天狗塚 一人だけの静かなピークに立って・・・・・・
剣山地 (てんぐづか 1812m)2010年8月8日日帰り
    
行  程 ■日帰り(光石登山口〜天狗塚〜牛ノ背〜光石登山口)
日帰り 光石登山口〜堂床〜八丁〜お亀岩〜天狗塚〜お亀岩〜八丁〜堂床〜光石登山口 【光石登山口】14:02→【八丁】14:22→【カンカケ谷渡渉点】14:36→【お亀岩避難小屋】15:20→【お亀岩】15:23→【躄峠】15:37→【西山分岐】15:40→【天狗塚】15:50/15:52→【西山分岐】16:00→【躄峠】16:02→【お亀岩】16:10→【お亀岩避難小屋】16:11→【カンカケ谷渡渉点】16:36→【八丁】16:45→【旧堂床避難小屋】16:50→【光石登山口】17:00
  光石登山口には、広島、大阪、高知の各1台と自分の車。
14時02分31秒、光石を出発して天狗塚へと向かう。
 
コースタイム
登り 1時間47分37秒
下り 1時間08分15秒
2時間55分52秒
コース距離(水平)
14.3q(光石登山口〜天狗塚〜牛ノ背〜光石登山口)
累積標高差
1018.0m
メンバー
単独
堂床 14:11:50 綱附森分岐 14:12:56 八丁 14:22:24
天気
曇り
先週見つけたイワタバコの花は、もうすぐ終わり。
14時36分41秒、カンカケ谷の渡渉点は時間短縮のためジャンプして渡った。
 
Aさんが言っていたマイタケに似たキノコがあった。どうやらトンビマイタケのようだ。東北地方ではブナマイタケ、ナツマイタケなどと呼ばれ人気のあるらしい。
このキノコは木の枝で少し触ると乳白色の汁が出たので「チチタケでは?」と直感した。チチタケ(乳茸)は、栃木県民御用達のキノコだそうだ。初夏から秋にかけ広葉樹林に発生。味、香りともに良く、だし汁にコクが出る。栃木県では「チタケ」と呼び、穴場は家族にも教えず、1人で山に入って命を落とす事故もよくあるという。
傷をつけると出てくる乳液は、天然ゴムと同じポリイソプレンが主成分で、ゴムの分子構造研究材料となっている【食用】。
フクロツルタケ(袋鶴茸)、8月1日の「天狗塚・牛ノ背」にも登場した、テングタケ科の危険なキノコ【猛毒】。食べてはダメ!
 
ヤマトウバナ(山塔花)とアキノタムラソウ(秋田村草)。
この花は、初めて見る。なんだろう?
シモツケソウはお亀岩周辺には多い。15時20分27秒、お亀岩避難小屋。
15時23分24秒、お亀岩。ここからルートを左にとり躄峠に向かう。
ガスに濡れるタカネオトギリ(高嶺弟切)とシコクフウロ(四国風露)
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)と躄峠(いざりとうげ)。
山と高原地図では西山林道登山口への分岐のある小ピークを「天狗峠」としているが、国土地理院では躄峠のことを天狗峠としている。峠は山用語では乗越などともいい、ピークを越える峠もないではないが、なんとなく稜線の低い所(鞍部・コル(col)・窓)を横切るイメージがある。峠の語源は、「手向け」で稜線を古くは「たお」と呼んでいた。「とうげ」は「たお」を越える場所を指すのだそうな。西熊山から三嶺に向かうと、盗人沢上部に「大タオ」と呼ばれる鞍部がある。
西山林道登山口への分岐がある小ピークへ。
イブキトラノオの咲く登山道を天狗塚方面へ下る。
鞍部の笹原から東祖谷越しに北の稜線を望む。いい感じ!
天狗塚が近づいたが、ピークはガスって見えない。
西に目を向けると、牛ノ背のなだらかな笹原が広がる。
ツリガネニンジン(釣鐘人参)は、キキョウ科の多年草で全国に分布する秋の草原を代表する野草。花は淡紫色〜白色で和名の由来は、花が釣鐘に似て根が高麗人参に似ることによる。三嶺から天狗塚に至る稜線上でよく見かける。
15時50分08秒、1時間47分37秒で天狗塚山頂に到着。距離は石立山の1.7倍以上だが速くて楽?
天狗塚からガスに煙る牛ノ背を望む。いくら日曜日とはいえ、午後4時近い時間とあって人の気配はまったくない。なんでこんな所に一人で立っているのか?空に向かって叫びたくなる!しかし、日が暮れてしまうのでのんびりしてもいられない・・・。
下山開始 15:52:36 西山分岐 16:00:22 躄峠 16:02:00
お亀岩 16:10:39 お亀岩避難小屋16:11:49 渡渉点 16:36:16
八丁 14:45:26 堂床 16:50:33 堂床橋 16:52:00
お亀岩付近で雷が鳴り始め、雨も落ちてきた。周りも薄暗くなったので急いで下る。光石登山口へは、17時00分41秒に下山。登り1時間47分37分、下り1時間08分15秒で往復2時間55分52秒(山頂で空に向かって叫んだ?時間を含むと2時間58分10秒)。写真は控えめの115枚。
カンカケ谷を下っているとき、時分が野生動物になったような気分に・・・。天狗塚から光石まで1時間8分で帰った人はまだいないかもしれない。ということで天狗塚も半日コースに昇格。
【今回のコース(クリックで拡大)】
【垂直プロファイル】
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