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三嶺さんぽ通信::西門山(にしかどやま)・稲叢山(いなむらやま) 2011.4.9

西門山(にしかどやま)・稲叢山(いなむらやま) 2011.4.9

寒風山や伊予富士などに行く途中で見かける「岩崎新日本百名山」の案内板が気になっていた「稲叢山」へ出かけてみた。

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<稲叢山滝巡りコース>

稲叢山(いなむらやま)は、高知県いの町長沢から東北東に約 6㎞、土佐町田井から西に約18㎞の町境に位置する山で、新日本百名山および四国百山に選定されている。山名は頂上が稲に似た叢(くさむら)に覆われていたことに由来するというが、四方を切り立った絶壁で囲まれる山容から、古くは「鬼城山」とも呼ばれ上級者向けの山だったというのも肯ける。
今回は、トンネル登山口上部の鞍部東の西門山を往復し、西の稲叢山で昼食後、滝巡りコースを周回して鞍部へ戻り下山した。

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■行先・位置
西門山 (二等三角点 [東加駄屋] 1496.7m)
高知県土佐町・大川村、北緯33度45分19秒・東経133度22分42秒
稲叢山 (二等三角点 [稲村ケ台] 1506.2m)
高知県いの町・土佐町、北緯33度44分49秒・東経133度21分33秒
■コースタイム
トンネル登山口 8:56(7分)→ 鞍部 9:03(50分)→ 西門山 9:53/10:05(28分)→ 鞍部 10:33(26分)→ 四差路 10:59(18分) → 稲叢山 11:17(昼食)/12:20(35分)→ 滝めぐりコース分岐 12:55(1時間11分)→ 四差路 14:06(18分)→ 鞍部 14:24(7分)→ トンネル登山口 14:31
【トンネル登山口~鞍部まで 片道 7分】
【西門山(鞍部から)行き 57分 帰り 28分 計 1時間25分】
【稲村山(鞍部から)行き 44分 帰り 2時間11分 計 2時間55分】
【合計 4時間20分/5時間35分(昼食・休憩含む)】
■コース水平距離 9.4km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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いの町方面から国道 194号を北に寒風山トンネルに向かって北に進むとグリーンパーク程野入口付近から標高約 900m、東西約 1kmの岩の壁が見えてくる。その壁の中ほどに4本の滝(程野の滝)があり、滝の水を集めた枝川川はこの壁に沿って東から西に流れ敷槙の下で南に大きく曲がっている。その程野の滝の北約 4㎞に、 1,506.2mの稲叢山がある。
長沢から吉野川に沿いに3㎞ほど進むと右手に戸中橋があり、この辺りから進行方向に稲叢山が見えるはずだ。天気の良い日は三嶺や綱附森からも手箱山の手前に重なって確認できる。

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本川トンネルの手前で右折、本川大橋を渡って四国電力本川揚水発電所(発電施設そのものは標高差で200mほど上の地下にある)の前を通過し、九十九折れの林道を稜線直下の稲叢山トンネルへと向かう。トンネルの南出口が登山口で駐車場がある。東に西門山が見える。

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登山口へは一番のりだったが直後に単独の方と熊本からの 2人が着いて相前後しながら登山開始。まずは稜線の鞍部まで軽く一登り。稜線まで水平距離 300m足らずで標高差もわずか 100mだ。

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ここは、ルートを右(東)にとり最初の目的地、西門山へと向かう。ブナの大木やドウダンツツジ、シロヤシオの古木が自生する尾根の北側は急峻だが、登山道は緩やかで危険な場所はない。

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初めて山なので樹木観察したり展望箇所へ寄り道しながらの「ゆるゆる登山」だ。鞍部から 20分少々で両側が岩の壁の門のような場所を登る。

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門の上部にはシャクナゲ林が広がり正面の林床にカラタチバナ(ヒャクリョウ)が自生する。同じヤブコウジ科のヤブコウジはジュウリョウだそうな。マンリョウ、センリョウからするとかなり安いねえ!

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稜線通しに東に向かっていた登山道が軽いアップダウンの後、緩やかで広々としたトレイルに変わって南に折れる(稜線は折れずに東門山へと続く)と西門山山頂だ。雨の滴がついたマンサクが迎えてくれた。

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三等三角点の山頂部分は東西の稜線から南向きに三角▽の広がりがあり、支尾根が南の瀬戸川上流部へと下っている。

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夕べは高知市内に宿泊して「おきゃく」をしたという熊本の元気な二人組みのおじさんたちに続いて鞍部まで引き返す。

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鞍部からトンネルの上を通って保線道の快適なトレイルを西に進み、送電鉄塔を過ぎた辺りから少しずつ南へと向きを変える。

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四差路は右にとり、尾根どおしにすすむ。方向的に言って「滝巡りコース」は谷へと下るように見えないがすぐ先で南に下っている。今回、帰りにここに帰ってくる。

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クチベニタケは昨年暮れに東赤石山で始めて見たあと、三嶺のカンカケ谷などでも見かけた。クチベニタケ科のキノコで登山道や林内のがけ地などに群生または点々と発生する。淡黄褐色で丸い頭部とタコ足状の茎とからなり、頂部の紅色の小孔が名前の由来となっている。大きさは 2~3㎝で発生時期は夏~秋。

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マンサクはマンサク科マンサク属の落葉小高木で分布は本州の太平洋側から四国、九州で名前の由来は春一番?に咲くことから「まず咲く」、東北弁で「まんずさく」が訛ったものともいわれるが定かではない。春が近づくと枯れ木の中に細く縮れた黄色い花を咲かせる。

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平家平や冠山を右に見ながら進み、尾根が南に折れてシャクナゲやアケボノツツジのトンネルを抜けると岩の上の稲叢山山頂に出る。

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二等三角点の山頂には祠が祀られている。

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山頂から西方に石鎚山系を望む。今日は稜線付近に雲がかかり確認できない。

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今日の一杯はエースコックの「渾身の飲み干す一杯 コク煮干醤油ラーメン」で、謳い文句は「スープは、鰹や鯖、煮干などの節の風味と豚の旨みを合わせた醤油スープです。別添の高粘度コラーゲンがスープにコクととろみを加え濃厚な味わいが楽しめます・・・。」煮干しの良い香りがして味は○。スープはあっさり目なので飲み干すことが可能。急ぎで無いときは昼食時間に1時間ほどとるので、山頂で出会った人たちはいつの間にかいなくなってしまう。

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トンネル登山口から西門山・稲叢山の往復だけでは運動不足だ。稲叢山からは、南の尾根(山頂小径ルート)を下り滝巡りルートで四差路まで登り返すことにした。少し下ると稲叢調整池の全容を見ることができる展望のよい岩がある。

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岩尾根を水平距離約 1,100m、標高差約 340m下ると貯水池の北端に流れ落ちる谷と出合う(残水平距離 300m、標高差 50mで稲叢調整池に出る)。ここから分岐を左に折れ谷を遡る滝巡りコースに入る。山頂で見かけた愛媛県の2人組が先行していた。

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滝や洞窟を巡りながら四差路まで登り返す。昨日の雨で水量が増していて滝巡りには良いタイミングだった。

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「伝説の洞窟(5窟)」へ着いたけど、お地蔵さんと雨宿りができる程度の岩の庇があるだけだ・・・・・・。「洞窟???」と思いながら進む。

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谷を通過してから振り返って洞窟発見!お地蔵さんのいた岩の庇の上に5つほどの大きな穴が見える。簡単には踏み込めないので隠れ家に絶好だが、危うく「???」のままになるところだった。

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小さな鎖場には足を置く穴もつけられいる。

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大きな岩の間を抜けて上に出ると鏡のような調整池が見える。ここからだと自然の湖のようだ。

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四差路まで登り返して鞍部に戻り、トンネルの登山口に下山。車は滝コースで追い抜いた愛媛組の車と2台になっていた。

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帰りに四国電力(株)本川発電所のPR館「エネルギープラザ本川」に寄ってジオラマ模型や展示パネルを見学した。この発電所はピーク時電力需要増加に対応するため、夜間や休日に生じる原子力・火力発電所の余剰電力で下池(大橋ダム)から上池(稲叢調整池)に水をくみ上げておき、約 560mの落差を利用して発電する最大出力 61.5万kWの揚水発電施設で、四国一の水力発電所だという(すごい!)。



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