赤星山(1453.2m)は大星山と同じく星の名の付く山だ。今回、赤い星の祠に寄ってみたくて初登頂。でも行程的には少し物足りなくて豊受山(1250m)まで足を伸ばした。
<赤星大権現>
■行先・位置
赤星山 (二等三角点 [赤星山] 1453.2m)
愛媛県四国中央市、北緯33度55分10秒・東経133度27分29秒
豊受山 (1250m+α)
愛媛県四国中央市、北緯33度55分43秒・東経133度28分44秒
※豊受山の三等三角点 [鳥子山] 1247.4m(北緯33度55分45秒・東経133度28分44秒)は、山頂の北方約80mに設置されている。
■コースタイム
中尾集会所 8:34(6分)→ 登山口 8:40(20分)→ 鉄塔 9:00/9:05(28分)→ 林道登山口分岐 9:33(46分)→ 赤星大権現 10:19/10:25(8分) → 赤星山 10:33(昼食)/12:02(30分)→ 野田登山口分岐 12:32(18分)→ 豊受山 12:50/12:56(17分)→ 野田登山口分岐 13:13(47分)→ 赤星山 14:00(39分)→ 鉄塔 14:39(15分)→ 登山口 14:54(6分)→ 中尾集会所 15:00
【行き 2時間47分 帰り 2時間04分 計 4時間51分/6時間26分(昼食含む)】
・中尾~赤星山(行き 1時間59分 帰り 1時間00分 計 2時間59分)
・赤星山~豊受山(行き 48分 帰り 1時間04分 計 1時間52分)
■コース水平距離 11.6㎞(中尾~赤星山~豊受山~赤星山~中尾)
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
松山自動車道を三島川之江ICで下りて国道11号・三島川之江バイパスを少し西に進み、四国中央市中曽根町生吉の交差点で「らーめん工房りょう花・伊予三島店」を右手に見ながら国道319号を別子方面へと向かう。
四国山地と法皇山脈の間に横たわる金砂湖(人造湖)に架かる平野橋を渡って、県道6号高知伊予三島線を別子山方面へ。5㎞ほど西の「足谷トンネル」を抜けるとすぐの「中尾谷橋」の手前を右に折れ、中尾集落へ。未舗装の林道(林道からも登れるらしく「赤星山登山口4.8㎞」の表示がある)を左に分け、500mほど進むと道路の右下に中尾集会所が見えてくる。
集会所の広場に車を置いて登山開始!登山者が後から続々とやって来る。車道終点の民家の横が登山口なので車道をショートカットしてコンクリート舗装された畑の中の小道を登る。
民家の前が車の回転場になっているのでここには車は止めないようにしよう。
登山口には YONDEN の小さな案内プレートがある。春の訪れを待ちかねたように咲いた満開のミツマタが青空に映える。
登山道を少し登ると「物部線」を発見。昨年本山の白髪山に登ったときに一度調べたが、香美市物部町の住友共同電力仙頭発電所からの送電線はいくつもの鉄塔で「大星山」や「白髪山」を越え、西条まで伸びていた。赤星山も通っていたのだ!
「クロモジ(黒文字)」は本州の岩手県以南の日本各地に分布するクスノキ科クロモジ属の落葉低木で枝が高級楊枝の材料となることで知られる。花期3~4月、雌雄異株で花は黄緑色。
赤松の混じる林を抜け鉄塔の広場へ出た。
鉄塔広場に咲いているのは特徴のある葉から「シロモジ」だと思うけど、同じクロモジ属の「ダンコウバイ」などとよく似ているのでよく分からない。
雑木林から一旦人工林に入り、人工林を抜けると再び雑木林へ。あまり手入れされていない人工林の中は陽があたらないのがよく分かる。
ユキワリイチゲ(雪割一華)は本州(近畿地方以西)、四国、九州に分布するキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で日本産アネモネの仲間。花は 3㎝程度の淡紫色で開花すると上を向く。花期は 3~4月ということだが、ほんの一部が咲き始めたばかり。
林道からの登山道を合わせて少し登るとなだらかで広い森の広場があり、二つに割れた石があった。
赤星山の山頂付近が見え始め、シャクナゲのトンネルを抜けると痩せた尾根に出る。
尾根を登りきると南に開けた明るい場所に「赤星大権現」が鎮座していた。小さな祠だが赤い星と貝のマークが粋だ。赤星山の山名の由来は8月の夜、山頂真上にサソリ座のアンタレスが輝くからだという。
笹原の灌木帯を抜けると赤星山山頂だ。山頂周辺にはカタクリが自生していて、4月末から5月初旬には淡い紫色の花を咲かせる。
南の空に彩雲が現れた!彩雲は光の回折によって起こるもので、澄んだ空の彩雲は美しく昔から縁起がよいものと考えられたということだ。巻積雲でよく見られ、薄くなって消えていくようなときが雲粒の大きさがそろってきれいに見えるという。
二等三角点の山頂は展望がよい。
振り返ると西(南から北向きに登って山頂広場に出て東に折れる)に二ツ岳、東赤石山など赤石山系がくっきりと。
北には四国中央市土居町の市街地と瀬戸内海を望む。
今日の一杯は「本気盛(マジモリ)ねぎだく辛豚骨」をチョイス。
「唐辛子とラー油で辛めに仕上げた別添油付の濃厚な辛豚骨ラーメン。がっつり大切りねぎ入り。」ということで、太めの麺にガーリック、唐辛子とラー油のピリ辛、胡麻油の風味が加わってまずまずの仕上がり。
12時近くなり、後続の登山者や土居からの登山者で山頂が賑わってきた。下山には 1時間程度しかかからないはずだ。なんとなくもの足らないような・・・・・・。三角点の横に道標がある「豊受山」はガイドブックには別ルートで紹介されているけど縦走路があることも記されている・・・・・・。聞こえてくる会話からこの辺りの山に詳しそうな人に豊受山までのルートについて伺った。「ガンと下るので帰りが辛いけど、行きに 1時間、帰りに 1時間半。」ということだ。「往復 2時間半は標準的なコースタイム?この人のコースタイム?自分たちなら・・・・・・もう少し早い?」などと考えながら縦走路へ。豊受山までは水平距離で約2.5㎞、できれば 2割引の 2時間で往復したい。
尾根道を標高差で約250m下ると野田登山口への分岐があった。
分岐を過ぎ、アップダウンしながら少し進むと豊受山が間近に迫ってきた。中央付近の雑木のピークが山頂のようだ。三角点は北(向かって左)に少し下った位置にある。
再び彩雲が・・・・・・。今日は縁起がよい(^^) タチツボスミレも花を咲かせている。
急登を尾根まで登りきって鋸山への縦走路を右に分け、北西に折れると山頂まで約 100m。狭い山頂にはプラスチックのプレートがぶら下がっているだけで道標などは無い。豊受山の標高は1247.4mとされていることが多いが、山頂は1250mラインを少し超えていて、三等三角点 [鳥子山] 1247.4mが山頂の北方約80mに設置されている。
来た道を引き返し尾根分岐から西に下り赤星山へ引き返す。分岐付近で濃い緑のメタリックな虫を発見!マルクビツチハンミョウは日本全土からカラフト・朝鮮に分布する。全長は 9~27㎜。ツチハンミョウの仲間はカンタリジンという毒を持っていて幼虫はハナバチ類に寄生するという。
赤星山まではまだ2㎞以上あるが登らないと帰れない (^^;)・・・・・・。 まっ、たいしたことはないけどね・・・・・・。
目標を 2割以上縮めて往復 2時間半というところを 1時間52分で帰ってきた。家に帰って走らなくても良くなった。
中尾の民家横の登山口に下山、菜の花の咲く小道を集会所へと下る。
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