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三嶺さんぽ通信::石立山 2011.10.23

石立山 2011.10.23

週末は土曜日を優先して山に登る。日曜日をゆっくりしたいと思うからだが、このところなぜか週末ごとに天気が悪く、22日も雨だった。23日の午後になってやっと青空が見えてきたのでしばらく足を運んでいない石立山トレイルに出かけた。

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<登山道から北谷を望む>

■行先・位置
石立山 (二等三角点 [石立山] 1707.7m)
高知県香美市・徳島県那賀町、北緯33度47分5秒・東経134度3分18秒
■コースタイム
別府峡登山口 12:50(23分)→ 竜頭谷 13:13(36分)→ 岩場 13:49(43分)→ 西峰 14:32(7分)→ 石立山 14:39/14:44(6分)→ 西峰 14:50(28分)→ 岩場 15:18(24分)→ 竜頭谷 15:42(14分)→ 別府峡登山口 15:56
<行き 1時間49分 帰り 1時間12分 計 3時間01分>
■コース水平距離 8.0㎞(駐車場から)
■天気 曇り時々晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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駐車場からの水平距離は片道約4㎞と短いけど累積標高差が1,200mと急峻。

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国道が通る別府の中心地、奈路からは手前の尾根に隠れて山頂は見えない。別府渓谷を挟んで向かいの中尾からだと山容を確認することができる。

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<参考:紅葉がピークの石立山>

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石立山は年間を通じて入山者の少ない静かな山だ。イシダテクサタチバナの咲く初夏と紅葉の秋には団体を見かけることもあるが、人っ子一人いないことも多い。個人的にはツツジや高山植物の咲く春から初夏にかけてが一番好きだ。

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北谷をつめたところに山頂がある。250mほど上部で左から竜頭谷が合流する。北谷への合流点から渡渉点までの間に百間滝があり、落差があるので水量の多い時期はなかなか迫力がある。

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登山口の吊橋(錦帯橋)を渡るといきなりの急登が待ち受ける。登山口から23分、体が汗ばんできた頃に竜頭谷の渡渉点へさしかかった。足の長さ?を活かしてなんとか靴を脱がずに通過した。谷は昨日の雨で水量が多くなっているが、冬になると涸れてしまう。

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谷からは、お助けロープのある岩くずのジグザグを一登りで岩尾根に取り付く。

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ツリフネソウ科のハガクレツリフネは、本州(近畿)・四国・九州に、ユキノシタ科のジンジソウは本州(関東以西)・四国・九州に分布。ジンジソウは雨に濡れると左側のように花弁が重なって一文字になる。

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普通には歩けないので両手両足を使って登る。

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キヌタソウ(砧草)は、アカネ科ヤエムグラ属の多年草で本州・四国・九州の山林に咲く。花期は7~9月とされているけどまだ少しだけ残っていた。
ヤクシソウ(薬師草)は、キク科オニタビラゴ属の越年草で北海道から屋久島までの山野に普通に分布している。花期は9~11月。

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標高差で500mほど登ると別府峡のもみじ茶屋と駐車場が小さく見えてくる。

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毎度おなじみのガメラ石。どういう状況で侵食されたのだろう。

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先週、御在所山で見かけたシコクママコナ(四国飯子菜)は、ゴマノハグサ科ママコナ属の半寄生の1年草。ヨコワサルオガセ(横輪猿麻桛)は、岩場周辺でよく目にする。大気中の水分を吸収して自ら光合成を行うので、木の枝にぶら下がっていても寄生しているのではない。ガスのかかるような場所を好むようだ。

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登山口から中間点の「岩場」までは約1時間のペース。

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岩場は周囲が開けていて展望が良いので休憩にちょうど良い。左は北谷南尾根と行者山。この尾根も面白そうだ。右は竜頭谷の北尾根で、晴れていると奥に白髪山と三嶺の山頂部分を見ることができる。

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岩場周辺ではリュウノウギクが見ごろを迎えていた。

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リュウノウギク(竜脳菊)は、本州(福島県・新潟県以西)・四国・九州(宮崎県)の山地や崖地などに生えるキク科キク属の多年草。石灰岩地に多いといわれる。名前の由来は香りが中国から伝わった竜脳という香料に似ていることからで、樟脳に近い香りがする。石川県では白山麓の限られた地域にしか咲かないため絶滅危惧種に指定されているという。

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ビャクシンの尾根の近くにツルリンドウ(蔓竜胆)の蕾があった。蔓はあまり伸びないので蔓植物には見えない。尾根を過ぎた所で下山中の徳島市の方に出合った。たぶん、帰りに追いつけるだろうと思いながら先を急ぐ。

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赤・黄・緑が混じりあい錦の織物のように美しい。見とれているとペースが鈍る。

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昨日の雨風でカエデの葉がたくさん落ちていた。もったいない。木ではないけどイシダテクサタチバナも黄葉している。

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金色に輝くカエデ。

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西峰直下から南西方向(登ってきた尾根に向かって少し左)の展望。

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1時間42分で西峰に到着。写真撮影に結構時間を消費した。花を撮る時は息を詰めてしゃがむことが多いのでスクワットしているようでしんどい。しゃがんで写真を撮ると休めるようだが逆だ。

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西峰の分岐を右にとり山頂へ向かう。山頂はガスに覆われている。

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シロヤシオの古木が並ぶ尾根を通ってダケカンバの林に入ると間もなく山頂だ。春にはシロヤシオとミツバツツジの競演が綺麗だ。

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1時間49分で石立山山頂(1707.7m)に到着。たまにはわき目も振らずに登ってみたいものだ・・・。一昔前は展望が無かった山頂も、スズタケがシカに食べられてから西の高知市、東の阿南市まで見通せるようになった。幸か不幸か、香美市のアンパンマンミュージアムや阿南市の火力発電所の煙突まで確認できる。今日はガスに包まれているので何も見えない。

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石立山の二等三角点は、緯度・経度・標高などの場所情報コード(ucode)が記録されたICタグ付きのインテリジェント基準点になっている。何も見えないので記念撮影?のため5分ほど滞在して折り返す。

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雰囲気の良い森の中を下る。余所見しているとつまずくので要注意!

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青空が広がって紅葉も映えてきたので度々足が止まる。

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シオガマギクのようだが非常に小さくて花が一つしかついていない。花を風車のようにたくさんつけた状態で見かけることが多い。シオガマギク(塩竈菊)は、ゴマノハグサ科シオガマギク属の代表的な花で北海道から九州まで分布している。赤紫色で光沢のある花はきれいだけど写真では伝えきれないか?

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ツツジ?の黄葉とニシキギの紅葉。

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西峰から岩場まで28分。

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美味しそうなムキタケ。ムキタケ(剥茸)は、キシメジ科ワサビタケ属に属するキノコ。ブナやミズナラ、トチノキなどの広葉樹の倒木や立ち枯れ木などに重なり合って生える。傘の表皮と肉の間にゼラチン層があるので鍋物や汁物にすると、プルッとした食感が楽しめる。発生場所、形状などがツキヨタケに少し似ているが、この時期になるとツキヨタケは姿を消している。

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谷の渡渉は岩の位置関係から行きと同じ方法が使えなかったので、飛べそうな場所を探してかろうじてジャンプした。渡渉してすぐに徳島市の方を追い抜いた。「さっきお会いしましたよね?山頂まで行ってきたんですか?」ということで驚いていた。吊橋の登山口から往復3時間1分で下山。

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花の少ない時期なので、写真は要所要所の通過タイム確認程度で充分だろうと思っていたのに200枚近く撮ってしまったので3時間を切ることができなかった。渓谷が賑わう時期を迎え、もみじ茶屋も営業を始めていた。残念なのは茶店から3㎞ほど奥で山腹崩壊のため通行止めになっていることだ。復旧予定はは24年3月31日で、別府側からは白髪山・三嶺方面へ行けないので要注意!



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