御嶽山 晩秋の御嶽はフォトジェニック
御嶽山 (おんたけさん 3067m)2009年10月9日〜11日2泊3日
    
行  程 ■1日目 
1日目 土佐山田〜岡山〜名古屋〜木曽福島〜御岳ロープウェイ山麓駅〜飯森高原駅〜七合目行場山荘〜女人堂 【土佐山田】06:34(06:12南風2号)→【岡山】08:50(08:38)/09:14(のぞみ8号)→【名古屋】10:52/11:00(ワイドビューしなの9号)→【木曽福島】12:24/12:40→【御岳ロープウェイ山麓駅】13:20/14:00→【飯森高原駅(登山口)】14:14/14:34→【覚明行場小屋】14:38/14:45→【女人堂】15:39
今回はアクシデントの発生で単独登山となってしまった。
予定では、4人のメンバーで甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳4泊5日(10月7日〜11日・車中泊含む)のはずだった。しかし、6日に沖縄付近にあった台風が7日には四国に接近、8日は関東甲信越が暴風雨圏に入ることがほぼ確実となった。仕方ないので交通機関も山小屋もキャンセルした、が・・・「山へ行きたい!」を抑えきれなくなり、2日間短縮で行ける山を検討して御嶽山に決定。御岳なら最寄り駅の木曽福島まで「南風+のぞみ+しなの」で6時間で行くことができる。
当日は、コンビニでビールを買い込み駅に向かった。特急「南風2号」へ乗り込みビールを飲み始めたものの、列車は一向に動く気配がない。台風の影響で木の枝が線路に落ちているらしい。5分、6分と過ぎるとあせってきた。岡山での乗換え時間は11分だ。15分を過ぎると完全に諦めモード。まぁ今日中に木曽福島に着けば何とかなるか・・・・・・御岳だけなら日帰りでもやっつけられる。
結局「南風2号」は22分遅れの6時34分に土佐山田駅を出発した。8時49分の「のぞみ6号」へ乗り継ぐはずだった乗客には9時14分発の「のぞみ8号」の席を確保してくれるらしい。「のぞみ8号」なら、「しなの9号」への乗換え時間も8分確保できる。
この後、「南風2号」は頑張って回復運転をこなし、22分の遅れをを12分まで短縮、8時50分に岡山駅に到着した。
2日目 女人堂〜三ノ池避難小屋〜五ノ池分岐〜飛騨頂上(五ノ池)〜摩利支天乗越〜摩利支天山〜摩利支天乗越〜賽の河原避難小屋〜ニノ池〜御岳(剣ヶ峰)〜御嶽剣ヶ峰山荘
3日目 御嶽剣ヶ峰山荘〜横手道十字路〜覚明堂〜女人堂〜七合目行場山荘〜御岳ロープウェイ飯森高原駅〜山麓駅〜木曽福島〜名古屋〜岡山〜土佐山田

木曽福島何度も通過しているが、下車するのは今回が初めてだ。御岳登山口へのバス便は少ないので駅前で待機中の「おんたけタクシー」を利用した。御岳ロープウェイまでは28qで約40分・約9000円、こんなとき人数が多ければ楽なのだが・・・。 
コースタイム
1日目 1時間05分
2日目 5時間42分
  3日目 1時31間分  
8時間18分
コース距離
14.4q (御岳ロープウェイ飯森高原駅〜女人堂〜三ノ池〜五ノ池〜摩利支天山〜ニノ池〜剣ヶ峰〜横手道十字路〜女人堂〜御岳ロープウェイ飯森高原駅
やってきました。御嶽山の黒沢口登山道への最短アクセス、御岳ロープウェイ山麓駅に到着。いよいよ御岳登山の始まりだ。

♪木曾のな〜中乗りさ〜ん♪木曾の御岳さんはなんジャらホ〜イ♪
夏でも寒い ヨイヨイヨイ♪ハー ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ♪
っと、木曾節の鼻歌でテンション上がり気味。
累積標高差
***計算中***
メンバー
単独
天気
晴れ時々曇り時々雪
御岳ロープウェイは山麓駅(1570m)と飯森高原駅(2150m)を14分で結んでいる。
 
飯森高原駅から見上げた御嶽山と駅の近くにある御嶽社
登山道入口(左上)から南へ約300m、4分で6合目(中の湯)方面からの黒沢口登山道に合流。すぐに行者小屋に着く。
コースタイムより25分早く「女人堂」に到着した。予約する前「もしかして、女子しか泊まれんが?」と思ったがそんな心配はいらない。アットホームで居心地のよい山小屋だ。
 

この日の女人堂の宿泊者は、京都と東京の仲良しおじさん4人+女子1人の5人グループと自分だけ。自分は部屋をひとつ使わせてもらって快適だった。
グループの人たちはもともと京都出身で、女子1人のお父さんも山仲間だったらしい。夕食時の宴会にご一緒させていただいたが楽しい人たちだった。
直前の御岳決定で調査不足の自分は、女人堂から二ノ池、剣ヶ峰方面へ直登するつもりだったが、この方たちの三ノ池から巡る周回コースに同行させていただくことにした。おかげて御嶽山を存分に楽しむことができた。ありがとうございました。
 
 
■2日目 
【女人堂】07:01〜【三ノ池避難小屋】09:08〜【五ノ池分岐】09:45〜【飛騨頂上(五ノ池)】09:53〜【摩利支天乗越】10:23〜【摩利支天山】10:40〜【摩利支天乗越】10:57〜【賽の河原】10:58〜【ニノ池】11:23〜【御岳(剣ヶ峰)】12:43/13:08〜【御嶽剣ヶ峰山荘】
5時25分、中央アルプス方面の空が赤くなり始めた。しかし雲に遮られて稜線から上るご来光を見ることができなかった。 
7時01分、女人堂を後にして三ノ池を目指して出発する。空が青い。
 
御岳はもう晩秋の雰囲気で紅葉は見ごろを過ぎ、ナナカマドもほとんどが葉を落としていた。
シロタマノキが名前のとおり白い実をつけていた。赤い実はマイズルソウ。右はイワカガミ。
グループのみなさんと一緒に記念撮影。
お助けロープのある徒渉点のを通過。
三ノ池を源とする沢を渡る。
ここを上りきれば、三ノ池もうすぐだ。
御嶽山は火山だが森が深く美しい。  
 
 
三ノ池に到着、このあたりからは道標にも霧氷がついて結構寒い。  
 
賽の河原近くの白竜教会へ直登するグループと一旦お別れして五ノ池へ向かった。ちょっとスピードを上げる。火口湖が多いのは白山に似ている。  
 
 
飛騨頂上から摩利支天乗越へ続く稜線の北側斜面は霧氷に覆われていた。  
 
北西方向の岐阜県側の樹海、深い森が広がっている。  
 
 
摩利支天乗越、ここから南に下れば賽の河原を経て二ノ池に出る。ここは一旦西に向かい摩利支天山を目指す。
10時42分、摩利支天山についた。誰もいない一人だけの山頂だ。山頂西の岩の上にキノコ?のような物体が立っている。あれはなんだべ?
麻利支天乗越へ戻り、白竜教会を経て賽の河原へ下る。この直後にグループと再会した。
賽の河原から緩やかに登り返すと二ノ池に出る。おじぞうさん?の後にはエビのしっぽならぬエビの脱殻!?じゃなくて脱皮中のおじぞうさんか!
二ノ池は他の池と色が違い、エメラルド色というのか緑が濃い。日本で一番高い所にあるという火山湖(この上の一ノ池には水がない)だ。
二ノ池から20分ほどで一ノ池に出る。富士山のお鉢巡りのように北から反時計回りで南の剣ヶ峰を目指す。地獄ノ中尾根、地獄谷の上部をとおるガレ場の多いルートだ。
昼を時を過ぎてお腹がすいたので女人堂で作ってもらった弁当をここで食べた。
一ノ池は一番高い所にあり面積も一番大きいが水はない。ここが最大の噴火口だろう。右奥が最高地点の剣ヶ峰。
地獄谷からは噴煙が上がり、活火山であることを示している。
12時43分、女人堂を出てから5時間40分ほどで山頂の剣ヶ峰に着いた。三ノ池の方から回ってよかった。京都グループのおかげ無駄のないコースで巡ることができた。
剣ヶ峰山頂から東の黒沢口登山道方面を望む。女人堂やロープウェイの飯盛高原駅はこの方向だ。
剣ヶ峰山頂から南の大滝頂上を望む。田の原登山口へはここを下る。
山頂の社から急な階段を下ると、この日お世話になった剣ヶ峰山荘に着く。
夕方まで時間があるので荷物を下ろしてくつろぐ。外は雪が舞ってきた。昨日も零下だったようだ。
3,000mから望む名古屋の夜景、名古屋から木曽福島までは特急で1時間半だ。まさかこんなに近くに見えるとは思いもしなかった・・・。目の前を雲が渦巻きながら通過する。
■3日目 
【剣ヶ峰】06:48〜【横手道十字路】〜【覚明堂】06:57〜【女人堂】07:40〜【七合目行場山荘】08:07〜【御岳ロープウェイ飯森高原駅】08:19/09:10〜【山麓駅】09:24/09:40〜【木曽福島】10:35/11:31(ワイドビューしなの8号)〜【名古屋】12:59/13:15(のぞみ25号)→【岡山】14:56/15:05(南風15号)→【土佐山田】17:27
5時半頃、御来光を拝むために山頂へ。うっすらと雪化粧した二ノ池付近に滝雲がかかり、幻想的な風景が広がっていた。シャッターを押す指先が凍える。5時51分に御来光が登り、一ノ池に日が差してきた。
糸のような雲が走る。乗鞍の稜線の向こうには笠ヶ岳のピラミダルな山容が目にとまる。6時48分下山開始。
二ノ池を昨日と反対側から眺めながら横手十字路へ。十字路から賢明堂方面へ下る。
乗鞍岳の右には雪化粧した奥穂高岳と槍ヶ岳も姿を見せる。
6時57分、賢明堂を通過、7時40分に山頂から52分で女人堂まで帰ってきた。
8時19分に飯盛高原駅の御嶽社に無事下山。
ロープウェイと予約しておいたおんたけタクシーを乗り継ぎ木曽福島駅へ。
駅前は福島関所まつりで賑わっていた。木曽福島は中山道の宿場町として栄え、“入鉄砲に出女”を厳しく取り締まった四大関所の一つ。振舞酒でいい塩梅になった。
しなの8号は定刻に木曽福島を出発し、木曽川沿いに名古屋へと下る。名古屋駅のみそかつ&えびふりゃー弁当が待っている。列車の中ではスーパードライ!
【今回のコース(クリックで拡大)】 
【垂直プロファイル】 
 
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