白馬岳 大雪渓と高山植物の宝庫をたずねて
北アルプス2007年7月26日〜29日3泊4日
    
行  程 ■1日目
1日目 集合場所〜白馬 【集合場所】19:30(香北観光バス)→【白馬村のセブン・イレブン】05:14
2日目 白馬〜猿倉〜大雪渓〜白馬山荘〜白馬岳〜白馬山荘 今回は、○○山岳部の企画として実施された白馬岳ツアーに参加した。大雪渓を登り、北アルプス北部を一望する稜線を白馬大池を経て栂池に下る山旅だ。登山口までの行き帰りは貸切バスなので乗換えなどの面倒もない上、飲み放題の大名旅行だ。
3日目 白馬山荘〜白馬岳〜小蓮華山〜白馬大池〜栂池〜白馬〜松本
■2日目
【白馬村】05:30(香北観光バス)→【猿倉】06:10/06:21→【白馬尻】07:25/07:52→【大雪渓ケルン】08:10→【葱平】09:56→【小雪渓】10:44→【お花畑】11:23→【標高2553道標】11:48→【村営頂上宿舎】12:24/12:43→【白馬山荘】13:10→【標高2553道標付近】→【白馬山荘】15:34→【白馬岳】15:50→【白馬山荘】
4日目 松本〜解散場所
コースタイム
1日目
2日目 6時間46分
3日目 5時間10分
4日目
11時間56分
目覚めは、午前5時過ぎのセブンイレブン。白馬岳が朝日を浴びて輝いていた。バスで登山基地の猿倉まで進む。準備を済ませ、6時23分猿倉を出発。
コース距離
19.5q(猿倉〜白馬岳〜小蓮華山〜白馬大池〜栂池)
メンバー
大勢
天気
晴れ、一時雨
7時25分、白馬尻に着いた。いよいよ大雪渓に入る。よい天気だ
タニウツギ(谷空木) サンカヨウ(山荷葉) キヌガサソウ(衣笠草)
「白馬山国有林」と表示されたのケルンが大雪渓の起点となっている。ここで軽アイゼンを装着する。
花の多い時期は、登山者も多い。白馬岳は花の宝庫で、「白馬連山高山植物帯」として国の特別天然記念物に指定させている。
葱平(ねぶかっぴら)から大雪渓を俯瞰する。葱平は、シロウマアサツキというネギの仲間が多いことからこの名が付いた。
シロウマアサツキ
(白馬浅葱)
テガタチドリ
(手型千鳥)
ミヤマタンポポ(深山蒲公英)
ハクサンイチゲ(白山一華)
小雪渓を横切り、振り返ると杓子岳の北端が尖がって見える。
氷河の侵食作用でできた羊背岩の周りを残雪が取り巻いている。その周辺にはお花畑が広がる。
イワベンケイ(岩弁慶) ミヤマオダマキ(深山苧環) ウルップソウ(得撫草)
12時過ぎに村営頂上宿舎に着いた。おなかが空いたので寄り道してランチタイム!
12時57分、村営宿舎から10分少々で今回お世話になる日本最大級の山小屋「白馬山荘」に到着。山荘前から西に旭岳、また黒部渓谷をはさんで南西に剱岳を望む。
山荘前には、ウルップソウの花畑が広がる。ウルップソウ(得撫草)は、日本の高山帯及び千島・カムチャッカ・アリュ−シャン列島の寒地の湿った礫地に生える多年草で、日本では本州の白馬岳と八ヶ岳、北海道の礼文島に隔離的に分布する。
南には、杓子岳(2,812m)と鑓ヶ岳(2,903m)が間近に迫る。
白馬山荘から山頂までは10分少々と近い。
山頂まで登ると進行方向(北東)に翌日の下山コースにあたる小蓮華岳が間近に望まれる。振り返ると杓子岳と鑓ヶ岳の向こうに五竜岳と鹿島槍ヶ岳も姿を現した。
日が傾き始めた、山荘前から剱岳・立山連峰を望む。杓子岳の向こうの雲が凪いだ海原のようだ。
白馬鑓ヶ岳の向こうには、北アルプス南部の山々も見えている(左から前穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳、槍ヶ岳)。
▲上へ ■3日目
【白馬山荘】06:10→【白馬岳】06:23/06:31→【三国境】07:05→【小蓮華山】07:46→【白馬大池】09:43/10:29→【乗鞍岳】10:57→【栂池】12:14/14:13→【白馬】15:03→【浅間温泉・ホテル玉之湯】17:29
28日の朝は、重そうな雲が旭岳の頂上下まで垂れ込め、今にも降り出しそうな天気だ。今日は、白馬岳山頂をもう一度踏んでから小蓮華山、白馬大池を経て栂池に下り、栂池自然園を散策する予定だ。
山頂から小蓮華山に向かう稜線の北西斜面には、高山植物の女王と言われるコマクサ(駒草)の群生があり、可憐な花を咲かせている。
大量の雪が降る白馬岳は、夏でも残雪が多い。寒いところを好む高山植物の宝庫だ。キバナノコマノツメ(黄花駒爪)は高知・徳島県境の石立山にも生える。
ミヤマクワガタ
(深山鍬形)
ミヤマゼンコ
(深山前胡)
ダイモンジソウ
(大文字草)
アオノツガザクラ(青の栂桜) コバイケイソウ(小梅尅吹j
ハクサンイチゲ(白山一華)のお花畑を大雪渓をバックに撮影。
右は上から、ウラジロナナカマド(裏白七竈)、ハクサンフウロ(白山風露)、シナノキンバイ(信濃金梅)、ミヤマヤハズハハコ(深山矢筈母子)。
ミヤマダイコンソウ
(深山大根草)
ミヤマアズマギク
(深山東菊)
チングルマの実
(稚児車)
この花は、なんだろう?
トラノオに似るがイブキトラノオとは明らかに違う。ナンブトラノオがあるはずないし・・・。
白馬大池が眼下に広がるハイマツ帯の登山道を下っていると、ライチョウが顔を出した。大きさは小さめの鶏ぐらいで、近づいても来ないが特に逃げる様子もない。

ハイマツの雌花は、プチプチとした小さな花の集合体で、意外と綺麗。
夏色のライチョウとハイマツ。
ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)、チシマギキョウ(千島桔梗)、ゴゼンタチバナ(御前橘)
コイワカガミ(小岩鏡) イワイチョウ(岩銀杏) チングルマ(稚児車)
白馬大池の池畔には、ハクサンコザクラのお花畑が広がっている。
栂池自然園は標高1900メートルにある日本有数の高層湿原で、ロープウェイを使ってくることができるので観光客の姿も多い。ニッコウキスゲがたくさん咲いている。一番に着いた自分は、燃料が切れたので早速、缶ビールの自販機の前に(^_^)v
クルマユリ
クルマユリや池の周りにはワタスゲも見られる。
白馬岳の高山植物と栂池の高層湿原を楽しんだ後は、お楽しみの温泉&ビール&酒に向かうのみだ!。

この日お世話になったのは松本市の浅間温泉玉之湯さん、雰囲気のよい宿で、車坐コンサートもよかった。

  
▲上へ ■4日目
【松本】→【解散場所】
白馬岳マップ
【今回のコース(クリックで拡大)】
白馬岳の垂直プロファイル
【垂直プロファイル】
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