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三嶺さんぽ通信::三嶺 2012.7.28

三嶺 2012.7.28

月に1度は三嶺を訪れるように心がけている。
冬は積雪量の違い程度で大きな変化はないが、春から秋にかけては、四季折々の植物を中心に変化を楽しめる。今回は三嶺デビューのTさんに少し長めのルートを歩いてもらった。

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<三嶺山頂>

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■行先・位置
西熊山 (三等三角点[西熊山] 1815.9m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分06秒・東経133度57分50秒
三嶺 (二等三角点[三嶺] 1893.4m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
■コースタイム
光石登山口 7:00(43分)→ 八丁ヒュッテ 7:43/7:51(32分)→ 渡渉点 8:23(1時間17分)→ お亀岩避難小屋 9:40/9:48(3分)→ お亀岩 9:51/9:56(30分)→ 西熊山 10:26/10:37(22分)→ 大タオ 10:59(55分)→ 三嶺 11:54/12:00(12分)→ 三嶺ヒュッテ 12:12(昼食)/12:53(13分)→ 三嶺 13:06/13:18(46分)→ カヤハゲ 14:04/14:10(1時間11分)→ さおりが原 15:21/15:28(52分)→ 光石登山口 16:20
<三嶺ヒュッテまで 行き 4時間34分 帰り 3時間2分 計 7時間36分>
■コース水平距離 16.3㎞
■天気 曇り時々晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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今回のルートは、光石 → 八丁 → お亀岩 → 西熊山 → 三嶺 → 三嶺ヒュッテ → 三嶺 → カヤハゲ → さおりが原 → 光石の周回で約16㎞。
【水平距離16.28㎞、沿面距離16.82km、累積標高差(+)1530m (-)1515m】

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長笹谷の橋(一度流された後に架けられた仮設の橋)が7月11日の大雨で流されて仮設の仮設になった。

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ツチアケビ(土木通)は、ラン科の腐生植物でナラタケと共生する、秋に大きな真っ赤な果実がつけ人目を引く。別名のヤマノカミノシャクジョウは、いざなぎ流を連想させる。葉緑素がないので枯れ木のようだ。
とげのある小さな花は、ママコノシリヌグイに似ている。ソバなどと同じタデ科の植物であることに違いないのだが。カンカケ谷沿いに多い。

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渡渉点は石を並べてくれたので歩きやすくなった。
右はブナシメジ(たぶん)。
日が射さないカンカケのブナシメジは水を含んで透明感のある白っぽい色。
日の当たる場所のブナシメジは薄茶色の大理石模様がはっきりする。

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カンカケに木漏れ日が射し込む。

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ダイコンソウ(大根草)は、バラ科ダイコンソウ属の多年草。くすんだような黄色の花はミヤマダイコンソウなどより地味な印象。カンカケ谷など少し薄暗い沢沿いに咲き、お亀岩小屋が近づくとあまり見かけなくなる。
タカネオトギリ(高嶺弟切)は、オドギリソウ科オトギリソウ属の多年草で四国と九州の山地に生える。ダイコンソウとは違い、稜線近くの明るい場所に咲く。

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春の花のイメージがあるウマノアシガタだがお亀岩では夏でも咲いている。
夏の山を代表するシコクフウロもちらほら咲き始めた。

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「別荘」に着いたので一服していこう。避暑に最適。

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お亀岩のシモツケソウはまだ蕾がほとんど。1週間経てば見頃になるだろう。
お亀岩の上でイワキンバイを見ているOさん。周囲の色に溶け込んでいる。

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ミヤマクマザサが朝露にたっぷり濡れているので、ズボンがグッショリ (>_<)
絞りたいほどになって靴の中まで湿ってきた。
スパッツは、冬以外はめったに使わない(単なる無精者か)。

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イブキトラノオもシコクフウロと同じ時期に咲き始める。
モリイバラ(森薔薇)は、やや高い山地に咲く野バラの仲間。

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西熊山山頂到着!

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三等三角点 [西熊山] 1815.9m。
この日、西熊山と三嶺の山頂でたくさん見かけたカメノコテントウ。高い所が好きなのか、昨年は白山で見かけた。

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シコクフウロは固体によって花びらの形や模様が微妙に違う。

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西熊山を後にガスがかかる三嶺に向かう。

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登山道脇の笹の間から顔を出しているのは、ホソバシュロソウ。地味な花なので足元を見ていないと気づかずに通り過ぎてしまう。
花が落ちていたので見上げるとアキグミが咲いていた。アキグミ(秋茱萸)はグミ科グミ属の落葉低木で秋に小さな赤い実を付ける。ちょっと渋いけど抗酸化作用のあるリコペンが多いので体によいかも。高知では「グミ」を「グイミ」と呼ぶ。

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西熊山をバックに稜線を歩く。(のんびりした山歩き・・・)

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三嶺が少しずつ近づいてくる。

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シコクトリアシショウマ(四国鳥足升麻)は、ユキノシタ科チダケサシ属の多年草で四国の高地の林縁、草原などに生える。草丈25~50cmと普通のトリアシショウマより小さい。葉は3回3出複葉で円錐状に白い花を多数つける。少し湿り気のある所を好むようだ。

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ミヤマクマザサとコメツツジのグリーンの絨毯。
山頂には登山者が数人見える。

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山頂到着は11時54分。すごくゆっくり歩いた気がするが、光石から4時間34分と標準コースタイムより11分速い。
山頂には3週間前に天狗塚でお会いした方も。

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ランチタイムのため山頂から小屋へ移動する。
夕べは雨が降ったのだろう。あちらこちにら水溜りができていた。

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山頂直下の岩場付近には、イワキンバイも咲き始めた。イワキンバイ(岩金梅)はバラ科キジムシロ属の多年草で、北海道~九州 の山地の岩場や礫地に分布する。高山帯のミヤマキンバイとは葉の付き方が少し違う。

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今日の一杯は、「CoCo 壱番屋監修 野菜カレーラーメン」。
先週の「牛コクカレーラーメン」に引き続きエースコックのカップ麺。
「たっぷりの野菜が入ったポークカレー」ということで、夏にぴったりの一杯。

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登山者で賑わう山頂へ登り返すと、顔見知りの方もいて話に花が咲いた。
山ガールも多くなり、女性が登山ブームを牽引しているように感じられる。
下山は白髪山、剣山への縦走路をカヤハゲへと向かう。

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西日本に分布するホソバノヤマハハコ(細葉の山母子)は、キク科ヤマハハコ属の多年草。山頂直下の鎖場付近で見かける。東日本に分布するヤマハハコより小型で葉が細長い。

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忙しそうに蜜と花粉を集めているのはミヤママルハナバチ(たぶん)。
「んっ!?」目が合ってしまった!

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アサギマダラがひらひらと舞う。蜜を吸いたいところだが、テンニンソウの開花はもう少し先。ヒヨドリバナも好み。鹿はテンニンソウが好きでない。

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オトギリソウの親分、トモエソウ。笹がなくなってから目立つようになった。

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さおりが原に見られるウバユリ(姥百合)は、ユリ科ウバユリ属の多年草で本州(関東以西)・四国・九州に分布し、山地の森の中で緑白色の細長い花を咲かせる。花盛りの頃には葉(歯)が枯れているので「歯のない姥」ということらしいが、葉っぱもあった。葉も球根も美味しいので鹿に食べられてしまった。

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スタートしてから 9時間20分・7時間36分(ランチタイム・休憩除く)で光石に帰ってきた。速くはないが、まずまずといったところかな。
(山と高原地図 標準コースタイム:7時間50分、ランチタイム・休憩除く)



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