(0分)→ 鋸山三角点 8:51/8:54(1分)→ 鋸山 8:55/8:57 →(カタクリ群生地)→(39分)→ 四等三角点 [?] 9:36/9:43(23分)→ 豊受神社祠 10:06/10:10(12分)→ 豊受神社 10:22/10:23(4分)→ 豊受山[1270m] 10:27(2分)→ 豊受山三角点 10:29/10:37(3分)→ 豊受山 10:40/10:41(14分)→ 野田登山口分岐 10:55/10:56(43分)→ 赤星山 11:39(カタクリ群生地・昼食)/12:46(43分)→ 野田登山口分岐 13:29(19分)→ 豊受山南峰 13:50/13:56(2分)→ 豊受神社13:56/13:58(9分)→ 豊受神社祠 14:07(22分)→ 四等三角点 [?] 14:29/14:31(24分)→ 鋸山 14:55/14:58(1分)→ 鋸山三角点 14:59(10分)→ 鋸山登山口 15:09(6分)→ 林道待避所 15:15
【行き 2時間50分 帰り 2時間16分 計 5時間06分】
■コース水平距離 14.5㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
行きは、林道の待避所から鋸山登山口、鋸山三角点、鋸山を経て豊受山と豊受山三角点をピストンし、縦走路を赤星山へ。
帰りは、豊受神社南東の展望の良い「豊受山南峰」をピストンして同じ銃走路を帰る14.5km、累積標高差約1400mの行程。
【水平距離14.502、沿面距離15.021m、累積標高差(+)1397m (-)1405m】
初めて見た「翠波高原」の菜の花畑は、朝早いので訪れている人はまばら。
写真を撮るなら午前中早めの斜光がいいね。
リサーチしてないのでよく分からないが、この車は登山者に違いない・・・。
「香川ナンバーやし~!」
そのまま林道を西に進むと、ナビ画面の現在地が鋸山を過ぎていく。
「やはり、ここだ。」 と引き返して後へ駐車。
ツボスミレとシハイスミレ。
道標も何もないけど、「ここかなー?」
この辺から入ると、「尾根に出そう・・・」 な気はするな。
「なんだ、ここまで入れるのか!」
余り広くないし、近いので舗装された林道から歩いても大したことはない。
駐車スペースを過ぎると、すぐに登山口があった。
取り付きは人工林の急登。
人工林を抜けると勾配が緩くなり雑木林に変わる。
山頂手前で右手の踏み跡をたどると、展望の良い岩の上に出た。
8時51分、登山口から27分(休憩含む)で鋸山三角点に到着。
【基準点の概要】
●基準点コード:TR35033742001
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:菜45
●基準点名:碁石
●標高:1017.3m
三角点の50~60mほど先の大きな岩の上が鋸山山頂だ。
山頂の標高は、三角点からの標高差から 1023m程度と思われる。
この山も山頂から外れた位置に三角点が存在するということになる。
進行方向に手前から [四等三角点1140m?] と [標高点・1154m] のピーク。
その奥が南北に長い豊受山の山頂部分で、中央付近が山頂、右端が三角点、(豊受神社の建つ暗部を挟んで)左端が南峰ということになる。
赤星山は、更にその奥に隠れている。
(けっこう距離ありそう・・・)
淡い色で目立たないが、銃走路周辺に無数のカタクリが咲く「カタクリ街道」
カタクリ(片栗)は、ユリ科カタクリ属に属する多年草。
かつては、この根茎から抽出したデンプンを片栗粉として用いていたが、今売られている片栗粉はジャガイモから作られている。
左は、細かく裂けた葉が特徴のエイザンスミレ(叡山菫)。
ミヤマキケマン(深山黄華鬘)は、ケマンソウ科キケマン属の越年草(2年草)。
茎は赤みを帯び、フウロケマンの変種とされる。
距はフウロケマンより短く、アルカロイド系の毒を持つ。
お助けロープの急登を登りきって分岐を左に折れると、鋸山から一番手前に見えたピークに出た。
刈り払われた小さな山頂からは、豊受山と赤星山がよく見える。
予報より天候は少し悪く、霞んでいる。
三角点らしき標柱には「四等三角点」と書かれてはいるが、国土地理院の地形図を見ても「三角点・電子基準点の標高成果」を閲覧しても見つからない。
(??????)
エンレイソウ(延齢草)は、ユリ科エンレイソウ属の多年草。
ユリ科の植物は3数生のものが多く、エンレイソウの葉も花弁も3枚。
ツクバネソウ(衝羽根草)は、ユリ科ツクバネソウ属の多年草。
花弁は4枚で黄緑色をしているので長い雄しべがないと目立たない。
輪生する4枚の葉の様子を羽根つきの羽根に見立ててこの名前がある。
ニリンソウ(二輪草)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
スプリングエフェメラルを代表する花のひとつで一輪だけ咲いても「ニリンソウ」
ヒトリシズカは名前の通り、ブラシのような花を1つずつ咲かせる。
ヤマルリソウ(山瑠璃草)は、ムラサキ科ルリソウ属の多年草で林縁や道端などの少し湿った場所に生えていることが多い。
直径1cmほどの淡い紫色~淡い紅色の小さな花が美しい。
ミツバツチグリ(三葉土栗)は、バラ科キジムシロ属の多年草。
花弁は5枚で葉は鋸歯のある3枚の小葉、葉柄の基部には托葉がつく。
概ね尾根通しの縦走路を西へ向かう。
少し平坦な場所に出て鳥居を潜ると祠があった。
刻まれた字をよく見てみると、どうやら「豊受神社」と書いているようだ。
左はまったく珍しくないタチツボスミレ(立坪菫)。
右のコミヤマカタバミ(小深山傍食)は、カタバミ科カタバミ属の多年草で、山地の林床に生え、日光が当たらないと開かない。
尾根北側の少し低い位置に鎮座する豊受神社。
(こんな山奥によく建てたものだな~!)
<豊受山山頂>
神社の後の尾根に出て赤星山への縦走路を左に分けると、山頂まで50m。
山頂の道標にある 1247.4m は、150mほど北に位置する三角点の標高だ。
山頂から痩せた尾根道を北へ少し下ってみる。
豊受山三角点付近には痩せ尾根を好むアケボノツツジが咲く。
わずかに盛り上がったコブの中央に三角点が埋設されている。
三嶺などのように山頂のど真ん中に三角点がある山ばかりではなく、石鎚山のように数100mも離れた位置に存在するケースもある。
【基準点の概要】
●基準点コード:TR35033731801
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:加32
●基準点名:鳥子山
●標高:1247.4m
<標高点・1154m付近からの豊受山>
等高線が1250mラインまでしかないのが気になるが、三角点との標高差からすると山頂は 1262m ほどありそうだ。
分岐に戻ったら主稜線を赤星山へ向かう。
豊受山山頂から15分程度で野田登山口分岐を通過する。
ユキザサ(雪笹)は、ユリ科ユキザサ属の多年草で深山の陰地に自生する。
雪の結晶のような美しい花を咲かせ、秋に赤いガラス玉のような実をつける。
花が咲いたところを見てみたい。
右は、二輪が同時に開いた正真正銘の?ニリンソウ!
ヤマエンゴサク(山延胡索)は、ケマンソウ科キケマン属の多年草。
ジロボウエンゴサクの苞葉が全縁なのに対し切れ込みがあるので識別できる。
ハルトラノオ(春虎の尾)は、タデ科イブキトラノオ属の多年草で日本固有種。
イブキトラノオが陽当たりのよい草原などに生えるのに対し、こちらは山地の木陰など少し湿った場所に生えることが多い。
ミツバツツジは今が最盛期!
明るい尾根筋を進む。
11時39分、豊受山山頂から58分(休憩含む)で赤星山山頂に到着。
鋸山登山口から3時間15分(休憩含む)だが、花のない季節なら3時間もかからないだろう。
赤星山の三角点は、山頂のほぼ1番高い位置に埋設されている。
【基準点の概要】
●基準点コード:TR25033730601
●等級種別:二等三角点
●冠字選点番号:美4
●基準点名:赤星山
●標高:1453.2m
赤星山もカタクリの群生が有名。
陽当たりがよいので鋸山周辺で見たときより花弁が開いて立っている。
さて、お昼!お昼!
今日の一杯は、4月28日にリニューアル発売された、ビーフの味わい欧風仕立て 「カップヌードル 欧風チーズカレー」。
エネルギー:414kcal、食塩相当量:5.1g
12時46分、下山開始。
ワチガイソウ(輪違草)は、ナデシコ科ワチガイソウ属の多年草で白く5枚の花弁に雄しべの葯が柴色の花を咲かせる。
コチャルメルソウ(小哨吶草)は、ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草で広葉樹林の沢沿いや斜面などの湿った場所に生えている。
魚の骨のような細い花弁はひげ状に7~9裂し、花びらには見えない。
チャルメルとは、ラーメンのチャルメラと同じ中国の楽器「哨吶」(スオナー)に由来し、ポルトガル語で「チャラメラ(charamela)」という。
豊受山が近づいてきた。
左が山頂で左の三角点に向かって緩やかに下っている。
中央付近の裏側に豊受神社があり、右端が南峰。
豊受山の尾根に出たら豊受神社の上を通過して南峰へ行ってみた。
南峰からは、標高点 [・1154m] と 四等三角点 [?] から左に折れた先に小さく鋸山が見える。
南峰から直接縦走路に直接下るルートはないようだ。
萼片や葉の形や色からすると、ミヤコアオイ(都葵)かなあ?
ミヤコアオイ(都葵)は、ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草で本州(近畿~島根県)と四国の山地の林内に生える。
花のように見えるの花弁ではなく3枚の萼片で淡い紅紫色~暗紫色。
四等三角点の周辺にもカタクリの群生。
鋸山山頂で一休みして、瀬戸内海と四国中央市の市街地を望む。
15時09分、赤星山から2時間10分で登山口まで帰って来た。
赤星山・豊受山は、中尾集落からしか登ったことがなかったが、反対側から登って見ると、また新しい発見が色々あって面白い山行になった。
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三嶺 2014.4.26
2014-05-13 22:54:23 (9 years ago)
すっかり暖かくなって春の山野草が咲く三嶺。
帰りは、久しぶりに韮生越からケヤキザコ経由でさおりが原に下ってみた。
<西熊山から三嶺>
■行先・位置
西熊山 (三等三角点[西熊山] 1816.0m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分06秒・東経133度57分50秒
三嶺 (二等三角点[三嶺] 1893.6m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
■コースタイム
光石登山口 7:41(22分)→ 堂床分岐 8:03(21分)→ 八丁ヒュッテ 8:24/8:26(22分)→ 渡渉点 8:48(26分)→ カツラの大木 9:14/9:20(31分)→ お亀岩避難小屋 9:51/10:08(22分)→ 西熊山 10:30/10:32(12分)→ 大タオ 10:44(38分)→ 三嶺 11:22/11:25(9分)→ 三嶺の池 11:34/11:39(1分)→ 三嶺ヒュッテ 11:40/12:17(9分)→ 三嶺 12:26/12:28(29分)→ カヤハゲ 12:57/13:02(6分)→ 韮生越 13:08(47分)→ 分岐 13:55/13:59(24分)→ ケヤキザコ 14:23(26分)→ さおりが原 14:49/14:54(25分)→ 堂床分岐 15:19(16分)→ 光石登山口 15:35
【三嶺まで 行き 3時間14分 帰り 2時間53分 計 6時間07分】
■コース水平距離 18.2㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
行きは、光石を起点にカンカケ谷コースで稜線に出て三嶺へ。
帰りは、韮生越コースを下る途中で西熊林道終点手前の分岐からケヤキザコをトラバース、さおりが原から堂床へ下り光石へ戻る、ちょっとマニアックな時計回りの周回コース。
【水平距離18.199㎞、沿面距離18.829km、累積標高差(+)1771m (-)1734m】
夏場にもっともよく利用するカンカケ谷コースで西熊山の稜線を三嶺へ。
標準的なコースタイムは4時間45分(「MAPPLE 山と高原地図」休憩含まない)。
ユキモチソウ(雪餅草)は、サトイモ科テンナンショウ属の多年草で本州と四国に分布、白い餅のような仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴でテンナンショウの仲間ではもっとも人気が高い。
四国ではよく見かけるが、環境省絶滅危惧II類(VU)に指定されている。
キランソウ(金瘡小草)は、シソ科キランソウ属の多年草で道端などで良く見かける。別名をジゴクノカマノフタという。
ツルカノコソウ(蔓鹿子草)は、オミナエシ科カノコソウ属の多年草。
三嶺周辺で見かけることは少ない。
どこにでも咲いているタチツボスミレほでではないが、時々見かけるエイザンスミレ(叡山菫)。
種類が多く見分けるのが大変なスミレの仲間。
どこにでも咲いていてよく見かけるのはタチツボスミレ(立坪菫)。
あまり見かけることがないナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)は、太平洋側に分布するという。
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)は、ケシ科キケマン属の多年草。
三嶺では堂床周辺など沢沿いの半日陰で見かける。
ヤマエンゴサクとの違いは苞葉の形でヤマエンゴサクの苞葉が櫛の歯状に切れ込むのに対してジロボウは切れ込まない。
セントウソウ(仙洞草)の小さな花も、たくさん咲くと少し目立つ。
ミツバテンナンショウ(三つ葉天南星)は、茎葉2つにそれぞれ3枚の小葉。
八丁ヒュッテの周りに桜が咲いていた。
シロバナネコノメ(白花猫の目)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草でネコノメソウの仲間ではもっとも目立ち、少し毛深い。
カンカケ谷沿いで見かけることが多い。
サイコクサバノオ(西国鯖の尾)はキンポウゲ科シロカネソウ属の多年草。
シロバナネコノメとほぼ同じ環境で時々見かけるが、数は多くない。
カンカケ谷を上流へ遡る(フスベヨリ谷合流点から約600m地点)。
カンカケ谷に咲いていたのは、ジロボウエンゴサクではなくヤマエンゴサク。
9時51分、光石から2時間10分(休憩含む)でおかめ岩避難小屋到着。
小屋の前で一休みしたら西熊山の稜線を三嶺へ向かう。
11時22分、おかめ岩避難小屋から1時間14分(休憩含む)で三嶺山頂。
すっかり氷が融けた三嶺の池と三嶺ヒュッテ。
山頂から池までは10分足らず。
氷が解けて日が浅いため、水が澄んで底が見える。
カメラが顔認識する三嶺ヒュッテと池、山頂。
今日は予報より雲が多い。
今日の一杯は、日清「至福の一杯 雲呑麺」
「もっちり雲呑にオイスターソースの旨みが効いた雲呑麺です。」
ということで、まあまあやね。
エネルギー:274kcal、食塩相当量:3.8g
12時57分、三嶺から30分でカヤハゲへ。
先行の登山者はどこへ行くのかな。
白髪山方面へ向かう先行者を見送り、最近、歩いてなかった韮生越コースへ。
シカの食害が最もひどいエリアを下る。
シカも食べないシコクブシ(トリカブトの仲間)が繁茂している。
シコクブシの間から顔を出すユリワサビ。
萼裂片が開く前のシロバナネコノメ。
脳みそのようでグロテスクな、シャグマアミガサタケは春のキノコ。
食べられないこともないようだが、毒抜きに時間がかかるらしい。
無理して食べる必要はないだろう。
獣道より不明瞭な踏み跡を下り・・・。
荒れた谷を渡る。
マニアックなケヤキザココースを通ってさおりが原へ下ってみよう。
谷の上の急な斜面を北に向かい、崩れた長笹谷の本流を渡渉。
支流に入ると西に90度折れて、踏み跡程度の道を進む。
あまり見ることのない白花のフデリンドウ。
「小さいねー!」
ケヤキザコの広い斜面を東から西へトラバース。
「南に下った方が早いとは思うけどー。」
やがて、三嶺(カヤハゲ経由またはフスベヨリ谷経由)とさおりが原・堂床の分岐に出るので、さおりが原へ下る。
さおりが原に繁茂しているのも、シカが食べないバイケイソウ。
かわいらしい色白のエイザンスミレが一輪。
さおりが原の小川を渡って堂床へ向かう。
コンロンソウ(アブラナ科 タネツケバナ属)の仲間も種類が多い。
葉の形状などからタカチホガラシ(高千穂芥子)のようだ。
右は少し湿り気のある場所でよく見かけるミヤマハコベ(深山繁縷)。
15時35分、三嶺から3時間07分(休憩含む)で光石登山口に下山。
今日の歩行距離は約18kmでまずまず満足。
ビールが旨い!
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帰りは、久しぶりに韮生越からケヤキザコ経由でさおりが原に下ってみた。
<西熊山から三嶺>
■行先・位置
西熊山 (三等三角点[西熊山] 1816.0m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分06秒・東経133度57分50秒
三嶺 (二等三角点[三嶺] 1893.6m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
■コースタイム
光石登山口 7:41(22分)→ 堂床分岐 8:03(21分)→ 八丁ヒュッテ 8:24/8:26(22分)→ 渡渉点 8:48(26分)→ カツラの大木 9:14/9:20(31分)→ お亀岩避難小屋 9:51/10:08(22分)→ 西熊山 10:30/10:32(12分)→ 大タオ 10:44(38分)→ 三嶺 11:22/11:25(9分)→ 三嶺の池 11:34/11:39(1分)→ 三嶺ヒュッテ 11:40/12:17(9分)→ 三嶺 12:26/12:28(29分)→ カヤハゲ 12:57/13:02(6分)→ 韮生越 13:08(47分)→ 分岐 13:55/13:59(24分)→ ケヤキザコ 14:23(26分)→ さおりが原 14:49/14:54(25分)→ 堂床分岐 15:19(16分)→ 光石登山口 15:35
【三嶺まで 行き 3時間14分 帰り 2時間53分 計 6時間07分】
■コース水平距離 18.2㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
行きは、光石を起点にカンカケ谷コースで稜線に出て三嶺へ。
帰りは、韮生越コースを下る途中で西熊林道終点手前の分岐からケヤキザコをトラバース、さおりが原から堂床へ下り光石へ戻る、ちょっとマニアックな時計回りの周回コース。
【水平距離18.199㎞、沿面距離18.829km、累積標高差(+)1771m (-)1734m】
夏場にもっともよく利用するカンカケ谷コースで西熊山の稜線を三嶺へ。
標準的なコースタイムは4時間45分(「MAPPLE 山と高原地図」休憩含まない)。
ユキモチソウ(雪餅草)は、サトイモ科テンナンショウ属の多年草で本州と四国に分布、白い餅のような仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴でテンナンショウの仲間ではもっとも人気が高い。
四国ではよく見かけるが、環境省絶滅危惧II類(VU)に指定されている。
キランソウ(金瘡小草)は、シソ科キランソウ属の多年草で道端などで良く見かける。別名をジゴクノカマノフタという。
ツルカノコソウ(蔓鹿子草)は、オミナエシ科カノコソウ属の多年草。
三嶺周辺で見かけることは少ない。
どこにでも咲いているタチツボスミレほでではないが、時々見かけるエイザンスミレ(叡山菫)。
種類が多く見分けるのが大変なスミレの仲間。
どこにでも咲いていてよく見かけるのはタチツボスミレ(立坪菫)。
あまり見かけることがないナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)は、太平洋側に分布するという。
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)は、ケシ科キケマン属の多年草。
三嶺では堂床周辺など沢沿いの半日陰で見かける。
ヤマエンゴサクとの違いは苞葉の形でヤマエンゴサクの苞葉が櫛の歯状に切れ込むのに対してジロボウは切れ込まない。
セントウソウ(仙洞草)の小さな花も、たくさん咲くと少し目立つ。
ミツバテンナンショウ(三つ葉天南星)は、茎葉2つにそれぞれ3枚の小葉。
八丁ヒュッテの周りに桜が咲いていた。
シロバナネコノメ(白花猫の目)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草でネコノメソウの仲間ではもっとも目立ち、少し毛深い。
カンカケ谷沿いで見かけることが多い。
サイコクサバノオ(西国鯖の尾)はキンポウゲ科シロカネソウ属の多年草。
シロバナネコノメとほぼ同じ環境で時々見かけるが、数は多くない。
カンカケ谷を上流へ遡る(フスベヨリ谷合流点から約600m地点)。
カンカケ谷に咲いていたのは、ジロボウエンゴサクではなくヤマエンゴサク。
9時51分、光石から2時間10分(休憩含む)でおかめ岩避難小屋到着。
小屋の前で一休みしたら西熊山の稜線を三嶺へ向かう。
11時22分、おかめ岩避難小屋から1時間14分(休憩含む)で三嶺山頂。
すっかり氷が融けた三嶺の池と三嶺ヒュッテ。
山頂から池までは10分足らず。
氷が解けて日が浅いため、水が澄んで底が見える。
カメラが顔認識する三嶺ヒュッテと池、山頂。
今日は予報より雲が多い。
今日の一杯は、日清「至福の一杯 雲呑麺」
「もっちり雲呑にオイスターソースの旨みが効いた雲呑麺です。」
ということで、まあまあやね。
エネルギー:274kcal、食塩相当量:3.8g
12時57分、三嶺から30分でカヤハゲへ。
先行の登山者はどこへ行くのかな。
白髪山方面へ向かう先行者を見送り、最近、歩いてなかった韮生越コースへ。
シカの食害が最もひどいエリアを下る。
シカも食べないシコクブシ(トリカブトの仲間)が繁茂している。
シコクブシの間から顔を出すユリワサビ。
萼裂片が開く前のシロバナネコノメ。
脳みそのようでグロテスクな、シャグマアミガサタケは春のキノコ。
食べられないこともないようだが、毒抜きに時間がかかるらしい。
無理して食べる必要はないだろう。
獣道より不明瞭な踏み跡を下り・・・。
荒れた谷を渡る。
マニアックなケヤキザココースを通ってさおりが原へ下ってみよう。
谷の上の急な斜面を北に向かい、崩れた長笹谷の本流を渡渉。
支流に入ると西に90度折れて、踏み跡程度の道を進む。
あまり見ることのない白花のフデリンドウ。
「小さいねー!」
ケヤキザコの広い斜面を東から西へトラバース。
「南に下った方が早いとは思うけどー。」
やがて、三嶺(カヤハゲ経由またはフスベヨリ谷経由)とさおりが原・堂床の分岐に出るので、さおりが原へ下る。
さおりが原に繁茂しているのも、シカが食べないバイケイソウ。
かわいらしい色白のエイザンスミレが一輪。
さおりが原の小川を渡って堂床へ向かう。
コンロンソウ(アブラナ科 タネツケバナ属)の仲間も種類が多い。
葉の形状などからタカチホガラシ(高千穂芥子)のようだ。
右は少し湿り気のある場所でよく見かけるミヤマハコベ(深山繁縷)。
15時35分、三嶺から3時間07分(休憩含む)で光石登山口に下山。
今日の歩行距離は約18kmでまずまず満足。
ビールが旨い!
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三嶺 2014.4.19
2014-04-25 06:21:00 (10 years ago)
久しぶりに期待どおりの天候になった週末。
「さて、どこに行こうかな?」
行き先に迷ったときは三嶺!
<西熊山から三嶺>
■行先・位置
西熊山 (三等三角点[西熊山] 1815.9m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分06秒・東経133度57分50秒
三嶺 (二等三角点[三嶺] 1894m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
■コースタイム
光石登山口 7:46(33分)→ 八丁ヒュッテ 8:19/8:21(19分)→ 渡渉点 8:40/8:45(57分)→ お亀岩避難小屋 9:42/9:44(25分)→ 西熊山 10:09/10:17(10分)→ 大タオ 10:27(35分)→ 三嶺 11:02/11:39(36分)→ さおりが原分岐 12:15(32分)→ さおりが原12:47/12:50(12分)→ 迂回路入口 13:02(5分)→ 迂回路出口 13:07(17分)→ 西熊林道ゲート 13:24(6分)→ 光石登山口 13:30
【行き 2時間59分 帰り 1時間48分 計 4時間47分】
■コース水平距離 15.5㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
行きは、光石を起点にカンカケ谷コースで稜線に出て三嶺へ。
帰りは、フスベヨリ谷をさおりが原分岐まで下り、さおりが原、西熊林道を経て光石へ戻る、時計回りの周回コース。
【水平距離15.528、沿面距離16.046m、累積標高差(+)1483m (-)1471m】
冬は反時計回りが多かったので、久しぶりに時計回りで行ってみよう!
「MAPPLE 山と高原地図」のコースタイムは4時間45分(休憩含まない)。
麓でもよく見かけるタチツボスミレ(立坪菫)と山野で時々見かけるエイザンスミレ(叡山菫)。
沢沿いで小さな白い花を咲かせるユリワサビ(百合山葵)は、アブラナ科ワサビ属の多年草でワサビと比べると葉がも小さい。食べても美味しい!
早春に小さな白い花をたくさん咲かせるのはセントウソウ(仙洞草)。
歩き始めて15分ほどでフスベヨリ谷の吊り橋を渡る。
春、真っ先に咲くミツマタ(三椏)の皮は和紙の原料として用いられる。
江戸時代に中国から渡ってきた。
テンナンショウの仲間も姿を現し始めた。
シロバナネコノメ(白花猫の目)とイワベンケイ(岩牡丹)は、ともにユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で湿り気の多い場所を好む。
でも、ササがなくなったは、そうも言ってられないので日向にも咲いている。
八丁が近づくと樹間から西熊山が見えてくる。
ここからだと、まだまだ遠くに見える。
八丁ヒュッテの近くで見かけた、ヤマネコノメソウ(山猫の目草)もシロバナネコノメなどと同じネコノメソウの仲間。
八丁でフスベヨリ谷コースを右に見送り日差しが明るいカンカケ谷へ入る。
木々の葉が茂り日差しを遮る前の、早春に咲くスプリング・エフェメラル2種。
ヤマエンゴサク(山延胡索 )は、ケシ科キケマン属の多年草で4~5月に青紫色~紅紫色の花を咲かせる。
サイコクサバノオ(西国鯖の尾)は、キンポウゲ科シロカネソウ属の多年草。
開き始めた白い萼片の裏側に濃い紫色の模様が目を引く。
麓ではとっくに咲いているヤマシャクヤク(山芍薬)も、この付近の開花はゴールデンウイークに入ってから。
淡い紅紫色のヤマエンゴサクも見つけた。
シコクブシ(四国附子・トリカブトの仲間)とバイケイソウ(梅蕙草)は、シカの嫌いな植物。というか、食べると危険ということは知っている。
ニリンソウやオオバギボウシと間違えて食べないように注意!
いくつもの沢が集まるカンカケ谷源頭部。
いつもと少し違うラインを歩いてみる。
登山道から20~30mはずれた場所に根を張るカツラの巨木。
おかめ岩避難小屋で一休みしたら、稜線に出て西熊山へ。
西熊山から三嶺へ向かう。
昨日の雨で水蒸気が多いのか、少し霞んでいる。
大タオから小さなコブを2つほど登り返すと三嶺が近づいてくる。
もうひと踏ん張り。
フスベヨリ谷コースの分岐に下って少し登り返すと山頂。
左奥に剣山と次郎笈が霞んで見える。
11時02分、光石登山口から3時間16分(休憩含む)で三嶺山頂に到着。
今日の一杯は、日清「カップヌードル トムヤムクンヌードル」。
「カップヌードルが本気で作ったエスニック」 ということで、レモングラス、ライムリーフの香が利いたトムヤムペーストがいい!
久しぶりに 「いける!」 カップ麺でやみつきになりそう。
人気がありすぎて一時販売中止になってしまった!
お昼が近づいて登山者が少しずつ増えてきた。
ランチが済んだら、そろそろ下ってみようか。
さっき通ってきた縦走路から離れ、左のフスベヨリ谷コースに入る。
崩壊地を下る。
山頂から約40分、第三渡渉点(八丁から3つ目の渡渉点)を左岸へ渡る。
渡渉点のすぐ先に「さおりが原分岐」があるので左へ。
カヤハゲの西尾根まで、小さな沢や支尾根の緩やかな登りが続く。
カヤハゲの西尾根を南に越えると、カヤハゲとさおりが原の分岐に出る。
分岐から10分ほど下ると、バイケイソウが繁茂する「さおりが原」に着く。
バードウォッチングの方が「(笹が衰退し)小鳥が減った」と嘆いていた。
さおりが原から南に下って長笹谷の橋を渡る。
大雨が降るとよく流されるので、もし、流されていたら靴を抜いて渡渉しよう。
4月中旬を過ぎると、ツツジが一斉に開花する。
いい季節になった。
長笹谷を渡って西熊林道に出ると右が光石方面となる(左は韮生越方面)が、すぐ先の素掘りトンネルは、崩落の危険があるということで通行禁止となっている。
一旦左に折れて、めったに通らない迂回路の様子を見て見よう。
疲れていると、この登りは少々きついかも (^^;)
5分ほどで光石側に下ることができたが、トンネルを通ると1分もかからない。
沢沿いで見かけたハシリドコロ(走野老)は、ナス科ハシリドコロ属の多年草。
この植物もアルカロイド類を持つ毒草なのでシカも食べない。
トンネルから20分ほど歩くと西熊林道のゲートに着く。
ゲートのすぐ先から人工林の中を少し下ると登山口が見えてくる。
13時30分、三嶺から1時間51分(休憩含む)で光石登山口に下山。
迂回路が少し余分だったか・・・。
今から帰っても、まだビールには早いかな。
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「さて、どこに行こうかな?」
行き先に迷ったときは三嶺!
<西熊山から三嶺>
■行先・位置
西熊山 (三等三角点[西熊山] 1815.9m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分06秒・東経133度57分50秒
三嶺 (二等三角点[三嶺] 1894m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
■コースタイム
光石登山口 7:46(33分)→ 八丁ヒュッテ 8:19/8:21(19分)→ 渡渉点 8:40/8:45(57分)→ お亀岩避難小屋 9:42/9:44(25分)→ 西熊山 10:09/10:17(10分)→ 大タオ 10:27(35分)→ 三嶺 11:02/11:39(36分)→ さおりが原分岐 12:15(32分)→ さおりが原12:47/12:50(12分)→ 迂回路入口 13:02(5分)→ 迂回路出口 13:07(17分)→ 西熊林道ゲート 13:24(6分)→ 光石登山口 13:30
【行き 2時間59分 帰り 1時間48分 計 4時間47分】
■コース水平距離 15.5㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
行きは、光石を起点にカンカケ谷コースで稜線に出て三嶺へ。
帰りは、フスベヨリ谷をさおりが原分岐まで下り、さおりが原、西熊林道を経て光石へ戻る、時計回りの周回コース。
【水平距離15.528、沿面距離16.046m、累積標高差(+)1483m (-)1471m】
冬は反時計回りが多かったので、久しぶりに時計回りで行ってみよう!
「MAPPLE 山と高原地図」のコースタイムは4時間45分(休憩含まない)。
麓でもよく見かけるタチツボスミレ(立坪菫)と山野で時々見かけるエイザンスミレ(叡山菫)。
沢沿いで小さな白い花を咲かせるユリワサビ(百合山葵)は、アブラナ科ワサビ属の多年草でワサビと比べると葉がも小さい。食べても美味しい!
早春に小さな白い花をたくさん咲かせるのはセントウソウ(仙洞草)。
歩き始めて15分ほどでフスベヨリ谷の吊り橋を渡る。
春、真っ先に咲くミツマタ(三椏)の皮は和紙の原料として用いられる。
江戸時代に中国から渡ってきた。
テンナンショウの仲間も姿を現し始めた。
シロバナネコノメ(白花猫の目)とイワベンケイ(岩牡丹)は、ともにユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で湿り気の多い場所を好む。
でも、ササがなくなったは、そうも言ってられないので日向にも咲いている。
八丁が近づくと樹間から西熊山が見えてくる。
ここからだと、まだまだ遠くに見える。
八丁ヒュッテの近くで見かけた、ヤマネコノメソウ(山猫の目草)もシロバナネコノメなどと同じネコノメソウの仲間。
八丁でフスベヨリ谷コースを右に見送り日差しが明るいカンカケ谷へ入る。
木々の葉が茂り日差しを遮る前の、早春に咲くスプリング・エフェメラル2種。
ヤマエンゴサク(山延胡索 )は、ケシ科キケマン属の多年草で4~5月に青紫色~紅紫色の花を咲かせる。
サイコクサバノオ(西国鯖の尾)は、キンポウゲ科シロカネソウ属の多年草。
開き始めた白い萼片の裏側に濃い紫色の模様が目を引く。
麓ではとっくに咲いているヤマシャクヤク(山芍薬)も、この付近の開花はゴールデンウイークに入ってから。
淡い紅紫色のヤマエンゴサクも見つけた。
シコクブシ(四国附子・トリカブトの仲間)とバイケイソウ(梅蕙草)は、シカの嫌いな植物。というか、食べると危険ということは知っている。
ニリンソウやオオバギボウシと間違えて食べないように注意!
いくつもの沢が集まるカンカケ谷源頭部。
いつもと少し違うラインを歩いてみる。
登山道から20~30mはずれた場所に根を張るカツラの巨木。
おかめ岩避難小屋で一休みしたら、稜線に出て西熊山へ。
西熊山から三嶺へ向かう。
昨日の雨で水蒸気が多いのか、少し霞んでいる。
大タオから小さなコブを2つほど登り返すと三嶺が近づいてくる。
もうひと踏ん張り。
フスベヨリ谷コースの分岐に下って少し登り返すと山頂。
左奥に剣山と次郎笈が霞んで見える。
11時02分、光石登山口から3時間16分(休憩含む)で三嶺山頂に到着。
今日の一杯は、日清「カップヌードル トムヤムクンヌードル」。
「カップヌードルが本気で作ったエスニック」 ということで、レモングラス、ライムリーフの香が利いたトムヤムペーストがいい!
久しぶりに 「いける!」 カップ麺でやみつきになりそう。
人気がありすぎて一時販売中止になってしまった!
お昼が近づいて登山者が少しずつ増えてきた。
ランチが済んだら、そろそろ下ってみようか。
さっき通ってきた縦走路から離れ、左のフスベヨリ谷コースに入る。
崩壊地を下る。
山頂から約40分、第三渡渉点(八丁から3つ目の渡渉点)を左岸へ渡る。
渡渉点のすぐ先に「さおりが原分岐」があるので左へ。
カヤハゲの西尾根まで、小さな沢や支尾根の緩やかな登りが続く。
カヤハゲの西尾根を南に越えると、カヤハゲとさおりが原の分岐に出る。
分岐から10分ほど下ると、バイケイソウが繁茂する「さおりが原」に着く。
バードウォッチングの方が「(笹が衰退し)小鳥が減った」と嘆いていた。
さおりが原から南に下って長笹谷の橋を渡る。
大雨が降るとよく流されるので、もし、流されていたら靴を抜いて渡渉しよう。
4月中旬を過ぎると、ツツジが一斉に開花する。
いい季節になった。
長笹谷を渡って西熊林道に出ると右が光石方面となる(左は韮生越方面)が、すぐ先の素掘りトンネルは、崩落の危険があるということで通行禁止となっている。
一旦左に折れて、めったに通らない迂回路の様子を見て見よう。
疲れていると、この登りは少々きついかも (^^;)
5分ほどで光石側に下ることができたが、トンネルを通ると1分もかからない。
沢沿いで見かけたハシリドコロ(走野老)は、ナス科ハシリドコロ属の多年草。
この植物もアルカロイド類を持つ毒草なのでシカも食べない。
トンネルから20分ほど歩くと西熊林道のゲートに着く。
ゲートのすぐ先から人工林の中を少し下ると登山口が見えてくる。
13時30分、三嶺から1時間51分(休憩含む)で光石登山口に下山。
迂回路が少し余分だったか・・・。
今から帰っても、まだビールには早いかな。
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工石山 2014.4.12
2014-04-17 06:31:31 (10 years ago)
3週間連続「曇りのち雨」の週末、稲叢山のマンサクを見に行こうと思って出かけてみたものの、今にも落ちてきそうな雲行きで行き先を変更。
近くて手軽な県民の森「工石山」で春の山野草を楽しんだ。
<シコクバイカオウレン>
■行先・位置
工石山 (一等三角点 [工石山] 1176.4m)
高知県高知市、北緯33度40分09秒・東経133度30分24秒
■コースタイム
工石山青少年の家 7:56(9分)→ 登山口 8:05(15分)→ 杖塚 8:20/8:22(24分)→ 桧屏風岩 8:46/8:48(5分)→ サイの河原 8:53/8:56(21分)→ 工石山 9:17/9:21(3分)→ 北の頂 9:24/9:55(12分)→ 桧の風倒根 10:07(11分)→ 杖塚 10:18/10:24(8分)→ 登山口 10:32(7分)→ 工石山青少年の家 10:39
【行き 1時間14分 帰り 42分 計 1時間56分/2時間43分(昼食・休憩含む)】
■コース水平距離 6.6㎞
■天気 曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)
標高は、工石山青少年の家付近が約830mで山頂が1176.4m。
標高差約350mで累積標高差も470mほどと手軽、コース水平距離6.6km。
【水平距離6.58㎞、沿面距離6.70km、累積標高差(+)477m (-)468m】
県道44号高知北環状線の愛宕山交差点から県道16号高知本山線へ入り、「工石山青少年の家」へ。
駐車場に車を置いたら赤良木隋道手前から、ふるさと林道工石線を歩く。
サクラやツクシが春の訪れを感じさせてくれる。
赤良木隧道から約300mの案内板を右に折れ未舗装の林道へ。
工石山登山道と三辻山登山道を示す道標の分岐から登り始める。
登山道のミツバツツジも咲き始めていた。
★シロバナネコノメ(白花猫の目)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草。
分布は、本州(近畿・中国)・四国・九州で山地の谷沿いなどの湿った場所に生える。
★ハルトラノオ(春虎の尾)は、タデ科イブキトラノオ属の多年草で本州(福島県以西)・四国・九州に分布している(日本固有種)。
この2つは、花弁のように見える白い萼と赤紫色の葯が似ている。
★ユリワサビ(百合山葵)は、アブラナ科ワサビ属の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布し、沢沿いなど湿った場所に生えている(日本固有種)。
★エイザンスミレ(叡山菫)は、スミレ科スミレ属の多年草で本州・四国・九州に分布、細かく切れ込んだ複葉が特徴。
ゲート手前の登山口から約700m(標高差120m)登って左に折れた所が「杖塚」で、北回り、南回りの分岐になっている。
トサミズキの花が見ごろを迎えている。
★トサミズキ(土佐水木)は、マンサク科トサミズキ属の落葉低木で高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地帯などに自生するのでこの名前がある。
環境省レッドデータの準絶滅危惧(NT)に指定されている。
杖塚の指導標には「南回り頂上へ2.8km、北回り頂上へ1.9km」とある。
個人的には南回りで登ることが多い。
アセビとクロモジも開花。
★アセビ(馬酔木)は、ツツジ科アセビ属の常緑低木で本州(東北以南)・四国・九州の産地に分布する有毒植物。
★クロモジ(黒文字)は、クスノキ科の落葉低木で本州・四国・九州の低山に分布、高級楊枝の材料として知られ、楊枝自体も黒文字と呼ばれる。
★コブシ(辛夷)は、モクレン科モクレン属の落葉高木で早春の山野でいち早く咲き、白い花が遠くから目立つ。別名「田打ち桜」。
♪ こぶし咲く~ あの丘 北国の~ ああ 北国の春 ♪
★シハイスミレ(紫背菫)は、スミレ科スミレ属の多年草で本州(長野県以西)・四国・九州に分布し、山間部の雑木林や森林の林縁などに生える。
光沢のある葉の裏が赤紫色なのでこの名前がある。
★ミツバツチグリ(三葉土栗)は、バラ科キジムシロ属の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布、日当たりのよい山地や草原で普通に見かかる。
三嶺など亜高山で見られるイワキンバイや高山のミヤマキンバイの仲間。
展望抜群の桧屏風岩からも、今日は空と海の境が分からない。
残念ながら、今日は冴えない天気なのでこんな風には見えない。
桧屏風岩の分岐を山頂方面へ向かう。
右の赤良木園地には高知工業高校建築学科の生徒たちが作製したヒノキの展望台があって、そこからも山頂へ行くことができる。
桧屏風岩から5分で、サンショウウオが棲むという「賽ノ河原」に着いた。
★シコクバイカオウレン(四国梅花黄蓮)は、キンポウゲ科オウレン属の多年草で四国に分布し、本州(福島県以南)のバイカオウレンの変種とされる。
【花弁】浅い杯状(本州)→ コップ状(四国)
【花柱】直立(本州)→ 反曲(四国)
確かに花弁がコップ状で花柱は反っているいるけど・・・?
※ 花弁のように見える白い部分は萼片で花弁は小さな黄色の部分。
おすすめポイントの「風の谷」を通過すると「天空の窓」に差し掛かる。
(ナウシカ・・・?ラピュタ・・・?)
いずれにせよ、木の根の下が空いているだけで「天空の窓」というほど大げさなものではない (^^;)
シャクナゲ(石楠花)の開花は5月に入ってから。
9時17分、1時間21分(休憩含む)で一等三角点の山頂に到着!
【基準点の概要】
●基準点コード:TR15033440001
●等級種別:一等三角点
●冠字選点番号:館24
●基準点名:工石山
●標高:1176.4m
山頂から山名盤のある北の頂まで約3分。
今日の一杯は、日清「至福の一杯 担々麺」。
「胡麻と唐辛子が効いたおいしい担々麺」ということで悪くないね。
エネルギー:328kcal、食塩相当量:5.1g
桧の風倒根は杖塚と赤良木園地への分岐になっている。
今日は杖塚へ。
この「根曲り杉」は、昭和38年の台風9号でなぎ倒された杉が、倒れた後で再び上に向かって成長したものだという。
10時18分、北回り、南回りの周回起点「杖塚」まで帰ってきた。
もうすぐ登山口へ下山というところでトレラングループがやってきた。
「楽しそうやねー!」
ちょっとついて行きたい気分。
10時39分、スタートから2時間43分(昼食・休憩含む)で雨が降らないうちに工石山青少年の家に帰ってきた。
さっきのトレラングループはどうやら神戸から来たようだ。
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近くて手軽な県民の森「工石山」で春の山野草を楽しんだ。
<シコクバイカオウレン>
■行先・位置
工石山 (一等三角点 [工石山] 1176.4m)
高知県高知市、北緯33度40分09秒・東経133度30分24秒
■コースタイム
工石山青少年の家 7:56(9分)→ 登山口 8:05(15分)→ 杖塚 8:20/8:22(24分)→ 桧屏風岩 8:46/8:48(5分)→ サイの河原 8:53/8:56(21分)→ 工石山 9:17/9:21(3分)→ 北の頂 9:24/9:55(12分)→ 桧の風倒根 10:07(11分)→ 杖塚 10:18/10:24(8分)→ 登山口 10:32(7分)→ 工石山青少年の家 10:39
【行き 1時間14分 帰り 42分 計 1時間56分/2時間43分(昼食・休憩含む)】
■コース水平距離 6.6㎞
■天気 曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)
標高は、工石山青少年の家付近が約830mで山頂が1176.4m。
標高差約350mで累積標高差も470mほどと手軽、コース水平距離6.6km。
【水平距離6.58㎞、沿面距離6.70km、累積標高差(+)477m (-)468m】
県道44号高知北環状線の愛宕山交差点から県道16号高知本山線へ入り、「工石山青少年の家」へ。
駐車場に車を置いたら赤良木隋道手前から、ふるさと林道工石線を歩く。
サクラやツクシが春の訪れを感じさせてくれる。
赤良木隧道から約300mの案内板を右に折れ未舗装の林道へ。
工石山登山道と三辻山登山道を示す道標の分岐から登り始める。
登山道のミツバツツジも咲き始めていた。
★シロバナネコノメ(白花猫の目)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草。
分布は、本州(近畿・中国)・四国・九州で山地の谷沿いなどの湿った場所に生える。
★ハルトラノオ(春虎の尾)は、タデ科イブキトラノオ属の多年草で本州(福島県以西)・四国・九州に分布している(日本固有種)。
この2つは、花弁のように見える白い萼と赤紫色の葯が似ている。
★ユリワサビ(百合山葵)は、アブラナ科ワサビ属の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布し、沢沿いなど湿った場所に生えている(日本固有種)。
★エイザンスミレ(叡山菫)は、スミレ科スミレ属の多年草で本州・四国・九州に分布、細かく切れ込んだ複葉が特徴。
ゲート手前の登山口から約700m(標高差120m)登って左に折れた所が「杖塚」で、北回り、南回りの分岐になっている。
トサミズキの花が見ごろを迎えている。
★トサミズキ(土佐水木)は、マンサク科トサミズキ属の落葉低木で高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地帯などに自生するのでこの名前がある。
環境省レッドデータの準絶滅危惧(NT)に指定されている。
杖塚の指導標には「南回り頂上へ2.8km、北回り頂上へ1.9km」とある。
個人的には南回りで登ることが多い。
アセビとクロモジも開花。
★アセビ(馬酔木)は、ツツジ科アセビ属の常緑低木で本州(東北以南)・四国・九州の産地に分布する有毒植物。
★クロモジ(黒文字)は、クスノキ科の落葉低木で本州・四国・九州の低山に分布、高級楊枝の材料として知られ、楊枝自体も黒文字と呼ばれる。
★コブシ(辛夷)は、モクレン科モクレン属の落葉高木で早春の山野でいち早く咲き、白い花が遠くから目立つ。別名「田打ち桜」。
♪ こぶし咲く~ あの丘 北国の~ ああ 北国の春 ♪
★シハイスミレ(紫背菫)は、スミレ科スミレ属の多年草で本州(長野県以西)・四国・九州に分布し、山間部の雑木林や森林の林縁などに生える。
光沢のある葉の裏が赤紫色なのでこの名前がある。
★ミツバツチグリ(三葉土栗)は、バラ科キジムシロ属の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布、日当たりのよい山地や草原で普通に見かかる。
三嶺など亜高山で見られるイワキンバイや高山のミヤマキンバイの仲間。
展望抜群の桧屏風岩からも、今日は空と海の境が分からない。
残念ながら、今日は冴えない天気なのでこんな風には見えない。
桧屏風岩の分岐を山頂方面へ向かう。
右の赤良木園地には高知工業高校建築学科の生徒たちが作製したヒノキの展望台があって、そこからも山頂へ行くことができる。
桧屏風岩から5分で、サンショウウオが棲むという「賽ノ河原」に着いた。
★シコクバイカオウレン(四国梅花黄蓮)は、キンポウゲ科オウレン属の多年草で四国に分布し、本州(福島県以南)のバイカオウレンの変種とされる。
【花弁】浅い杯状(本州)→ コップ状(四国)
【花柱】直立(本州)→ 反曲(四国)
確かに花弁がコップ状で花柱は反っているいるけど・・・?
※ 花弁のように見える白い部分は萼片で花弁は小さな黄色の部分。
おすすめポイントの「風の谷」を通過すると「天空の窓」に差し掛かる。
(ナウシカ・・・?ラピュタ・・・?)
いずれにせよ、木の根の下が空いているだけで「天空の窓」というほど大げさなものではない (^^;)
シャクナゲ(石楠花)の開花は5月に入ってから。
9時17分、1時間21分(休憩含む)で一等三角点の山頂に到着!
【基準点の概要】
●基準点コード:TR15033440001
●等級種別:一等三角点
●冠字選点番号:館24
●基準点名:工石山
●標高:1176.4m
山頂から山名盤のある北の頂まで約3分。
今日の一杯は、日清「至福の一杯 担々麺」。
「胡麻と唐辛子が効いたおいしい担々麺」ということで悪くないね。
エネルギー:328kcal、食塩相当量:5.1g
桧の風倒根は杖塚と赤良木園地への分岐になっている。
今日は杖塚へ。
この「根曲り杉」は、昭和38年の台風9号でなぎ倒された杉が、倒れた後で再び上に向かって成長したものだという。
10時18分、北回り、南回りの周回起点「杖塚」まで帰ってきた。
もうすぐ登山口へ下山というところでトレラングループがやってきた。
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