6月最後の土曜日は、面河渓からの裏参道を石鎚山へ登った。
ロープウェイを使って成就からの表参道コースと土小屋コースに続き、3つ目の裏参道は初めてのコース。
ただ、もっともよく利用する土小屋からは、4回中4回とも東稜なので表参道側から登ったことがない。
<石鎚山(天狗岳)山頂>
■行先・位置
石鎚山 (三等三角点 [石鎚山] 1920.6m、弥山 1974m、天狗岳 [標高点] 1982m、南尖峰 [標高点] 1982m)
愛媛県西条市・久万高原町、北緯33度46分03秒・東経133度06分54秒
■コースタイム
面河渓駐車場 7:08(20分)→ 登山口 7:28(41分)→ 霧ノ迫 8:09/8:16(32分)→ 面河山 8:48(22分)→ 休憩 9:10/9:21(6分)→ 愛大石鎚小屋 9:27/9:34(34分)→ 水場 10:08/10:13(9分)→ 縦走路分岐 10:22/10:25(9分)→ 三角点分岐 10:34(8分)→ 石鎚山三角点 10:42/10:46(5分)→ 三角点分岐 10:51(7分) → 縦走路分岐 10:58(5分)→ 表参道分岐 11:03(6分)→ 弥山 11:09/11:14(8分)→ 天狗岳 11:22/11:24(5分)→ 南尖峰 11:29(2分)→ 南尖峰フェース上部 11:31/11:34(2分)→ 南尖峰 11:36(4分)→ 天狗岳 11:40(8分)→ 弥山 11:48(昼食)/12:19(3分)→ 表参道分岐 12:22(4分)→ 縦走路分岐 12:26(7分)→ 水場 12:33(28分)→ 愛大石鎚小屋 13:01/13:09(22分)→ 面河山 13:31(21分)→ 霧ノ迫 13:52/14:01(32分)→ 登山口 14:33(17分)→ 面河渓駐車場 14:50
【南尖峰先端まで 行き 3時間39分 帰り 2時間28分 計 6時間7分】
(昼食・休憩除く、行きは三角点 [石鎚山] 経由)
■コース水平距離 18.5㎞
■天気 曇り時々晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
標高差のある面河渓からの裏参道コースを往復。
往路は、縦走路を一旦、二ノ森方向へ歩いて石鎚山三角点へ登頂。
縦走路へ戻って表参道を合わせ、弥山から天狗岳・南尖峰をピストンしたら縦走路の分岐から往路を下山する 18.5km。
【水平距離18.52㎞、沿面距離19.07km、累積標高差(+)1627m (-)1584m】
山頂(天狗岳)は、標高点のみで三等三角点 [石鎚山] 1920.6mは約800m北西のピークに設置されている。
7時前に面河渓の駐車場に着いた(3台目)。
先着の広島の男性はすでに出発、福山の女性が準備中だった(2組とも単独)。
7時8分、駐車場を出発!
透明な水と緑が美しい面河渓沿いに歩き始めたら、すぐに右岸へ渡る。
遊歩道(約1.5km)を約 20分で登山口に着いた。
急な石段に取り付き鳥居を潜る。
登山口から霧ヶ迫を経て面河山を巻くまで急登が連続する。
登山口から 41分、小さな沢が流れる「霧ヶ迫」で一休み。
ウリノキ(瓜の木)は、ウリノキ科ウリノキ属の落葉低木で沢筋などに多い。
カールして開く白い花が薄暗い森の中で目立っていた。
面河山(標高点 [・1525] )南面の支尾根を北~北東方向に向かって登る。
面河山の東面直下(30~40m)を巻いて、標高点・1866ピーク(二ノ森東方)から下る尾根に乗ったら北西(左)に折れる。
このコースは橋が多く、濡れているとよく滑るので要注意!
9時27分、駐車場から 1時間59分(休憩含む)で「愛大石鎚小屋」に到着。
小屋の周辺には、木製のテント場やトイレが設置されている。
小屋は泊まり 500円、バイオトイレ 100円の協力金で利用可能。
小さな沢がいくつも現れる。
アワモリショウマ(泡盛升麻)は、ユキノシタ科チダケサシ属の多年草で本州(中部以西)・四国・九州に分布、沢筋で見かけることが多く梅雨時に咲く。
シコクトリアシショウマ(四国鳥足升麻)ユキノシタ科チダケサシ属の多年草で四国山地に分布、沢筋で見かけることが多く梅雨時に咲く。
トリアシショウマ(北海道・本州分布)の変種で、茎は細く全体に繊細。
カラマツソウ(落葉松草、唐松草)は、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草で北海道・本州・四国・九州の亜高山帯の草地に自生する。
この花もガスに濡れている印象が強い。
ロープのある小さな崩壊地を通過する。
群生の中に一輪だけ咲いていたシコクフウロ。
花が黄色なのに、コツクバネウツギより顎が多いし「ツクバネ」が開いていない。
キバナウツギによく似るのだが・・・・・・。
愛大小屋から 34分で「水場」に着いた。
水場から300mほどで、石鎚山~二ノ森・堂ヶ森方面の縦走路に出た。
縦走路を西(二ノ森方面)に 300m ほどで急斜面の踏み跡を直登し、尾根に出たら左に折れる。
あった~!
石鎚山の三角点に初登頂!
三角点の「石鎚山」は、3~4人が車座になって座れる程度の広さがある。
<基準点データ>
基準点コード TR35033502801
等級種別 三等三角点
冠字選点番号 羅50
基準点名 石鎚山
位置 北緯33度46分22秒、東経133度06分33秒
三角点を確認したら縦走路へ引き返す。
尾根通しに踏み後もあったが、ヤブコギになりそうなので、まっすぐ下る。
縦走路に戻ったら登ってきた面河コースの分岐を通過、三の鎖小屋直下で表参道に合流する。
ユキワリソウ(雪割草)は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草で、本州(中部以北)と四国の亜高山帯~高山帯の湿った岩場や草地に自生する。
ここで見かけたのはピンクのみ。
ミヤマダイコンソウ(深山大根草)は、バラ科ダイコンソウ属の多年草で北海道・本州(中部以北)・奈良県(大峰山)・四国(石鎚山)の亜高山帯~高山帯の岩場に自生するポピュラーな高山植物。
階段の途中で先ほど登った三角点のピークが見えてきた。
11時9分、3時間24分(4時間1分 休憩含む)で弥山に到着。
梅雨空でも20~30人の登山者で賑わっていた。
弥山の頂上山荘と石鎚神社頂上社。
「(ガスは)なかなか晴れそうにないな~。」
ゆっくりしてもいられないし、お腹もすいたので、とりあえず山頂(天狗岳)へ!
北壁上部にひばりつくように咲くイワガサ。
イワガサ(岩傘)は、バラ科シモツケ属の落葉低木で本州(近畿地方以西)・四国・九州に分布し、急峻な岩場などに生育することが多い。
イブキシモツケによく似ているが葉っぱがちょっと違う。
高いのであまりのぞかない方がよい (^^;)
弥山から天狗岳までは10分足らずで着く。
過去5回のうち、4回は土小屋から東稜を登ったので、逆に歩くのは「表参道」を歩いて以来の 2回目。
天狗岳の次は南尖峰(標高は天狗岳と同じ)へ。
南尖峰ピークの先からよく利用する東稜ルートを見下ろす。
更にその先には南尖峰フェースの上部の岩場。
フェースそのものは勾配が緩いので乾いていればそんなに怖くないが、テラスから上はあまり気持ちよくない。
反対から見るオーバーハングした天狗岳もまたいい。
弥山に戻ったらお待ちかねのランチタイム。
日清「老舗の逸品 神田まつや監修 カレー南ばんそば」
「創業明治十七年の東京・神田まつや監修によるカレー南ばんそば。まっすぐなそばに、出汁の効いた香り立ちのよいカレーつゆ。」
店舗で使用している七味付ということで、自分的には好みだ!
エネルギー:458kcal ナトリウム:2.3g(食塩相当量:5.8g)
面河山の尾根最上部の標高点・1866ピーク(左)と西ノ冠岳。
標高点・1866ピークから南東に下る尾根の先の小ピークが標高点・1525 の面河山で、その左を巻いて下山する。
面河山の向こうに見えるピークは、標高点・1614。
時々晴れ間はのぞくのに、なかなかガスが消えない石鎚山頂。
弥山から1時間57分(2時間14分 休憩含む)で登山口に無事下山。
上高地の長~い自然探勝路を思い起こさせる遊歩道。
駐車場近くの橋からの上流と下流。
14時50分、弥山から2時間14分(2時間31分 休憩含む)で帰ってきた。
初めての裏参道は、連続する急登と深い森を堪能、三角点も確認できて充実した山行となった。(まんぞく、まんぞく)
山行記録の日程順・山域別はこちらから。
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