12月2日(日)、「第1回土佐塩の道トレイルランニングレース2012」に参加した。
コースは香美市物部町大栃から香南市香我美町山北までの約22km。
〔第2回土佐塩の道トレイルランニングレース2013〕
<スタート直後の大栃橋>
■行先・位置
【スタート地点】 奥物部ふれあいプラザ(標高約200m)
高知県香美市物部町大栃、北緯33度41分46秒・東経133度52分28秒
【コース最高地点】 追い剥ぎ峠(標高約430m)
高知県香美市物部町庄谷相、北緯33度39分16秒・東経133度49分30秒
【第1通過チェックポイント】 黒見休憩所(標高約370m)
高知県香美市香北町黒見、北緯33度39分5秒・東経133度49分17秒
【第2通過チェックポイント】 文代峠(標高約280m)
高知県香南市香我美町中西川、北緯33度36分48秒・東経133度47分18秒
【ゴール地点】 山北公民館(標高約20m)
高知県香南市香我美町山北、北緯33度44分48秒・東経133度44分34秒
■コースタイム
奥物部ふれあいプラザ 9:34:13(15分2秒)→ 中谷川登り口 9:49:15(20分31秒)→ 拓馬頭観音 10:09:46(6分40秒)→ 庄谷相公会堂(給水)10:16:26(14分16秒)→ 庄谷相馬頭観音 10:30:42(6分13秒)→ 追い剥ぎ峠 10:36:55(2分11秒)→ 黒見休憩所(塩の道桜公園)(給水)10:39:06(13分8秒)→ 久保川10:52:14(30分59秒)→ 文代峠(給水)11:23:13(19分32秒) → 中西川馬頭観音堂 11:42:45(10分12秒)→ あぐりのさと(給水)11:52:57(12分16秒)→ 山北公民館 12:05:13
【2時間31分00秒(GPS記録)2時間31分03秒(公式タイム)】
■コース水平距離 21.3㎞
■天気 曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)
奥物部ふれあいプラザから山北公民館までのコース水平距離は 21.3km。
走行距離は、勾配を考えると募集案内のとおり約22kmといったところか。
垂直プロファイルで見える顕著なピークは、拓馬頭観音(約410m)、追い剥ぎ峠(約430m)、文代峠(約280m)など。
【水平距離21.29km、沿面距離21.47km、累積標高差(+)830m (-)994m】
<香南市観光協会の参加者募集チラシと大会実施要項>
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【 塩の道について 】
平成16年、日本ウォーキング協会が選定する「歩きたくなる道500選」に選ばれた「塩の道」は、香美市物部町と香南市赤岡町とを結ぶ約30kmの往還のことで、地形図を見ながら自動車道が整備されていない時代を想像すると、最短で山と海を結んでいたことが見て取れる。
長宗我部地検帳などによると、当時、香南市香我美町岸本から赤岡、吉川にかけての海岸では塩が作られていて、この塩を山間部まで運ぶための道が「塩の道」と呼ばれ、古くから整備されていたという。
塩市の開かれた赤岡は、塩のほか海や山の産物が流通する商業拠点として賑わい、「塩の道」は、海と平野の物資を山に運び、また山の物資を海辺に運ぶ往還として人々が行き来していたのだ。
大栃付近には「塩」「塩が峯」などの地名も残されていて、別府の四ツ足峠、久保の韮生越え、笹の祖谷越えと、3つの往還が四国山地を越えて阿波へとつながっていた。
①四ツ足峠を越える峠道(土佐中街道)は、今でも歩くことが可能。
②韮生越えが、現在の「韮生越え」を通っていたとすれば、一部通行可能。
(躄峠を越えるルートもあったらしい)。
③祖谷越えのアリラン峠(矢筈峠)へは、現在、林道が抜けている。
(笹には、大豊に越える笹越えのルートも残っている。)
往還のうち、現在「塩の道」として整備されているのは、香美市物部町大栃から香南市赤岡町までの約30kmとなっている。
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【 開会式・出発式 】
受付集合場所の香南市香我美町の山北公民館では、7時から8時まで受付、
8時10分から開会式が行われた。
開会式は、主催者 香南市観光協会 安岡会長の挨拶、来賓 香南市 清遠市長の祝辞、連絡事項の順に10分程度で終了。
予報は、曇り一時雨(降水確率50%)だが、午前中はもってくれそうだ。
開会式の後、選手はゼッケン別にバスへ乗り込んで、香美市物部町大栃の
「奥物部ふれあいプラザ」へ移動した。
山へは毎週のように登っているものの、「ラン」は、週に1~2回。
しかも、せいぜい3~4kmの軽いジョギングのみしかやっていない。
ゴールできるかどうか不安だ。
移動に少し手間取ったので、出発式は予定より10分ほど遅くなった。
出発式で挨拶するのは、「塩の道保存会」の公文会長。
約160人の出場選手で賑わうプラザ駐車場。
(トイレに行列ができていたので、ふれあいプラザ内のトイレも使えるように、
管理している香美市商工会にも協力してもらったらどうだろう。)
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【 ①スタート ~ 黒見休憩所(塩の道桜公園) 】
スタート地点の大栃から第1通過チェックポイントの黒見休憩所までは 8.4km。
拓馬頭観音(約400m)から庄谷相公会堂(約190m)までの下りが長い。
【水平距離8.34km、沿面距離8.44km、累積標高差(+)546m (-)352m】
スタートも予定より少しずれ込んで9時34分になった。
ふれあいプラザをスタートしたら永瀬ダムに架かる大栃橋(国道195号)の歩道部分(車道と分離)を対岸の大比へ渡る。
大比から高尾(山崎)までは、国道を離れ大比山山麓の歩道へ入る。
高尾で再び国道に出て、中谷川登り口まで(約500m)は、右側路側を走る。
コース中で国道の車道部分を走るのは、この区間のみ。
中谷川登り口からが本格的なトレイルとなる。
前を走るのは、9月末に 剱岳・源次郎尾根 を一緒に登ったY隊長。
道は臼杵トンネルの上を越えて、緩やかなアップダウンを繰り返す。
中谷川登り口から約 2km で林道拓線と合流する。
林道の待避所で右に折れ、小さな尾根道を拓金比羅の参道へ向かう。
金比羅の小さなピークには、三等三角点 [琴平山] 425.9m が設置されている。
余裕があれば寄ってみたいところだが、今度にしておく。
尾根道の展望所からは綱附森や三嶺が見えるのだが、雲が多い。
天気が良かったら走っている場合ではないのだ!
金比羅参道入口の拓馬頭観音の分岐を左に折れ、急峻な山道を庄谷相に向かって一気に駆け下りる。
庄谷相公会堂前では、竹製の湯のみでお茶のサービス(香美市のYさん)。
白髪神社前の分岐を左に折れ、市道庄谷相線を屋敷方面へ向かう。
(左端でカメラを構える記者の前を通過する自分の姿(下半身のみ)が10日の
高知新聞に掲載された。)
市道庄谷相線を約500mで右にそれ、柚子園の先で川を左岸へ渡る。
左岸へ渡ったらすぐに急峻な「登山道」へ入って市道屋敷線を横断する。
自分はこうゆう、キツイ登りが得意(走ってないので平坦地はダメ)。
庄谷相屋敷丁石を右に、庄谷相馬頭観音を左に見て源太坂を登る。
源太坂を登りきると、作業道と合流する。
12月4日(火)の高知新聞に掲載されたのはこの合流地点。
作業道を約500m進むとコース最高地点の「追い剥ぎ峠(標高約430m)」。
黒見休憩所は、もう目と鼻の先(約600m)。
西川黒見丁石を通過すると間もなく、第1通過チェックポイントの
「黒見休憩所・塩の道桜公園(標高約375m)」に着く。
スタート地点から 8.4km、そろそろ一休みしたいところだ。
休憩所では、塩の道保存会のみなさんが、お茶やスポーツドリンク、おにぎりなどを準備してくれていた。
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【 ②黒見休憩所(塩の道桜公園)~ 文代峠 】
第1チェックポイントの黒見休憩所から第2チェックポイントの文代峠まで6.1km。
黒見休憩所(約375m)から久保川(約140m)までの下りが長い。
【水平距離6.10km、沿面距離6.15km、累積標高差(+)229m (-)335m】
喉を潤したら再び作業道に戻って、広い尾根上を久保川へと向かう。
尾根道の下りは、足元に要注意!
うっかり止まることもできないので、写真もブレブレ。
黒見休憩所から13分ほどで、久保川集落に無事「下山」。
地元のおんちゃん、おばちゃんたち手作りの歓迎アーチが待っていた。
悠長に写真を撮り合ったりしていると、石垣の側に立っていたおばちゃん達から「はよう、走らんかよ!」と声が掛かる。
アーチを通過したら、Y隊長に続いて黒見方面から流れてくる、西の川(物部川の支流)の支流を渡る。
県道30号香北赤岡線に出たら、里道と県道を行ったり来たりしながら走る。
民家の軒下には美味しそうな大根がかけられていた。
西川で西の川本流を右岸へ渡る。
橋を渡るとすぐ左側に見渡し地蔵が祭られている。
次は、佐敷で左岸に渡って奥西川から流れてくる西の川本流を離れる。
栗ノ木の小さな沢や西の川支流を渡って県道を横断、千萱と文代の結ぶ最短ルートの薄暗い峠道へ入る。
標高点 [・319] の小さな山を迂回する県道を、山峡の峠道でショートカット、
峠を下ると再び県道を横断し文代の集落へ。
文代の集落を通過すると「文代峠」で香南市へ入る。
香美市と香南市の市境を過ぎて、すぐ左手の店屋跡が「文代峠」の
第2通過チェックポイントになっている。
ここでは、お茶とみかんをいただいた(美味しかった)。
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【 ③文代峠 ~ ゴール 】
第2チェックポイントの文代峠からゴール地点の山北公民館まで 6.8km。
この区間はアスファルトがほとんどなので「山や」には不向き。
【水平距離6.83km、沿面距離6.87km、累積標高差(+)57m (-)307m】
文代峠からの安場坂のきつい下りは、他のランナーと相前後していたこともあって、写真を撮る余裕もなかった。
香我美町中西川上組で県道に出ると、しばらくは道なりに走る。
ただし、この先の君子方神社前で一旦県道を離れ、「中西川(高宗川支流)」
左岸を大きく迂回するコース(約1.1km)に入る。
南の西川花公園を通って南へ回り込むと、中西川馬頭観音堂へ出る。
下組で中西川を右岸へ渡って少し遡ると、塞の神塔前で県道に合流する。
もう、「走りたくな~い。」っていうか走れない(岩鍋集会所付近にて)。
2車線になると進んでいる感じがしない。
「あぐりのさと」で最後の給水。
足が棒のようになってきた。(もういかん)
途中で会ったおじさんに「あと1キロ。」と言われてほっとしていると、
次にあったおじさんに「あと1.5キロ。」と言われて (x_x)
「のびるな~!・・・・・・」
それでもなんとか、まん中より少し上位で無事ゴール (^_^)v
ゴールできてよかった・・・ (^o^)
今日の一杯は、カップ麺ではなくて「猪汁」。
おにぎりは柿の葉と??の葉で巻かれている。
はっぱに包まれたまま、「いただきま~す。」
「うま~い!」
午後になり雨が落ちてきたので、表彰式・閉会式は公民館の中で行われた。
上位入賞者に、表彰状と香南市の特産品や「遊山賞」が渡された。
閉会式の最後にあいさつする塩の道保存会の公文会長。
「お世話になりました。」
順位表が公民館前の掲示板に張られていた。
帰りに、〔黒潮温泉「龍馬の湯」〕に寄ってさっぱり。
でも、すでに筋肉痛が・・・(いてて) (>_<)
<12月10日(月曜日)の高知新聞9面>
〔第2回土佐塩の道トレイルランニングレース2013〕
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第1回土佐塩の道トレイルランニングレース 2012
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