山旅4日目(登山3日目)は、穂高岳山荘から穂高連峰の主峰 奥穂高岳に登頂後、吊尾根を紀美子平まで縦走し前穂高岳をピストン、重太郎新道を上高地まで下る行程。

<重太郎新道から前穂高岳>
■行先・位置
奥穂高岳 (標高点 [・3190] 3190m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度17分21秒・東経137度38分53秒
前穂高岳 (一等三角点 [穂高岳] 3090.2m)
長野県松本市・岐阜県高山市、北緯36度16分55秒・東経137度39分38秒
■コースタイム
穂高岳山荘 06:52(39分)→ 奥穂高岳 07:31/07:46(1時間52分)→ 紀美子平 09:38/09:47(35分)→ 前穂高岳 10:22/10:28(34分)→ 紀美子平 11:02/11:13(24分)→ 雷鳥広場 11:37(昼食)/12:08(2時間2分)→ 岳沢小屋 14:10/14:33(1時間20分)→ 自然探訪路 15:53/16:00(15分)→ 西糸屋山荘 16:15
【7時間41分/9時間23分(昼食・休憩含む)】
■コース水平距離 9.2㎞
■天気 曇り時々雨のち晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

穂高岳山荘から今回の最高地点、奥穂高岳までひと登りして吊尾根へ。
紀美子平から前穂高岳をピストンして重太郎新道を下り、岳沢小屋を経て上高地までの9.2㎞。
累積標高差は (+) 838m (-) 2300mと下りがきつい。
水平距離と沿面距離の差も1割を越えている。
【水平距離9.14㎞、沿面距離10.27km、累積標高差(+)838m (-)2300m】

朝食時間は5時15分。昨夜からの雨がまだ降り続いている。

洗面・朝食を済ませて部屋でしばらく待機。
雨脚は弱まったものの、風が強いのでカッパを着込むと信号になった。

高山市の天気は 「晴れ」 で午後から雨の予報(信州側は逆になった)。
早めの行動がいいようなので、6時52分奥穂高岳に向かって出発。

山荘のテラスからすぐ、ハシゴとクサリが連続する岩場に取り付く。

岩場は取り付き部分のみで、昨日のルートで慣れているので問題ない。
稜線に出ると一瞬だけ晴れ間が出た。

奥穂高山頂の祠(右奥に少しだけ見える小さなピーク)も見えたのだが・・・。

山頂に着くと再びガスに包まれて展望はなかった。
ここが日本で3番目に高い頂。
穂高神社嶺宮に参拝し、吊り尾根の縦走路を紀美子平へ向かう。

奥穂高岳山頂から5分程度で 「南稜ノ頭」。
南稜ノ頭からすぐに岳沢側に下る凹状の小さなクサリ場がある。

更に進んでクサリの架かるスラブ状の岩場を下る。
勾配は緩いので緊張感はない。

最低コルの分岐から尾根の直登も不可能ではないようだ。
(天気の良いときにチャレンジしたい)

ウサギギク(兎菊)は、キク科ウサギギク属の多年草。
葉がウサギの耳に似ていることからこの名がある。

クロトウヒレン(黒唐飛簾)は、キク科トウヒレン属の多年草。
四国にもトサトウヒレンなど数種類の仲間が自生している。
オンタデ(御蓼)は、タデ科オンタデ属の多年草。
イタドリの仲間やね。

ヨツバシオガマ(四葉塩釜)は、ゴマノハグサ科シオガマギク属の多年草でミヤマシオガマやタカネシオガマやとともに北海道と本州(中部以北)の高山帯の砂礫地や草原に分布する高山植物。※タカネシオガマのみ一年草。
ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)は、ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。低山に咲くダイモンジソウより小さくて華やかな感じがする。

岩場で先行者に追いついた。

ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)・ツジ科ミヤマホツツジ属・落葉小低木。
一昨日(31日)涸沢付近で見たホツツジより高い所に自生する。
花柱(雌しべ)が反り返るのが特徴。

奥穂高岳から1時間52分で 「紀美子平」 に着いた。

一休みしたら前穂高岳山頂までピストンだ。
ちょっと心配だったTさんも 「ここまで来たら登ります。」 と元気だ。
初めての穂高でビッグ4を 「やっつけてきた」 と言えば少し自慢できるかも。

気を抜けない岩屑の急登が続く。

前穂高岳山頂には、槍ヶ岳・穂高連峰唯一の一等三角点 [穂高岳] 3090.2m が設置されている。

何も見えないので証拠写真を撮ったらすぐに下山開始。

紀美子平から重太郎新道の本格的な下り。
上高地の方向は指導標のとおりだが、矢印に従って一旦左へ出る。

尾根を左に出るとすぐにクサリの架けられたスラブ状の岩場。
スリップしないようにゆっくりと。

ハシゴを登って左側に下ると 「雷鳥広場」 へ出る。
雷鳥広場のすぐ下の広場でランチタイム。
この日は、行程が長いので弁当を頼んでおいた。

穂高岳山荘の弁当は、朴葉寿司に鮎の甘露煮と竹輪の磯辺揚げ。
ランチタイムをとっているとき韓国人のツアーグループが登ってきた。
韓国の最高峰は、韓国三大霊山の一つ、済州島の漢拏山(ハルラサン)1,950mで2,000mを越す山はない。
もちろん、高ければよいというものではないが、日本には21座28峰の3,000m峰があり、夏でも多い残雪や豊富な高山植物などで人気が高い。

「岳沢パノラマ」 に着くと同時にガスが晴れ始めた。

晴れ間が出て岳沢と上高地、焼岳の展望が広がった。

キソアザミ(木曽薊)はキク科のアザミ属の多年草で北アルプス中南部から中央アルプスにかけて分布。
花は下向きに咲き、北アルプス北部・白山山系・妙高山系に分布するタテヤマアザミに似るが、葉の切れ込みが深くて鋭い刺があることが相違する。

左から凸西穂高岳、凸間ノ岳、凸天狗ノ頭。

晴れてもすぐに雲が湧いてきて、西穂と間ノ岳がハート型に囲まれた。

上高地ビュー。帝国ホテルの赤い屋根が見える。

カモシカの立場と雪渓の残る扇沢。

重太郎新道は急なので稜線はどんどん高くなっていく。

長いハシゴを一人一人下る。
最近、滑落事故も起きているので、まだまだ気を抜いてはいけない。
傾斜が緩くなり、もう少しで岳沢小屋という所にお花畑が広がっていた。

ジャンダルム~ロバの耳~奥穂高岳付近の稜線を見上げる(2枚合成)。

岳沢のテント場を通過、涸れた沢を渡るとすぐに岳沢小屋に着く。
小屋の広場からの眺めもなかなかいい。(ばんざ~い!)

「岳沢小屋(2170m)」は、2006年1月に雪崩で全壊、再建が待ち望まれていたが2010年7月に営業を再開している。
規模が小さくなったので宿泊は要予約。

一休みしたら出発。
「もう少し~。」 と言ってもまだ1時間はかかる。

岳沢から見あげる天狗ノ頭と畳岩尾根。右奥に奥穂高。

明るい黄緑の林も深い緑の森も気持ちいい。
でも、ちょっと疲れたなあ。

岳沢小屋から1時間20分で穂高・岳沢登山路入口へ出た。
林道を横断し自然探勝路へ入る。
[← 明神池 河童橋 →] 道標が示すように明神で対岸へ渡ると周回できる。

西穂独標の支尾根から派生する小さな沢の水が集まり流れをつくる。
この付近には岳沢湿地が広がる。
透明度が高く冷たい。

河童橋へ向かう木道の左手には六百山が聳える。
「逆さ六百山」 もいいね~。

大きな雲の左上が彩雲になっている。

梓川の畔から今日のルートを眺めてみる。歩いた吊尾根も遠くなった。

「はら減った~!」
「のどが渇いた~!」
河童橋の袂を通過して西糸屋山荘へと急ぐ。

宿泊3回目の西糸屋山荘は河童橋から徒歩2分、岳人に人気の穴場的な宿。
4月1日に予約を入れておいたので、フロントも予約の早さに驚いていた。

部屋と風呂からは穂高連峰の山並みを一望できる(部屋の位置による)。
談話室で山の本を読む岳人?たち。

1泊2食付で9,450円とリーズナブルな料金の割りに結構豪華な夕食。
「山荘」 という名前から 「風呂のある山小屋」 程度を想像していたメンバーは、料理と雰囲気のよさに大満足。
■ 9月3日(月) ■
山旅最終日は、8時に予約のジャンボタクシーで上高地から松本駅へ。
9時52分発の 「しなの6号」 、名古屋から 「のぞみ25号」、岡山から 「南風13号」 を乗り継いで高知へ帰る。

目覚めると窓から奥穂高岳(右寄りのなだらかな部分)が良く見えた。

ビール付きの朝食。

玄関前からすぐの梓川に朝靄がたつ。

河童橋と河原には散策する人がちらほら。
ご主人にシャッターを押してもらって山荘をあとにする。

河童橋で通りがかりの人にシャッターを押してもらい、タクシー乗り場へ急ぐ。
「また来るぞ~!」

松本駅西側の 「アルプス口」 でタクシーを降りた。

制御付き自然振り子式電車の383系〔ワイドビューしなの6号〕。
急曲線が多い中央西線で使用されている。
先頭車両は貫通式で最後尾(長野行き先頭車両)が非貫通式となっている。

名古屋から岡山までは、N700系〔のぞみ25号〕。

名古屋駅で買ったのは、定番?の 「みそかつ&エブフリャ~」。

岡山からの2000系〔南風13号〕は、古くなったけどハイテク車両。
急勾配・急曲線が多い土讃線の速度向上を目的として、気動車で世界初の制御付自然振り子が採用されている。

「おつかれ」 は 「Yちゃん」でビール。
「岳」 のクッキーを買ってきてしまった。
今回の山旅をメンバーのみんなが満足してくれたかどうかは分からない。
でも、印象に残る山旅の1ページになったと思う。
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