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三嶺さんぽ通信::石立山 2011.6.5

石立山 2011.6.5

昨日の運動不足?を解消するため石立山に出かけてみた。
この日の朝は雨も降ってなかったので地域の清掃活動があった。曇り空で少々動いても汗にならないほど涼しく清掃にはもってこいの天気だったけど、その分出発は遅くなったので降り出した雨に出鼻をくじかれた。それでもあきらめきれずに、「登山口に車が1台もなかったら止めようか・・・」などと考えながら別府峡の登山口へ行ってみることにした。

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<シロヤシオ>

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■行先・位置
石立山 (二等三角点 [石立山] 1707.7m)
高知県香美市・徳島県那賀町、北緯33度47分5秒・東経134度3分18秒
■コースタイム
別府峡登山口 10:20(20分)→ 竜頭谷 10:40(31分)→ 岩場 11:11(46分)→ 西峰 11:57(7分)→ 石立山 12:04(セルフタイマー写真など)/12:06(6分)→ 西峰 12:12(27分)→ 岩場 12:39(22分)→ 竜頭谷 13:01(15分)→ 別府峡登山口 13:16
【行き 1時間44分 帰り 1時間10分 計 2時間54分】
■コース水平距離 7.4km(往復)
■天気 雨
■楽しさ ★★★★☆(4点)

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登山口から山頂までの水平距離は片道 3.7㎞(斜距離 3.87㎞)、標高差は 1,150m、累積標高差は 1,194m(往復 1,262)、平均勾配は思ったほどでもなく17.3度、31.1%(西峰までは 20.2度、36.8%)に留まる。

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林道大栃線は入口から約 4㎞地点で山腹崩壊のため全車両通行止め、復旧は未定で秋の紅葉シーズンに間に合わないようだ。別府から中東山、白髪山、三嶺の各登山口へは行けないので要注意!

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もみじ茶屋の下の駐車場に車を乗り入れると、岡山、高知が各1台ずつ駐車中、この雨に登る物好きがいるのだなあ。高知は「million films」の「ゆきねえ」さんかな?
映画「私は貝になりたい」に登場した吊り橋をスタートしたのは 10時20分。

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スタスタ登って竜頭谷渡渉点までちょうど20分、熱い体が雨で冷却されるので快調快調。でもグショグショ。

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5月17日、牧野植物園で初めて咲いたと高知新聞に紹介されたヒメキリンソウ(姫黄輪草)はもうすぐ開花。四国の愛媛、徳島、高知のみに分布する四国固有種、環境省レッドデータブック絶滅危惧II類(VU)。
誰が名付けたか「ガメラ石」、通る都度見ているのになぜかシャッターを押してしまう。

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この白い小さな花は未同定、植物博士の「T月大権現」に尋ねないと分からない。

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「岩場」には出発から51分で到着。雨で濡れているので滑らないように。

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「岩場」にイワガサが咲いていた。イワガサ(岩傘)は、バラ科シモツケ属の落葉低木で本州(近畿地方以西)・四国・九州に分布し、急峻な岩場などに生育することが多い。イブキシモツケによく似ているが葉っぱが微妙に違う。

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おなじみの「ビャクシンの尾根」を通過。痩せ尾根だが危険はない。

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この時期、深山の薄暗い林床でよく見かけるギンリョウソウは暗い上に雨でブレブレのボケボケ。ちょっと失礼して顔を見せてもらった。
ギンリョウソウ(銀竜草)は、山地のやや湿り気のある腐植土の上に生える腐生植物で透明感のある白い鱗のような葉に包まれた姿を竜に見立てた名前だという。緑の葉のない白っぽい姿がキノコにも見えるので、ユウレイタケ(幽霊茸)の別名がある。葉緑素がないので自分では栄養を作れない。

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固有種のイシダテクサタチバナ(石立草橘)も蕾を付け始めた。花の見頃は 6月下旬から 7月初旬。

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ミツバツツジが見頃を迎えていた。まだ蕾が残っている。

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「ゆきねえ」さん達を発見!お先に失礼して西峰から本峰へと向かう。

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西峯から本峰へ向かう尾根筋の左右に多数のシロヤシオが自生する。山頂到着はスタートから 1時間44分の12時4分。

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ミヤマハコベ(深山繁縷)はナデシコ科ハコベ属の多年草で、北海道(西南部)・本州・四国・九州の山地のやや湿った林内に生える。 5枚の花片は深く切れ込んでいるので 10枚に見える。花期は 4~6月。
シコクハタザオ(四国旗竿)はアブラナ科ヤマハタザオ属の多年草で、本州(関東以西)・四国・九州に分布する。フジハタザオの変種と言われ、三嶺でもよく見かける。ハタザオなのに背が低い。花期は 5~6月。

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ヤチマタイカリソ(八街碇草)はメギ科イカリソウ属の多年草で、本州(東海・紀伊半島)・四国・九州に分布するソハヤキ要素を持つ植物群のひとつといわれる。石灰岩地帯に多く分布する。環境省レッドデータブック絶滅危惧II類(VU)、花期は 4~5月.

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イワキンバイ(岩金梅)はバラ科キジムシロ属の多年草で、北海道・本州・四国・九州 の山地の岩場や礫地に分布する。高山帯に咲くミヤマキンバイによく似ているが、イワキンバイは亜高山帯が主で鋸葉が茎に直接付いていてトゲトゲも細かい。花期は 6~8月。

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キバナノコマノツメ(黄花駒爪)は黄色のスミレ基本3種の1つで、北海道や本州中部と四国・屋久島の高山に分布する。四国では石鎚、赤石、石立など「石」のつく山に咲くことが共通している。唇弁が長く、ほかの黄スミレと違って葉がまるいこと、上弁と側弁が上を向いていることなどが特徴でタカネスミレに似ている。名前は葉の形が馬の蹄に似ていることに由来し、スミレの仲間なのにただ一つスミレという名前がつかない。はじめてみたのは7月の白馬岳だった。

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<参考> 北アルプス白馬岳のコマクサ群落付近で見たキバナノコマノツメ

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ムシトリスミレ(虫取菫)はタヌキモ科、ムシトリスミレ属の多年草で、スミレに似た紫色の花をつけるがスミレの仲間ではない。ムシトリスミレの分布は主に本州の北アルプスなど中部山岳以北の冷涼な高山の岩の上や湿地だが、石立山の高度約 1,000mに隔離分布していることが知られている。また、三重県松阪市飯高町と岐阜県根尾村にも飛び石のように分布していて、これらは氷河期の遺存種と言われている。分布場所の共通点は石灰岩地であること、滝や渓谷に近いことなど(水分を含んだ涼しい風が昇ってくる場所)。粘りのある球(白く見えている白い小さなツブツブ)のあるロゼット葉がくっついた虫を消化吸収する。暑さに弱く、夏でもガスのかかるような湿った涼しい場所しか生存できないので下界では育たない。石立山のムシトリスミレは個体数が非常に少なくなっている。
シライトソウ(白糸草)はユリ科シライトソウ属の多年草で本州(秋田県以南)・四国・九州の山野に分布する。ブラシのような白い花をつける。花期は 5~6月。

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サクラソウの仲間のユキワリソウ(雪割草)はサクラソウ科、サクラソウ属の多年草で、日本全土の亜高山帯から高山帯の湿った岩場や草地に自生する。葉の表面にしわが多い。

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ユキワリソウは、花片の色が白とピンクがあって形も微妙に違う。キンポウゲ科のミスミソウも雪割草と呼んだりするが、カタカナで書く本物の「ユキワリソウ」はこちらだ。

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別府峡を挟んで口西山を見ながら「岩場」を慎重に下る。

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竜頭谷を渡渉し吊橋を渡るとゴール、往復 2時間54分、足下が乾いていてカメラを持たなかったら更に 10~20分の短縮可能?

banner_b.gif arrow02p2.gifarrow02p2.gifarrow02p2.gif 山行記録の日程順・山域別はこちらから。

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