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三嶺さんぽ通信::剱岳・源次郎尾根~大日岳 2012.9.26-29 ①

剱岳・源次郎尾根~大日岳 2012.9.26-29 ①

2009年、2011年とトライしたキタカマ(北鎌尾根)は、2回とも悪天候で敗退。
今年は 「仕切り直し」 ということで、剱岳の数多いバリエーションルートの中でも 「岩場入門ルート」 として人気の高い 「源次郎尾根」 を登ってみた。

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<剱岳山頂>

氷河の侵食作用によってできたく 「氷食尖峰(ひょうしょくせんぽう)」 は、立山信仰では「針の山」と呼ばれ、けして登ってはならない山とされていた。
深田久弥はその著書 「日本百名山」 に、
「全く剣岳は太刀の鋭さと靭(つよ)さとを持っている。その鋼鉄のような岩ぶすまは、激しい、嶮しいせり上がりをもって、雪をよせつけない。」
と書いている。

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■行先・位置 〔剱岳・奥大日岳・大日岳〕
剱岳 (標高点 [・2999] 2999m)/三等三角点 [剱岳] 2997.1m)
富山県上市町・立山町、北緯36度37分24秒・東経137度37分01秒(山頂)/北緯36度37分24秒・東経137度37分02秒(三角点)
奥大日岳最高点 (標高点 [・2611] 2611m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分54秒・東経137度34分51秒
奥大日岳 (三等三角点 [奥大日] 2605.9m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分59秒・東経137度34分35秒
中大日岳 (標高点 [・2500] 2500m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分45秒・東経137度33分19秒
大日岳 (標高点 [・2501] 2501m)/ 二等三角点 [大日山] 2498.0m)
富山県上市町・立山町、北緯36度35分58秒・東経137度33分00秒(山頂)/北緯36度35分59秒・東経137度32分59秒(三角点)
■コース水平距離 30.4㎞

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1日目は、立山室堂から雷鳥沢キャンプ場、別山乗越(剱御前小屋)を経て剱沢キャンプ場まで。
2日目は、剱沢雪渓を平蔵谷出合まで下って源次郎尾根を直登、剱岳山頂から別山尾根コースでテント場まで帰る周回ルート(今回のハイライト)。
3日目は、新室堂乗越から奥大日岳、中大日岳を縦走し、大日小屋から大日岳をピストン、大日平(大日平小屋)を経て称名滝へ下るまで、全行程 30.4㎞のロングコース。
【水平距離30.39㎞、沿面距離32.18km、累積標高差(+)3041m (-)4484m】

※ 剱岳(2999m)と大日岳(2501m)の山頂は標高点で、三角点はそれぞれ山頂から少し離れた所(山頂より少し低い位置)に設置されている。
また、奥大日岳は、三角点のある山頂より東に最高点が存在する。


■ 9月26日(水)~27日(木) ■

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今回は、テント泊でバリエーションなので小屋泊より荷物が多くなった。
まずはテント(2-3人用)とシュラフ、薄手の中間着、登攀具(ヘルメット・ハーネス・ATC・スリング・カラビナ)+雪渓用にアイゼンとピッケル、食料は、アルファ米などフリーズドライ中心に酒の肴も追加。
行動食にはナッツ類とドライフルーツ。
そしてGPS、カメラなど+αで、重量は15kg。
登山当日は、これに水とおにぎりなどを追加するので更に増加する。

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そして、ウイスキーは今回も 「フロム・ザ・バレル」 をチョイス。
いつものように中身より瓶が重いのでペットボトルへ入れ替え。

■ 9月26日(水) ■
山旅初日の26日は、車での移動のみ。
南国市を19時30分に出発、高知・高松・瀬戸中央・山陽・中国・名神・北陸の
自動車道・高速道をひた走り富山県を目指す。
富山県へ入って仮眠をとるため小矢部川SAで車を止めた。


■ 9月27日(木) ■ 登山1日目
山旅2日目(登山初日)の27日は、小矢部川SAから立山まで車を走らせ、ケーブルカーと高原バスを乗り継いで観光客で賑わう室堂へ。
登山は室堂を起点に雷鳥平から別山乗越を越えて剱沢キャンプ場までの、のんびりした山歩き。

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<剱沢キャンプ場>

■行先・位置
剱沢キャンプ場
富山県中新川郡立山町芦峅寺剱沢、北緯36度36分09秒・東経137度37分01秒
■立山駅 - 室堂(交通機関)
立山駅 9:00(ケーブルカー)→ 美女平 9:07/9:35(高原バス)→ 室堂 10:25
■コースタイム
室堂 10:33(35分)→ 雷鳥沢キャンプ場 11:08(1時間19分)→ 別山乗越 12:27/12:46(26分)→ 剱沢キャンプ場 13:12
【2時間20分/2時間39分(休憩含む)】
■コース水平距離 5.2㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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室堂バスターミナル(2432.6m)から雷鳥沢キャンプ場(2277m)を経て雷鳥坂を登り、別山乗越(2750m)を越え、剱沢キャンプ場(2520m)までの行程。
【水平距離5.16㎞、沿面距離5.34km、累積標高差(+)578m (-)474m】

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登山初日の朝は小矢部川SAで目覚めた。
今日は良い天気が期待できそうだ。

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手っ取り早くサービスエリアでとった朝食は、高カロリーのチャーハンカレー。
(山へ行くときはカロリーを余り気にしないので太って帰ることが多い)
北陸自動車道を立山ICで降りて県道6号富山立山公園線に入る。
途中、飲物と食料調達のためローソンに寄り道。

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8時20分に立山に到着、駅近くの駐車場に車を置いて駅舎に向かう。
立山町芦峅寺(あしくらじ)にあるアルペンルート富山側起点の立山駅は建物の1階が富山地方鉄道立山駅、2階がケーブルカーの駅となっている。
右奥に斜めになったケーブルカーのホームが見える。

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立山~室堂の片道切符(2,360円)を買って、9時発のケーブルカーに乗車。
美女平まで7分で移動距離1.3km、駅間の標高差は502mとなっている。
「急登やね~!」。

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美女平からは室堂行きの高原バスに乗り継ぐ。
バスに乗る際、10kgを超す荷物は300円の手回り品料金が必要になる。
どう見ても10kgは超えているので料金を支払って荷物室に積んでもらった。
試しに計ってみると18kgを少々越えていた。

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バスは「立山杉」、「滝見台」などの観光スポットで一時停車する。
山などの説明もあるので観光客気分で車窓の風景を楽しむ。
「弥陀ヶ原」に出ると見晴らしが良くなり、左手に大日連山が見えてきた。

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「弥陀ヶ原(みだがはら)」 は、深く刻まれた称名川(常願寺川支流)左岸に広がる溶岩台地で立山黒部アルペンルートの立山有料道路(マイカー乗り入れ禁止)が縫うように通っている。
右岸側は「大日平」で下山時に歩いて通る予定。

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標高が2000mを越して 「室堂」 が近づいてくると紅葉が目立つようになってきて、称名川右岸の尾根上にターゲットの剱岳が 「頭」 を現した。

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室堂ターミナルでバスを降りると、土産物屋が並ぶ建物の中を通って3階の散策道出入口から表に出るようになっている。

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立山連峰の稜線を写す紺碧の水面が美しい 「みくりが池」。

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池の畔の遊歩道をのんびり歩いて雷鳥沢キャンプ場へ向かう。

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正面左の小さな沢が雷鳥沢で、すぐ右側のハイマツの尾根に九十九折りの登山道がつけられている。
雷鳥坂を登りきった鞍部が別山乗越で右奥が別山。
管理棟が建つ右下の広場が雷鳥沢キャンプ場。

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火山性ガスを噴出する地獄谷とその後ろに奥大日岳。
まだ木曜日なのでキャンプ場のテントもちらほら。

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キャンプ場から見上げる雷鳥坂の色づき始めた草紅葉やナナカマドが美しい。
沢を渡ったらいよいよ雷鳥坂に取り付く。
荷物が少々重くてもまだまだ平気。

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アカモノ(赤物)は、ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木。
北海道・本州・四国に分布し、赤い果実は甘みがありおいしい。
別名イワハゼ(岩黄櫨)。

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シラタマノキ(白玉の木)は、ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木。
本州(中部以北)の亜高山帯以上に分布、釣鐘型の花はツガザクラに似る。
赤い果実のアカモノに対してシロモノと呼ばれることもある。

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草紅葉の向こうに真砂岳、その後方に立山三山の稜線(写真左)。
室堂と雷鳥沢が低くなってきた(写真右)。地獄谷のガスが白く見える。

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弧を描く奥大日岳、大日岳へと続く稜線。
明後日は早立ちなのでこの光景は見られない。
新室堂乗越(稜線の鞍部)辺りで夜明けを迎えることになるだろう。

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雷鳥坂を登りきった峠が 「別山乗越」 で、〔剱御前小屋〕 が建っている。

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小屋の前の広場で一休みして剱岳を眺める。
それにしても良い天気だ。
肝心なのは明日だが・・・。

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草紅葉の輝く、ざれた登山道を剱沢に向かって下る。
登山雑誌から抜け出したようなアウトドアファッションの 「山ガール」 が別山乗越へ登って行った。

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岩の間にチングルマの紅葉が絨毯のように広がる剱沢。
「いいね~。」

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剱沢キャンプ場に着いたら、まず、適当な場所を探してテントを設営する。
ボトムシートを敷いて本体のスリーブにポールを通す。

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本体のフックをポールに引っ掛け、張り綱で固定すると 「我が家」 が完成!
Y隊長のマイティドームと2張り並んだ。

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「明日はあれに登るゾ!」

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住処ができたので剱澤小屋でスーパードライを調達し、
お待ちかねの 「前祝」。
フロムザバレルと竹鶴も登場して 「宴(うたげ)」 は絶好調。

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肴は、ゆず酢を掛けまわしたジャコにプチトマト、宗田かつおなど
「土佐」 のものがほとんど。
やはり生ものが旨い。

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前祝から夕食に移行、塩チャンコを食べていると 「本物!」 のクマちゃん登場!
母熊の後を一生懸命ついていく2頭の小熊がかわいい。
3頭はゆっくりと別山の支尾根を東へ越えて行った。

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陽が西に傾き始めると、陰影ができて剱岳の急峻さが際立つ。
横から見ると台形をしたⅡ峰(右端上)もくっきり。

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剱岳の日没は早い。
陽は翳ったものの上空はまだ青く 「三段紅葉」 ならぬ 「三段夕景?」が。

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陽が落ちると急に冷え込んできた。
「お客」もそこそこに我が家へもぐりこんだ。

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