ゴールデンウイーク初日の28日、四国では生育地の限られるカタクリ鑑賞に、アルタイル★の山へ出かけた。
<赤星山のカタクリ>
■行先・位置
赤星山 (二等三角点 [赤星山] 1453.2m)
愛媛県四国中央市、北緯33度55分10秒・東経133度27分29秒
■コースタイム
中尾集会所 8:52(8分)→ 登山口 9:00(27分)→ 鉄塔 9:27/9:32(27分)→ 林道登山口分岐 9:59(5分)→ 岩のある広場 10:04/10:14(34分)→ 赤星大権現 10:48/10:52(6分) → 赤星山 10:58(昼食)/12:04(9分)→ 赤星大権現 12:13(19分)→ 岩のある広場 12:32(4分)→ 林道登山口分岐 12:36(20分)→ 鉄塔 12:56/13:07(10分)→ 登山口 13:17(5分)→ 中尾集会所 13:22
【行き 1時間47分 帰り 1時間07分 計 2時間54分】
■コース水平距離 6.4㎞
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
中尾集会所からのルートは、比較的緩やかでアップダウンの少ない登山道で、垂直プロファイルも富士山型になった。往復6.4㎞、標高差778m。
松山自動車道を三島川之江ICで下りて国道11号(三島川之江バイパス)を西に進み、生吉の交差点から国道319号を別子方面へと向かう。
金砂湖(人造湖)畔の公園でトイレ休憩を取り、平野橋対岸の三叉路を右へ。
県道6号高知伊予三島線を別子山方面へ5㎞ほどで「足谷トンネル」を抜けてすぐの「中尾谷橋」手前を右に折れ、中尾集落へ。「赤星山登山口4.8㎞」の表示がある林道分岐を左に分け、右へ500mほど進むと道路の右下に中尾集会所が見えてくる。集会所に車を止めて集落の坂道を登る。
一番上の民家の横が登山口になっている。
しばらくは、人工林の中を登る。
香美市物部町からの送電線(住友共同電力・物部線)が通っている。
一旦、人工林を抜けると鉄塔の広場に出る。
シハイスミレ(紫背菫)は、スミレ科スミレ属の多年草。早春に赤みの強い紫の花をつける。長野県以西の本州・四国・九州に分布。名前の由来は、葉の裏が赤紫色だからで、花期は4~5。
ユキワリイチゲ(雪割一華)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で本州(近畿以西)・四国・九州に分布する。花期は、2~4月、別名ルリイチゲ。
ヤマルリソウ(山瑠璃草)は、ムラサキ科ルリソウ属の多年草で、本州(福島県以南)・四国・九州に分布する。落葉樹の林緑部、道端などに生える。花期は4~5月。
フデリンドウ(筆竜胆)は、リンドウ科リンドウ属の越年草で、草地や低山の明るい林に咲く小型のリンドウ。根生葉がないのでハルリンドウと区別できる。
明るい雑木林にはミツバツツジも咲いていた。
明るい岩の広場で一休み。
エイザンスミレ(叡山菫)は、スミレ科スミレ属多年草で、本州・四国・九州に分布、低山の日当たりのよい林縁などに生える。葉は3裂し、さらに細かく裂ける。花は赤紫色が多く、花期は4~5月。
シコクスミレ(四国菫)は、スミレ科スミレ属の多年草でスミレサイシンの仲間。本州(関東以西)・四国・九州の太平洋側のブナなど落葉樹林に多い。フモトスミレより一回り大きく唇弁と側弁に紫色の筋がある。ハート型の鋸葉の先が尖る。花期は、4月~5月。
ヤマエンゴサク(山延胡索)は、ケマンソウ科キケマン属の多年草で本州・四国・九州に分布する。山野の半日陰になる林縁部に生えるスプリング・エフェメラルで、紅紫色のものも見かける。花期は4~5月。
シコクブシ(トリカブト)の群落の周辺に咲くニリンソウ。
ニリンソウ(二輪草)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で日本では北海道から九州まで広く分布し、湿り気のある明るい林縁などに生える。春山を代表する花のひとつで、深く裂けた根生葉を持つ。茎に3枚輪生する葉には柄はなく1本の茎から2輪の花茎が伸びることが多いのが名前の由来。花期は3~6月。
ニリンソウの若芽はフクベラ、ヤマソバと呼ばれ、春の山菜として知られるが、猛毒で有名な同じキンポウゲ科のトリカブトの葉と似ているので、注意が必要。
キンポウゲ科の仲間は毒があるのがほとんどで、フクジュソウや野山でよく見かけるウマノアシガタなどにも毒がある。
白いフデリンドウ?
尾根に出て、シャクナゲのトンネルを抜けると「赤星大権現」が現れる。山へ登らせていたくお礼を込めお参りしていこう。
お目当てのカタクリが咲いていた。
カタクリ(片栗)は、ユリ科カタクリ属の多年草で北海道~九州に分布し、やや明るい落葉樹林などの斜面に生えるが、四国の生育地は限られている。7~8年は1枚の葉で過ごし、鱗茎(球根)が大きくなると2枚目の葉が出てやっと花をつける。鱗茎からは片栗粉が作られる。花期は4~5月。
10時58分、山頂到着。
西には、二ツ岳と赤石山系の急峻な山並みが迫る。
展望の良い山頂には、二等三角点 [赤星山] 1453.2m。赤星山では樹下でもないこんな明るい場所にもカタクリが生えている。
山頂では大勢の登山者が瀬戸内海を眺めながらくつろいでいた。
今日の一杯は、サークルKサンクス限定のエースコック「麺の街 尾道しょうゆラーメン」。これといった特徴は感じられない。こんなものかな。
下山途中の12時50分頃にすれ違った、○ミューズトラベルのツアー。28~29日の2日でカタクリの咲く赤星山と平家平へ登るらしい。
13時22分、中尾集会所に帰ってきた。マイクロバスが駐車している。関西からなので登りがこの時間になったがやね。
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赤星山 2012.4.28
2012-05-08 22:44:25 (12 years ago)
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