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三嶺さんぽ通信::三嶺 2011.9.10

三嶺 2011.9.10

しっとりとガスに包まれた9月の三嶺に秋の気配が漂う。

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<顔のように見える三嶺ヒュッテ、山頂は右奥>

■行先・位置
三嶺 (二等三角点 [三嶺] 1893.4m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
西熊山 (三等三角点 [西熊山] 1815.9m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分06秒・東経133度57分50秒
■コースタイム
光石登山口 7:55(46分) → 八丁 8:41(17分) → 吊橋 8:58(33分) → 第1渡渉点 9:31(18分) → 第2渡渉点 9:49(6分) → 第3渡渉点 9:54(1時間28分) → 三嶺 11:22(写真その他)11:29(12分) → 三嶺ヒュッテ 11:41(昼食)/12:53(10分) → 三嶺 13:03(1時間2分) → 西熊山 14:05(35分) → お亀岩 14:40(3分) → お亀岩避難小屋14:43(休憩)/15:03(47分) → 渡渉点 15:50(22分) → 八丁 16:12(29分) → 光石登山口 16:41
【↑3時間39分 ↓3時間28分 計 7時間07分/8時間46分(食事・休憩含む)】
■コース水平距離 ?㎞ ■天気 曇り ■楽しさ ★★★★★(満点!)

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いつも行き当たりばっかりで光石に着いてからフスベヨリ谷を登ることに決めた。谷沿いのコース上には空が見えない所が多いので、GPSを補足できずに迷走している。水平距離も長くなってしまった。17~18㎞のはず。

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登山口にゲンノショウコが咲き始めていた。ゲンノショウコ(現の証拠)は、フウロソウ科の多年草で古くから薬草として用いられてきた。紅花は西日本に、白花は東日本に多いというが光石周辺には両方見られる。

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堂床へ下る途中の登山道で見つけた丸いキノコはホコリタケに似ているが、クロアザアワタケの幼菌ようだ。イグチ科アワタケ属のキノコで各種林内の地上に生える。つやのない褐色で傘が開いてくるとひび割れが大きくなる。右は最近お馴染みのクチベニタケ。

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堂床野営場にはアケボノソウが多く咲く。アケビも鈴なりの実をつけていた。

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よく目にするクヌギタケはキシメジ科の食菌でエノキダケと同じように汁物や炒め物など何でもOK。
ツチアケビ(土木通)は、ラン科で葉緑素をもたない腐生植物(ギンリョウソウが有名)。別名をヤマノカミノシャクジョウといい「いざなぎ流」の錫杖や御幣を連想させられる。ナラタケと共生するらしいが近くには見当たらなかった。真っ赤な果実は林内でよく目立つ。

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フスベヨリ谷コースへは八丁分岐を右へとる。かつてはメインルートだったフスベヨリ谷の大きなケルン。八丁からさおりが原分岐付近までは勾配が緩く、谷沿いにはビバーグ可能なところも多い。

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八丁から20分足らずで吊橋を右岸へ渡る。

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この2つの花は似ているけどカニコウモリに似た葉と似てない葉?

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ヤマハッカ〈山薄荷〉は、シソ科ヤマハッカ属の多年草で山野の林縁などに生える。花期は8~10月。石鎚山に多いミヤマヒキオコシ(深山引起し)などの仲間。曇っている上、森の中は更に薄暗いので手ブレ写真が続出。
ヒキガエルは体が重いので斜面は苦手のようで登山道によく出てきている。脅かすつもりはないけど急に動かれるとこっちがびっくりする。雨上がりで湿度が高いのでたくさん見かけた。可愛いとは言えないが、引き結んだ口に愛嬌がある。

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フスベヨリ谷の登山道はよく崩れて狭くなるので雪のある時期は特に注意を要する。

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花が終わり、大きくなったイワタバコの葉。
モミジガサ(紅葉笠)は、キク科コウモリソウ属の多年草で山地の湿り気のある木陰などに自生し山菜として食用にされてきた。カニコウモリに似ているが葉の形が違う。花期は8~9月。

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ヤマアジサイ(山紫陽花)はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木で、本州(福島県以西)・四国・九州に分布する。花の色は赤・青・白などで花期は 6~8月。
クリタケ?ナラタケ?でも傘と柄のササクレからオニナラタケの幼菌ではないかと・・・。

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2004年の崩壊で堆積していた土砂がこのところの雨で流出し、河床が下がっている。

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トトロの森。

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キシメジ科のナラタケは広葉樹の倒木や切株に生える。歯切れが良く美味しいので汁物、バター炒めなど何でもOK。人気のあるキノコだがたくさん食べてはいけないらしい。
ビョウタケ科のゴムタケモドキ(ニカワチャワンタケ)は、半透明のゼリー状でグミのよう。汁物や三杯酢で食感を楽しもう。

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吊り橋から30分ほどで第1渡渉点を右岸へ渡る。増水しているときは靴を脱いだ方が安心。無理をして滑ったり、靴の中が濡れたりすると面白くない。
左から合流する盗人沢の丸太橋を渡って、

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緩やかな谷沿いのルートを20分ほどで第2渡渉点。

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第2渡渉点からほんの数分のさおりが原分岐に新しい道標が立っていた。分岐のすぐ前が第3渡渉点なので再び右岸へ渡る。

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トトロには木の「うろ」がよく似合う。メイが森に迷い込んでトトロに出会ったのも「うろ」の中だった。笹が食害にあう前はあまり目立つ存在ではなかったキンポウゲ科のシコクブシ(四国附子)はトリカブトの仲間、さすがの鹿も嫌う植物だが時々囓られている。

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つい最近まで、崩落地中央付近の小さな尾根状の部分(右手の高い所)を登っていたが、右岸側をぎりぎりまでつめてから右奥の樹林帯に入るルートに変わっている。この辺りから勾配がきつくなる。

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青ザレの横を登る。ここまで来ると山頂はもう近い。

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ツリガネニンジン(釣鐘人参)は、キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。三嶺のツリガネニンジンは小型のものが多い。東赤石のヒメシャジンより柄が短く茎の近くに花がついている。9月になるとリンドウも咲き始める。

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シコクフウロとシロヨメナ(たぶん)。シロヨメナは同じシオン属シロヤマギクに似ているが鋸葉の先が尖る。

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タカネオトギリの葉は綺麗に紅葉する。
ヤマラッキョウ(山辣韮)は、ユリ科の多年草で福島県以南の山地や草原に生育する。球根は食べられる。花期は9~11月。

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光石から三嶺山頂まで3時間27分。花やキノコが多い季節はペースが鈍る。

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ランチタイムをとるのためヒュッテに向かう。ガスがかかってしっとりした三嶺にときおり薄日が差す。コメツツジも少し色づき始めたようだ。
アキノキリンソウ(秋の麒麟草)は、キク科アキノキリンソウ属の多年草でリンドウと共に秋を代表する草花。

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一年中水をたたえている三嶺の池。西日本に三嶺の池より高い所に池はあるのだろうか?

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今日はカップヌードル「チリトマトシーフードさらにトマト」。
“カップヌードル40周年記念「カップヌードル強力タッグシリーズ」第2弾商品。「チリトマト」と「シーフード」の夏の強力タッグに夏野菜のトマトがたっぷり入ったスペシャルメニューです。”ということだ。シーフードとカレーのコラボは不味かったけどこれはまずまず・・・。ただ今日は肝心の泡の立つものを忘れて、つい「あっ~!」と声が出てしまった。

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三嶺ヒュッテを後に山頂へ登り返して西熊山へ向かう。

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西熊山の稜線が陽光に輝く。

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陽が差してきたので三嶺を振り返ってみる。

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西山の「くま」とお亀岩のウメバチソウ。

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築後17年を経た今も木の香りがして、居心地の良いお亀小屋。

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ベニチャワンタケが地面に落ちた小さな木片から生えていた。赤いのでよく目立つが食べられない。

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今度は対照的に白くて半透明なキノコでキシメジ科のヌメリツバタケモドキ。一応食用。

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ゴムタケモドキに少し似ているけど、すごく柔らかくて触ると指の跡が付いた。つきたてのお餅のようなこのキノコは???
ツノシメジの幼菌が緑の草(苔)?に包まれて生えていた。ブナやシラカバの倒木に発生する。このトゲトゲは食べられるという説もあるが・・・。
植物やキノコに興味が湧くと山行中も退屈しないのはいいけど、同定が難しいものもあるので見つけ過ぎると宿題が増えて大変だ。今日は上等の「三嶺日和」だった。



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