さおりが原〜カヤハゲ(東熊山)〜三嶺 今年最初の三嶺は雪山
剣山地 (さんれい・みうね 1893.4m)2010年1月17日日帰り
    
行  程 ■1日目
1日目 大栃〜西熊林道ゲート〜さおりが原〜カヤハゲ〜三嶺〜カヤハゲ〜さおりが原〜西熊林道ゲート〜大栃 【大栃】〜【西熊林道ゲート】07:45→【さおりが原】08:25/08:38→【フスベヨリ谷分岐】09:14→【カヤハゲ】11:11/11:25→【三嶺】13:40/14:35→【カヤハゲ】15:41/15:50→【さおりが原】/→【西熊林道ゲート】17:50〜【大栃】
1月15日の新年会(山とは関係ない)で山もやるS君から「日曜日に三嶺へ行こうと思っている。」という話が出た。自分も登りたくてたまらなくなっていたところだったので「よし行こう。」ということで話はすぐまとまった。ルートは比較的なだらかなさおりが原からカヤハゲ経由を選択した。S君久しぶりの三嶺のようだ。
 
  コースタイム
1日目 09時間10分   大栃のふれあいプラザ駐車場を6時40分に出発。西熊渓谷にさしかかる頃には周囲も明るくなり、西熊山(1815.9m)が朝日に輝いていた。天気はよさそうだ。
三嶺は西熊山の東方(向かって右)に鎮座する。
西熊林道ゲート前に車を置き、さおりが原へ向かう。
2日目
09時間10分
コース距離
14.4q (西熊林道ゲート〜さおりが原〜カヤハゲ〜三嶺〜カヤハゲ〜さおりが原〜三嶺)
 
累積標高差(往復)
+1116m  -1116m (朝日に輝く西熊山)  
 
メンバー
SK君・自分
 
天気
晴れ
  (展望台下) (林道を20分ほど歩く) (長笹谷の仮設橋)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  南沙織が活躍していた頃、高知大学ワンダーフォーゲル部員が名付けたといわれる「さおりが原」。以前はベンチなどもあり、「原」らしかったがシカの食害もあり雰囲気が変わってきた。トイレと東屋がある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  樹林帯を200mほど登ると長笹谷からフスベヨリ谷への巻き道と合流する。ここから西に2〜300mほどで巻き道を左に分け尾根に向かう。尾根に乗る手前までは少し前のトレースがあった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  尾根に乗るとトレースもなくラッセルを強いられる。分岐からカヤハゲまで約2kmのコースは雪のない時期だと1時間の行程だがこの日は2時間を要した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  カヤハゲはなだらかな丘のような山容だが、西側直下の雪田には小動物の足跡がたくさんあった。この付近はシカの食害のひどいエリアだが、雪が深いと歩けなくなるので麓の方に降りている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  カヤハゲ(東熊山)1,720m の山頂に到着。ここまで3時間半ほどかかった。三嶺から西の稜線がよく見える。
 
 
カヤハゲからは上のラインのように進む。ウサギらしき小動物のトレースが点々と続いている。
暑がりの自分はずっとシャツ1枚、一休みしてカヤハゲのコルに向かって下る。
カヤハゲのコル付近は雪が堆積している。
時々腰までの雪にはまって悪戦苦闘する。傾斜のきつい場所は抜け出すのに苦労する。深いところは這って進むしかない。
もう少しで樹林帯を抜ける。雪との格闘はまだまだ続く。
天狗岩の鎖場付近まできた。
頂上直下の天狗岩付近の鎖場を登る。鎖は雪に埋もれている。鎖がなくては登れないような危険な場所はないが、急登なので疲れるとつい腕も使いたくなる(中には登るのが精一杯で下ることができない人もいたらしいが・・・)。
2番目の鎖場付近にはツララがたくさんぶら下がっていた。
頂上直下に3番目の鎖場がある。夏にはシコクフウロなど亜高山帯の花を目にする場所だ。
山頂まで普段の倍の6時間を要した。
三嶺山頂からは360度の展望が楽しめる。東には祖谷川を挟んで左から塔丸、丸笹山、剣山、次郎笈を間近に望むことができる。西に延びる稜線は西熊山から天狗塚、牛ノ背へと至る。天気が良いので石鎚山も見えている。
東に剣山(太郎笈)、次郎笈を望む。剣山の表登山口にあたる見ノ越の左には丸笹山が控える。
西には、たおやかな山容の西熊山の向こうに地蔵ノ頭と天狗峠、そして天狗塚と牛ノ背が見える。
上の写真のアップ。遠くに見えるのは石鎚山周辺の山々。左から手箱山・筒上山、石鎚山(中央左)、瓶ヶ森(手前の西黒森・伊予富士などがかたまって見える)、寒風山、笹ヶ峰。石鎚山はともかく他の山はマップと方向から勝手にそう思っている。間違っていたらご指摘ください。  
天気は良いのだが、寒くて指の先が痛い。食事を済ませてさっさと下山することに。日も傾き始めた。  
 
トレースのついた下りは早い。ガンガン降る。  
カヤハゲへの登り返しはわずかに60mだがきつい。雪の斜面を駆け上がった小動物の足跡があった。狸?
 
 
カヤハゲからはスノーシューを装着し自分たちのトレースを追う。夏のコースタイム並に急いだが西熊林道ゲートに着く頃には日が暮れた。  
 
三嶺マップ
 
【今回のコース(クリックで拡大)】
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