土小屋からのルートで1度登ったきりになっていた手箱山。
高知県最高峰の三嶺は徳島県と山頂を二分しているが、高知県単独となると氷室で知られる手箱山が一番高い山ということになる。
今回は、県道を通るたびに気になっていた大瀧登山口から登ってみた。
<手箱山山頂>
■行先・位置
手箱山 (三等三角点 [手箱山] 1806.4m)
高知県いの町、北緯33度43分44秒・東経133度10分42秒
■コースタイム
大瀧登山口駐車場 8:06(1分)→ 大瀧登山口 08:07(1時間7分)→ 峠 9:14(32分)→ 氷室 9:46/9:48(30分)→ 氷室番所跡分岐 10:18/10:20(28分)→ 手箱山 10:48/11:42(1分)→ 三角点 11:43/11:44(30分)→ 手箱越 12:14/12:16(22分)→ 分岐 12:38(22分)→ 筒上滝見台 13:00(23分)→ 名野川登山口 13:23/13:26(43分)→ 大瀧登山口 14:09(1分)→ 大瀧登山口駐車場 14:10
<行き 2時間38分 帰り 2時間22分 計5時間00分>
■コース水平距離 約 15.2㎞
■天気 曇り時々晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
いの町寺川の大瀧(おおたび)登山口から手箱山に登り、時計回りで名野川登山口へ下山後、大瀧登山口まで戻る周回するコースは1周約15km。
登山口(標高約740m)と山頂(1806m)の標高差は約1,060m。
【水平距離15.142km、沿面距離15.538km、累積標高差(+)1241m (-)1216m】
いのICから国道194号と県道40号石鎚公園線で大瀧登山口へ。
南国ICからだと2時間弱というところ。
登山口は、石鎚山方向へ県道を徒歩約1分の路側にある。
名野川に架かる吊り橋を渡って登り始める。
よく整備された登山道。
キュウリグサ(胡瓜草)は、ムラサキ科キュウリグサ属の越年草。
和名は、葉をもむとキュウリのような匂いがすることから。
大瀧上流の沢をいくつか渡って、トラバース気味に 「峠」 へ向かう。
ツクバネソウ(衝羽根草)は、ユリ科ツクバネソウ属の多年草。
輪生する4枚の葉の様子を羽根つきの羽根に見立ててこの名前がある。
ガクウツギ(額空木)は、ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木で本州(関東以西の太平洋側)・四国・九州の山地の林下に生える。
近づくとキクのような濃厚な香りが漂っている。
間伐された人工林。
「峠」 で尾根に乗ると、右(西)に折れる。
ギンリョウソウと朽ちた大木。
テープがたくさんの分岐!
ここが、「氷室の分岐かな?」
あった!「もうすぐ取り出しに来るんだったなー。」
氷室の気温は15℃、水銀柱の温度計とピッタリ同じ。
うっとりするような気持ちよい森。
ちょっと勾配がきつくなってきた。
苔むした大木はよいのだが・・・。
ブヨが寄ってき始めた。
氷室番所跡分岐の気温は14℃。
分岐で右からの名野川ルートを合わせて左に折れる。
ブヨがたくさん集まってきた。
ササ原の中を進んで左手から稜線に出る。
山頂が近づいてきた。
予報は 「晴れ時々曇り」 ぐらいやったはずやけど・・・。
10時48分、駐車場から2時間42分(寄り道・休憩含む)で山頂に到着。
三角点は権現祠裏側にある。
広場の隅にある山頂の道標。
コヨウラクツツジ(小瓔珞躑躅)は、ツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木。
四国では石鎚山系や剣山系の尾根筋で見かける。
「オールフリーーー!」
今日の一杯は、「カップヌードル ブラジリアンシーフードヌードル ビッグ」。
「BRAZILIANシリーズ第2弾! ブラジル魚介郷土料理ムケッカ味」
「カップヌードル シーフードヌードル発売30周年記念商品。」
ということで、定番のシーフードヌードルにトマトの風味が少々・・・。
エネルギー:463kcal、食塩相当量:5.8g
日が差してきて山頂の気温は17℃に。
暖かいのはいいのだが、ブヨを何とかしてほしい。
石鎚山系にはなぜかブヨが多い。
「三嶺やったらブヨはおらんけどー!」
ブヨがうっとうしいので、ご飯が済んだらさっさと下りよう。
さて、「三角点は?と・・・・・・。」
祠の裏の踏み跡を少し進むとササに埋もれるように三角点があった。
<基準点の概要>
●基準点コード:TR35033417401
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:玉12
●基準点名:手箱山
●標高:1806.4m
標高は最近、1806.2mから1806.4mに改訂されている。
時期を過ぎ、わずかに残っていたゴヨウツツジ。
花弁と萼片が赤みを帯びるナンゴクミネカエデ。
ブドウの房のような黄緑色のドウダンツツジ
小さな白い花を咲かせ始めていたコメツツジ。
筒上山の坊主頭が迫ってきた。
今日は登らない。
もっと天気がいい、ブヨのおらん日にするわ。
越手箱は、手箱山・筒上山・安居渓谷・筒上山トラバース(土小屋・名野川方面)の分岐になっている。
今日はトラバースから名野川登山口へ下山する。
ユキザサ(雪笹)は、ユリ科ユキザサ属の多年草。
名前の由来は白い花を雪にみたて、葉がササの葉に似ているため。
ほんのり甘くて美味いらしい・・・。
土小屋・岩黒山方面と名野川登山口方面との分岐。
もちろん今日は右へ。
ササに覆われた登山道。
クネクネとねじ曲がっている。
登山道の右手(南側)に見えた「筒上の滝」。
名野川を渡渉すると登山口は近いはず。
ワイヤーで持っている朽ちた吊り橋をソロソロ渡る。
やばいと思ったら谷を渡渉しよう。
13時23分、手箱山から1時間39分(休憩含む)で名野川登山口へ下山。
左の「入漁者のみなさんへ」 の説明版の右側に氷室番所跡分岐に登るルート(廃道)の入口がある。
自転車をデポしている人はこのルートか?
県道40号を大瀧登山口まで歩く。
ヤマツツジ(山躑躅)は、ツツジ科ツツジ属の半落葉低木で北海道南西部から九州に分布していて、山野で普通に見ることができる。
雄しべは5本(オンツツジは10本)で花冠の上側に濃い斑点がある。
水が滴り落ちる岩の斜面に青々として生えていて綺麗だったので。
ウワバミソウ(蟒蛇草)は、イラクサ科ウワバミソウ属の多年草で山地の湿った斜面や渓流沿いの岩などに自生する。
ウワバミソウはミズとかミズナなどと呼ばれ、山菜として食用になる。
ヤマブキショウマ(山吹升麻)は、バラ科の多年草で北海道・本州・四国・九州に分布、林道縁などで普通に見られる。
葉は2回3出複葉で「ヤマブキ」に似た多数の平行脈がある。
エゴノキは、エゴノキ科の落葉高木で雑木林の特に谷沿いなどで見かける。
たくさんの花を枝いっぱい下向きに咲かせる。
14時10分、名野川登山口から44分で大瀧登山口駐車場に戻ってきた。
アスファルトを歩くのはなんだか疲れる。
次に来るときは名野川登山口に自転車をデポしよう。
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