■ 9月29日(土) ■ 登山3日目
山旅4日目(登山3日目)は、剱沢テント場を撤収、別山乗越へ登り返して新室堂乗越から大日岳の縦走路を奥大日岳、中大日岳、大日岳とトレースし、大日小屋の鞍部から大日平、称名へと下る長い行程。
<大日岳>
■行先・位置
奥大日岳最高点 (標高点 [・2611] 2611m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分54秒・東経137度34分51秒
奥大日岳 (三等三角点 [奥大日] 2605.9m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分59秒・東経137度34分35秒
中大日岳 (標高点 [・2500] 2500m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分45秒・東経137度33分19秒
大日岳 (標高点 [・2501] 2501m)/ 二等三角点 [大日山] 2498.0m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分58秒・東経137度33分00秒(山頂)/北緯36度35分59秒・東経137度32分59秒(三角点)
■コースタイム
剱沢キャンプ場 3:55(42分)→ 別山乗越 4:37/4:44(42分)→ 新室堂乗越 5:26(朝食)/5:49(13分)→ 室堂乗越 6:02(32分)→ カガミ谷乗越 [標高点・2511] 6:34/6:36(30分)→ 奥大日岳最高点 7:06/7:10(11分)→ 奥大日岳 7:21/7:25(1時間2分)→ 七福園 8:27(庭園鑑賞)/8:34(6分)→ 中大日岳 8:40/8:44(8分)→ 大日小屋 8:52(ビールタイム)/9:02(12分)→ 大日岳 9:14/9:21(7分)→ 大日小屋 9:28/9:39(1時間20分)→ 大日平山荘 10:59(ビールタイム)/11:21(33分)→ 牛首 11:54(41分)→ 大日岳登山口 12:35/12:40(9分)→ 称名滝展望台 12:49(見物)/12:54(11分)→ 大日岳登山口 13:05/13:08(9分)→ 称名滝駐車場 13:17
【7時間28分/9時間22分(朝食・休憩・ビールタイム・見学含む)】
■コース水平距離 17.8km
■天気 晴れ時々曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)
剱沢キャンプ場から別山乗越まで登り返してから新室堂乗越まで一気に下り、奥大日、中大日と縦走、大日岳をピストンしたら大日小屋から大日平を経て称名まで下る17.8km(称名滝見物含む)。大日小屋から大日平、大日平から大日岳登山口までの下りが長くてきつい。
【水平距離17.78㎞、沿面距離18.63km、累積標高差(+)1177m (-)2713m】
予定通り3時に起床、テントを撤収し4時前に剱沢キャンプ場を後にした。
別山乗越を越えて新室堂乗越へ向かって下る。
新室堂乗越が近づいてくると、空が少し明るくなってきた。
午前5時半に新室堂乗越で朝食。今日は長い道程なのでしっかり腹ごしらえをしておきたい。
草むらに咲いていたウサギギク(兎菊)は、キク科の多年草で日本では中部地方以北の高山帯に自生する。遅咲きの一輪はちょっと小さめでかわいい。
朝食を済ませて縦走路を西にとる。正面の青紫色の山塊は白山連峰。
左下に白っぽい地獄谷と青いパステルカラーの称名川。
下流の弥陀ヶ原と大日平の溶岩台地が切れ落ちる所に、350mという日本一の落差を誇る称名滝がある。
真砂岳付近から陽が昇ってきて、剱岳の稜線に陽が指してきた。
前方のカガミ谷乗越が朝日に輝く。
称名川を挟んで、天狗平の後ろに国見岳 2620.8m(左) と天狗山 2521m(右)、天狗山の後方に薬師岳 2926.0m。
国見岳と天狗山との鞍部のすぐ後ろ(右端)に鷲岳 2617m。
その後方、中央に赤牛岳 2864.2mと右肩に水晶岳(黒岳)2986m。
中央左奥に穂高連峰と槍ヶ岳(以上、写真左)。
どっしりと大きな裾野を広げる薬師岳とその左奥に笠ヶ岳(写真右)。
目の前のピークを 「奥大日岳」 だと思いこんでいたが、行ってみると本物の山頂は左の小さなコブだった。手前のピークへは尾根を直登することはできず、稜線を越えてからスイッチバックする形になる。
ピークに立つと、「奥大日岳」 と書かれた指導標があるものの「奥大日岳最高点」だった。剱岳の展望はすばらしく、ここが山頂でもいいようなものだが・・・。
(指差すピークは剱岳)
奥大日岳最高点からの剱岳。晴れの予報だが台風の影響か雲が多い。
南には天狗平と称名川の深い谷、西(進行方向)に中大日岳と大日岳。
チングルマは花も可愛いが紅葉と果実も美しい。
大日連山の稜線付近には小さな池が点在している。尖ったピークは剱岳。
縦走路から少し左に外れた奥大日岳山頂にも寄って行こう。
標高点 [・2409] 付近からの中大日岳 2500m(中央)と大日岳(右) 2501m。
左端は、2450mピーク。
2450mピークへの登りには、少しだけクサリ場がある。
2450mピーク付近の黄葉。
緑から黄、黄から赤へのグラデーションが美しい黄葉&紅葉。
2450mピークから下った鞍部に雄のライチョウが佇んでいた。
ライチョウも自分たちもしばらく固まった。
キジ類で足に羽毛があるのは寒冷地に棲むライチョウのみの特徴。
鞍部から緩やかに登り返した所にある日本庭園で一休みしていこう。
大日三山の縦走路には多くの見どころがあるが、その中でも、「七福園」 という目出度い名前の巨石に囲まれた日本庭園は素晴らしい。
チョックストーンと七福園の芸術品の数々。
十分に休んで美しい箱庭を満喫した後、七福園を後にする。
七福園を振り返ると後方に奥大日岳と奥に剱岳(左)と立山 3,015m(右)。
小さな池だが素通りしてはいけない。
水面と青空を、ちょっとシンメトリーな感じに撮ってみた。
木道の先のハイマツ帯が中大日岳の山頂。
中大日岳からの大日岳。縦走ももう少しで終わる。
ゴゼンタチバナの果実と遅咲きのイワイチョウ。
赤い屋根の大日小屋に着いた。(ビールは冷えてるかな~)
下山は小屋の左に見える登山道を下る。
紅葉バージョンのラガーでのどを潤したら大日岳まで空荷でピストン。
紅葉・黄葉と青空のコントラストがまぶしい!
黄葉と剱岳。早月尾根も一度は登ってみたい。
指導標に 「大日岳 2501m」 とあるが、二等三角点 [大日山] は、2498.0m。
30mほど南東に標高点 [・2501] 2501mがあるので、ほんとの山頂はそちらということになる。
三角点から東南東方向に立山、南東に山頂の標高点 [・2501](右端)。
弥陀ヶ原と手前の大日平の先端は「湾」のようになって切れ落ちている。
その中央付近、深く削られた称名川が溶岩台地から 「落ちる」 所が 「称名滝」
(下山時に立ち寄る)。
大日小屋に引き返して下山開始。
剱岳ともしばらくお別れ。
大日小屋から大日平に向けて下る。正面に埋蔵金伝説の桑崎山(2089.7m)。山の名前は 「剱岳点の記」 に出ていたような気がする。
黄葉の登山道はけっこうきつい下りで、疲れてきた脚に負荷をかけてくれる。
大日平の中央、深く浸食された称名川の畔に大日平山荘が建っている。
手前の小さな谷筋はザクロ谷。
対岸の弥陀ヶ原にはバスで通ったアルペンルートが見える。
大日平に入ると登山道の勾配が緩くなって木道に変わる。
右には大日岳から南西に下る支尾根。
大日平山荘で一休みしていこう。
クマちゃん、山荘のテラスで 「ムササビちゃん」 と 「ライチョウくん」 に出会う。
ここでも抜かりなく、残ったつまみで 「ドライ」 を1本。
ビール燃料(ハイオク)を補給したら出発。
大日平の遊歩道から大日岳(中央)を見上げる。
溶岩台地の端に来ると、高原上のなだらかな 「遊歩道」 からきつい 「登山道」 に変貌する。
「牛ノ首」 付近から転げ落ちそうな急坂の連続で踏ん張りが利かなくなる。
大日岳登山口に下り立って、ほっと一息。
「つかれた~。」
称名滝の案内板には、
「称名滝は、立山にその源を発する称名川の流れが立山の大噴火による溶結凝灰岩をV字型に一五○米も深く浸食した称名廊下の末端から落下する大瀑布である。」
「この滝は、四段に分かれ、第一段は四○米、第二段は五八米、第三段は九六米、第四段は一二六米で、これが連続して一条の滝となり、最上部の瀑流落差三○米を含め、その全落差は三五○米を有している・・・・・・。」
と書かれている。
称名駐車場から〔グランドサンピア立山〕へ直行、3日間の汗を流した。
富山地方鉄道のレトロな電車(富山行き)と併走。
小矢部川SAで遅いランチタイム。
下山後は、いつもどおりに温泉につかって、お楽しみの 「ビール!ビール!」
「肉!肉!」 といきたいところだが、台風17号が明日は四国に再接近ということで、この日の内に帰ることになってしまった (T_T)。
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剱岳・源次郎尾根~大日岳 2012.9.26-29 ③
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