梅雨前線が本州の南海上に離れて停滞しているため、高知県は移動性高気圧に覆われておおむね晴れ。南部から見る稜線上は雲は雲に覆われているものの、気持ちよい青空と濃い緑に誘われて、うっかり天狗塚に向かってしまった。
<1800mピーク付近>
■行先 天狗塚 (標高点 [・1812] 1812m)
■位置 徳島県三好市、北緯33度49分37秒・東経133度56分36秒
■コースタイム
光石登山口 9:28(22分)→ 八丁 9:50(18分)→ 徒渉点 10:08(52分)→ お亀岩避難小屋 11:00/11:05(2分)→ お亀岩 11:07/11:09(18分)→ 天狗峠 11:27(15分)→ 天狗塚 11:42/12:01(13分)→ 天狗峠 12:14(12分)→ お亀岩 12:26(1分)→ お亀岩避難小屋 12:27(33分)渡渉点 13:00(13分)→八丁 13:13(18分)→ 光石登山口 13:31
【行き 2時間7分 帰り 1時間30分 計 3時間37分】
■コース水平距離 12.8㎞
■天気 晴れ時々曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)
高知県側から天狗塚へは3つのルートが考えられる。光石登山口からカンカケ谷・お亀岩経由、同じく綱附森稜線分岐・地蔵ノ頭経由、の2つの直登ルートと光石登山口または白髪山登山口から三嶺、西熊山を経由する縦走ルートがある。今回はお亀岩から天狗峠を経る最短ルートのピストンで往復12.8km。
【水平距離12.76㎞、沿面距離13.19km、累積標高差(+)1259m (-)1227m】
梅雨の晴れ間を待ち焦がれていたかのように、光石登山口は車があふれそうになっていた。
八丁までのコースタイムは40~50分(今回は22分)。1回目の休憩ポイントになる。フスベヨリ谷のコースを右に見送りカンカケ谷へと向かう。
右下にカンカケ谷の瀬音が心地よい。標高は約1150m。
緑のシャワーを浴びながら、歩きやすくなった谷沿いのトレイルを進む。
渡渉点で左岸に渡り、北向きの沢を登り始めると少しずつ勾配が増してくる。
木々が林冠に葉を広げ、光合成にいそしむ季節はGPSにとって条件が悪い。
沢沿いにバイケイソウが繁茂する。(コバイケイソウの方がきれいやね。)
倒木に生えていたのは、サルノコシカケ科アイカワタケ属のマスタケ(鱒茸)。
魚のマスの肉の色に似た鮮やかな橙色からこの名が付けられた。春から秋に広葉樹の倒木、切株などに発生する木材腐朽菌で古くから食用にされてきた。ささみのような食感で天ぷらやフライ、バタ-炒めにすると美味しいらしい。
生きているアワマイマイ(阿波舞々)を発見!名前のとおり徳島県など四国の固有種で剣山地などに生息する。殻は時々見るものの、夜行性ということもあり、生きている個体を見かけることは少ない。
カツラの巨木はずっとこの森を見続けてきた森の主。
1月3日に三嶺山頂でお会いした、ジェントルな先輩登山家に遭遇。このブログも「おかめノート」の書き込みもご存知だった(^_^;)(汗)。早朝から登っておられたようで、早くも下山中だった。
お亀岩が近づくと、稜線のガスも切れ始めて青空が広がってきた。
日当たりの良い場所に多く咲く、シコクアザミも良く見るときれいなのよ・・・。
蜜を吸うのは、イチモンジセセリ。セセリチョウ科に属するチョウで後翅に白い斑点がつながった一文字模様を持つ。全国に分布するが関東以南に多い。
蝶と蛾の違い・・・?○蝶は昼行性、蛾は夜行性。○蝶はカラフル、蛾は地味。○蝶は触角が丸い、蛾はくし状か尖っている。○蝶は羽をたたんでとまる、蛾は広げてとまる・・・など。セセリチョウはどちらかというと地味だし、例外もある。
お亀岩避難小屋に寄って「おかめノート」を見ていこう。
今日は、お亀岩のコルから西に向かって天狗峠(地蔵ノ頭の右側の鞍部)を目指す。
気持ちよい笹原のトレイル。
地蔵ノ頭の東尾根から後方の西熊山の右に三嶺を望む。右奥は次郎笈。
緑の濃いカンカケ谷を俯瞰する。この付近直下が源流ということになる。登山道は写真中央付近から左側の谷を通っている。
ヤブウツギ(藪空木)スイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木で、分布は本州(山梨県以西の太平洋側)と四国。山地の林縁など日当たりのよい場所に生育し、樹高は4~5m程度。ピンクに近いタニウツギより色が濃い。
目の前のなだらかな1800mピークと地蔵ノ頭の鞍部、標高1780mの「天狗峠」は一昔前まで「躄峠」と呼ばれていた。峠の分岐を左にとると地蔵ノ頭を経て綱附森へと至る(稜線分岐から光石へ)。
なだらかな1800mピークを過ぎるとピラミダルな天狗塚が迫ってくる。
近づくほどにガスも晴れてきた。60mほどの急登をひと登り!
牛ノ背の東端に突き出すピラミダルな天狗塚のてっぺんはあまり広くはないが、展望はすこぶる良い。360度の展望が得られる山頂に三角点はなく、地図上に標高点 [・1812] が示されるのみで三角点は存在しない。
天狗塚から西に伸びるなだらかな尾根は「牛ノ背」と呼ばれ、先端付近に三等三角点 [古味] 1757.1mが埋設されている(左)。
天狗峠と地蔵ノ頭の向こうには三嶺(写真右)。
「三嶺・天狗塚のミヤマクマザサ及びコメツツジ群落」は、規模が大きく国の天然記念物に指定されている。
コメツツジ(米躑躅)は、ツツジ科ツツジ属の落葉低木。北海道から九州の山地の岩場などに自生する。米粒のような小さな白い蕾と花からこの名がある。
牛ノ背側から登山者が続々と登ってきて山頂が賑やかになってきた。
時折、日差しが差すものの、涼しくて梅雨とは思えない爽やかさが気持ちよい。じっとしていると寒いほど。お腹が鳴ってきたので下山開始。
天狗塚の登山者に後ろ姿を見られているので、軽やかそうに駆ける (^^;)
コメツツジが点在する笹原上に三嶺の勇姿。
燃料が切れそうなので今日は三嶺までは行かない。
天狗峠から天狗塚を振り返る。いいね!
天狗峠を東に下って標高点 [・1698] の西側を巻いてお亀岩へ。
お亀岩に出ると西熊山の稜線が再び迫ってくる(2枚合成)。いいね!
キノコにょきにょき♪
木漏れ日の差すカンカケ谷(徒渉点付近)。
復路は1時間30分で光石登山口へ。
久しぶりの天狗塚は涼しくて気持ちよかった。あとは帰ってビールやね (^^)/
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