全国的に不安定な天気が続き各地で全国大雨による被害が出ていた。
この日の四国も曇り時々雨で、午後は赤石山系も雨雲が通過する予報だった。
八巻山を越え東赤石山に着くまではどうにかもってくれたものの、昼食を取り始めた頃から降り始めた雨は雷を伴った大雨で、靴の中まで浸水し全身ずぶ濡れになってしまった。
<八巻山の稜線>
■行先・位置
八巻山(標高点 [・1698] 1698m)
愛媛県四国中央市・新居浜市、北緯33度52分34秒・東経133度22分10秒
東赤石山(山頂 1706.6m、三等三角点 [赤石] 1706.0m)
愛媛県四国中央市・新居浜市、北緯33度52分30秒、東経133度22分30秒
■コースタイム
瀬場登山口 8:07(22分)→ 豊後 8:29(23分)→ 瀬場谷分岐(橋) 8:52/8:56(35分)→ 第1渡渉点 9:31/9:36(32分)→ 第2渡渉点 10:08(25分)→ 赤石山荘 10:33(休憩)/10:53(19分)→ 石室越 11:12(57分)→ 八巻山 12:09/12:18(15分)→ 赤石越 12:33/12:35(7分)→ 東赤石山 12:42/12:44(3分)→ 東赤石山三角点 12:47(昼食)/13:14(3分)→ 東赤石山 13:17(6分)→ 赤石越 13:23/13:26(1時間5分)→ 瀬場谷分岐 14:31(20分)→ 豊後 14:51(14分)→ 瀬場登山口 15:05
【行き 3時間58分 帰り 1時間48分 計 5時間46分(6時間58分)】
■コース水平距離 11.5㎞
■天気 晴れのち雨
■楽しさ ★★★★★(満点!)
瀬場登山口から取り付いて瀬場谷分岐からは左股を登る。
赤石山荘からは石室越を経て岩稜の縦走路を八巻山から東赤石山へ。
復路は赤石越からトラバースに下りて瀬場谷右股を下る
全行程 11.5km は何となくもっと長そうに感じるきつめのコース。
瀬場登山口に着いた頃は陽が射していたが、車は1台もなかった。
豊後で筏津からのコースを合わせて右折する。
ゲンノショウコ(現の証拠)は、フウロソウ科フウロソウ属の多年草で北海道~九州の山野に分布、シコクフウロやハクサンフウロより小型で紅花と白花がある。
優秀な整腸生薬として古くから用いられ、和名の由来になっている。
瀬場谷左股の橋を渡ってすぐの分岐に「← 赤石山荘」「赤石山 →」の指導標があるが、登りは左のコース(左股)がおすすめ。
赤石山荘付近にヒメシャジンやシモツケソウが多いのと、八巻山 → 東赤石山と稜線を歩いて三角点でランチにする方が面白い!
第1渡渉点で一休み。
第2渡渉点までも小さな橋や渡渉点が点在する。
瀬場谷左股は小さな滝や淵が点在する谷沿いのコースなので楽しめる。
谷沿いなので涼しいが、この時期アブに悩まされる。
第2渡渉点を過ぎて、ひと登りすると登山道が溝状になる。
ここまで来ると赤石山荘は近い。
空が開け、ガスに包まれた八巻山が姿を現した。
間もなく赤石山荘に着いた(10時33分・登山口から2時間26分)。
天気が冴えないのでテンションは上がらないが、風に揺れるマツムシソウを見るためには八巻山を回らないと・・・。
シモツケソウ(下野草)は、バラ科シモツケ属の多年草で本州(関東以西)・四国・九州に分布する。やや湿った草原や湿原の周辺などに自生する。
4~5枚の花びらをもつ淡紅色の花を散らばらせた散房花序が美しい。
オトメシャジン(乙女沙参)キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草で赤石山系の蛇紋岩地にのみ自生する。
乙女の名のとおり、ツリガネニンジンと比べると明らかに小柄で繊細。
右のような白花もある。
シラヒゲソウ(白髭草)は、ユキノシタ科ウメバチソウ属の多年草で本州・四国・九州に分布し、やや湿り気のある林縁・草地などに自生している。
花弁が糸状に切れ込み、雌しべの周りの仮雄しべは3裂(4~5裂のものも見える)し、先端に黄色い球(腺体)がついている。
5つの雄しべのうち、左上の雄しべは反り返り、右上が反り返ろうとしている。
まだ伸びていない下側の3つは下から茶色く変色し始めている。
おもしろい (^0^)
山荘の左手から石室越で稜線に出て八巻山(右上)を目指そう!
シコクママコナ(四国飯子菜)は、ゴマノハグサ科ママコナ属の半寄生の一年草で本州(東海~中国地方東部)・四国・九州の山野に分布している。
赤石山荘から20分ほどで石室越に着くので右に折れる。
樹林帯を抜けると岩場と潅木帯の登下降が始まる。
稜線どおしにも歩くこともできるし、楽な巻き道もあるので、手軽にプチアルプスの岩稜歩きを楽しむことができる。
八巻山の本峰が近づいてきた。
中央左の斜めに乗っかっている感じの岩は「お亀岩」。
お亀岩でボルダリングをする人もいるらしい。
石室越から、のんびり歩いて1時間ほどで八巻山山頂に到着。
八巻山山頂は、標高点 [・1698] のみで基準点などは設置されていない。
八巻大権現の祠はピカピカのステンレス製で立派!
でも一般の人がお参りに来るのは容易でない。
タカネマツムシソウ(高嶺松虫草)は、マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草で中部以北の本州(北アルプスなど)と四国に分布する。
徳島県と高知県でレッドリストに指定されている。
八巻山から東赤石山までは、「馬ノ背?」のナイフリッジを越えて行く!
なんてことはない。
ルートは好きなようにとれる。
カキランとの初めての出合い!(たぶん)
カキラン(柿蘭)は、ラン科カキラン属の多年草で北海道から九州にかけて広く分布、日当たりがよく適度に湿り気のある林縁や湿地に自生する。
愛媛県のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定。
赤石越のコルから登り返すこと10分足らずで東赤石山山頂に着く。
空模様が怪しくなってきたので山頂東端の三角点へ急ぐ。
<基準点の概要>
基準点コード TR35033635001
等級種別 三等三角点
冠字選点番号 加27
基準点名 赤石
三角点は、広くて眺めも良いので食事をするにはおあつらえ向きの場所なのだが、今日は何も見えない。
今日の一杯は、エースコック「くまモンの熊本ラーメンだモン!」
「熊本県産の小麦を20%使用しためんに、熊本ラーメンの特徴とされる「黒マー油」がスープに浮かんだ香ばしい豚骨ラーメンに仕上げました。」ということで、豚骨ラーメンにしてはクセがなくマイルドでGood!
ローソンの郷土(ふるさと)のうまいシリーズ第20弾「高知のうまい! 生姜きりり カンパチ漬焼」は、カップ麺より高い240円!
食事を始めると雨が本降りになってきた。
落ち着いて食後のコーヒーを淹れている場合ではない。
撤収するまでにいいかげん濡れてしまった (>_<)
レインウェアはもうどうでもいいので瀬場谷右股コースを急いで下る。
谷は増水し、登山道も沢のようになった。
全身ずぶ濡れで登山靴の中まで浸水してきた。
1時間48分で瀬場に下山。
アブの集団が待ち構えていたので、ザックをラゲッジに放り込んだら登山靴も履いたまま車に飛び込んだ。
エアコンを掛け、中に入ったアブを少しずつ追い出して一安心。
こういうときには、拭くだけでカンタンきれいな防水シートがありがたい。
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