3週間連続「曇りのち雨」の週末、稲叢山のマンサクを見に行こうと思って出かけてみたものの、今にも落ちてきそうな雲行きで行き先を変更。
近くて手軽な県民の森「工石山」で春の山野草を楽しんだ。
<シコクバイカオウレン>
■行先・位置
工石山 (一等三角点 [工石山] 1176.4m)
高知県高知市、北緯33度40分09秒・東経133度30分24秒
■コースタイム
工石山青少年の家 7:56(9分)→ 登山口 8:05(15分)→ 杖塚 8:20/8:22(24分)→ 桧屏風岩 8:46/8:48(5分)→ サイの河原 8:53/8:56(21分)→ 工石山 9:17/9:21(3分)→ 北の頂 9:24/9:55(12分)→ 桧の風倒根 10:07(11分)→ 杖塚 10:18/10:24(8分)→ 登山口 10:32(7分)→ 工石山青少年の家 10:39
【行き 1時間14分 帰り 42分 計 1時間56分/2時間43分(昼食・休憩含む)】
■コース水平距離 6.6㎞
■天気 曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)
標高は、工石山青少年の家付近が約830mで山頂が1176.4m。
標高差約350mで累積標高差も470mほどと手軽、コース水平距離6.6km。
【水平距離6.58㎞、沿面距離6.70km、累積標高差(+)477m (-)468m】
県道44号高知北環状線の愛宕山交差点から県道16号高知本山線へ入り、「工石山青少年の家」へ。
駐車場に車を置いたら赤良木隋道手前から、ふるさと林道工石線を歩く。
サクラやツクシが春の訪れを感じさせてくれる。
赤良木隧道から約300mの案内板を右に折れ未舗装の林道へ。
工石山登山道と三辻山登山道を示す道標の分岐から登り始める。
登山道のミツバツツジも咲き始めていた。
★シロバナネコノメ(白花猫の目)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草。
分布は、本州(近畿・中国)・四国・九州で山地の谷沿いなどの湿った場所に生える。
★ハルトラノオ(春虎の尾)は、タデ科イブキトラノオ属の多年草で本州(福島県以西)・四国・九州に分布している(日本固有種)。
この2つは、花弁のように見える白い萼と赤紫色の葯が似ている。
★ユリワサビ(百合山葵)は、アブラナ科ワサビ属の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布し、沢沿いなど湿った場所に生えている(日本固有種)。
★エイザンスミレ(叡山菫)は、スミレ科スミレ属の多年草で本州・四国・九州に分布、細かく切れ込んだ複葉が特徴。
ゲート手前の登山口から約700m(標高差120m)登って左に折れた所が「杖塚」で、北回り、南回りの分岐になっている。
トサミズキの花が見ごろを迎えている。
★トサミズキ(土佐水木)は、マンサク科トサミズキ属の落葉低木で高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地帯などに自生するのでこの名前がある。
環境省レッドデータの準絶滅危惧(NT)に指定されている。
杖塚の指導標には「南回り頂上へ2.8km、北回り頂上へ1.9km」とある。
個人的には南回りで登ることが多い。
アセビとクロモジも開花。
★アセビ(馬酔木)は、ツツジ科アセビ属の常緑低木で本州(東北以南)・四国・九州の産地に分布する有毒植物。
★クロモジ(黒文字)は、クスノキ科の落葉低木で本州・四国・九州の低山に分布、高級楊枝の材料として知られ、楊枝自体も黒文字と呼ばれる。
★コブシ(辛夷)は、モクレン科モクレン属の落葉高木で早春の山野でいち早く咲き、白い花が遠くから目立つ。別名「田打ち桜」。
♪ こぶし咲く~ あの丘 北国の~ ああ 北国の春 ♪
★シハイスミレ(紫背菫)は、スミレ科スミレ属の多年草で本州(長野県以西)・四国・九州に分布し、山間部の雑木林や森林の林縁などに生える。
光沢のある葉の裏が赤紫色なのでこの名前がある。
★ミツバツチグリ(三葉土栗)は、バラ科キジムシロ属の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布、日当たりのよい山地や草原で普通に見かかる。
三嶺など亜高山で見られるイワキンバイや高山のミヤマキンバイの仲間。
展望抜群の桧屏風岩からも、今日は空と海の境が分からない。
残念ながら、今日は冴えない天気なのでこんな風には見えない。
桧屏風岩の分岐を山頂方面へ向かう。
右の赤良木園地には高知工業高校建築学科の生徒たちが作製したヒノキの展望台があって、そこからも山頂へ行くことができる。
桧屏風岩から5分で、サンショウウオが棲むという「賽ノ河原」に着いた。
★シコクバイカオウレン(四国梅花黄蓮)は、キンポウゲ科オウレン属の多年草で四国に分布し、本州(福島県以南)のバイカオウレンの変種とされる。
【花弁】浅い杯状(本州)→ コップ状(四国)
【花柱】直立(本州)→ 反曲(四国)
確かに花弁がコップ状で花柱は反っているいるけど・・・?
※ 花弁のように見える白い部分は萼片で花弁は小さな黄色の部分。
おすすめポイントの「風の谷」を通過すると「天空の窓」に差し掛かる。
(ナウシカ・・・?ラピュタ・・・?)
いずれにせよ、木の根の下が空いているだけで「天空の窓」というほど大げさなものではない (^^;)
シャクナゲ(石楠花)の開花は5月に入ってから。
9時17分、1時間21分(休憩含む)で一等三角点の山頂に到着!
【基準点の概要】
●基準点コード:TR15033440001
●等級種別:一等三角点
●冠字選点番号:館24
●基準点名:工石山
●標高:1176.4m
山頂から山名盤のある北の頂まで約3分。
今日の一杯は、日清「至福の一杯 担々麺」。
「胡麻と唐辛子が効いたおいしい担々麺」ということで悪くないね。
エネルギー:328kcal、食塩相当量:5.1g
桧の風倒根は杖塚と赤良木園地への分岐になっている。
今日は杖塚へ。
この「根曲り杉」は、昭和38年の台風9号でなぎ倒された杉が、倒れた後で再び上に向かって成長したものだという。
10時18分、北回り、南回りの周回起点「杖塚」まで帰ってきた。
もうすぐ登山口へ下山というところでトレラングループがやってきた。
「楽しそうやねー!」
ちょっとついて行きたい気分。
10時39分、スタートから2時間43分(昼食・休憩含む)で雨が降らないうちに工石山青少年の家に帰ってきた。
さっきのトレラングループはどうやら神戸から来たようだ。
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